【ピュア！～一日アイドル署長の事件簿～】第1話ネタバレ感想｜腹黒アイドルと傲慢刑事のコンビ登場

NHK総合で8月13日（火）から8月15日（木）まで3夜連続で放送する、【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】。腹黒アイドルと自信家刑事のちょっと変わったコンビが、事件を解決するドラマとなっています。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】の基本情報

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】のイントロダクション

主人公はなかなか売れない、ちょっと腹黒いアイドル・黒薔薇純子（浜辺美波）。交通安全や防犯啓発のため、「一日署長」として赴いた警察署で、なぜかいつも殺人事件に遭遇します。そこへ必ず現れる天敵・警視庁捜査一課の東堂刑事（東出昌大）からは邪険に扱われながらも、純子は事件に首を突っ込んでいくことに。そしてなぜか、この凸凹コンビの二人がたった「一日」で難事件を解決してしまうという痛快推理ドラマです。

公式HPより

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】の主要キャスト

黒薔薇純子（浜辺美波）

かわいい私がなぜ売れない？！ だったらライバルを蹴落としてでも売れてやると、見当違いな努力を日々続ける腹黒アイドル。小さな警察署で一日署長の仕事を受けるたびに、なぜか殺人事件に巻き込まれてしまう。

東堂周作（東出昌大）

警視庁捜査一課の刑事で、自分の捜査能力に絶大な自信を持っている、ちょっと厭味な男。所轄署で殺人事件が起きると必ず現れて、なぜか純子と一緒に事件を解明するハメになってしまう。

阿部源三（六角精児）

東洋芸能マネージャーで黒薔薇純子の担当者。だが、他のタレントの世話ばかりで、純子のことは放ったらかしにしている。

西沢欣二（長村航希）

東堂を有能な刑事とあこがれる、ちょっとズレた感覚の若手刑事。相棒なのに、いつも置いてきぼりを食らっている。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話のあらすじ

売れないアイドルの黒薔薇純子（浜辺美波）は清純派を装っているが、裏ではライバルの蹴落としを画策するような腹黒い女の子。マネージャーの阿部（六角精児）が何とか取ってきた一日警察署長の仕事で、純子がパレードのまっ最中に「正義の断罪人」を名乗る連続殺人犯による事件が起きてしまう。イベントが中止になり納得のいかない純子は、得意の腹黒い計略で刑事の東堂（東出昌大）をだまして一緒に事件捜査に乗り出した。

公式HPより

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話のキャスト

• 純子のファン（忍成修吾）
• 山吹署の警官（大塚千弘）
• 山吹署の署長（大石吾朗）
• 大山（黒田大輔）
• 土田の妻（東風万智子）
• 土田良平（紺野ふくた）

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話のネタバレ

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話の感想

東出さんがこういう役をやると“コンフィデンスマンJP”を思い出しますが、浜辺さんとの掛け合いも見事にハマってました。見終わった後も浜辺さんが演じる純子の「へっへっへっ」という笑い方が耳に残る、強烈で印象深いキャラです。

純子は腹黒なのにどこか憎めない、東堂も傲慢なのにどこか憎めない。そんなダブル嫌なやつなのにどこか憎めないコンビの掛け合いが面白かったです。お互い足りないところを補い、出すぎた部分をツッこむといういいバランスです。

作を手掛けている蒔田光治さんは「TRICK」などで推理物を手掛けていた人で、NHKのドラマでも「ハードナッツ! ～数学girlの恋する事件簿～」「スリル!～赤の章・黒の章～」などに参加してます。「99.9 -刑事専門弁護士-」ではトリックの監修などもしていました。

そんな蒔田さんの作なので、トリック部分も凝っています。どうアリバイを崩すかに関しては、結局純子の頭脳に頼る部分が大きいです。しかし、視聴者にもわかりやすいように、ちゃんとイラスト付きで謎を提示してくれて、一緒に考える工夫がされていたのが良かったです。

黒薔薇純子とは？

本人いわく売れっ子アイドルなのですが、実際のところ誰も聞いたことのないアイドル扱いです。どんな人物なのか？テレビを視聴してわかったことを書きます。

純子のアイドル的な自己紹介はこんな感じです。

まずこの芸名がどうなんだという突っ込みをしたくなりますが、この事務所なんだか色んな人が所属しているようです。貼ってあったポスターに白石美花「純情ビギニング」はアイドルのようなのでいいのですが、おもかげ五郎「波止場の恋」なんてのもあります。

