【災】2話のネタバレと感想|断酒を続ける男に降りかかる災い

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WOWOWのオリジナルドラマ【災】の2話のネタバレと感想をまとめています。

トラックドライバーだった倉本は、過去に飲酒運転で死亡事故を起こし刑務所に入った。出所する前に妻は出て行ってしまい、倉本はそれ以来、酒を断った。そんな倉本の職場にあの男がいて……。

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【災】2話のあらすじ

8年前、トラックドライバーの倉本(松田龍平)は飲酒運転で、死亡事故を起こし刑務所に入った。出所後、前の会社に整備士として再び雇用されたが、妻の加奈(佐藤みゆき)は家を出て行ってしまった。それ以来、倉本は断酒をする。

義理の母親である育子(神野三鈴)に、妻に会わせてもらえないかと頼むが、会う事はできなかった。

沈む倉本に同僚の男・多田(香川照之)は、馴れ馴れしく声をかけてくる。2人は親しくなり始め、断酒を続ける倉本が偉いと褒める多田は、加奈の写真を見せてくれと頼み……。

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【災】2話のネタバレ

断酒を続けていた倉本を慕う後輩の夏川の口ぞえもあり、倉本はドライバーに復帰することになった。その祝いの席でも倉本は酒に口をつけずにいた。

やがて川で加奈の遺体が発見される。地元警察は自殺扱いで処理しようとするが、母親の育子は自殺なんてするはずがない、倉本の仕業だと納得しなかった。

倉本は妻の死を知り、今まで断っていた酒を飲み続ける。ふらふらになるまで飲んだ倉本が歩いていると、脇から来たトラックにはねられた。

断酒

2022年福岡。八木急送の整備士である倉本(松田龍平)は、ドライバーたちの車の相談に乗っていた。終えると柿の木の写真を撮り、それから祠に手を合わせた。

夜、ファミレスで義母の育子(神野三鈴)と会って話す。妻の加奈(佐藤みゆき)に会わせて欲しいと頼む倉本だが、育子は伝えておくと言って帰った。

ビールを飲んでいる人たちが目に留まり、どこか落ち着かなくなる倉本。店員を呼ぶと水を頼んだ。

店を出て歩いていくと、通りの向こう側に被害者の男性(五頭岳夫)がいたような気がした。過去に起こした事故がフラッシュバックし、思わず咳き込んだ。再び通りを見ると誰もいなかった。

翌日、倉本が出社すると社長の小湊(諏訪太朗)が、ドライバー復帰は難しいと話す。かつて倉本が起こした事故は飲酒での事故の上、被害者が亡くなっていた

フラッシュバックはまだ見るのかときかれ倉本は、今はもう大丈夫だと嘘をついた。さらに今度妻に会えるかも知れないと話し、小湊はそれは良かったと喜んだ。

同僚から飲みに誘われるが、倉本は断った。休憩室から窓の外を見ると、そこにまた被害者が立っている気がした。フラッシュバックは相変わらず起きていた

再びファミレスで一人待っている倉本のところへ、育子がやってくる。加奈はやっぱり来たくないと言っていると告げるなり、育子は帰ろうとした。倉本は2人が写る写真が入ったアルバムを取り出し、それを加奈に渡して欲しいと頼む。育子は受け取るとすぐに帰った。

ビールを飲む客を見ていると、思わずビールを注文しそうになるが、堪えてコーヒーのお代わりをもらった。

あの男が現れる

そこに突然「飲まないんすか?」と声をかけてきたのは、あの男(香川照之)だった。男は多田と名乗り、倉本と同じ運送会社でドライバーをしていた。

馴れ馴れしく話しかけ、席に勝手に座り始める多田。倉本を倉ちゃんとあだ名をつけて呼び、昔ドライバーをしていたのではと話を切り出す。なぜやめてしまったのかと問われた倉本は、戸惑って答えずにいると、多田はそれ以上問い詰めなかった。

雨の夜、倉本は自転車をこいでいた。ベンチに座る老人が呼び止め、なぜ自分を見るのかときいてきた。倉本は特に意味はないと言って謝罪すると、隣に座るよう老人は促す。

老人が酒を飲んでいるのを見て倉本は、自分はどうしようもない人間だった。人殺し、あなたを絶対許さないといわれた、すべて酒のせいだと話す。

それを聞いた老人は、自分は後先短いので好きにやるといい、話相手をしてくれてありがとうと、倉本を送り出した。

倉本の過去

倉本は同僚のドライバー夏川(芋生悠)が初めての長距離に乗るので、後見人として彼女の助手席に乗って見届けることになった。

無事送り届けて荷下ろしを手伝う倉本。終えて助手席に戻ると、多田がドアを叩いてきた。彼もまた神戸に荷物を運んでいたという。

戻ってきた夏川が再び車を走らせる。車内で夏川になぜドライバーをやろうと思ったのか、倉本はきいた。働けるからお金がもらえて嬉しいと語る夏川は、バツイチだと話す。結婚した相手が酷い男だったので、今は仕事がしたいという

