【しあわせな結婚】2話のネタバレと感想をまとめています。
15年前のことが気になって夜も眠れない幸太郎は、臼井に頼んでネルラの事件について調べてもらう。するとネルラは警察の聴取で、途中から記憶を失ってしまって覚えていないと主張していて……。
【しあわせな結婚】2話のあらすじ
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— 「しあわせな結婚」木曜よる9時【テレビ朝日公式】 (@wasekon_tvasahi) July 24, 2025
私を人殺しだと思ってる?
第2話 今夜9時#しあわせな結婚#わせ婚 #大石静#阿部サダヲ #松たか子
黒川竜司(杉野遥亮)から15年前に鈴木ネルラ(松たか子)は殺人事件に関わっていると聞かされ、直接本人にもきけず原田幸太郎(阿部サダヲ)は眠れぬ夜を過ごしていた。
その一方で、いつも出演している番組のMCが急病のため、急遽MCを務めることになった幸太郎。そつなくこなした上に、視聴者からの評判も上々だった。
幸太郎は臼井義男(小松和重)に頼み、ネルラの事件のことを調べてもらう。すると事件当日、ネルラは不可解な状況だったことがわかり……。
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【しあわせな結婚】2話のネタバレ
15年前の事件当時、ネルラは婚約者の布勢夕人に無理心中を持ちかけられて激しく抵抗する。その際に頭をどこかで打ちつけ、それ以降の記憶はないと彼女は供述していた。しかし、転落事故ではできるはずのない傷が被害者にあったため、ネルラの犯行が疑われていた。
やがて同時期に発生した連続通り魔事件に人員が割かれ、警察は事故死ということで事件を片付けた。
幸太郎はネルラに直接きこうと決心して自宅に戻ると、彼女のほうから事件について話し始めた。ネルラは彼が死んでから自分の幸せは捨てたが、幸太郎に出会って再び幸せになりたいと思ったと語る。
それを聞いた幸太郎は、今何とか切り抜ければ2人で幸せになれると、だから頑張ろうとネルラを励ました。
急遽MCに
幸太郎が自宅に戻ると、ネルラは生徒の親に殴られたと話す。生徒に「芸大は難しい」と言ったことが理由らしい。幸太郎が「さまざまな罪で訴えられる」と語ると、ネルラはその言葉に励まされ、元気を取り戻した。幸太郎は「君は人を殺したことがあるのか」と本当は尋ねたかったが、逆に何も知りたくもないと葛藤した。
夜になると、ネルラはいつものように奇妙な寝相で眠っていた。その隣で幸太郎は、殺人を犯してなぜよく眠れるのかと不思議に思った。
翌朝、テレビ局の楽屋でメイク担当の曽我(辻凪子)に寝不足を指摘され、幸太郎は新婚だからだとのろけて答えた。そこへ倉澤ちか(堀内敬子)が現れ、MCの梶原拓(馬場徹)が痛風で倒れたため幸太郎が急遽MCを務めると告げた。
嫌がりながらも引き受けた幸太郎は、番組をそつなく進行した。スタッフは一丸となって彼を盛り立て、番組は無事に終わった。倉澤は速報値が番組史上最高かもしれないと喜び、信井()は明日も頼むと頭を下げて懇願した。
眠れない夜
黒川竜司(杉野遥亮)は笹尾明()と会い、「例の案件はどうなっている」と問われると、「接触は開始した」と報告した。再捜査を望むのは自分だけだと笹尾に念を押され、「必ず挙げる」と黒川は応じた。
自宅へ戻ると、ネルラがハサミを持って立っていた。幸太郎は一瞬身構えたが、髪を切ってあげると言われ、飛び出した部分を整えてもらった。怖がりながらも切り終えると、幸太郎は今週ずっと代役MCを務めることになったと告げ、ネルラもネット上で「梶原拓より良い」と評判になっていると伝えた。
幸太郎は本当は殺人のことを尋ねたかったが、口にできなかった。MCを引き受けた理由も自覚していた。事件のことを、せめて朝の間だけでも忘れていたかったからだ。
