【ここは今から倫理です。】1話のネタバレと感想|山田裕貴主演の異色の学園ドラマ

2021冬ドラマ

NHKで2021年1月16日から始まった【ここは今から倫理です。】は、風変わりな高校の倫理教師が生徒たちの抱える問題や悩みを聞き、先人の言葉からヒントを与えてくれる学園ドラマです。

第1話は人に嫌われたくなくて我慢している生徒や、嫌いなものを許せない生徒が登場します。大人でも抱える悩みに対して先人の言葉が答えを導いてくれました。

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【ここは今から倫理です。】1話のあらすじ

1年前、学校の教室で性行為に及んでいた逢沢いち子(茅島みずき)は、教師の高柳(山田裕貴)に見つかってしまう。その時、高柳にかけられた言葉が印象に残り、1年後、高柳が担当する倫理の授業を選択した。

さっそく高柳を誘惑するいち子だったが、「あなたには教養がない」という言葉にショックを受ける。それ以来、いち子は高柳に認められたくて教養を身につけようと勉強やペン習字を始める。

一方、いじめられっ子だった谷口恭一(池田優斗)は学校の教師たちに幻滅していた。しかし、高柳は他の先生と違い自分の理想の教師だった。自分のようないじめられっ子を救う教師になりたいという夢がある谷口は、やがて高柳に心酔していく。

しかし、いち子の態度が変化することを、面白く思わない仲間たちが……。

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【ここは今から倫理です。】1話のネタバレ

1話のネタバレは4つです。

  1. 倫理とは何か?
  2. いち子の悩み
  3. 谷口の悩み
  4. ドラマの結末

結論から言うと、いち子が襲われそうになったところを、谷口が高柳を呼びに行って救います。

谷口といち子、それぞれの悩みと解決についてまとめました。

1.倫理とは何か?

高柳が担当する教科の倫理とはどういうものか、高柳自身の口から語られる。

  • 学ばなくても将来困ることはほぼない学問
  • 地理や歴史のように生活する上で触れることはない
  • 数学や英語のような実用性もない
  • 授業で得た知識が役に立つ仕事もない
  • 役に立つ場面があるとすれば、死が近づいてきた時
  • 主に自分が独りぼっちの時に使う

信じられるものを失ったり、死が目前に近づいてきた時に役に立ち、昔の哲学者が生涯かけて悩み抜いた“私は何のために生きている?”ということを学ぶ。実用性はまったくない学問だが、実は人生における必修科目だと高柳は語った。

実用性はないが人生の必修科目な学問が倫理

2.いち子の悩み

逢沢いち子は高柳に迫るが、高柳は教養のない女性に興味を示さない。彼はいち子に向かい花魁の話をした。彼女たちは江戸時代の超高級風俗嬢だという。花魁になるために必要なもの、それは“教養”だった。彼女たちは古典や文学、囲碁将棋、舞踏や歌に三味線に琴、茶道に華道に書道、それらのことを学んで身につけていたという。

つまり、人を魅了するのは何も性的魅力だけではないということだと高柳はいう。手始めに書道部でも入ったらどうかといち子に入部を勧めた。

いち子は授業の後、図書室に行って高柳が読むよう勧めた本を読んだり、自分で花魁のことを調べ始めたりした。同じクラスメイトの谷口と話し、人を笑顔にするのはエッチだけじゃないかもしれないと思い始めたという。だが、以前からつるんでいた男子生徒に連れられていってしまった。

いち子の家は父親がDVで、母親のみならずいち子にも暴力をふるった。そんないち子は男の人が黙っている時の顔が怖いといい、男の子を喜ばせたくて、嫌われるのが嫌で性行為をしていた。しかし、高柳から教わり本を読んでいくうちに変わっていった。

体を求める男子生徒たちと距離を置き始めるが、彼らはそれを許してくれない。自分は安女郎じゃない、彼女はそう思い始めていた。

いち子は幼少時に虐待されたことが原因で、人に嫌われることを恐れていた

3.谷口の悩み

谷口恭一はいわゆるいじめられっ子だった。学校の先生たちはみんな、まともに授業もしない教師ばかりだと呆れていた。しかし、高柳の態度を見て自分が目指す理想の教師像だと心酔する。

ある日、高柳を探しに行くと、学校の近所にある喫煙所でタバコを吸っているのを見た。彼はタバコが大嫌いだった。なぜなら、いじめっ子にタバコの火を押し付けられたりした嫌な思い出があったからだ。喫煙者である高柳に幻滅する谷口は思わず非難してしまう

だが、高柳は決められた場所で自ら望んで吸っていることは、誰にも迷惑をかけていないという。谷口はやめた方が怒られないと返すが、タバコをやめることは、自分の救いにはならないと高柳は反論した。そして、自分は喫煙所を不当に追い出されたいじめられっ子か、それとも強制的に毒を吸わせたいじめっ子かと問う。谷口は何も言い返すことができなかった。

