【シャーロック】第3話は地面師詐欺の話でした。そのグループを率いるのは守谷という謎の人物ということが今回分かります。その名前の雰囲気からモリアーティ教授なのか?今回分かったことをまとめました。
ドラマ【シャーロック】3話のあらすじ
誉獅子雄(ディーン・フジオカ)が若宮潤一(岩田剛典)相手に怪しげな実験をしていると、江藤礼二(佐々木蔵之介)が来た。身元不明の死体を見てきたと上着をバタバタと払う江藤に、若宮は自宅に臭いを移されてはたまらないと注意。江藤は謝りながらもキッチンで手を洗い、そこにあったタオルで手を拭くはで若宮の顔は曇りっぱなし。
公式HPより引用
獅子雄が殺しかと尋ねると、江藤はつまらない事件だと答えた。しかし、獅子雄は江藤がつまらないと言うと、逆に面白そうだと状況を尋ねる。すると、江藤は渋谷の空き家で、身元不明の老人の死体が発見されたと教えた。獅子雄は空き家であったことに食らいつく。
早速、現場に向かう獅子雄たち。空き家は一等地の邸宅だが、江藤は曰く付きだと話し始める。そこは5年前に巨額の地面師詐欺の舞台になった邸宅。事件後に、詐欺被害に遭った建設会社の社長が邸宅で自殺したため空き家になっているらしい。話を聞いた獅子雄は遺体があった場所を検分。すると、遺体の手に当たる部分に3本の木の枝があることに気づく。江藤は壁にあるリースの枝が落ちたのだろうと言うのだが、獅子雄は枝の折れた断面が新しいと疑った。
獅子雄たちが遺体安置所で科捜研職員から検死報告を聞いていると、小暮クミコ(山田真歩)が、死体の身元が割れたと報告に来る。死んだのは5年前の地面師詐欺犯人グループの1人だった。そこに、捜査二課の市川利枝子(伊藤歩)たちが現れて…。
ドラマ【シャーロック】3話のネタバレ
吉野正夫殺害犯
市川利枝子
動機
地面師グループとの繋がりがあることが吉野にバレて脅されていたため、口封じに殺害した。
真実への道筋
発見された遺体は5年前、地面師詐欺で逮捕された吉野正夫という男だとわかった。吉野は出所後に騙した家の家政婦をやっていた細川保奈美の下に謝罪に行き、誕生日を祝うほどの親交を深めていた。
5年前の地面師詐欺事件の時も関わっていた、不動産営業の古田和人と獅子雄は新たな大口の契約に向かう。前回酷い目にあわされた古田に、以前の会社の先輩である丹波が口を利いてくれて見つけた物件だった。
古田は5年前も地面師詐欺グループの一員なのではと疑われていた。家を売るのに全く迷いがない売主に対して、前回の時と似た雰囲気を感じ、取引をやめようかと思うと獅子雄に言う。だが、獅子雄は騙されたフリをして取引しろと言い、一緒にその場に立ち会うことにした。
さらに外には江藤ら捜査一課を待機させておき、若宮は捜査二課の市川に電話をして状況を説明する。
事前に売主を見張り接触した獅子雄は、違和感を覚えていた。契約の場に参加した時、そのことを話して指摘する。
すると、契約に場にいた売主とその息子、司法書士や古田の先輩まで全て地面師グループの人間だと分かる。
その場に二課の市川が踏み込み逮捕をするが、獅子雄は市川が吉野を殺害した犯人だと指摘する。証拠として吉野が家政婦に誕生日プレゼントとして渡した箱の底に、一枚の写真があったと見せる。
それは、市川が丹波と一緒に映っていた写真だった。刑事なのに地面師詐欺グループと繋がっていたことを、吉野に知られて市川は脅されていた。柔道有段者である市川は吉野の首を絞めてから折って殺害した。
だが、吉野はその時まだ絶命しておらず、そばにあった枝を折りモールス信号の「ほ」の文字を作る。家政婦である細川保奈美、そこに証拠があると伝えるためだと、後に獅子雄はメッセージを読み取った。
ドラマ【シャーロック】3話の感想
今回の話はシャーロックホームズファンの人なら「あれ?」と思う名前の人が黒幕で出てきます。ドラマ内では“守谷”という名で出てきて、原作のほうでは“モリアーティ”という名前で出てくる人物です。
ホームズと敵対する人物として描かれ、今回のドラマでも地面師組織のリーダーとして名前だけ登場します。まだ配役は公表されておらず、誰がその人物を演じるのかが今後の注目点となるかと思います。
今回の事件は殺人事件がメインというより、詐欺師は誰なのか?という部分が大きく取り扱われます。獅子雄はその洞察力から誰が詐欺師か、一つ一つ理由をつけて暴いていきます。その結果、殺人犯も分かるといった感じです。
今回は守谷という人物のとモリアーティの話。5年前に起きた事件の内容と、獅子雄がなぜ詐欺師と分かったかの理由などをまとめました。
ネタバレの詳細となりますので、未視聴の方はご注意ください。
守谷とは?