ベッドで横になると、隣にいる彼女が本当に人殺しかどうかという思いが頭から離れなかった。耐えきれず起き上がり、スマホを握ったまま部屋を出ると、誰かに「頼みがある」とメッセージを送った。
調査依頼
翌日も幸太郎は代役MCをそつなく務めた。今泉憲資(金田哲)はタレント気取りだと呆れたが、臼井義男(小松和重)はクライアントがミーハーだからかえって喜んでいると言い、今泉はなお渋い顔を崩さなかった。
その後、幸太郎は臼井と喫茶店で落ち合い、警察に内々で探りを入れてほしいと頼んだ。今泉に頼めと言われたが、口が堅い臼井のほうが適任だと譲らなかった。さらに京大時代の同期である友部が、いま警察庁で審議官を務めていると明かし、彼に取り次いでおくと伝えた。
一方、ネルラは学校で幸太郎の高評価を伝えるネット記事を読んでいた。同僚教師に「結婚相手は原田幸太郎?」と問われたものの、即座に否定した。
レオの母代わり
週に一度の家族の食事会の日、幸太郎は偶然帰宅した鈴木レオ(板垣李光人)と鉢合わせた。位牌が誰のものかと尋ねても、レオは答えを口にしなかった。食卓では寛(段田安則)と考(岡部たかし)が昔話で盛り上がる中、幸太郎は15年前の出来事を彼らがどう受け止めているのか思い巡らせた。
レオは幸太郎の装いが冴えないと評し、今から蝶ネクタイを作ると言い出した。幸太郎は難色を示したが、義父の含蓄ある話にうなずいた直後、ネルラが「なら、なおさら蝶ネクタイね」と笑った。
ネルラとレオの年齢差は18歳あるという。2人の母は同じで、母はレオの出産で命を落とした。寛はこの話題をレオの前で持ち出さないよう念を押す。母の不在を悟らせまいと、寛と考は昼と夜で役割を分担し、週末はネルラも加わってレオを育ててきた。
蝶ネクタイ
翌朝、幸太郎は結局蝶ネクタイ姿で番組に臨んだ。義父の受け売りを披露すると、番組を見ていた寛は「器用なやつだ、だから弁護士は嫌いだ」とぼやく。考はネルラが明るくなったことを喜び、「ネルラにはこの男が必要だ」と断言し、寛は少し戸惑っていた。
同じころ、蝶ネクタイがトレンド入りし、レオは満足げに笑みを浮かべた。ネルラは幸太郎も連れて舞鶴へ行くつもりだと語るが、レオは「俺はまだ信用していない」と言い残し、その場を離れた。
テレビ局を出た幸太郎は駐車場で車に乗り込むと、黒川に行く手を遮られた。再捜査の理由を問われた、黒川は「あなたが理由だ」と答えた。週刊誌に載った写真では妻の顔が隠されていたが、自分にはすぐわかったと告げ、「裁かれるべき人間は自ら姿を現す」と言い残す。
幸太郎が「新たな証拠がないから揺さぶりをかける気だろう」と返すと、黒川は「ご期待ください」とだけ言って去った。幸太郎は臼井に電話し、件を急いでくれと伝えた。
その頃ネルラは「君は天然色」を口ずさみながら帰宅し、郵便物を確認した。日本芸術大学84期生同窓会の案内状を見つけるが、すぐにゴミ箱へ捨てた。
ネルラの事件概要
幸太郎は事務所で臼井からネルラの事件の概要を聞いた。2010年8月13日、港区元麻布の倉庫で「男性が倒れている」と110番通報があり、通報者は鈴木ネルラだった。死亡していたのは布勢夕人(玉置玲央)、当時30歳。ネルラとは芸大同期で婚約中の新進気鋭の画家だった。警察到着時には既に息がなく、その場で死亡が確認された。
当初は布勢が階段で足を滑らせ転落死したと見なされていた。しかし検視官が頭部に2つの打撲痕を発見し、解剖の結果、そのうち1つが致命傷となる大損傷であることが判明。他殺の疑いが一気に強まった。階段からの転落では生じ得ない傷だったためだ。
ネルラの供述によれば、布勢の女性問題を巡り口論となり、彼から無理心中を迫られた。もみ合ううちにどこかで頭を打ち、後の記憶がないという。取り調べでも「覚えていない」と繰り返した。警察は供述の信憑性を疑い事情聴取を重ねたが、ネルラの主張は変わらず、彼女を犯人と断定する証拠も見つからなかった。
