【ボイスⅡ】最終回のネタバレと感想|謎の回収と衝撃の結末!

2021夏ドラマ
記事内に広告が含まれています。

【ボイス2~110番緊急司令室~】の最終回のネタバレと感想をまとめています。

久遠が警察に出頭してきた理由とはいったい何なのか?樋口は憎しみに囚われて久遠を殺害してしまうのか?すべての謎が明らかになる怒涛の最終回!

スポンサーリンク

【ボイスⅡ】最終回のあらすじ

港東署に出頭してきた久遠京介(安藤政信)の取り調べを、樋口彰吾(唐沢寿明)橘ひかり(真木よう子)が担当する。久遠が出頭してきたのは、事件の動機を樋口に直接話したかったからだった。久遠の口から語られた動機に、樋口は怒り一線を越えてしまいそうになる。

そこに久遠を救出するため片桐優斗(中川大輔)がやってくるが、体には爆弾が巻きつけられていた。久遠の目的とはいったい何なのか?やがて人々の心に悪意が伝播し、恐ろしい事態が……。

スポンサーリンク

【ボイスⅡ】最終回のネタバレ

事件内容を簡単にまとめています。

片桐優斗の死因

片桐は警察に出頭した久遠の取り調べを盗聴して世間に配信していた。やがて、久遠を県警本部へ移送しようとすると、体に爆弾を巻きつけた片桐が現れる。久遠を警察から逃がすため、自ら起爆スイッチを押して自爆した

久遠京介の死因

樋口たちが子どもを救出した瞬間、爆破のキーが何者かによって作動してしまう。久遠は樋口を他の誰かに殺害させたくなかったため、自ら盾となり死亡した

事件の経緯

樋口に自分の動機について語るため、わざわざ出頭してきた久遠だったが、樋口に殺されることは叶わず移送されそうになる。そこで盗聴していた片桐が助けに向かい、自ら爆死して久遠を逃がす。

逃げた久遠は母親が強姦された場所、現在はタワーマンションになっている場所へ向かう。そこに爆弾を仕掛けて住人の関係者や無作為に選んだ人々へ爆破キーを送付する

住人に憎しみを抱いていた人や、事件を面白がっている人たちが次々に爆破キーを押してしまう。そんな中、現場に到着した樋口たちは、住人たちを避難させるべく必死に駈けずり回っていた。

やがて樋口は久遠の居場所を突き止めて直接対峙する。2人で争った最後、樋口は銃を向けるが踏みとどまる。そして、久遠に銃を渡して自分を撃てと命じる

しかし、久遠は撃つことができず、駆けつけたECUの班員たちに逮捕された

ひかりと樋口はまだ残っている子どもを探しに行く。ようやく発見した子どもと避難しようとした瞬間、爆破キーが押されてそばにある爆弾が起動する

爆弾が炸裂する瞬間、久遠が身を挺して樋口たちの前に立ち塞がった。久遠は樋口を殺すのは自分だけだと言い、その場で絶命してしまった。

ドラマの結末

最後の爆弾のキーを押した人物は誰かわからないままだった。ひかりが重藤弟の面会に行っていることについて重藤兄は感謝する。

樋口は息子の大樹のところへ行く。自分が刑事を続けている理由を空ろな目をした大樹に語りかけていると、やがて大樹は元に戻った

今日もECUには助けを求めて通報が入る。ひかりは樋口に出動を要請し、樋口は犯人逮捕のために現場へ向かった。

スポンサーリンク

【ボイスⅡ】最終回のタイムライン

今回の事件は久遠が逮捕されてから逃走し、マンションを爆破するテロを起こすまでです。

最終回の事件タイムライン
  • AM10:14
    警察官狙撃事件及び港東署爆破事件
    被疑者死亡

    片桐が久遠を逃がすため爆死

  • AM10:15
    被疑者逃走事件発生

    港東署から久遠が逃走

  • PM6:28
    爆破テロ事件発生

    久遠がマンションに爆弾を仕掛けていた

  • PM6:31
    爆破テロ事件発生から3分経過

    樋口たち現着

  • PM7:29
    爆破テロ事件解決
    被疑者死亡

    久遠が逮捕されるが爆死

  • PM1:39
    拳銃使用の強盗事件発生
スポンサーリンク

7つの謎が解明

今まで謎だったものが久遠の供述から解明されました。中でも大樹に見せたものは衝撃的です。

謎1.久遠が解剖医をしていた理由
出生のことで人間の悪意に触れたため、生きた人間は嫌悪の対象だった。死者は純粋で悪意がないのでこの仕事を選んだ。

謎2.戸籍ロンダリングをしていた理由
久遠が大学に入った頃、母の前に暴行した5人がやってきて、その件を話すなと脅してきた。母から彼らを遠ざけるために戸籍を何度も変えた。

