【災】3話のネタバレと感想|恋が始まった女に降りかかる災い

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WOWOWのオリジナルドラマ【災】の3話のネタバレと感想をまとめています。

ショッピングモールの清掃員である伊織は、マッチングアプリで知り合っても交際に結びつかない。ある日、ショッピングモールにある理髪店に勤める皆川に声をかけられ、食事をする約束をする。その皆川の勤める店には、あの男がいて……。

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【災】3話のあらすじ

ショッピングモールの清掃員・崎山伊織(内田慈)は、人付き合いが苦手だった。そのためマッチングアプリで男性と知り合っても、交際には至らずにいた。

同じショッピングモール内にある理髪店に勤める皆川慎(藤原季節)は、伊織のことが気になっていた。同僚の小木(宮崎吐夢)が気を利かせて、伊織を食事に誘い皆川を含めた3人で会う約束を取り付ける。

しかし、伊織は同僚の西山(小林桃子)の手伝いをしていて約束の時間に行けなかった。皆川たちは仕方なく、同じ店で働く志村(香川照之)を誘い食事に行く。

翌日、伊織は上司に呼ばれ、経営不振から今月で解雇と通達される。仕事を失った伊織だが、皆川はそんな彼女を直接誘い2人で会うことになり……。

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【災】3話のネタバレ

仕事は失った伊織だが、皆川とデートをすることになった。当日、皆川が店に行くと小木が、店の金に手をつけているのを目撃してしまう。小木は皆川にも金を取るよう誘うが、皆川は断った。

店を出て偶然志村と会った皆川は、一杯飲みに行こうと誘われる。約束の時間まで間があったため、皆川は志村と一緒に飲みに行った。

約束の時間を過ぎても皆川は現れず、伊織は仕方なく家に戻った。

翌日、ショッピングモールのエスカレーターで亡くなっていた伊織が発見される。皆川は思わず泣き叫んだ。

警察の聴取に皆川は、酒を飲みに行ったらそのまま寝てしまったといい、伊織とはその日会っていないと供述する。しかし刑事は皆川が以前の職場を、同僚女性に手をあげて追われたことから、容疑者として見ていた。

実らぬ恋

崎山伊織(内田慈)は待ち合わせた男性と植物園で話す。男は植物に特別な興味があったわけではなく、伊織の趣味欄に「植物」と書いてあったから来ただけだった。伊織は他人が苦手で、家の近くの植物園にしばしば足を運んでいたと過去を話す。よそ見をしていた男性は「すいません、何でしたっけ?」と尋ね、伊織は思わず苦笑いした

2023年、石川県。伊織は清掃の仕事を終えたあと、廃棄物のカバンを手に取り家に持ち帰った。自宅に戻ると、苔に水をかけ、レンジフードの下でタバコを吸った。以前植物園で会った男性からメッセージが届いていないか確かめるが、あれ以来返信はなかった

出会い

伊織は喫煙所でたタバコを吸っていた。ゴミを捨てに来た皆川慎(藤原季節)に声をかけ、ゴミを分別するよう頼んだ。誰なのかと問われ、伊織は清掃員だと答えた。皆川は言われたとおりにゴミを片付けた。

休憩中、小木(宮崎吐夢)と皆川が話を交わす。いつからこの仕事をしているのかと聞かれ、皆川は十年前からだと答えた。以前の職場では感情を抑えられず、店員を殴って辞めていた

小木はこの仕事をやめようと思っていると打ち明け、「続けるよりはいい人生を送れる」と語った。小木は「変化こそ唯一の永遠である」という岡倉天心の言葉をはじめ、様々な名言を引き合いに人生を語った。

その後、偶然出会った皆川に清掃員姿が「お似合いですよ」と言われた伊織は、「からかわないでください」と返した。皆川は笑いながら去っていった。そのあと伊織は、廃棄予定の中からキャップをひとつ持ち帰った。

