WOWOWドラマ版【シャイロックの子供たち】0話のネタバレと感想をまとめています。
初回の0話は通常より短く、1話の前日譚となる話です。支店の行員が行方不明になり、本社の人間が聞き取り調査に向かいます。なぜ彼はいなくなったのか?謎だらけの初回です。
【シャイロックの子供たち】0話のあらすじ
東京第一銀行 長原支店営業課 課長代理の西木雅博(井ノ原快彦)が、行方不明になっていた。本社人事部長 富永孝弘(宮川一朗太)は部下の坂井寛(玉山鉄二)に調査をするよう命じる。
長原支店は以前100万円を紛失する事件を起こしていたが、犯人はいまだ見つかっていなかった。問題のある行員が多い支店であり、坂井は直接聞き取りに向かった。
支店長の九条馨(前川泰之)に頼み、副支店長の古川一夫(萩原聖人)にまずは聞き取りをする。さらに融資課課長代理の竹本直樹(三浦貴大)、業務課課長代理の滝野真(加藤シゲアキ)にも聞き取りをしていった。
そして西木の直属の部下である、北川愛理(西野七瀬)に聞き取りをすると驚くべき内容を語り始め……。
【シャイロックの子供たち】0話のネタバレ
長原支店の行員が行方不明になり、本店の調査員が聞き取りをして探っていくという展開です。
行員が行方不明
東京第一銀行 長原支店営業課 課長代理の西木雅博(井ノ原快彦)が行方不明となり、妻にも連絡が来ていなかった。本社人事部長 富永孝弘(宮川一朗太)は部下の坂井寛(玉山鉄二)に調査をするよう命じる。
西木は最初に配属された相模大野支店で、1万円足りない問題が発生した際、上司と言い合いになってしまい、赤坂支店に異動になった。そこでは融資課に所属し、希望していた中小企業の融資の仕事をする。業績も上がり支店表彰の功労者になった。
だが、新しい支店長に変わったことで人生が一変する。西木はある会社の融資を見送るよう支店長に言うが、まるで支店長は聞く耳を持たず強引に融資を通してしまう。その結果、融資先が不渡りとなり、西木は責任を取らされて出世コースから外れてしまった。
その後西木は長原支店に異動となり、現在3年目だった。支店長と副支店長からの評価は低いが、若手社員からの人望は厚かった。
長原支店は以前も100万円を紛失する事件を起こしていた。いまだに犯人は捕まっていない。行員もそれぞれ問題を抱えているような職場だった。
聞き込み
坂井は早速支店長の九条馨(前川泰之)に頼んで、副支店長の古川一夫(萩原聖人)に聞き取りをする。古川は高卒の同期の中でスピード出世をした男だった。大卒に対してコンプレックスがあり、見返したいと思っている。部下に対して所構わず怒鳴る、パワハラ気質の男だ。西木のやる気のない勤務態度に古川は困っていた。さらに西木が失踪するのも分かると言う。なぜなら、万年課長代理で出世の見込みもないのだから、失踪したくもなると言うことだった。
次に聞き取りをしたのは、融資課課長代理の竹本直樹(三浦貴大)だ。竹本は元々業績優秀な人物だったが、部下が1億円を使い込んでいたことが発覚し、管理責任を問われ出世コースから外れていた。つまり、西木と同じ境遇だった。西木は頼りになる先輩で、愚痴もよく聞いてくれたという。若い連中はみな、西木を慕っていた。そんな西木が失踪なんて信じられないと竹本は語った。
業務課課長代理の滝野真(加藤シゲアキ)を呼ぶ。彼は支店内で最も業績を上げている人物で、公私共に順調だった。「いい人でしたよ。西木さんは」と滝野は言う。面倒見がよくて気さくに声をかけてくれる人物だが、仕事は少しのんびりしていると言う。そんなおおらかな人物が失踪するとは思えないと滝野は語った。
最後に、西木直属の部下である北川愛理(西野七瀬)に聞き取りをする。最も近くで西木を見ていたのだから、彼女は何か知っているはずだろ坂井は考えていた。愛理は入行してすぐに商社マンの父を亡くし、家計を支えるために給与の半分を家に入れていた。
西木はとても頼りになる上司だと言い、西木のロッカーの扉に貼ってあった家族写真を見せる。子供をかわいがり、妻も元銀行員で仕事に理解もあった。そんな西木が家族を置いて失踪するなんて考えられないと愛理は言う。彼女は西木失踪について、個人的に思っていることがあった。それは西木は事件に巻き込まれたのではないかということだった。
【シャイロックの子供たち】0話のまとめと感想
西木が行方不明になっている理由を探るという話でした。
冒頭で西木が札束を受け取り、その後、水中に沈むシーンが出てきます。まるで西木が金を持ち逃げして、誰かに殺害されたというような雰囲気です。そのままの通りに話が進むとも思えず、何かしらのトリックが仕掛けられていそうです。
西木は元々真面目な銀行員で、部下からの信頼も厚い人物でした。異動になってしまうのは、いつも正義を通そうとして上に歯向かった結果でした。そのせいで、出世コースからは外れてしまいます。同じく出世コースから外れた、竹本という人物もこの支店にはいます。
長原支店の行員たちは一癖あるような人たちばかりで、何かしら問題を抱えています。支店長は元検査課の人間で、ネチネチとした嫌な男のようです。鍵のかかった机の引き出しの中にあるものを見ては、ニヤニヤしていました。また、副支店長も見るからにパワハラ気質で、部下を年中怒鳴りつけています。
そんな支店の若手たちの心のより所が、西木だったようです。出世コースから外れたダメ人間ですが、実はそんなふりをしているようにも見えます。この西木失踪と100万円紛失がどう繋がっていくのか?最後にどういう結末を迎えるのか?謎が謎を呼ぶミステリー作品です。