NHK BSプレミアム【八つ墓村】のネタバレ感想|吉岡秀隆の金田一耕介シリーズ第2弾

スペシャルドラマ

2019年10月12日にNHK BSで放送された【八つ墓村】は、同じNHK BSプレミアムで放送された【悪魔が来たりて笛を吹く】に続き、吉岡秀隆さんが金田一耕介を演じました。何度も映像化された作品ですが、今回はどんな内容だったでしょうか?

【八つ墓村】の見逃し配信はU-NEXTのNHKオンデマンドでも視聴できます。
現在31日間無料トライアルキャンペーン中です。
本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

スポンサーリンク

NHK BSプレミアム【八つ墓村】のネタバレ

連続殺害犯

森美也子

動機

愛する里村慎太郎に田治見の財産を相続させたかった。そのため、田治見の家の者を皆殺しにしようと考えた。
たまたま濃茶の尼が鞄を捨てるところを見て、鞄の中を見ると久野の書いたメモが入っていた。それを利用して八つ墓村の祟りになぞらえ、殺害を行うことを思いつく。

金田一の推理

美也子がなぜ多くの人を殺害したのか?

動機を隠すため。美也子はメモを使い、八つ墓村の祟りを隠れ蓑にした。連続殺人に意味をつけ、本命が誰だか分からないようにした。犯人の真の狙いが分からなければ、動機も分からないので。

久野医師はなぜあんなメモを書いた?

新居医師を殺すためだった。もちろん、久野医師の妄想の中でのこと。随分な小説狂のようだった医師の蔵書の中には似た思考の事件もあった。

破綻しても続いた理由

今回の犯罪計画を考えるような犯人は、自分の犯罪に美しさを求める。濃茶の尼によって破綻した計画は終わってしかるべきだった。しかし、犯罪は続きメモは残される。歪なまま続いたのは、計画した人間と実行した人間が違うから。

美也子の狙いは?

慎太郎に財を継がせるため。田治見の人間を動機を知られずに殲滅させること。なぜなら、美也子が自分への愛で犯罪をしたと知れば、慎太郎は必ず継ぐことを拒否したから。

NHK BSプレミアム【八つ墓村】の感想

今回はどんな感じかと思って視聴しました。吉岡さん演じる金田一も二作目となり、個人的に彼が演じる金田一も良いと思っています。あまり物語の前面に出て来ず、狂言回し的なポジションなところも良いです。

過去に何度も映像化されているため、配役や話の内容に賛否両論起きる作品だと思います。個人的には特に文句もなく、楽しく視聴できました。一本の映画を見ているような、お金がかかっているテレビドラマです。

残酷描写についてもある程度表現しています。八つ墓村でである意味楽しみにしているのは、要蔵の32人殺しのシーンかと思われますが、それについては山崎努さんバージョンのほうが怖いです。

祟りや狂気という部分よりも、愛に重きを置いている展開になっています。ホラー映画っぽいノリというよりは、もう少し恋愛部分が前に出て来ます。その辺りで好き好きが分かれるかもしれません。

ネタバレ含む詳細となります。未視聴の方はご注意ください。

NHK BSプレミアム【八つ墓村】の事件内容

八つ墓村の祟りになぞらえ殺人が起こります。八つのうち一つは人ではなく、殺人以前に起きた御神木の片側が雷に打たれたことから始まります。

第一の殺人

  • 被害者:井川丑松
  • 死因:毒殺
  • 諏訪弁護士事務所で辰弥と会話中、突如苦しみ吐血して死亡。
  • 胃からゼラチンが発見され、辰弥と会う前にはもう服毒していた。

第二の殺人

  • 被害者:田治見久弥
  • 死因:毒殺
  • 田治見家で辰弥と話している最中、咳き込んで薬を飲む。
  • その薬が毒だったため、その場で吐血し死亡。

第三の殺人

  • 被害者:梅幸
  • 死因:毒殺
  • 久弥の葬式で出されたお膳に手をつける。
  • 酢の物に毒が盛られていたため、その場で吐血し死亡。

第四の殺人

  • 被害者:濃茶の尼
  • 死因:絞殺
  • 梅幸の寺にあるものを盗もうと忍び込む。
  • 後ろから首を絞められて殺害。
  • 遺体の下着の中からメモが見つかる