翌日、皆川は遠くから小木と伊織の会話を眺めていた。小木は若者が食事に行きたいと言っていると伊織に伝えたと教える。皆川はその言葉に喜んだ

小木はあの男がこの店で一番腕がいいかもしれないとも語った。いつもおどおどしているが、仕事熱心な男だった。志村(香川照之)と呼ばれるその男は、片足を引きずって歩いていた。

災いの始まり

伊織は同僚の西浜(小林桃子)とマッチングアプリの話をしていた。伊織が何か困っていることはないかと尋ねると、西浜は仕事のことではないと言い、ここで働く人たちが廃棄品の中から商品を盗んでいるのを見たと打ち明けた。廃棄品だと言っても窃盗、上に報告すれば評価が上がるのかと西浜に問われ、伊織は「どうなんだろう」と答えて答えを保留した。

その後、物が倒れる大きな音がして駆けつけると、西浜がカートごと倒れて床に伏していた。西浜は「私、この仕事やめます」とだけ告げ、伊織は「その話はいいから」と言いながら、こぼれた洗剤を拭き取った。西浜がじっと動かないままいると、伊織は「何してるの! 早く!」と声を荒げた

待ち合わせの時刻を過ぎても伊織は現場で作業を続け、ようやく仕事を終えると西浜が、一つだけ伝えたいことがあると切り出す。西浜は大声で罵倒されたことが、屈辱だったと不満をぶつけた。伊織が「そんなつもりはなかった」と釈明しても、西浜の怒りは収まらなかった。「あんな仕打ちを受けるくらいなら、一人でミスを処理したほうがよかった」と言い残し、西浜はその場を去った。

伊織は憮然としたまま待ち合わせ場所へ向かったが、そこにはもう誰の姿もなかった

賭け

小木と皆川は約束をすっぽかされ、二人で志村を誘って店へ向かった。店に着くと、志村はうなぎは苦手で食べられないと言い出した。小木は「二人で賭けをさせてもらおう」と提案し、志村をじっと見つめて「志村さんはありだな」と宣言した。皆川は「なし」に賭けた

小木は人相を見て、悪事の有無を当てるのが得意だといい、「刑務所に入っていたことがあるだろう?」と志村に問いかけた。志村は「ないです」と答える

小木も皆川も実は前科者だという事実を明かしながら、改めて志村に問い直した。2人とも服役中に理容師の資格を取っていた。しかし志村は否定した。

やがて店員が閉店時間だと声をかけると、皆川は激昂して胸ぐらをつかんだ。小木が必死に止めようとするなか、志村は困惑した表情でその様子を見つめていた。

失職

志村がゴミを捨てに来ると、伊織は産廃はあっちだと捨て場を指示した。そこへ男が現れ、伊織に課長が呼んでいると告げる。

事務所に行った伊織は、言いにくそうな表情の新田(荒木秀行)に「クビですか」と率直に問いかけた。新田はあくまで人件費削減を理由に挙げたが、伊織は西浜に何か言われたのではないかと尋ねる。課長は特にそういうわけではないと否定し、契約は今月いっぱいで打ち切ると告げた

その場で伊織は「今日辞めます」と即断した。もらえるはずの分を受け取れなくなると諭されても、伊織はそれでも構わないと宣言し、事務所を出て行った。

恋の始まり

伊織が喫煙所でたばこを吸っていると、皆川が廃棄予定の商品を持ってやってきた。もったいないと言って持ち帰ろうとする皆川に、伊織は昨日のことを詫びた。気にしないと笑う皆川に、伊織は廃棄品を持ち帰るのはやってはいけないことだと釘を刺した。すると皆川は「ちょっと用事がある。遅くなってもいいから会ってほしい」と誘った。

仕事を終えた後、二人は喫茶店で会った。皆川が趣味を尋ねると、伊織は苔だと答えた。なぜ苔かと問われ、伊織は「基本的に他人が苦手だから」と言った。皆川は「すごくわかる」と共感し、伊織はほっとして礼を言った

