2019年10月12日にNHK BSプレミアムで放送される『八つ墓村』のキャストとあらすじを紹介します。何度となく映像化されてきた作品ですが、今回のドラマはどんなキャスティングなのか?見どころなども含めてまとめました。
NHK BSプレミアム【八つ墓村】の基本情報
- 放送局:NHK BSプレミアム 土曜21時
- 放送開始日:2019年10月12日(土)21時~22時59分
- 原作:横溝正史『八つ墓村』
- 脚本:喜安浩平、吉田照幸
- 演出:吉田照幸
- 制作統括:村松 秀(NHK)、西村 崇(NHKエンタープライズ)、大谷直哉(ザロック)
- 公式HP:https://www4.nhk.or.jp/P4031/
NHK BSプレミアム【八つ墓村】のあらすじ
大量殺人の過去を持つ村に名家の跡取りとして招かれた辰弥(村上虹郎)。それが悲劇の発端だった。祖父、異母兄…次々殺害される関係者。辰弥の異母姉の春代(蓮佛美沙子)、分限者(國村隼)に身を寄せる美也子(真木よう子)は、苦しむ辰弥に思慕を抱く。だが殺人はとどまるところを知らない。やがて辰也の秘密を探り当てた耕助(吉岡秀隆)だったが、当の辰弥は、たたりを恐れる村人によって鍾乳洞の奥に追い詰められていた。
公式HPより
NHK BSプレミアム【八つ墓村】の主演は吉岡秀隆さん
吉岡秀隆(役:金田一耕助)
登場人物 金田一耕助(きんだいちこうすけ)
名探偵。訪れた村で事件に遭遇する。
キャスト 吉岡秀隆(よしおかひでたか)
- 1970年8月12日生まれ
- 5歳の時に子役でデビュー
- 1977年、野村芳太郎監督の『八つ墓村』で主人公・寺田辰弥の少年時代役を演じ、映画初出演
- 山田洋次監督作品や黒澤明監督作品に数多く出演
- 1981年より2002年まで、『北の国から』に黒板純役でレギュラー出演
- 主な出演作品:
- TVドラマ
『北の国から』シリーズ(フジテレビ)
『Dr.コトー診療所』シリーズ(フジテレビ) - 映画
『男はつらいよ』シリーズ
『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなど
- TVドラマ
- NHKへの出演は前回同じ金田一を演じた『悪魔が来たりて笛を吹く』以来1年ぶり
吉岡秀隆さんのコメント
完成した作品について
「令和1発目の『八つ墓村』は、これまでの作品とは違って、呪いや祟りよりも愛が勝ったなという印象でした」鍾乳洞での撮影では
「なんとなく心臓がドキドキしてきまして……。監督とかが脅かすんですよ。何も見えないんで覚悟してくださいねと」
「洞窟に入る前に村上くんと契りのタバコを吸って、ドキドキを紛らわせました。本当に頼りがいがあるので、いてくれてよかった(笑)」金田一耕助という役について
「令和のこの時代でもフラフラと近くにいるような、独特の空気感を持った人物。役者が役を選ぶんじゃなくて、金田一耕助が役者を選んでいるような不思議な錯覚に陥りますね。だから、魅力的でもありますが怖い。足元をすくわれるような、油断できない部分があります。それを歴代の先輩方も感じていたのかなと思うと、仲間に入れてもらえたようでうれしいですね」『犬神家の一族』をドラマ化するという企画でオファーされたら?