5年前に起きた事件にも関与を疑われる人物です。姿自体は出てきませんが、ドラマ内で今回分かったことをまとめました。
- 5年前の地面師事件の主犯
- 誰も顔を見たことがない
- 事件後守谷は海外に潜伏したまま
- 人間とは何かを知っている
- 市川は守谷を信奉している
誰も顔は見たことはないのですが、グループの主犯という状況です。これは、地面師という犯罪の場合、振り込め詐欺同様に主犯の顔を知らない人が多い可能性はあります。
これらの犯罪は一人の人から脚本を渡され、あとはそれに従って組織的に動きます。この脚本を書いている人物が主犯の場合、自ら表立った行動はしません。現場にも行かずにただ、金を吸い上げるだけです。
市川は守谷と面識があるのか、随分信奉しています。守谷のためだったら何だってできると言い切り、警察でありながら協力をしていました。守谷は人間とは何かを知っているというあたりも意味深です。
今後出てくる可能性がある理由として、番組最後のほうに若宮のナレーションがこう入ります。
まったく正体の見えない守谷という男に、あいつ自身強烈に引かれ始めていたのだ。この胸騒ぎはいったい何だろう?
と言います。今後も登場しますよという前フリであることが分かります。名前が原作のホームズの敵であるモリアーティに似ているということもあってなおさらです。
男女どちらなのかについては、誰も顔を見たことないので実際は分かりません。しかし刑事の田中はこういいます。
坂東邸事件も主犯の守谷という男に金が渡ったところまでは分かったが、吉野以外は 行方を突き止めることができなかった。
“男”とハッキリ言っています。なので、男性であることは確実なのではないかと思います。
モリアーティ教授について
では、そのモリアーティとはどんな人物なのか?原作版ではこんな人物です。
- 高い知能を持つ元数学教授
- 職を追われロンドンで教師に
- 天才的頭脳を使って犯罪組織を立ち上げる
- ロンドンの犯罪組織のトップ
- 自らは手は下さず部下に計画を与える犯罪立案者
- 作戦が失敗に終わっても嫌疑がかかることがまずない
- 広い人脈がある
- 2人の兄弟がいる
- 最後はライヘンバッハの滝で転落死
ホームズ同様に高い知能を誇ります。21歳で数学論文を発表し、大学の教授になります。しかし、犯罪者としての才能も発揮してしまったため、教授職を追われてロンドンで教師になりました。
様々な悪事に関与しているにも関わらず、誰も彼のことは知らないという不思議な存在です。本人が表立って悪事を働くのではないから、誰も知らないということになります。
誰がその役をやるのかにも注目が集まります。原作ではこういう容姿の人物です。
彼はすこぶる背が高く痩せていて、白くカーブを描く突き出た額を持ち、深く窪んだ眼をしている。ひげは綺麗に剃られ、青白く、苦行者のようであり、顔立ちにおよそ教授らしきものを漂わせている。彼の背は長年の研究から曲がり、顔は前へ突き出て、爬虫類のように奇妙に、いつでもゆらゆらと左右に動いている
高身長で痩せ型というところが、主に特徴になるかと思います。しかし、ドラマ自体が原作通りではないので、全く特徴を無視した俳優さんが演じる可能性もあります。
今回ドラマに出てきた守谷の名前の響きだけでなく、やっていることも含めてモリアーティ教授っぽいと想像できます。
5年前の地面師事件
今回の事件以前に起きていた地面師事件がありました。その時は騙された側の人間に死者も出てしまうものでした。