皆川は定期券を取り出し、「昨日待ち合わせしていた駅前で見つけた」と差し出した。伊織は受け取り、改めて感謝を伝えた。

店を出て歩きながら、伊織は「今日で仕事を辞めた」と明かした。明日からどうするのかと問われ、伊織は「知らない」とだけ答えた。

皆川は「明日、散歩しながら考えたらどうか」と提案し、「一人より二人で考えたほうがいい」と続けた。そして植物園に行こうと誘い、伊織は頷いた。お礼にランチを用意すると伊織は約束し、皆川は嬉しそうに笑った。

待ちぼうけ

午前7時9分、皆川は職場にやって来た。物音に気付き覗くと、小木が金庫から金を抜き取ろうとしている。最近小木の羽振りがいいので、おかしいと皆川は思っていた。今辞めたら疑われると咎めると、小木は「一緒にやるか?山分けしよう」と誘った

「こんな給料じゃやっていけないだろ。俺たちのほうが普通の奴より給料低いって知ってたか?営業前は監視カメラも回ってないし、絶対バレない」

「いや、やめておきます」

皆川はしばらく考えた末に断った。小木は袋に金を詰め込みながら文句を言う。

「俺たちみたいなのが真面目に働いても、不自由なく暮らせるようにはならんぞ」

「すいません、自分は今、真っ当に生きたいんで」

皆川はそう言って立ち去る。

「そういう世の中になってるんだよ!」

小木の叫び声だけが残った。

午前8時55分。伊織は昼食用にサンドイッチを作り、身支度を整えた。

午前9時12分。皆川は偶然志村と出会い、「一杯飲まないか」と誘われる。皆川はとっておきの話があるといい、志村と一緒に歩き出した。

午後0時46分。伊織は待ち合わせの植物園に到着した。13時の約束だったが、14時を過ぎても皆川は現れない。15時30分を過ぎても来なかったため、伊織は自分で作ったサンドイッチを頬張った。夜になり一人で家へ戻る途中、涙が溢れ出す。ふと鳴ったスマホに出た。

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【災】3話の結末

ショッピングモールのエスカレーター下に、倒れている人間がいた。伊織だった。運ばれていく伊織を見た皆川は、なぜだと騒いだ。

警察署で聴取を受ける皆川は、昼に植物園で会う約束をしていたと答える。刑事の中丸(松井ショウキ)は伊織の発信履歴が15時台まであったと指摘する。会いに行く前に同僚と酒を飲み、酔いつぶれて寝てしまったと説明する皆川。約束の植物園に着いたときには伊織の姿は消えていた。

前の職場で同僚の女性に暴力を振るったという噂について問われ、皆川は困惑する。彼女の死は事故だと聞いているが、自分が疑われているのかと問い返す

中丸が別の刑事に呼ばれて席を外す。やってきた堂本翠(中村アン)が、死亡者の髪に変わった形状があったという話は本当かと問う。中丸に案内されながら堂本は、この案件が連続事件の可能性を追うものだと明かした

志村はゴミを捨てに行こうと、足を引きずりながら廊下を歩いていた。しかし途中で足取りは普通になった

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【災】3話のまとめと感想

恋が芽生えた矢先にデートをすっぽかされ、失意に打ちひしがれていた女性が、元職場で死んでいたという話でした。

人付き合いが苦手で苔が趣味な伊織ですが、マッチングアプリで出会いを求めます。しかし、恋が実ることはありませんでした。

なぜか職場の皆川に見初められ、伊織はデートに誘われます。一回目は伊織がすっぽかし、二回目は皆川がすっぽかします。結局伊織が死んでしまうので、恋が実ることはありませんでした。

酒が原因で皆川はデートをすっぽかします。前回が酒のお話だったので、より酒というものが印象が残ります。そしてうなぎをあれだけ美味しそうに食べていたあの男ですが、今回ではうなぎが苦手設定になっています。

今回特にしびれたシーンとして、あの男が足を引きずっていたのに、普通に歩き出すシーンです。不意に普通に歩き出す姿は、まるで憑き物が落ちたかのような異常さを感じます。香川さんがやると、余計に異常さが際立ちます。

今回は堂本も登場しましたが、次回以降はどうなるのか楽しみです。

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