『映画ナタリー』よりインタビュー記事を抜粋
「それも金田一耕助が決めると思いますよ。別の役者さんになるかもしれないですし、僕かもしれないですけど。金田一耕助がどこかで冷静に見ているような気がします」
NHK BSプレミアム【八つ墓村】の井川辰弥役は村上虹郎さん
村上虹郎(役:井川辰弥)
登場人物 井川辰弥(いかわたつや)
田治見家の跡取りとして呼び戻され、事件に巻き込まれる。
キャスト 村上虹郎(むらかみにじろう)
- 1997年3月17日生まれ
- 父は俳優の村上淳、母は歌手のUA
- 2014年7月、映画『2つ目の窓』で映画初出演で主演
- 2015年、連続ドラマ『天使のナイフ』でテレビドラマ初出演
- 主な出演作品
- TVドラマ
『この世界の片隅に』(2018年TBS)
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2015年フジテレビ)
『仰げば尊し』(2016年TBS) - 映画
『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)など
- TVドラマ
- NHKへの出演は『植物男子ベランダー』以来3年ぶり
村上虹郎さんのコメント
完成した作品について
『映画ナタリー』よりインタビュー記事を抜粋
(「悪魔が来りて笛を吹く」に父・村上淳が出演していたことから)「引き続き“村上”を起用していただいてありがとうございます(笑)」
「この作品に出演しているよと話すと、周囲の人が『あ、佐清(すけきよ)でしょ!』って言うんです。それは『犬神家の一族』だよ……と(笑)。そういうイメージを今回のドラマで払拭できればと思っています」
NHK BSプレミアム【八つ墓村】のキャストと登場人物
真木よう子(役:森美也子)
都会から嫁入りした未亡人。辰弥に寄り添う。
蓮佛美沙子(役:田治見春代)
田治見家の長女。辰弥の姉。
佐藤玲(役:里村典子)
辰弥のいとこ。辰弥に好意を寄せる。
音尾琢真(二役:田治見要蔵・田治見久弥)
要蔵:26年前に大量殺人事件を起こし、今回の事件の発端を作る。
久弥:要蔵の長男。辰弥の兄。
小市慢太郎(役:磯川警部)
金田一とは旧知の岡山県警の警部。
國村隼(役:野村荘吉)
村のもうひとつの分限者。美也子の亡き夫の兄。
小柳友(役:里村慎太郎)
里村家の長男。辰弥のいとこ。
宮沢氷魚(役:駐在)
村の駐在。
佐津川愛美(役:駐在の妻)
駐在の妻。推理力が冴える。
竜のり子(二役:田治見小竹・小梅)
田治見家を仕切る双子の大叔母。
樋井明日香(役:井川鶴子)
辰弥の母。要蔵に手篭めにされる。
馬場徹(役:新居修平)
戦後に村へ来た医師。
久保酎吉(役:久野恒美)
以前から村にいる医者。
田中しげ美(役:尼子の大将)
村の名前の由来になる落武者たちの大将。
OKI(役:田治見庄左衛門)
落武者狩りをした首謀者。
山口馬木也(役:英泉・亀井陽一)
隣村の麻呂尾寺の僧。
山下容莉枝(役:梅幸)
村の慶勝院という寺の尼僧。
酒向芳(役:諏訪弁護士)
辰弥を捜す広告を頼まれて出した弁護士。
不破万作(役:井川丑松)
鶴子の父。辰弥の祖父。博労をやっている。
やべきょうすけ(役:片岡吉蔵)
村で博労をやっている。
木内みどり(役:濃茶の尼)
村に住む老婆。辰弥を忌み嫌っている。
津嘉山正種(役:長英)
隣村の麻呂尾寺の住職。英泉の師。
NHK BSプレミアム【八つ墓村】の原作
横溝正史の同名小説が原作となります。
映像化作品
1977年映画版:金田一耕助は渥美清さん。寺田辰弥は萩原健一さん。
1978年ドラマ版:金田一耕助は古谷一行さん。寺田辰弥は荻島真一さん。
1996年映画版:金田一耕助は豊川悦司さん。寺田辰弥は高橋和也さん。
フィギュア化
多治見要蔵がなんとフィギュア化。野村芳太郎監督1977年公開の劇場版『八つ墓村』を元に作られてます。
犬神佐清も出ます。こちらは市川崑監督1976年公開の劇場版『犬神家の一族』を元にしています。
NHK BSプレミアム【八つ墓村】の見どころ
映画化3回、ドラマ化今作含む7回という度々映像化されている作品です。オチは分かっていても、誰がどの役をやるのかというのを楽しみに視聴する人も多いでしょう。
今回は映像化されるとよく省かれてしまう、里村典子がちゃんと登場します。登場人物が非常に多い上に、色々絡み合ってくる関係でどうしても原作通りに作れないドラマの一つです。
そのため、登場人物の省略化や犯行の動機なども変更されることが度々あります。
また、今ではどこまで残酷な描写がテレビ放映で許されるのか?BSなので地上波よりは緩い気がしますが、もしかするとそこら辺の演出も変わっていたりするかもしれません。
推理ものだと思って呑気に見ていると、その残酷描写や鍾乳洞での追っかけられるシーンのヤバさから、衝撃を受けるドラマです。