NHK BSドラマ【Wの悲劇】のネタバレと感想|土屋太鳳と中山美穂でリメイク

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NHK BSプレミアムで11月23日に放送した【Wの悲劇】のネタバレと感想キャストとあらすじについてまとめました。
過去に何度もドラマ化された作品ですが、今回は土屋太鳳さんと中山美穂さんの2人が親子の役を演じます。

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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のキャスト

  • 和辻摩子(土屋太鳳(9歳:渡辺真妃))
  • 和辻淑枝(中山美穂)
  • 一条春生(美村里江)
  • 和辻与兵衛(大和田伸也)
  • 和辻みね(夏木マリ)
  • 和辻道彦(岡本健一)
  • 和辻繁(鶴見辰吾)
  • 和辻卓夫(松本岳)
  • 間崎鐘平(吉田栄作)
  • 中里右京(渡辺いっけい)
  • 柏木徹(斉藤陽一郎)
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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のスタッフ

  • 原作:夏樹静子
  • 脚本:池田奈津子
  • 音楽:吉俣良
  • 制作統括:志村彰(ジ・アイコン)、後藤高久(NHKエンタープライズ)、髙橋練(NHK)
  • 演出:塚本連平
  • 制作:NHKエンタープライズ
  • 制作著作:NHK、The icon

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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のあらすじ

和辻家別荘で開かれたパーティーで、和辻摩子(土屋太鳳)が大伯父の与兵衛(大和田伸也)を刺し殺すという事件が起きた。摩子の母・淑枝(中山美穂)は娘の正当防衛だと訴え、集まった一族に事件の隠ぺいを頼み込む。摩子の父・道彦(岡本健一)や与兵衛の主治医・間崎(吉田栄作)、与兵衛の弟・繁(鶴見辰吾)らが強盗殺人に見せかけた隠ぺい工作を始める。招待客だった摩子の先輩・春生(美村里江)もその片棒を担ぐことになってしまう。

公式HPより
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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のネタバレ

和辻与兵衛殺害犯

和辻道彦

動機

自身の研究費のため和辻家の財産を、妻である淑枝に継がせようと与兵衛殺害を計画。それは相続権のある人たちが集まった晩、相続欠格にさせるための計画だった

摩子が殺害したと言えば、みんなかばい偽装工作をするだろうと考え、与兵衛殺害後、妻の淑枝に摩子へ与兵衛の殺害を告白させる。それを聞いた摩子は母をかばい、自らが罪を被りみんなの前で殺害を告白した。

その後、偽装工作を暴露するため、隠していた証拠の品を表に出す。それを見た警察が内部の犯行だと考え、犯人をかばい隠蔽工作をしていたことに気付かせるよう仕向けた。

解決の道筋

警察は偽装工作をしていることには気付いたが、証拠がなく逮捕ができない状態だった。摩子は母をかばうために自首しようとするが、母は実は殺人を犯していないため摩子を必死に止める。

摩子の母を思う気持ちの素直さに耐え切れなくなった淑枝は、とうとう自分はある人に言われて殺害したと言ったとバラしてしまう。そこに父道彦が入って来て真相を話す。

そもそも結婚自体が研究費のためであったこと、母の事など愛していないことを告げる。摩子を殺害し自殺に見せかけようとする道彦、そこに春生がやってきて助けようとするが刺されてしまう。摩子の首を絞める道彦の背後から、淑枝が包丁で背中を一突きし殺害してしまう

愛されていないと分かっていたが、また結婚を失敗したくなく、幸せな妻を演じ続けていたと淑枝は言う。そこに家の者たちや、事件の謎に気付いた中里が踏み込むが既に手遅れだった。

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NHK BSドラマ【Wの悲劇】の感想

何度となくドラマ化されている作品です。双子設定だったりする連ドラなんかもありましたが、今回はそういった謎な設定は盛り込まれていません。

時代の設定は昭和63年で、バブル絶頂期です。別荘に遊びに来るとか、ハイヤーで山梨から東京まで帰るとか、そういうことが当たり前な時代設定となっています。そして女性に対する古い価値感を持つ人物の存在なども、あの時代なら普通に存在します。そういう意味では現代設定でやるより、あの時代設定にしたのは正解だと思います。

キャストも土屋さん中山さんを始め、ドラマの話を盛り上げる演技をしてくれます。大和田さんの死体っぷりは板についていて、目開けたままで大変そうだなと思いながら見てました。

そこに、吉田さんと岡本さんのキレ演技が入り、鶴見さんはいつも通りの嫌な男です。土台はしっかりと2時間ドラマなメンツが押さえ、普段2時間ドラマには出ない土屋さんが参加したことで、ちょっと特別感が出たドラマでした。