- 事件の舞台:渋谷にある坂東邸
- 被害者:大邸建設
- 被害額:21億円
- 犠牲者:大邸建設社長が自殺
渋谷にある坂東庄之助という人物が持つ土地を売ると、大邸建設に持ちかけます。売却の金額は21億円で、その時のオーナー坂東役として殺された吉野が成りすましをします。
いざ取引を終えて21億円を支払ったところ、そこの土地の本当の持ち主ではなく、大邸建設は金額を見知らぬ赤の他人に支払ってしまいました。
その後、詐欺グループの殆どは海外に逃亡し、吉野だけが逮捕されます。この時逮捕したのは捜査二課の市川でした。
立ち行かなくなった社長は詐欺の舞台になった坂東邸で自殺をし、会社も倒産してしまいます。
大邸建設側の営業としていたのが古田で、今回もまた大きな13億円の土地でしかも同じ渋谷という場所で取引があります。事件当時も実は詐欺グループの仲間では?と疑われ、昔のことは忘れたいと嘆いてました。
この計画を立てたのが守谷です。しかし、守谷のことは誰も知らないと言います。
獅子雄がなぜ見破ったか?
犯人を暴くときに獅子雄が理由をちゃんと言ってくれます。今回は殺人犯のみならず、誰が詐欺師かというのも理由をつけて教えてくれました。
- 斎藤浩平
- 自分の家の門がどう開くか分からないのはおかしい
- 斎藤順子
- 元美容師とは思えない白髪
- 普段歩いているのが分かる靴の汚れとかかとの減り具合
- 江戸っ子なのに気を抜くと出る関西弁
- 孫がいないのにミニカーを孫のだと思って受け取った
- 丹波
- “成りすまし”という専門用語を使う
- 市川利枝子
- 新しい案件は何もないと言っていたのに、一課が張り込んでいると聞いて犯人の名前を完璧に把握して飛んできた
- 坂東家の前で古田を見かけたと目撃情報を伝え、古田に罪をなすりつけようとした
- 遺体安置所で殺した吉野の首をじーっと見ていた
細かいところをちゃんとよく見ている獅子雄です。視聴者にもここの違和感を言ってくるのかも?など、想像しながら楽しめるようにドラマも作られています。
吉野が殺され「ほ」で細川というのは、無理矢理に思えるかもしれません。しかし、この発見以前に細川に吉野がプレゼントを渡していたから結びつく感じです。
ドラマ【シャーロック】3話のロケ地
今回は渋谷設定なので、道などのシーンは渋谷が多いです。
大泉工場
坂東邸
渋谷ストリーム
古田がシューマイ弁当食べてた場所
新明和工業 上野営業所
古田が勤めている不動産屋プレンターハウス
渋谷クロスタワー
本契約交わしたビル
ドラマ【シャーロック】3話のその他気になったこと
- 偽医者というあだ名になりつつある若宮
- 江藤がつまんない事件だというと面白そうだと感じる獅子雄
- 吉野が細川にあげた箱は“巨大なアルフォート”みたいな箱
- 江藤が本当に刑事だったと取調べを見て思う獅子雄と若宮
- 線香の代わりに煙草を供えていた
ドラマ【シャーロック】3話のまとめ
地面師詐欺に実は警察内部にグループの協力者がいたことがわかり、守谷というモリアーティ教授ポジションになると思われる人物が名前だけですが登場します。
最終回までの間に何度か登場するのか?最終回まで出てこずにそのまま進むのか?次週以降もその存在が気になる人物です。
同時に誰がその役をやるのかにも注目が集まります。獅子雄役のディーンさんと張り合えるような、体格の人が個人的には希望ですが誰が配役されるか楽しみです。
次回は10月28日21時から放送予定です。ゲストは金子ノブアキさんと矢野聖人さんです。