「やりたい仕事だけして死ぬ。それが私の理想の生き方です」

そう言い切る夏川は、倉本が結婚しているのかを逆にきく。倉本が無言でいると、気まずい雰囲気になった。

「俺ね、事故で人生駄目にしちゃった。勤務中の運転で。それで刑務所入っているうちに、奥さんは家出てった」

しばらく黙っていた倉本が答える。出所した後に今の所長が連絡くれて、またこの会社で面倒みてくれたという。倉本はまだ離婚はしていなかった。いつかまた、一緒に住みたいと思っていると夏川に話した。

別の日、倉本は加奈の会社の近くのベンチに腰を下ろして、彼女が通りかかるのを待っていた。やがて加奈が会社の同僚たちと歩いて来た。倉本は遠くから眺めることしかできなかった。ふと振り向いた加奈は、倉本に気付いたようだったがそのまま通り過ぎた。

災いの予兆

多田と一緒に歩きながら話す倉本は、多田が以前ドライバーをやっていたのか尋ねる。多田は高校出たら働くことしか考えてなかったから、地元で雇ってくれたのが運送会社だったと語った。

突然、柿の木の写真を撮り始める多田を、不思議そうに見る倉本。倉本も以前撮っていたじゃないかと多田は言い、倉本は少し驚いた。

会社の車庫で椅子に腰掛け、多田と倉本は一緒にうなぎ弁当を食べる。断酒を続ける倉本が偉いとしみじみ語る多田。

「笑わないで欲しいんだけどさ、俺ね、誰か別の人になりたっていつも思ってるの。そう、空っぽだからさ、俺」

多田が告白すると、倉本は今のままでも充分だと話す。多田は箸を止めて倉本をじっと見た。すると唐突に奥さんはどんな人なのか、写真を見せて欲しいとねだる。

倉本は戸惑いながらもスマホにあった加奈の写真を見せた。多田は見るなり、すごい美人だと褒めた。

その後、倉本がドライバー復帰することになり、会社のみんなが居酒屋で祝う。その席でも倉本は一口も酒を飲まなかった。記念の写真を撮るタイミングで、多田は自ら外れて写真を撮る役に回った。

その夜、倉本はトラックに乗り込み、お守りを吊るした。

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【災】2話の結末

河川敷でホームレスの男性が遺体を見つける。死んでいたのは加奈だった

加奈の死亡推定時刻は昨日の朝5時。山間部の上流から流れてきたものと思われた。母親の育子の話では、別居中の夫にしつこく復縁を迫られて困っていたという。先週は勤務先にまで顔を出していたと、警察の聴取で話していた。

宇和島(後藤剛範)は精神的に追い詰められて飛び降りをしたのではないかというと、馬場(三河悠冴)もその可能性は高いと話した。ただ、遺書は今のところ見つかっていなかった

育子はさらに別居中の夫には前科があり、飲酒運転で死亡事故を起こしていると話す。以前、宝くじが当たった際、全部酒に夫は費やしたという。その後、酒を飲んであの事故を起こした。

「それからずっと、あの人のこと信じとらん。もう二度と信じることはできんの」

育子は倉本に対して憤っていた。

「加奈がどうして飛び降りる?加奈は飛び降りてない!」

育子は泣きながら否定した。

倉本を疑っている育子だったが、物証は何もなかった。自殺にしても他殺にしても、どちらにしろ有力な手がかりはなかった。このままいくと自殺案件かと宇和島はつぶやいた。

倉本はベンチに腰掛け、ウィスキーを浴びるほど飲んでいた。時折泣きながら、それでも飲むのをやめずにいた。立ち上がりふらふらと酒瓶片手に歩き出すと、横から来たトラックにはねられた。その後、小湊が倉本に電話をかけるが出なかった。

多田は一人、ファミレスでコーヒーを飲んでいた。飲み終えると席を立った。

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【災】2話のまとめと感想

飲酒運転で死亡事故を起こした男が、別居中の妻の死をきっかけに、再び酒を飲んでトラックにはねられたという話でした。

毎回主人公の人が遺体で発見されるのかと思いきや、今回は別居中の妻が遺体で発見されます。しかし、それを機に断酒を破り、倉本はトラックにはねられてしまいます。あの勢いでぶつかったとなると、恐らく死んでいるのではないかと思います。

あの男は前回とは正反対の、学のない肉体労働者を演じます。塾講師の時には大学に奨学金で行ったと言っていたのに、今回は高卒ですぐに働いたと語ります。そして前回同様に集合写真をうまく回避し、自分が撮影する側に回ります。

なぜ加奈が死ぬことになったのか?一切は分かりません。ただ、今回も希望を持った瞬間、主人公は絶望に突き落とされます。共通する部分と共通しない部分、それらを見つけるのも楽しいドラマです。

誰か別の人になりたいといつも思っている。空っぽだというあの男は、人を殺してその人に成り代わっているのか?それとも別に誰かを殺害しているわけでもなく、勝手に災いを振りまいているのか?まだまだ謎が多いドラマです。

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