布施夕人との出会い
幸太郎が帰宅すると、ネルラは竹下通りで買った服を着て上機嫌だった。突然「私を人殺しだと思ってる?」と問いかける。幸太郎は一瞬戸惑いながらも、可能性は否定できないと静かに答えた。
ネルラは「いつかばれるとは思ったけれど、こんなに早いなんて」とつぶやく。幸太郎が経緯を尋ねると、ネルラは「話すならもっと前から語らないと」と前置きする。幸太郎は覚悟を決め、彼女の話を聞かせてほしいと求めた。
リビングで語り始めたネルラは、芸大油絵科に入学した当時、ひときわ目を引く学生がいたと振り返る。それが布勢夕人である。学生時代には一度も言葉を交わさず、彼女は自分が布勢の視界に入ったことさえなかったと感じていた。
大学院では絵画修復を学び、やがて修復の本場イタリアへ留学した。一生をそこで過ごしてもよいと思ったが、日本の美術館から修復依頼が届き帰国を決意する。帰国後すぐ、友人に誘われて布勢の個展を訪れたのが再会の始まりだった。
会場で布勢に「雰囲気が変わったね」と声を掛けられ、友人がネルラを修復家として紹介すると、二人は腰を下ろして話し込んだ。ネルラは初めてゴッホの絵を修復する不安を漏らし、布勢は「本物ほど不安になるものだ、きっと大丈夫だ」と笑った。
ネルラは、自分が真の修復家としての道を歩めたのは布勢のおかげだと語る。彼の才能を目の当たりにし、自分の絵描きとしての限界を悟ったからこそ、修復という新しい道が開けたのだと告げた。
無理心中
その後、ネルラが布勢を家族に紹介すると、彼はすぐに皆と打ち解けた。父は近くの倉庫をアトリエに使えと勧め、布勢はそこで暮らし始める。ネルラは彼が絵筆を握る姿を見るだけで胸が震えたという。
やがてネルラ自身の仕事が多忙を極めるころ、布勢は突然迷い始めた。描き上げたキャンバスを切り刻み、注文があるのにまったく筆が進まず、荒れていった。ある日、「一緒に死んでくれ」と口走り、拒むと彼は暴れ出した。ネルラは本当に殺されるのではないかと恐怖を覚えた。
布勢は「ネルラと別れたら生きられない」と縋りつき、ネルラは「もう顔も見たくない」と倉庫を出ようとした。階段で取っ組み合いになり、首を絞められた瞬間、ネルラは道連れにしようとする彼を初めて憎んだ。そしてそれ以降の記憶が途切れる。
幸太郎に「突き落としたのか、殴ったのか」と問われても、「わからない」としか答えようがなかった。警察も信じず、幸太郎も信じないだろうが、突き飛ばされて頭を打ってから一切覚えていないとネルラは話す。
【しあわせな結婚】2話の結末
殺したのかどうかは不明でも、彼を破滅させたのは自分だとネルラは思っていた。再会しなければ布勢は美術界で高い評価を保ち続けたはずだった。幸太郎は「すべてが君のせいではない」と否定するが、ネルラは布勢が死んだ日から自分の望みも幸福も捨て、修復の仕事も手放し、嫌いな教師になった。それは自分への罰だった。
しかし幸太郎と出会ってから、もう一度やり直したい、再び幸福をつかみたいという気持ちが芽生えた。
ネルラは、2人で楽しく生きたいと願うようになった。だが希望を抱いた途端、15年前の出来事が再び牙をむき、幸太郎も幸せも奪い去ろうとしていると感じる。やはり自分は望んではいけなかったのだと、悔しさが込み上げた。
幸太郎は「間違いじゃない」と声を掛け、立ち上がってネルラの隣に腰を下ろした。新しい証拠が出たわけではない。この局面を切り抜ければ現状を守れる。一緒に生きるために頑張ろう──そう言って彼はそっと彼女の肩を抱いた。
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【しあわせな結婚】2話の謎
今回気になったことは3つです。
- レオの年齢と位牌の関係
- なぜ嘘をついたのか?
