【らせんの迷宮】最終回のネタバレと感想|世界を終わらせる研究とは?

2021秋ドラマ
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ドラマ【らせんの迷宮~DNA捜査~】最終回のネタバレと感想・ドラマの総評をまとめています。

研究室が爆破し生き延びた教授を指名手配するが、神保はある異変に気付く。世界を終わらせる研究とは何なのか?最強コンビで最後の事件の解明に挑む!

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【らせんの迷宮】最終回のあらすじ

研究室に立てこもった静原博史(山田明郷)槇村明良(高橋光臣)だが、部屋は爆発し発見された遺体は槙村のものであると判断された。警察は静原を指名手配し行方を追う。

一方、神保仁(田中圭)は教授の言っていた“世界を終わらせる研究”が何であったのか、研究所を再び調べて手がかりを探す。

やがて乱原流奈(倉科カナ)から連絡が入り、槙村の遺体に奇妙な点があると言う。それは、2人の人間のDNAが検出されたというが……。

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【らせんの迷宮】最終回のネタバレ

前回からの続きの話が完結します。2人分のDNAを持つ遺体の謎が解け、真相にたどりつきますが、今度は瑞希を人質に取られてしまいます。

世界を終わらせる研究とは?

静原が言っていた世界を終わらせる研究とは何なのか?神保が研究所を調べると、ある物が発見されました。

それは、人間の皮膚片と卵子です。調べたところ皮膚片は沙也加のものでした。

人の卵子から核を取り除き、沙也加の皮膚組織から取り出した核を移植しようとしていたことが分かります。

つまり、沙也加のDNAを使ってクローンとして蘇らせる研究だったのです。

神保は言います、クローン技術は今やあちこちで使われていると。例えば作物や家畜を効率よく増やす方法だったり、iPS細胞による再生医療などです。

しかし、人間を作ることは禁じられていると言います。人の手で人を生み出す行為、そんなことが許されてしまったらこの世界は終わりだと。

それを聞いた安堂はもし亡くなった妻に会えるなら、自分は会ってみたいとつぶやきました。

2つのDNAを持つ遺体の謎

乱原から電話をもらい槙村の焼死体に、奇妙な点があることを知らされます。それはDNAのパターンが違う部位が見つかりました。なぜか歯だけ槙村のDNAと一致しなかったのです。

その話を聞いた神保はひらめき、静原教授から送られてきたメールに「もうお芝居はやめにしませんか?」と返しました。

静原は数年前に白血病を患っていました。その時、骨髄を提供したドナーが槙村でした。骨髄移植を受けると一見DNAが変わったように見える現象が起きるのです。

それは、血液の細胞にドナーのDNAを持つようになり、その他の細胞は本人のDNAのままという状態になります。つまり、鑑定を行うと2人分のDNAがミックスされた結果で出るようになるのです。

槙村はそのことを利用して、静原教授の遺体を自分のものとして偽装しました。

しかし、それだけで静原の遺体と断言することはできないのでは?と、課長が質問します。

遺体の一部から静原のDNAが採取されたことで、これは槙村のDNAが混ざっていない部分なのではないかと思い、神保たちは証明することにします。

焼け残った皮膚の表面は、毛細血管が通っていないため、ドナーのDNAが混ざりにくい場所だったのです。

そこで、靴の内側から焼け残った皮膚を見つけ、DNA鑑定をしてみた結果、静原のものだと判明します。

遺体は静原のものであり、槙村は生きていることが証明されたのです。

槙村の計画

神保は教授を語って連絡をしてきた槙村と会うことにして、この遺体のトリックについて話します。危険を冒してまで槙村がわざわざ神保に連絡してきた理由、それはあるものを取ってきてもらいたかったのです。

