【しあわせな結婚】3話のネタバレと感想をまとめています。
鈴木家恒例の舞鶴旅行に幸太郎も一緒に行くことになり、より絆を深めたネルラと幸太郎だった。レオのはからいで写真を撮ることになった2人、しかしネルラは撮影中に倒れてしまい……。
【しあわせな結婚】3話のあらすじ
🎞️#しあわせな結婚【第3話PR】
— 「しあわせな結婚」木曜よる9時【テレビ朝日公式】 (@wasekon_tvasahi) July 24, 2025
試される2人の絆
そして妻に起こる悲劇
次回は7月31日(木)よる9時
✅第1、2話配信中https://t.co/XFTU479vcH#わせ婚 #大石静#阿部サダヲ #松たか子#板垣李光人 #玉置玲央#杉野遥亮 #岡部たかし #段田安則 pic.twitter.com/3N4ctiRF7H
舞鶴への旅行に鈴木ネルラ(松たか子)から誘われた原田幸太郎(阿部サダヲ)は、実はもう1人弟がいたことを明かされる。しかし、弟は幼い時に海で亡くなってしまう。それ以来、レオ(板垣李光人)をなんとしても守るのだと、ネルラと叔父の考(岡部たかし)は心に誓った。
旅先で寛(段田安則)からネルラの過去を聞かされた幸太郎は、ますますネルラを再捜査の件から守ろうと考えた。
旅行から戻って来たネルラにレオは、ウェディングドレスで写真を撮ろうと提案する。幸太郎は乗り気ではなかったが、ネルラが新進気鋭のカメラマンに撮ってもらえると知り乗り気だった。
幸太郎もタキシードに着替え、写真撮影を始める。フラッシュがたかれるうちに、ネルラは15年前の事件のことがフラッシュバックされ、気を失って倒れてしまい……。
←2話|4話→
【しあわせな結婚】3話のネタバレ
15年前、布施と争って倒れたネルラは床に頭を打ちつけ気を失う。しかし、途中で意識が戻り、薄っすらと開いた瞳の先に、男のものと思える足が見えたという。
幸太郎はその話を聞いて、ネルラの無実が証明できる可能性を感じ、興奮気味にネルラに様々なことを問いかける。ネルラはまるで尋問のような問いに気分が悪くなり、幸太郎に対して警戒感を強める。
ネルラの無実を証明するためだという幸太郎に、ネルラは頭では分かっていたが、検事と被疑者みたいなやり取りだと嫌悪感が先走る。
幸太郎は夫と妻として話し合っているのだと言うが、依頼人に信頼されていない弁護士は惨めだとも口走ってしまい、「弁護士?」と問い返したネルラの心はどんどん離れていってしまう。
耐え切れなくなった幸太郎は、部屋を出て行ってしまう。そして以前住んでいた自宅へ戻った。
舞鶴の件
叔父の鈴木考(岡部たかし)がパンを届けに来て部屋に入り、原田幸太郎(阿部サダヲ)は思わぬ訪問に戸惑う。起きてきたネルラ(松たか子)は「公益を守るのが仕事なのに、私のために変えられるの」と問い、幸太郎は「もう決めたことだ」と応じるが、二人のぎこちない空気を見て孝は心配する。ネルラは考に帰るよう促し、再び幸太郎を追及するも、幸太郎は答えをはぐらかして仕事へ向かった。
番組収録後、倉澤ちか(堀内敬子)は来年始まる報道番組のMCを打診するが、幸太郎は断る。廊下で偶然レオ(板垣李光人)と出会い、レオは音楽番組の収録だという。レオはちかとの関係を尋ねるが、幸太郎は「50だから色々ある」と濁した。さらにレオは舞鶴の件を知っているか尋ねるが、ネルラが話していないなら言えないと黙った。
2度殴られた?
