【世にも奇妙な物語 35周年スペシャル】『ロッカー』のネタバレと感想

世にも奇妙な物語 スペシャルドラマ
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2025年5月31日にフジテレビ放送された【世にも奇妙な物語 35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~】の3話目、織田裕二さん主演の『ロッカー』ネタバレと感想をまとめています。

産業スパイが書類を盗み出そうとするが、気付いた研究員と揉み合いになって殺害してしまう。物音を聞いてやってきた警備員から隠れるため、ロッカーに身を潜めるが、そのロッカーは今まさに殺害した研究員のロッカーで……。

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ネタバレ

ロッカーに身を隠したはいいが、悟は出れなくなってしまう。警察が来て現場検証をしている間、悟はずっと息を潜めていた。

だが、刑事がロッカーを開けようとした時、業者の人間が来て廃棄予定のロッカーを回収しにきた。悟を入れたまま運び出されるロッカー。日の光を見た悟は思わず勝ち誇った。

悟はスクラップ工場へと運ばれるロッカーから、何とか脱出しようと試みるがやはり出れずにいた。作業員たちに助けを求めても聞こえない。スクラップに今まさにされると思った瞬間、悟はまだ生きていた。

助かったと思った悟だが、現実は変わらなかった。磁石に吸い上げられ投げ捨てられるロッカー、その衝撃で空いた隙間から手を伸ばして助けを求める悟。だが作業員たちの耳には届かず、無情にも悟はロッカーごとスクラップにされる。

誰も気付かず、鉄の塊がスクラップの山に積み上げられる。鉄の塊には悟のかぶっていた帽子が紛れていた。

←2話『夜汽車の男』4話『美女缶』→

産業スパイが殺人

悟(織田裕二)は深夜、研究室に忍び込み、ハンドスキャナーで盗み出す書類のスキャンを行っていた。物音に気づいた佐口邦夫(段田安則)が現れ、悟に襲いかかる

「人が苦労して研究したものを、返せ!」と叫びながら悟を追い詰めた。追い詰められた悟は、近くにあったガラスの灰皿で佐口の頭を殴打する。佐口は血を流して倒れ、動かなくなった。悟は手にしていた灰皿を地面に落とし、咳き込みながらその場を離れようとするが、警備員がやってくる気配に気づき、慌ててロッカーの中に身を隠した

警備員は倒れた佐口を発見し、驚いてその場から逃げ出した。

閉じ込められる

悟は警備員が去ったのを確認し、ロッカーから出ようとした。しかし扉は開かず、どれだけ叩いても蹴ってもびくともしない

やがて警察が部屋に入り、室内を調べ始める。その様子を、悟はロッカーの隙間からじっと見つめていた。ふと視線を向けた先には、倒れた佐口の遺体があり、悟は目が合ってしまい思わず顔を背けた。

ロッカーの中に目を向けると、壁には佐口とバイトの子が一緒に写った写真が貼られていた。さらに名刺も這わせてあり、そこに「佐口」の名前が印刷されていた。悟は自分が逃げ込んだ場所が佐口のロッカーだったことに気づき、「あいつのロッカーだったのか」と小さくつぶやいた。

後悔

現場検証が終わり、一時的に誰もいなくなった研究室。ロッカーの中に潜んでいた悟は、手袋を外し、佐口を殴ったときの感触を思い出しては悔しさに顔を歪めた。すると再び刑事たちが戻ってきて、室内の調査を再開する。

そのころ、所員たちがロッカーの前で話していた。新型バイオセンサーの設計図が盗まれたらしいと噂が飛び交い、一人が「産業スパイかもな、佐口も悪いよね」と呟く。別の所員は「昨日、残業しなくて本当によかった」と胸をなで下ろしていた。

危機からの脱出

刑事が所員たちのもとへ歩み寄る。悟はその様子に動揺し、ロッカーの中で思わず物音を立ててしまった。気配を察した刑事がロッカーに近づき、中を覗き込む。悟は息を潜めて身を縮める。

見つかったかと思ったその瞬間、作業員が現れ、「これ、廃棄処分のロッカーですよね」と声をかけ、ロッカーを運び出そうとした。

そのまま、悟を中に閉じ込めた状態でロッカーは研究室から搬出されていく。ロッカーの扉の隙間から差し込む陽の光を見て、悟は思わず小さく微笑んだ。

絶望

荷台に積まれ、揺れながら運ばれるロッカーの中で、悟は必死に扉を叩いて外に出ようとする。しかし扉は開かず、やがてロッカーはスクラップ工場へと到着した。

その行き先に気づいた悟は、恐怖に駆られて叫ぶ。作業員の一人が「今、何か聞こえなかったか?」とつぶやくが、他の作業員は取り合わない

ロッカーは巨大な磁石に吸い上げられ、鉄屑の山へと運ばれていく。悟は中で「助けて!」と叫び続けたが、その声は誰にも届かない。次の瞬間、上から重機が降り、ロッカーは他のスクラップとともに押しつぶされた

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ドラマの結末

だが、悟はまだ生きていた。暗闇の中で目を開け、「夢だ」と笑い出す。外からは再び作業員たちの話し声が聞こえてくる。

ロッカーは再び巨大磁石に持ち上げられ、そのまま放り投げられた。着地の衝撃で扉に隙間ができ、悟はそこから手を伸ばし、必死に助けを求める。しかし作業員たちはその声にも手にも気づかない

「助けてくれ!誰か、助け…」悟が叫んだその瞬間、上から再び巨大磁石が降ってきた。ロッカーは完全に押しつぶされ、鉄の塊と化した

つぶれたロッカーは他の鉄くずと一緒に山の上に積み上げられた。その中には、悟がかぶっていた帽子も無造作に紛れていた。

←2話『夜汽車の男』4話『美女缶』→

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『ロッカー』のまとめと感想

初回放送は1990年のホラー系の話です。『東京ラブストーリー』に出る以前の、若かりし頃の織田裕二さんが見れます。

閉じ込められて出れないのは、殺した男の怨念だったのか?それとも偶然だったのかは分かりませんが、悟は外に出られず最後は死にます。結果的に刑事たちが現場検証している時に、助けを求めて逮捕されたほうが良かったわけです。

血が飛び散ったりといった映像はありませんが、助けを求めている最中にペシャンコになるシーンはなかなか怖いものがあります。さらに鉄の塊に帽子が紛れているのが何とも恐怖を際立たせます。怖いのが苦手な人は無理かもしれませんが、この話は初期の傑作の1つだと思います。

←2話『夜汽車の男』4話『美女缶』→

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