槙村は既に沙也加のクローン胚の作成に成功したと言います。あとは代理母に埋め込めば、9ヶ月後に沙也加のクローンが赤ん坊として生まれてくると言うのです。

しかし、あの爆発騒ぎで沙也加のクローン胚を、研究所から持ち出すことができなったのです。だから神保に頼み持ってきてもらおうと考えます。

槙村は新たな個人情報や戸籍を既に用意していて、日本を出て別人として暮らす計画でした。沙也加のクローン人間も一緒にです。

神保の過去

神保が静原教授のいる大学の研究室にいたころ、ゆかりはその助手をしていました。その頃の縁があって、神保はゲ呑ムの上を借りることになったのです。

安堂は神保を心配してゆかりの所に来て今までの経緯を話します。するとゆかりは神保はきっと沙也加のクローンに会いたいはずだと言いました。

神保は子供の時から変わっていたため、周囲から孤立していました。小学5年生の頃、カブトムシを観察しながら絵を描いている神保の元に沙也加がやってきます。

沙也加は神保のノートを見てすごいと感動しました。しかし、ノートの表紙には嫌がらせの落書きが書かれていたのです。

学校で神保がイジメを受けていることを知った沙也加は「それでも地球は回っている」と言います。

それは、ガリレオ・ガリレイが言ったとされる言葉で、どんな目にあっても地球は回っていると信じたガリレオみたいに自分を信じて欲しいと励ましたのです。

そして「どんな時でも私が味方になるから」と告げ、なぜなら自分も好きなものが神保と一緒だからと言います。

つまり、沙也加は神保の初めての友達だったのです。その縁がきっかけで、神保は静原教授のいる大学の研究室に入ったのです。

沙也加を蘇らせたいと神保ももしかしたら思っているのかもしれない。ゆかりは神保の過去を思って心配しました。

神保の裏切り

神保は槙村の指示を受けながら研究所に行って、沙也加のクローン胚を回収します。そこに安堂が現れて奪い、何をしているのかを問います。

槙村に会話を聞かれている関係上、神保は正直に答えます。さらに「遺伝子の法則の参考書、瑞希さんに渡してください」と言います。

何のことか分からない安堂に構わず神保は続けて「学校の課題で役立つから貸すって約束したじゃないですか。忘れてもらっては困ります。安堂刑事とは2度と会わないんですから」と言います。

全く何のことか分からずぼんやりする安堂ですが、神保は沙也加をクローンとして蘇らせると宣言しました。

そして突然水を被り、ナトリウムの瓶を持って脅します。クローン胚を渡さなければ、ナトリウムをかけて焼死すると。

安堂は渋々容器を渡し、神保は安堂を研究室に閉じ込めてしまいました。

瑞希誘拐

容器を持って神保は槙村のいる地下駐車場へ向かいます。車の中には誘拐された瑞希がいたのです。神保は瑞希を先に解放しろと言いますが、槙村は応じません。

沙也加のクローンを生み出したい槙村に神保は言います。全く同じDNAでも一卵性の双子のように、全く別の人格を持った全く別の人間になると。

すると槙村は静原先生は喜んでくれたのにというのです。沙也加のクローンを生み出す話をした時、静原は「会ってみたいな」と言いました。しかし、余命半年だったため復讐をして死ぬつもりでした。

その遺体を利用して沙也加のクローンと一緒に暮らせばいいとまで、静原は槙村のことを信用していました。

なぜそこまで信じていたのか?それは骨髄のドナーになってくれたこと、復讐の手伝いをしてくれたことに恩を感じていたからです。

静原は最後の最後に裏切られていたことを知りますが、残念ながら槙村に殺害されて亡くなります

さらに槙村は、瑞希にも毒を打っていると言い、神保はやむなく容器を渡そうとします。そこに安堂がやってきて槙村を取り押さえました

秘密のサイン

なぜ安堂がやってきたのか?それは神保との会話が何かのサインだと気付いたのです。

神保は安堂に瑞希に参考書を貸す約束だったと言いましたが、そんな約束はしていませんでした。そこで安堂は神保の研究室へ行って、「DNA遺伝子の法則」という本を見つけます。

中を見てみるとその中にメモが挟まっていて、瑞希が誘拐されたから槙村に従っていると分かったのです。

槙村はなぜ安堂が神保を信じたのか不思議でした。安堂は「それでも地球は回っている。どんな時も味方でいるって意味だ」と言います。

昔沙也加が神保に言った時と同じ思いだと言い、「何があろうと神保先生の味方だ!」と安堂は宣言しました。

神保を信じていたからこそサインに気付き、研究室に行って参考書を見つけることができたのです。

事件の真相

なぜ沙也加を殺したのか?その理由を「愛してたからだ」と槙村言います。

事件のあった日、沙也加は槙村にアメリカの大学に研究員として選ばれたから行くという話をします。槙村は沙也加にそばにいて欲しかったので、行くなと言いました。

すると沙也加は神保は喜んでくれたと言います。槙村が神保は他人に興味があるはずないと否定すると、そんなことはない、神保は誰よりも大切に思ってくれてると反論します。

神保と紗弥加は交際しているのかと思った槙村は自棄になり、その場を立ち去ろうとします。沙也加は槙村を追いかけて止めようとしますが振り払われ、机の角に頭をぶつけて倒れてしまいました