レオがネルラに幸太郎と並ぶ写真を送り、写真を見たネルラは機嫌を少し直す。写真を父・寛(段田安則)にも見せると、父は「いい写真じゃないか」と応じる。ネルラは「警察が来た。再捜査が始まるんだって」と伝え、幸太郎にも話したと続ける。幸太郎は法律家としての、筋を曲げてでも守ると約束してくれた。ネルラは「本当にいい人だ」と笑う。父も「そんなにいい奴だったのか」と驚いた。
事務所に戻った幸太郎は臼井義男(小松和重)から「友部から電話があった。15年前の事件の件だ」と聞かされる。当時、布勢夕人(玉置玲央)が階段の踊り場で頭部を流血して倒れており、2階には争った痕跡とわずかな血痕が見つかった。そのため転落前に出血していた可能性があり、階段から落ちた後、確実に殺すためにさらに頭を2発殴打された恐れもあると臼井は指摘した。
もう1人の弟
自宅に戻るとネルラは「今度の土曜日に舞鶴へ行ってほしいの、弟の命日なの」と切り出す。レオの上にはもう一人兄弟がいたという。亡くなった弟の名は五守で、幸太郎はその名から『セロ引きのゴーシュ』を連想する。五守は母の死からちょうど1年後の7月、6歳で海に命を落とした。
母の死後、泣き続ける五守を元気づけようと、叔父とネルラは勝浦の海へ連れ出したが、目を離した隙に彼は姿を消した。通報から海上捜索開始まで2時間を要し、遺体が発見されたのは沖合4キロだった。
五守を死なせた罪を叔父とネルラは等しく背負い、妻と長男を続けて失った父の悲嘆も深かった。家族は「残されたレオだけは必ず守る」と暗黙のうちに誓い、その思いで生きてきた。
事情を聞いた幸太郎は、叔父が結婚せずにネルラとレオを守ってきた理由を理解する。ネルラは自分の事情に巻き込んだことを詫びるが、幸太郎は彼女の手を握り「すごい女に捕まったと思うけど、好きになっちゃったからいいよ」と告げた。
ネルラの過去
一行は旅館に到着する。そこは寛が結婚式を挙げた場所で、女将が幸太郎にサインを求めてきたりもした。男たちは揃って露天風呂に入り、食事ではサザエをめぐって議論が白熱する。
幸太郎は両親を亡くして以降、親戚づきあいもなく兄弟もいないと明かし、父は洋品店を営んでいたと語る。寛が「なぜ検事になった」と問うと、幸太郎は「頭が良かったから」と答え、さらに「医者でも良かったのでは」と迫られると、フランキー堺が検事役を演じるドラマを見て志したと告げる。
食後、皆が再び風呂へ向かう中、寛は幸太郎を呼び止めてネルラの過去を語り始める。子供時代のネルラは今とは別人で、中学で絵に目覚めると芸大油絵科に一発合格した。
母が亡くなり、翌年に弟が海で命を落とすと大学へ行けなくなったが、寛が説得して復学し、大学院に進んで修復の道を見つけた。イタリア留学を勧めたのも寛だった。しかし後の事件を機にネルラは心を閉ざした。寛は「君と出会って彼女は生き返りつつある」と語り、再捜査が始まる今こそ、幸太郎に守り抜いてほしいと頭を下げる。二人は静かに涙をこぼした。
カンツルの始まり
夜、カラオケでネルラが『夢見る少女じゃいられない』を熱唱し、場は大いに盛り上がる。幸太郎が『春よ、来い』のサビで盛り上がっている最中、考が誤って曲を消してしまう。続いて寛と考が『君だけに』を歌い、なぜか幸太郎を引き連れて一緒に歌い出し、「愛しているんだ」とネルラに向けて熱唱する。会場はさらに盛り上がり、宴は最高潮に達した。
翌朝、幸太郎は寛に起こされ、朝釣りに連れ出される。しかし魚をばらしてしまい、考や寛に呆れられる。釣った魚をさばく寛を見ながら孝は語る。寛は父が亡くなった後、突然店と土地を売り払い、小さな缶詰工場を買ったこという。それが後の日本一の缶詰メーカー「カンツル」の始まりだった。
社名は寛の「カン」と舞鶴の「ツル」を合わせた孝の案で、東京進出後に30年保存可能な非常食缶詰を売り出し、瞬く間に世界的ヒットとなったという。皆で釣ったイワシを食べながら、そんな話を幸太郎は聞いた。
食事の最中、ネルラは反射する光を見て何かを思い出す。揺れるランプと布勢の姿を重ね、ぼんやりと考え込む横顔を幸太郎は心配そうに見つめた。
ネルラが倒れる
幸太郎たちが帰宅するとレオが合鍵で部屋に入ってくる。彼はネルラのウエディングドレスのデザイン画を提示し、撮影は写真家のトニー・リー(今井隆文)が担当すると告げる。ネルラは当初遠慮するが、その言葉に乗り気になる。