第五の殺人

  • 被害者:田治見小梅
  • 死因:毒殺
  • 洞窟でさらわれその後洞窟内で遺体で発見

第六の殺人

  • 被害者:久野恒美
  • 死因:毒殺
  • 行方不明で洞窟内を捜索し、遺体で発見される。
  • そばに握り飯があり、差し入れられたそれに毒が盛られていた。

第七の殺人

  • 被害者:田治見春代
  • 死因:刺殺
  • 洞窟に辰弥を探しに来たところ、腹部を刺されて死亡。
  • 死に際に辰弥への想いを告げ、犯人の小指を強く噛んだことを伝える。

メモの内容

殺害された濃茶の尼の遺体の下着の中からメモが発見され、その後の殺人でもメモが発見されます。メモは主に同じ立場の人間が書かれ、片方が消されていきました。

御神木

お竹様
お梅様

博労

井川丑松
片岡吉蔵

分限者

西屋・野村荘吉
東屋・田治見久弥

僧侶

梅幸
英泉

双子

小竹
小梅

医師

新居修平
久野恒美

以下は遺体の場にはなし

後家

田治見春代
森美也子

後継

田治見辰弥
里村慎太郎

“後家”については辰弥が自分で推理し、春代が殺害された理由としてこうだったのでは?と出るだけです。

この最後の“後継”については、美也子が「最後はあんた」と言いながら、自分で書いたメモを辰弥に見せます。
そして辰弥が愛してたという話をすると「悪いけど心に決めた相手が他にいたんで」と冷静に言い、ショックを受けた辰弥は椅子を持ち上げますが下ろして去ります。

美也子は最後「いいだろう、こんな女が幸せになったって」と言い、笑いながら破傷風が元で亡くなります。

結局、元々金田一が来る理由となった、野村の弟の殺害については美也子がやったのかは分かりません。

洞窟の地図の内容

辰弥がお守り袋から千切れた地図を美也子に見せます。残りは田治見家の屏風の裏側にあり、合わせて一枚の紙となります。

そこには広い洞窟内の地図と、場所の説明などが書かれていました。

  • 鬼火の淵:掬うなよ 鬼火の淵の鬼清水 身をやく渇によし狂うとも
  • 風の穴:ぬば玉の 闇よりくらき百八つの 狐の穴に踏みぞ迷うな
  • 龍の顎:みほとけの 寶の山に入るひとは 龍のあぎとの恐ろしさを知れ
  • 木霊の辻:六道の鬼と佛のわかれ路よ 木霊の辻を 心してゆけ
  • 天狗の鼻:あまかける 天狗の鼻に憩いなば 木霊の辻に 耳傾けよ
  • 猿の腰掛:麻の葉の 乱れ乱れていくみちの 一里塚こそ 猿の腰掛

今回のドラマでは落盤したり、財宝を見つけたりのシーンはありません。ただ、後で列車に乗った時、里子が発見したのか大判を辰弥に何枚も渡します。荷物も沢山あり重そうな様子でした。