自分をいじめてきたいち子のような人たちが谷口は嫌いだった。ある日、いち子が男たちに連れ去られているのを見かけ、彼女が強姦されそうになっているのを見てしまう。あんな連中のことなんて関係ない、谷口は過去の経験からそう思っていた。

しかし、見過ごすことができず高柳を呼びに行った。

谷口はいじめられていた過去が原因で、悪を許せなかった

4.ドラマの結末

谷口に呼ばれた高柳が教室にやってくると、男たちがいち子を襲おうとしている時だった。1年前と同じように高柳は聞く「合意でしょうか?」と。もしそうなら、前回の時のように時間と場所についての注意に留めるという高柳。もう一度合意か聞かれたいち子は勇気を出して「違う」と否定した

高柳はその言葉を聞いていち子から男を引き剥がすが、キレた生徒が高柳のことを殴った。だが、高柳はやり返さなかった。自分が生徒を殴ることはできない、ましてや異性の生徒の背を擦ってやることもセクハラになるからできない。だから暴力はやめてくれと頼む高柳に、生徒たちはその場を去っていった。

傷ついたいち子に対して背中に触れて慰めることはできないが、あなたの言葉を聞き、あなたの心に触れ慰めることはできると高柳は告げた。そしていち子を保健室へ連れていった。

思い余ったいち子は「私やっぱり先生が好き」と告白をする。高柳は「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」とマックス・シェーラーの言葉を返し、続きはまた倫理の時間にといって別れた。

校庭で谷口はいじめられっ子を救える“いい先生”になりたいと、高柳に語る。谷口は苦労してきた分、人の痛みが人一倍分かるのでしょうという高柳。じゃあ、自分のこともタバコ嫌いな小林先生から救ってくれないか?と返した。

黙る谷口に善と悪はいつだって曖昧だといい、「善なるものは吾これを善とし、不善なるものも吾またこれを善とす。徳は善なればなり」と老子の言葉を教えた。善人も悪人もみな善人という意味だといい、善人であるから救う、悪人であるから救わない。そうしてしまえば、いつか谷口はいじめっ子をいじめてしまうだろうと。

自分は“いい先生”ではないが、谷口にはいじめっ子もいじめられっ子も、全てを信じ救える先生になってほしいと告げた。

別れ際、なぜタバコを吸い始めたのかと谷口は問う。高柳は大学生のころ、喫煙室に入り浸っていた先生と一度話してみたかったから。と答えた。

いち子にはマックス・シェーラーの言葉を贈り、谷口には老子の言葉を贈った

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【ここは今から倫理です。】1話に登場した教え

今回は2人の言葉が出てきました。

愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である。

マックス・シェーラー

高柳に思いを寄せるいち子が、彼に認められたくて教養をつけ始めたことを、この言葉でいい表しました。いままで何の知識もなかったいち子が、高柳を愛することによって知識を得始めたということです。

善なるものは吾これを善とし、不善なるものも吾またこれを善とす。徳は善なればなり。

老子

善人も悪人もみな善人だという意味の言葉です。善悪関係なく救う先生になって欲しいと高柳は谷口に願います。谷口はいままでだったら見捨てていたであろういち子のピンチを、高柳を呼びに行くという形でちゃんと救っていました。

今回いち子と谷口に教えた2人の書籍をピックアップしました。

図書館にあった本やいち子が読んでいた本など、調べてみたところ実在していませんでした。しかし、所々実在している本も登場しています。たとえば、高柳の机にあった「ヘーゲルと近代社会」は実際にあります。

【ここは今から倫理です。】1話のまとめと感想

教養がない生徒に教養を与え、悪を許せない生徒に善悪関係なく救うことを教えるという話でした。

この学校の倫理の授業は選択性のため、選択しなければ知ることもなく終わります。あえて倫理を選択した生徒たちの、それぞれに抱える悩みや問題を解決に導くヒントを高柳が与えます。

ドラマでは生徒たちの心の声で主に話が進んでいきます。生徒たちが自主的に気づきを得て、徐々に変わっていくという展開です。そして最終的に良い方向へと導かれます。その際に先人の言葉を教え、物語をまとめます。

「先生を消す方程式。」では狂乱の教師を演じていた主役の山田さんが、このドラマでは物静かでクールな教師を演じているというギャップもすごいです。原作のイメージと違うと思う人もいるでしょうが、自分は気になりませんでした。

思春期の生徒たちの悩みだけでなく、大人にも通じる悩みを解決するヒントを与えてくれるドラマです。

【ここは今から倫理です。】1話のいいセリフ

倫理は人の心に触れ、自分の心に触れてもらう授業です。

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