幸太郎は自分は写らなくてよいと伝えるが、撮影はなぜか2人がジャンプを繰り返す形になり、結局横に並んでの撮影へと流れる。フラッシュを浴びる最中、ネルラの脳裏に15年前の出来事が甦り、誰かの気配を思い描いた直後に気を失って倒れる。
ネルラは自宅のベッドで目を覚ますが、幸太郎が声を掛けても応じず、その後は口数が極端に減る。学校で生徒に挨拶されても無視し、食事中に話し掛けられても沈黙を貫く。先に床に就いた夜、幸太郎はその時の写真を眺めながら、良い写真でありながらも、あの瞬間からネルラの様子が変わってしまったと痛感する。
【しあわせな結婚】3話の結末
ネルラは夜通しうなされ、あの日の光と足音を思い出す。電灯が点滅し、血を流して倒れる人物の向こうを別の男の足が通り過ぎた記憶がよみがえる。
そのことをずっと口を閉ざしていたネルラが話し始め、第三者が犯人かもしれないと考えた幸太郎は細部を問いただす。するとネルラは取り調べのように感じて苛立ち、幸太郎も逆上する。
彼は嫌疑を晴らし守るためだと説明するが、ネルラは検事と被疑者のような関係を拒む。幸太郎は「夫婦だ、信じろ」と説得するも、ネルラは「わかってる!」と声を荒らげる。
思い出した瞬間に話さなかったことを責める幸太郎は、「依頼者に信用されない弁護士ほど、惨めなものはない」と嘆く。「弁護士なの?」とネルラは問い返すと、ついに「もう無理だ」と幸太郎は部屋を出る。
エレベーター内で「行かないでと言わないんだ」と独り言を吐きつつ、外から部屋を見上げ、幸太郎はそのまま去った。ネルラは部屋で一人、泣きながらうずくまり、幸太郎は自宅へ戻り、再び一人暮らしに戻った。
←2話|4話→
【しあわせな結婚】3話の謎
今回気になったことは3つです。
- 弟の存在
- 検事ドラマ
- 謎の足
これらにについて分かったことや、考察を記しています。
謎①弟の存在
位牌が誰のものか、今回明らかになりました。一つは母でもう一つは6歳で亡くなった弟の五守だそうです。一般的に子どもの戒名は大人と異なり「誉号」は付けずに、「戒名」と「位号」の2つで構成されるようです。位号は、年齢や性別、宗派によって異なります。
子供の戒名の種類は主に亡くなった年齢で違います。
- 水子(みずこ):流産、死産、または中絶で亡くなった0歳の胎児に付けられます
- 嬰児(えいじ)・嬰女(えいにょ):3歳までの子供に付けられます
- 孩子(がいし)・孩女(がいにょ):5歳までの子供に付けられます
- 童子(どうじ)・童女(どうにょ):17歳までの子供に付けられます
しかし、仏壇にあった戒名は「法空日五信士」です。五は名前の五守から取られたとして、6歳で亡くなっているのになぜ信士なのか?子どもには基本的につかない位号なので、亡くなった年齢が6歳ではない可能性がありそうです。
謎②検事ドラマ
謎ではないのですが、幸太郎がなぜ検事を選んだのか?ときかれ、フランキー堺が出ていたドラマを見て目指したと語ります。
恐らくこのドラマは『赤かぶ検事シリーズ』だと思われます。
謎③謎の足
ネルラが意識朦朧とする中、誰かの足が見えます。状況としては、布施と争い、ネルラが床に頭を打ちつけて倒れた後、男と思わしき足が見えます。この人物が布施を殺害したのか?と思わせますが、実際布施を殴ったり、階段から落としたりするシーンはまだありません。
ネルラは男の足だと思うと言っていますが、それも実際のところはまだ分かりません。そもそも、ネルラが本当に見たのかどうかも、今のところ証明できません。
【しあわせな結婚】3話のまとめと感想
ネルラの記憶が断片的に戻った結果、口論になって別居したという話でした。
幸太郎はネルラを思い、あれこれ聞き出そうとしますが、ネルラはもっと寄り添って欲しかったのだと思います。男性から見ればネルラは面倒くさい女性で、女性から見れば幸太郎は思いやり不足です。つまり、どちらがいいとか悪いとかではない問題なので、結果的に離れました。
あの時、ネルラが「行かないで」と追いかけたら、幸太郎は戻ったかもしれませんし、幸太郎がネルラに「大変だったね」と労ってあげればネルラも怒らなかったかもしれません。
相変わらずネルラの家族はどうにも不自然で、母親の話は出てくるが存在が見えず、ネルラの母とレオの母は本当に同じなのか?と疑いたくもなります。下手すれば誰も血縁ではないのかもしれません。
←2話|4話→