ラジエーションハウス 5話ドラマ感想 Aiこと死亡時画像診断とは?

ラジエーションハウス 2019春ドラマ
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今回スポットライトが当たったのは威能です。実は死亡した後に撮影されるAiと呼ばれる技師のスペシャリストでした。その威能がなぜそのスペシャリストになったのか?そしてAiを使用して何がわかるのかが、今回の見どころとなっています。

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ラジエーションハウス概要

月曜21時からフジテレビ系で放送している「ラジエーションハウス」は、放射線技師という立場から「視えない病」を見つける医療ドラマとなっています。

キャスト

  • 五十嵐唯織(窪田正孝)
  • 甘春 杏(本田 翼)
  • 広瀬裕乃(広瀬アリス)
  • 軒下吾郎(浜野謙太)
  • 威能 圭(丸山智己)
  • 悠木 倫(矢野聖人)
  • 黒羽たまき(山口紗弥加)
  • 小野寺俊(遠藤憲一)
  • 辻村駿太郎(鈴木伸之)
  • 鏑木安富(浅野和之)
  • 大森 渚(和久井映見)

スタッフ

  • 原作:「ラジエーションハウス」(原作:横幕智裕・漫画:モリタイシ)
  • 脚本:大北はるか
  • 音楽:服部隆之
  • 主題歌:MAN WITH A MISSION 「Remember Me」(ソニー・ミュージックレコーズ)
  • プロデュース:中野利幸
  • 演出:鈴木雅之・金井紘・野田悠介・関野宗紀

5話ゲスト

三浦誠己・森脇英理子・南出凌嘉・小林喜日・斎藤汰鷹・大出菜々子・叶雅貴

前回はこちら
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あらすじ

唯織(窪田正孝)は、杏(本田翼)からあるCT画像について意見を求められる。画像を覗き込んだ唯織は、杏との距離が近いことに照れてしまい……。

裕乃(広瀬アリス)は、威能(丸山智己)が遺体画像を見ていたことに驚く。実は威能は、CTやMRIを使って遺体の死因を究明するオートプシー・イメージング――通称『Ai』と呼ばれる死亡時画像診断のスペシャリストだった。鏑木(浅野和之)は、放射線科の受診患者増加などを理由に、Aiの受け入れを最小限にとどめようと提案していた。だが、院長の渚(和久井映見)は、Aiと解剖を組み合わせることは医療界全体の未来にとって必要だと考えていた。

そんな折、ラジエーションハウスに、公園で倒れているところを発見され、その後死亡が確認された美しい顔の少年・藤本直樹(南出凌嘉)のAi依頼が届く。第一発見者は直樹とキャッチボールするために公園に来たという弟の雄太(斎藤汰鷹)。救急通報をしたのは、藤本家の近所に住む少年・山村肇(小林喜日)だった。

辻村(鈴木伸之)は、心臓付近に擦過傷が見られたことから、胸骨の未発達な子どもの胸に衝撃が加わることで起こる心臓震盪の可能性に言及した。直樹は、上に向かってボールを投げてそれをキャッチしていた、という目撃情報もあった。だが、直樹の父母、勝彦(三浦誠己)と歩美(森脇英理子)は、小野寺(遠藤憲一)らの説得にも耳を貸さず、Aiを頑なに拒否する。周囲は虐待死を隠ぺいする為だと疑い始め……。

公式HPより
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感想

毎回スポットライトが当たる人が違うラジエーションハウスですが、今回の威能の話は他の人たちに比べて、掘り下げが少なかったように思います。しかしいくつかわかったこともあるので記しておきます。

オートプシー・イメージングとは?

「Autopsy=検視」「imaging=画像診断」通称Aiと呼ばれる死亡時画像診断という、死亡した後に画像診断で死因を検証することです。

一般的に検視というと遺体にメスを直接入れて解剖するものですが、このAiはCTやMRIで撮影して死因を調べます。自分の大切な人が亡くなった後、メスを入れることを嫌う遺族の人もいますが、この方法の場合、メスを入れるわけではないので、許可する遺族の人もいるようです。

また、劇中でもいいますが、遺体だけに放射線量を多くできるので、綺麗に撮影することができるようです。

解剖の種類

解剖にはいくつか種類があります。劇中でもいいますし、以前やっていたドラマ「アンナチュラル」でも言ってましたが、日本は解剖をすることが少ないようです。
それは解剖をするための医師の不足や、遺族の許可を得られないなど様々な理由があってのことです。

解剖の種類遺族の許可執刀医目的
病理解剖必要病理医病気で亡くなった人を対象に、それまでの治療の効果や、死因の究明、合併症や偶発病変の発見を目的
司法解剖心情的配慮から許可を取るが、強制的にやることができる法医学者犯罪性があるものを対象に、死因の究明をするための解剖
行政解剖不要監察医主に犯罪性のない異状死体を対象に、死因の究明をするための解剖

行政解剖は監察医が置かれている地域が決まっていて、それ以外の地域の場合はその地域の大学の法医学教室が、中心となって行われます。
2013年以前は遺族の許可が必要でしたが、それ以降は警察署長の職権で承諾なくてもできるようになりました。

死因が表面的にわからない場合、本来ならすべきなのですが、家族が殺害に関わっている場合、解剖に許可などするはずもありません。

解剖は今後の医学の発展に非常に役立つものですが、一方で非常に珍しい何かがみつかった場合、勝手に細胞を培養して製薬会社が商品開発に使う、なんてことも起きる可能性もあります。
医療や科学は倫理の境界線を時々越えてしまうことが起きるので、携わる人の倫理感が大切だと思います。

威能圭とは?

ラジエーションハウスの放射線技師ですが、基本的に女ったらしのキザな役でした。
2話目に会長婦人をエスコートしたことで、誕生会に誘われたのが原因でナイスアシストしたりしました。

  • 妹を過去に亡くしている
  • 妹の死因を調べなかったことを後悔している
  • 今でもガラケーに妹の伝言メッセージを残している
  • Aiのスペシャリスト

妹のメッセージでは仕事がうまくいっているかどうかをきくので、威能は既にこの仕事をしています。しかし、メッセージは途中で切れてしまいます。「今度私ね…」というところで終わり、その先はわかりません。
恐らくその先を知ることなく、次に妹に会ったときがご遺体だったのかもしれません。

そこで解剖をすることなく、妹は荼毘に付されたのだと思います。
しかし威能はその後も死因について思うところがあったのか、後悔しているようです。
なので、その後にAiの認定を受けたのかもしれません。

その他気になったこと

  • 唯織にやたら聞きたがる杏
  • それにいちいち興奮する唯織
  • 唯織の瞳に輪切りの写真が超高速で映る謎演出
  • まったく配慮なく、遺族の前で犯人を暴くKYな唯織
  • 息子に電話しても速攻留守電な技師長
  • 辻村に邪魔されまくりな唯織
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まとめ

今回の話は父親と息子が通じ合い始めたところに起きた悲劇という感じでした。父も息子も不器用なため、無邪気な弟が中和剤となって二人が近づいたのに、無念な結果になってしまいました。最後の電話の登録名が「お父さん」になっていたのが、また悲しみをいっそう引き立てます。放射線技師には色々な仕事があるんだなと、改めて教えてくれて面白かったです。

今回のいいセリフ

誰だって、明日も今日と同じように生きてるかなんて、わからないんですよね。

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