頭から血を流して動かない沙也加を見た槙村は、彼女を殺してしまったことに気付いて悲しみました。

その話を聞いた神保はそんな勘違いで殺してしまったのかとがっかりします。なぜなら、神保と沙也加はそういう関係ではなかったからです。

槙村のことも沙也加は大切に思っていたと神保は言います。それは神保が聖ヘリックス大学の助教授に決まったから、研究所を出て行く時の話です。

離れ離れになることでもう会うことはないと神保は思っていましたが、沙也加は神保と槙村の2人が研究者でいる限り自分の励みになると言います。

そして「どこにいても2人を信じてる。誰よりも2人のこと大切に思ってるからね」と告げました。神保だけではなく槙村のことも大切に思っていたのです。

ドラマの結末

自分の勘違いから大切な人を失ったことに気付いた槙村は涙します。そしてクローン胚を返せと言います。安堂は「どんなに科学が進んでも命の数は変わんねえだろ!?ひとつだ、ひとつしかないんだよ!」と喝を入れました。

沙也加に会いたいと泣く槙村に神保は僕も会いたいと言いますが、命の尊さについて語って諭しました。

槙村が逮捕され瑞希も無事戻って来た後、安堂たちはみんなでバーベキューをしていました。素直じゃない神保に安堂が絡んで言い合いになっていた時、安堂は課長から電話があって戻るよう言われます。

早速協力要請を神保にしますが断られてしまいます。そこで、DNAを3つ持つ遺体が出たと興味を引き、先生じゃ無理かと挑発すると神保も一緒に捜査へ向かいました。

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【らせんの迷宮】最終回のまとめと感想

死んだと思っていた人物が生きていて、殺した相手をクローンで蘇らせようとしていたという話でした。

沙也加が殺された理由は神保と付き合っていると思った槙村の勘違いからですが、仮に槇村が告白していたとしても結ばれたのか?と疑問に思います。

なぜなら沙也加は2人を恋愛対象としては見ていない気がするからです。恋愛感情よりも同志とか尊敬とか、そういったある意味もっと崇高な感情を抱いていた気がします。

クローンで沙也加を蘇らせたとしても、生まれてくるのは赤ん坊です。いきなり成人で生まれてくるわけではありません。そう思うと年齢差があるので、恋人同士になる可能性は低くそうです。

クローンというと性格から考え方から同じのが生まれる気がしてしまいますが、神保もいうとおり見た目が一緒の双子でも別人というのが分かりやすいです。

つまり、クローンは外見だけが同じであり、中身はまるで違う人なわけです。クローン沙也加が槙村を愛する保証などどこにもありません。それでもクローンを作りたくなったしまうのは、静原が言うように科学者の業なのかもしれません。

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らせんの迷宮の総評

全話を視聴した上でこのドラマの面白いところと、イマイチなところをまとめました。

面白いところ
  • 2人のコンビが意外とハマっている
  • DNAを使った謎が楽しい
  • OPとEDの曲がいい
イマイチなところ
  • DNAの謎ありきな展開
  • 神保が警察の一員になりすぎ
  • 別のドラマとキャスト被りがある

面白い部分としては安田顕さんと田中圭さんのコンビが、意外とハマっていたことです。熱血漢な安堂と冷静な神保という組み合わせを、うまく表現されていたと思います。

ドラマの肝となるDNAを使った謎が毎回出てきて、それを解いていくのが楽しいです。

今期ドラマの中でも結構いいオープニングとエンディングの曲で、ドラマを盛り上げてくれます。

イマイチなところとして、DNAの謎ありきな展開です。最初に謎をベースにして展開を後付しているような、何回か見ているとそう感じます。

神保が安堂とコンビを組む関係上仕方がないのかもしれませんが、神保は科捜研や鑑識の人以上に警察の捜査に毎回ぐいぐい食い込んできます。設定を変えるか、もう少し距離をとってもらわないと不自然です。

キャストもゲストも基本的には安定しています。リアルタイムで視聴していなければ気にならないことですが、キャストが別のドラマと被ってしまい妙な気分になりました。

1つは神保役の田中圭さんが『ドクターX』で、ゲスト出演した次の日に放送された時です。ポンコツの森本先生を見た次の日に、天才科学者の神保になってもぼんやりします。

2つ目は4話のゲストで登場した松尾諭さんです。前日に『科捜研の女』でアプリ開発者役で出た後に、こちらで天才ピアニスト役で登場されてもやはりぼんやりしました。

良くも悪くも売れっ子な俳優さんを起用すると、こういったことが起きてしまいます。せめて1週間ぐらいずれていれば気にならないのですが、さすがに翌日だと気になります。

全体通して一番面白かった回はやはり初回です。神保のフィールドワークから事件解決に繋がるという展開が良かったです。

というか、毎回DNAマップを作っていく話かと期待していたら、よくあるドラマになってしまったのが残念です。

ちょっとした謎解きが好きな人にはオススメなドラマです。

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【らせんの迷宮】最終回のいいセリフ

どれだけ大切な人の命でも、一度失ったら蘇らせることはできません。だから命は尊いんです。

←6話

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