- 舞鶴に何があるのか?
- 布施はどうやって死んだのか?
これらにについて分かったことや、考察を記しています。
謎①レオの年齢と位牌の関係
寛いわくレオとネルラの年齢差は18歳だと言います。さらに母親はレオを産んで亡くなったそうです。レオの年齢は不明ですが、ネルラの年齢は45歳だと判明しています。するとレオは現在27歳ということになります。
仏壇にある位牌の一つが1999年の7月7日に亡くなったものがあり、現在から26年経過しています。この位牌が母親であるならば、レオは本来26歳ということになります。
寛は同じ親だと言っていますが、実は違うのではないか?まだまだ謎が隠されていそうです。
謎②なぜ嘘をついたのか?
幸太郎が朝のワイドショーのMCを務め、話題になっていた頃、ネルラの同僚教師たちがネルラに幸太郎が夫なのか?ときかれます。しかしネルラはなぜか否定し、それ以上相手に何も言わせないようにします。
照れから言わないのか、他人に詮索されたくないから言わないのかと、最初は思っていました。しかし、今回の話を最後まで見ると、どうやら自分と関わることで相手が不幸になると、ネルラはどこかで思っているようだと分かります。
布施も自分と出会わなければ、死なずに今も芸術界で評価を得ていたに違いない。そういった思いを幸太郎にも抱き、彼を不幸な目にあわせないために嘘をついたのかもしれません。
謎③舞鶴に何があるのか?
ネルラはレオに今年は幸太郎を舞鶴に連れて行きたいと思うと話すと、レオは自分はまだそこまで信頼していないと答えます。
どうやら寛と考の昔話を聞いていると、舞鶴は彼らの実家があった場所のようです。そして舞鶴にはよほど信頼できる人でないと、連れて行くのを躊躇うような何かが今もあるのでしょう。
彼らと親しくなったという布施も、もしかしたらそこに連れて行かれたのかもしれません。
謎④布施はどうやって死んだのか?
警察は布施を司法解剖した結果、階段からの転落ではつかない傷が頭にあったことが分かっています。ではその傷をつけたものは何だったのか?凶器らしきものがあったのか、それともどこかで頭をぶつけたのか?今のところ明かされていません。
布施は頭を殴られた後に、階段から突き落とされて殺されたのか?だとすれば、誰かが意図的に事故を装ったのか。殺されそうになったネルラに、そんなことをする余裕もなさそうですが、そもそも無理心中を持ちかけられてない可能性も捨てきれません。
仮に凶器があったのだとしたら、どこにあるのか?ネルラが逮捕されていないところを見ると、凶器が見つかっていればネルラの痕跡はないものと思われます。
【しあわせな結婚】2話のまとめと感想
ネルラは事件当時の記憶が、途中からなくなっていたという話でした。
だからといって、人を殺していないかどうかまでは分かりません。まだどちらにでも転ぶ可能性がありますし、誰かをかばって嘘をついている可能性もあります。
また、殺したのがネルラでないのだとしたら、誰が何のために殺したのか?という新たな謎も出てきます。話の流れから恐らく殺人であることは確かのような雰囲気です。
ネルラにあんな風に言われた幸太郎は、すっかり彼女を守る気満々です。もっとも弁護士は罪の善悪を裁く人ではありません。つまり、ネルラが本当はやっていたとしても、弁護するのが弁護士です。
ただ、幸太郎は冤罪事件を弁護したことで有名になったようなので、明らかに黒っぽい人を弁護するのは、評判を下げそうな気がします。それでも幸太郎はネルラを助けるのか?気になるところです。
そして、寛と孝の思い出話から自然と関西弁になる感じが、関西弁ネイティブの2人が演じているのが良かったです。
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