謎3.4人を井戸に遺棄した理由
母が乱暴された場所に彼ら1人1人を呼び、罪を認めるかどうか選択をさせた。そして罪に対する罰を与えた。

謎4.刈谷俊一だけ違う場所に埋めた理由
彼は生物学上、久遠の父親だったから。

謎5.カッターナイフを飲ませた理由
母親が自殺未遂に使用していたカッターナイフを飲ませることで、母の苦しみと強い憎しみを味わせた。

謎6.樋口が父親だという理由
自分とは違って踏み止まる姿に嫉妬と羨望した。そんな樋口はカオスであり、自分を生み出す結果となった。自分の中の怪物を育てたのは樋口だったから。

謎7.久遠は大樹に何を見せたのか?
樋口の妻の解剖を担当していたため、母親が解剖される映像を大樹に見せた。

スポンサーリンク

久遠の目的

久遠が出頭してきた理由は、事件の動機について直接樋口に伝えたかったからでした。その後逃亡した久遠の目的は、人の悪意を利用した大規模なビル破壊テロです。

久遠が送ったメールを引用します。

『始まりの場所』

私にとって『始まりの場所』
横須賀にあるマンション。
今、500人を超える住人をマンション内に閉じ込めている。

そして建物に108個の爆弾を仕掛けてある。
半数以上爆破すれば、倒壊する。

この舞台に興味がある者は刮目しろ――。
警察の協力者から頂いた個人情報で、
住人たちに紐づいたあらゆる関係者に
爆弾のキーを送った。
さらに、関係者以外から無作為に、多くの人にも爆弾キーを送った。

押せばいずれかの爆弾が爆発する。
つまりだれが押したか分からない。

関係者で個人的に恨みがある者。
無関係でも殺してやりたいと思う者。
お前の押したキーで死ぬわけではない。結末は多くの人の総意だ。
カオスの中にこそ、歓喜がある。
さあ、選択しろ

動画とHPのアドレスが書いてあり、最後に久遠の署名が入っているメールです。

そして住民の顔写真や年齢だけでなく、経歴や年収なども記して妬みをあおります。さらに備考欄があり、自由に書き込むことができます。ある人物は備考欄に「そいつは地上げ屋。地上げで得た金でそのマンションを買った。クソ野郎」と書き込むと、それを見た人が爆弾キーを押しました。

人の悪意と正義に火をつけ、爆弾キーを押したくなる仕組みになっています。しかも誰が押したかはわからないというのも重要で、匿名でネットに悪口を書き込んで人を叩くのと同じ感覚です。気軽に爆弾キーを押してしまいます。

爆破が始まると人々はさらに歓喜し、狂気の渦に巻き込まれてしまいます。“祭り”に参加するような状態になり、群集心理からか爆破の連鎖になっていきました。

警察が住民の救出に向かう姿を見るとなおさら、不正を暴かれた警察に対する憎しみや不信感から爆破が続くという悪循環です。

人を信じていない久遠は、こうして人の悪意を利用した爆破テロを最後に選んだのです。

しかし、半数にも満たない28個が爆破されて終わります。キーを送られた9割を超えるの人から警察に通報が入ったのです。よって、倒壊の危機が回避され、久遠が思う以上に人は憎しみから人を殺さないという結果になりました

スポンサーリンク

【ボイスⅡ】最終回のまとめと感想

人の悪意を利用して犯罪を起こしていた久遠は、決して一線を越えない樋口への憧れを胸に抱いたまま、彼をかばって死にました。

樋口がなぜ人を救うのか、それは人の心を信じているからでした。自分や家族が傷つけられ殺されても、それでも人を信じていると語る樋口に、久遠は怒りを覚えると同時に憧れました。なかなか樋口のような人物もいないでしょう。

久遠という人物は前シーズンの雫と違い、共感や憐れみを感じる人もいるでしょう。それこそが、久遠の狙いであり恐ろしさだと思います。雫は異常性愛者なので共感する人もなかなかいなさそうですが、久遠の憎しみという感情は誰しも抱いています。

最後の爆破キーを押してしまう人に、趣里さんがキャスティングされていました。次シーズンか何かの布石なんだろうなと思わせる配役です。

タワーマンション爆破は、以前、武蔵小杉のタワーマンションが川の増水で機能不全になった時の、悪意のあるネットの反応を彷彿とさせます。

もし実際、こういった爆弾キーが送られるという事件が発生したらどうなるのか?ドラマでは人の悪意は止まりましたが、現実では意外と止まらないのではないかと思います。なぜなら、ネットでの誹謗中傷は今も止まらず溢れかえっているからです。誰かがやらかせば叩きまくる、ということは、爆弾キーがあれば押しまくりそうだと想像できます。

この話から思い出すものとして、ミルグラム実験という有名な実験があります。これは閉鎖的な状況で権威者の指示に従う実験をしたものです。命じられれば絶命する可能性もある電流を、約65%の人が押したという結果が出ました。悪意に火がつけられなくてもこの結果です。

樋口のような強い心を持つことは無理だとしても、誰かを傷つけるぐらいなら押さないという選択をする。そういった気持ちを常に持っていたいと考えさせられました。ラストに相応しい考えさせられる内容でした。

タイトルとURLをコピーしました