話としては細かいことを気にしたらあれですが、ちゃんと内容が考えられて作られている話です。推理ドラマな部分と“女”という存在意義についての話、その2つを同時に楽しめるドラマとなっています。女性の方の共感を強く得そうなお話です。

登場人物の詳細とどういう風に偽装工作をしたのか、摩子の書いた「Wの悲劇」の内容、最終的にどうなったのかなどについて掘り下げます。

ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。

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NHK BSドラマ【Wの悲劇】登場人物詳細

和辻製薬という会社の一族が主な登場人物となります。この会社がどういう規模の会社なのか、どういったものを作っているのかはわかりません。ただ、金持ちという設定だということは確かです。

和辻摩子(22歳)
与兵衛の大姪。演劇活動に打ち込んでいる。
「Wの悲劇」という脚本を書いて、先輩の春生に見てもらう。
しかし、与兵衛には演劇を辞めるよう言われている。

和辻淑枝(42歳)
摩子の母。以前結婚した柏木に暴力を振るわれていた。
出戻った後、道彦と再婚。

一条春生(?歳)
摩子の大学の先輩。
今回、摩子に招かれて別荘に来た。

和辻与兵衛(70歳)
和辻製薬会長。
女好きであちこちに女を囲っているとの噂。

和辻みね(68歳)
与兵衛の妻。
与兵衛の女癖の悪さに散々泣かされている。

和辻道彦(42歳)
淑枝の夫で現在の摩子の父。
大学で生物学を研究する教授。

和辻繁(60歳)
与兵衛の弟。
和辻製薬役員だが、会社の金を横領している噂あり。

和辻卓夫(28歳)
和辻製薬秘書室勤務。
摩子の婚約者を自認するが、他に好きな相手がいる。

間崎鐘平(43歳)
与兵衛の主治医。
その正体は与兵衛が外で作った女の子供

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それぞれの動機

与兵衛が死んだ時、後で分かりますが結構みんなに恨みを買っていました。遅かれ早かれ殺されそうな人物です。それぞれにどんな動機があったのか?

和辻淑枝

結婚に反対され駆け落ち同然で家を出た。元夫の柏木は売れない画家で、生活も苦しく暴力を振るう。淑枝は離婚して戻って来たが、親戚一同の前で与兵衛が詫びるか出て行くかを迫る。そこで淑枝はその場で土下座をし、自分が間違っていたと頭を下げた

「お前は一族の恥だ」と与兵衛に罵られた

和辻道彦

自分の研究に出資してもらうよう与兵衛にお願いをする。しかし、直ぐに金にならない研究に出資するつもりのない与兵衛は、資料の上にコーヒーを垂らして断る

「この研究価値はゼロだ」と与兵衛に出資を断られた

和辻繁

役員の立場を利用して、会社の金を使い込んだという噂が立つ。与兵衛は役員を解任しようとする。

「私の会社にお前の席はもうない」と役員解任される

和辻卓夫

摩子と結婚して社長になりたかった卓夫だが、他の女といるところの写真を与兵衛から証拠に出され、摩子との婚約を許されない

「この椅子に座ることは未来永劫ありえない」と言われる

間崎鐘平

与兵衛が外で作った女の子供だということがバレ、今年いっぱいで主治医を解任される。間崎の母は自分を身篭った途端に捨てられ、最後は不幸なまま病気で死んだ。

「そんな女は記憶にない」と存在自体を否定する

和辻みね

与兵衛の女好きに泣かされ続けて来た。今も数人の女を囲っているとの噂がある。

「女の幸せは男を支えて守っていくこと」と言われ浮気されていた

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摩子の書いた「Wの悲劇」の脚本内容

摩子が春生に見せる脚本「Wの悲劇」はどんな内容だったのか?ドラマで一部内容が出て来たので紹介します。

うちはとても奇妙な家なんです。ずっとおじい様という存在に怯えてきた私たち。実は誰もが本当の自分を隠している。

たとえば叔父。紳士を装いながら、何人も女の人を作っている。まるでふしだらな手品師。
父は家族を愛しているといいながら、研究ばかりで家に帰って来ない。まるで善人気取りのペテン師。
私と婚約したいという従兄弟。彼の愛が他にあることを、私は知ってるの。嘘つきの道化師。
主治医の先生。有能なお医者様なのに、どうしてホームドクターなんてやってらっしゃるの?正体不明のちん入者。
そして、そんな男達のあれこれを気付かないふりをする女達。まるで作り物のイミテーションフラワー。

誰もが自分を偽る家族。そんな中にいると、私は自分が誰だか分からなくなってしまう。
ひょっとしたら、私も私という役割を演じているだけ。ドレスを着せられた泥人形なんじゃないかって…。

