今回のスパイラルに新たな人物が登場します。かつて博士と一緒にロボットの開発をしていた久万田五郎です。芝野以外のみんなは彼のことを知っているようですが、どんな人物なのでしょうか?
スパイラル 町工場の軌跡 概要
テレビ東京系列で毎週月曜日22時から放送しています。中小企業の再生をテーマにした、様々な困難を諦めずに乗り越えていく話となっています。
キャスト
- 芝野健夫(玉木宏)
- 藤村浅子(貫地谷しほり)
- 藤村望(戸塚純貴)
- 久万田五郎(福士誠治)
- 正木奈津美(野波麻帆)
- 田丸学(前原滉)
- 隈田穣治(渡辺邦斗)
- 岩崎あけみ(水沢エレナ)
- 小笠原純(島丈明)
- 桑島孝幸(遠山俊也)
- 原口慎太郎(長谷川純)
- 正木希実(宝辺花帆美)
- 堀保徳(小野武彦)
- 藤村登喜男(平泉成)
- 村尾浩一(眞島秀和)
- ナオミ・トミナガ(真矢ミキ)
- 桶本修(國村隼)
スタッフ
- 脚本:羽原大介
- 監督:井坂聡・松田礼人・棚澤孝義
- 音楽:遠藤浩二
- 主題歌:SING LIKE TALKING「Spiral」(Universal Connect)
- 原作:真山仁 『ハゲタカ4.5/スパイラル』(講談社文庫)
前回はこちら
あらすじ
マジテックに芝野(玉木宏)の知らない男が。かつて藤村(平泉成)とロボット開発をしていた久万田(福士誠治)だ。
公式HPより
アメリカで最先端技術を学んでいる久万田は時代遅れの町工場の姿を見て、桶本(國村隼)と喧嘩をしてしまう…。そこには技術者としてのお互いの誇りと交錯する博士への想いがあった。
一方、希実(宝辺花帆美)が出演したCMへの中傷は沈静化。計画が失敗に終わった村尾(眞島秀和)だったが虎視眈々と新たな計画を実行していた…。
感想
久万田五郎とは?
新加入した久万田とはどんな人物なのでしょうか?
- 7年前まで博士とロボットの開発
- 博士と同じ大学でロボット工学の研究していた
- ボストン工科大学のロボットコンテストで大賞受賞した
- そのまま留学
- 友人が立ち上げたロボットのベンチャー企業の手伝いしていたが倒産
- とりあえずは大学に間借り
- コンテストにエントリーするのを諦めていたが、博士が300万出してくれた
- ハンドとアンドロイドでハンドロイドなるものを作る
- 博士の研究DNAを受け継いでいると信じている
朝子のことが好きなようです。
先週終わりに芝野が事故で朝子とくっついていたのを、離れろと怒ります。
研究室に朝子を誘うが、芝野も行きたがると「あ、ああ…」とちょっとがっかりする。
また、二人きりで焼肉を食べようとしていたのに、芝野が来たことにがっかりします。
合理性が第一
アメリカ帰りなので合理性が一番大事だと考えています。日本の町工場のやり方はどうやら気に入らないようです。
- 仕事場で酒飲むとかありえない
- 徹夜は効率上がらない
- 古い設備では俺の求めるクオリティパフォーマンスが発揮できない
- 組合は無駄
- 仕事の横取りは企業努力
- オートメーション化はマスト
- スプラ社一本に絞るべき
- 機械のカタログを信奉する
基本的に組合は無駄だと思っています。しかし、桶本も言うように「目先の利益だけじゃなく、共存共栄が大事」というのも一理あります。互助の精神とでもいいますか、「困った時はお互い様」という感じです。
ですが、久万田のいうことも一理あります。付き合いの時間や年会費などもったいないということです。
どちらがいいか悪いかは、その会社の経営方針が決めることです。博士は組合に参加することを選んでいました。
番頭の芝野を差し置いて、スプラ社一本に絞ろうと提案します。
リスクは分散しておいたほうがいいですし、完全下請けになると親会社が潰れたらヤバいです。
経営というものに関しては、どうやら楽観的なところがあります。
桶本のスーパーテクニック
望が仕事を横取りしてしまった、組合に入っている小池の工場の機械が調子悪くなり、助けを求められます。
そこで桶本は早速原因に気づき、削り出し用のドリルを工場から持ってこさせます。
100個を明日までに納品しないといけないという状況で、機械で開けるはずの穴を手作業で寸分違わずに開けます。
そして機械で作るよりも精度が高いものを作り上げます。
それを桶本は「当たり前だ、作る側には1/1000の1個でも、使う側にしてみれば1/1個だ」といいます。つい忘れがちなことですが、常に念頭に置かなければならない良い言葉です。
効率が悪いと言われていた徹夜、無駄だと思われていた組合、時間のかかる人力の作業、その全てのことに実は意味があると教えてくれた良いシーンです。
その他気になったこと
- 毎週泣いている芝野
- 毎週あけみとキスしている村尾
- ハニートラップに引っ掛かる田端
- スプラジャパンのオフィスの花が取ってつけたようだ
まとめ
基本的に今回は良い話でまとまってました。桶本と久万田が考えの違いから衝突するも、博士の遺志を継いだ者として目的は同じなため、お互い分かり合った上で、新たにマジテックに加わることになります。しかし、まだまだ前途多難です。マジテックの債権はどうなってしまうのか?次回以降に注目です。