その大判を出して典子は言います、条件はただ一つ、私たちの二人目の男の子は田治見家を継がせると。これは兄の願いだと。

慎太郎は今回の一件で、生涯結婚しないそうです。田治見家を継ぎ、石灰工場を作って沢山の人を呼び込むと言ってました。

原作との比較

原作と今回のドラマの差を詳細で違うところはまだまだあると思いますが、気付いた部分で比較しました。

原作今回のドラマ
鶴子が再婚し辰弥は寺田姓鶴子の再婚は不明で辰弥は井川姓
ラジオで辰弥の行方を探す新聞広告で行方を探す
久弥の死を久野が病死で片付ける警察が毒殺として捜査
初七日の法要で洪禅が毒殺洪禅は出て来ない。
久弥の葬儀で梅幸が毒殺
梅幸が毒殺されてメモ発見濃茶の尼が殺害されてメモ発見
「双児杉」「博労」「分限者」
「坊主」「尼」のメモ発見
「御神木」「博労」
「分限者」「僧侶」のメモ発見
鍾乳石で春代は刺されるナイフで刺される
典子が毎日弁当を差し入れ食料を持って来るが辰弥は食わず、
典子の首を絞める
典子と二人で財宝探しをするなし
長英が村人を説得なし
典子と二人で喜び結ばれるなし
鍾乳洞で落盤なし
大量の大判を発見するが閉じ込められるなし
2人は3日後に洞窟から救出なし
春代の三十五日の夜に事件の総括金田一が荘吉と話ながら総括
美也子は怪我を隠していたせいで、
傷口からばい菌が入る
美也子は“鬼火の淵”で
手を洗ったため感染
美也子は体中が紫色に膨れ上がって
のた打ち回って死んだ
破傷風で指と手が変色するが、
辰弥と話した後に笑って死ぬ
辰弥が発見した大判を披露する典子が辰弥に見せる
典子と結婚典子と交際が始まりそうな雰囲気
典子妊娠なし

大きく違うのは、洪禅が出て来ない、財宝探しはしない、典子との恋愛部分が少ないということです。

また、ドラマの最後のエンドロールが流れた後、タイトルが出てまだ少し続きがあります。

それは、残った小梅が何を思ったのか自ら首を吊って死に、遺体がぶら下がっている足の辺りに『終』の文字が入って終わります。

久野の部屋の本棚

久野医師の部屋に置いてあった本は推理小説のものですが、NHKで放送しているからか、ちょっとタイトルや作者名を変更して置いてありました。面白かったのでまとめました。

  • 「殺戮と隣人」横山忠
  • 「白蜥蜴」作:平井孝太郎
  • 「不連発殺人事件」作:坂田桂吾
  • 「黒猫荘の惨劇」エドワード・?・?
  • 「XYZ殺人事件」クリスティ・?

「殺戮と隣人」が何の本のパロディなのかは分かりませんでした。

「白蜥蜴」は「黒蜥蜴」で平井孝太郎は江戸川乱歩の本名、平井太郎からきていると思われます。

「不連発殺人事件」は「不連続殺人事件」で、坂田桂吾は坂口安吾と思われます。

「黒猫荘の惨劇」はタイトルだけだと原作者も「迷路荘の惨劇」など書いています。ただ、作者名がポーっぽい雰囲気の名前が判読できませんがついているのでもしかしたら「黒猫」なのかもしれません。

「XYZ殺人事件」は「ABC殺人事件」で、作者名もアガサ・クリスティーからきていると思われます。

NHK BSプレミアム【八つ墓村】のロケ地

原作も岡山が舞台だからか、岡山ロケが多いです。

八塔寺ふるさと村

要蔵に襲われた村人が逃げ惑うシーンやら何やらで出てきます

福武家住宅

田治見家として出てきます


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )

旧矢掛本陣石井家住宅

田治見家内部などで出てきます

満奇洞

鍾乳洞のシーンで出てきます

NHK BSプレミアム【八つ墓村】のまとめ

今まで全ての【八つ墓村】映像化作品を見ているわけではないので断言はできませんが、自分が過去に視聴した映像化作品の中ではわりとよくできている作品だと思いました。

恐怖部分で言えば他の作品のほうが強いです。今回の作品は恐怖の部分よりも、それぞれが抱く主に恋愛感情のほうを表に出しています。

ただ、典子が出てきてはいるものの、典子との恋愛部分は控え目です。また、洞窟の部分も財宝は発見しません。大筋では久野のメモが出てきたり、原作に忠実に作ろうとはしています。

ロケをちゃんとやっているので、その時代の雰囲気は出ています。お金がかかっているのが伝わってくるドラマでした。個人的には満足できる内容で、楽しく視聴できました。

今回のいいセリフ
  1. なぜ人は愛を求めるんですかね。愛は人を幸せにも不幸にもするってぇのに
  2. 「もし…」と後悔するから人は呪われるのです
タイトルとURLをコピーしました