なかなか思春期特有の感情をぶちまけた、中二病全開のような話です。「Wの悲劇」は猫の額ほどの小さな菜園の相続を巡る、家族同士の争いの物語だと言います。登場人物は和辻家の人たちにそっくりで、主人公が誰よりも愛しているのは母親だそうです。

今回の事件があったことで、摩子はどうやらラストを書き直したそうです。

小さな菜園を巡って争い続けてきた家族達。だけど最後にその資産には何の価値もなかったことを知る。

そしてこの「Wの悲劇」は日本戯曲作家協会新人戯曲賞の最優秀賞を受賞しました。

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偽装工作の内容

どのように偽装工作をしたのか?時系列順にまとめました。

偽装工作のタイムライン
  • 午後9時3分
    摩子に容疑がかからないように死体を遠ざける
    • 死亡推定時刻を遅らせるために死体を氷で冷やす
    • 夜食の出前でグラタンを8人前頼む
    • 摩子に凶器と返り血を浴びたシャツを入れた鞄を渡す
  • 午後9時25分
    摩子はハイヤーで東京へ戻る
  • 午後9時51分
    みんなでカードを始める
    • 出前到着
    • チューブで死体にグラタン食べさせる
    • 裏口に足跡を偽装
    • 部屋の中を荒らす
  • 午前0時5分
    摩子が東京に到着

    凶器の入った鞄を川へ捨てる

  • 午前0時50分
    カードを続ける

    室内には音楽がかかりカードに熱中していたため、部屋の物音には気付かなかった

  • 午前8時13分
    みねが遺体を発見する

    道彦が警察へ通報

こうすることで警察は死亡推定時刻が午後23時から午前2時の間と判断されます。ここまでは順調でした。しかし、この中に裏切り者が現れます。そのせいで、足跡が重なっていたこと、小麦粉袋の中から靴が発見、チューブの切れ端がベッドの下から発見されてしまいます。

なぜ裏切ったのか?それにはちゃんと理由がありました。

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遺産相続の問題

死んだ与兵衛には200億とも言われる遺産がありました。今回集まった人たちは遺産の権利がある人たちばかりでした。中里がそこを突いて“遺産欠格”という、遺産をもらえなくなるという話をします。

不届きな行為があったものは、相続の資格がなくなる。被相続人が殺害されたことを知って、告発または告訴しなかったものは相続権を失う。

簡単に言うと犯人をかばっているなら、全員相続権が無くなるぞ。ということです。身内をかばっている場合じゃないと中里は言います。これで誰かタレコミに来ないか期待をします。

しかし、この法律には穴がありました。

ただし、殺害者が事故の配偶者、もしくは直系血族であったときは、この限りではない。

というただし書きがあったのです。要するに摩子と淑枝は引き継ぐことが可能ということです。これが、犯人の狙いだったということが最後に分かります。

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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のその他気になったこと

  • 与兵衛の肖像画が微妙な感じ
  • なぜか春生は帰らず残る
  • 出前の洋食店は“湖南亭(こなん)”
  • 胃に流し込むシーンをなぜかみんなで見ている
  • ストレートフラッシュで勝ったみね
  • なぜかナイフを捨てて首を絞める展開
  • いいタイミングで駆けつける警察
  • 別荘の前に放置された木のわざとらしさ
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NHK BSドラマ【Wの悲劇】のまとめ

とにかく母親がダメンズウォーカーです。そして和辻家の男はほぼゲスです。男=他に女作る、女=耐え忍ぶという図式が常にある一族なのようで、家の名を汚さないようにと言うわりには男は外で女作りまくります。どうやら男の浮気は甲斐性のような雰囲気です。

この“W”の意味は和辻のWとWomanのWの意味があり、それで「Wの悲劇」というタイトルになっています。女性とは男にとっては都合のいい存在なのか?摩子はそんな家族に異を唱えます。外で遊んでいる男を支えるだけの人生なんて絶対嫌だと。しかし、淑枝は実は摩子を裏切っていました。

道彦は言います。「自分という軸のない惨めな女じゃないか、愛していると言ったらホイホイついてきたよ、悲劇だね。不幸になると、女は知性さえも喪失してしまう」と。道彦は女性を分かったつもりなのでしょうが、甘いです。なぜなら、淑枝はそんなこと分かっていました。だけど、自分の過ちを認めたくなくて一緒にいたのです。

こうしてみると、この物語の女性は男性の企みなどお見通しでした。ただ、自分のために言わなかっただけです。男性のために我慢していたわけではありません。実は女性の強さを感じるドラマでもありました。

今回のいいセリフ

これでもう、私たちは誰も憎まないでいいんだ。

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