アイドルと演歌歌手、どちらもいる事務所です。そのためアイドルにしては渋めで、演歌歌手にしてはチャラついた感じになってます。藤圭子さん路線にしたいのか？黒薔薇のブルースなんてタイトルの曲も、演歌とかを彷彿とさせます。

NHKのスタッフブログのほうでは、純子の設定を色々書いてあります。面白いので引用させてもらいます。

黒薔薇純子

本名 黒原静香（くろはらしずか）
石川県出身（not 都市部 漁村）
東村山市在住

漁師の父・和美（かずよし）、専業主婦の母・政子の元に産まれる。弟・青人（あおと）と父の両親を含む6人で暮らしていた。幼い頃から両親にも祖父母にもカワイイカワイイと育てられてきたので、早々に自分は可愛くて特別なんだと気づくようになる。ルックスが最大の武器になる小中学生時代ははっきり行って最強。みんなにちやほやされ、誰もが静香の言うことを聞いてくれた。そんな時、AKBの恋するフォーチュンクッキーを見て、絶対こいつらより私の方が可愛いと思い、オーディション雑誌を買って応募するも、応募用紙の私カワイイの押し売り感がすごく、ことごとく断られる。

高校進学と同時に東京進出を目論む。もちろん親や祖父母の猛反対に合うが、母の妹（いずみおばさんの家、千歳船橋）に下宿する形で押し切る。＜中略＞ 渋谷のセンター街の一人カラオケで愚痴や不満（フザケンナ芸能界!! 私を誰だと思ってんだコノヤロー!! 私の才能を埋もれさせていいのか!!お前らには私を発掘する義務があるぞ）と絶叫していたら、大声すぎて同じく一人カラオケに来ていた現マネージャー阿部（六角精児）にまる聞こえだった。阿部は「こんな野心があって、腹黒くて、世の中に対する不満が爆発しそうなエネルギーを持っている女の子はうまくプロデュースすれば、ものになるかもしれない」と直感が働き、静香の部屋を尋ねる。

趣　味：他のアイドルや売れっ子の、SNS炎上を見ること。
独り言：「めっちゃ炎上してんじゃん。チョーウケるwww最高かよ」
特　技：裏工作。ぶりっ子
好きな食べ物：白髪ねぎが乗ったやつだいたい
コンプレックス：売れてないことがコンプレックスではない。全然コンプレックスがないゆえの明るさ、ハッピーさ、前向きさがあるのかも。

NHKスタッフブログより引用

監督さんが裏設定のメモを送ってくれたそうです。黒原が本名なので黒薔薇になったんですね。趣味がSNS炎上を見ることで特技が裏工作なので、純子が裏工作して炎上したのを見るのが楽しみのようになってます。

東堂に冷たくあしらわれても嫌味言われても、どうりで凹むどころか言い返す強さがあるわけです。雑な扱いをわりと受ける純子ですが、それでも全くメゲないところが憎めない感が出てていいです。

東堂周作とは？

東出さん演じる刑事の東堂は嫌味な感じでキザな男ですが、どこか妙に素直なところがあったりして、純子に振り回されるのが憎めない感を出しています。どんな人物でしょう？

東堂も純子に負けず劣らず毒舌です。事件を解決する際、こんなことを言います。「君が絶望的に人気がないことが功を奏した。大手柄じゃないか」と。聞いた純子は喜んでいいのかよくないのか微妙な心境です。

逮捕に向かう時も部下の西沢に行かせ、自分は何もせずに見ています。そしてやっつけた後に手錠をかけるという役をしっかり頂きます。そんな東堂を見て純子は見抜きます。実は弱いなと。

また、コートを着る時にはそばにいると大変な目にあいます。純子は思いっきり顔にコートを食らってましたし、二度目は置いてあるお茶がひっくり返り、足にかかって熱がっていました。しかし謝るどころか「何やってんだ、気をつけろ」と言って「お前がな！」と純子に突っ込まれてました。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話の事件概要

純子が一日署長をしていた時、倉庫の中を覗きに行ったことで死体が発見されます。それは最近起きている連続殺人事件か？と思えるような状況でした。

この人物のそばに置かれていた書置きは“不貞”でした。どうやら高校時代の同級生と不倫をしているというものなのですが、妻に話を聞きに行くと中学も高校も男子校だということがわかります。

そこで、東堂と純子は連続殺人事件に似せた犯行で、実は別の犯人なのでは？となります。すぐにバレる犯人だからこの連続殺人事件のせいにしようとしているに違いないと推理します。土田の周辺に話を聞くと大山という容疑者が浮上します。

人気のないアイドルである純子の所へ並ぶ人はいません。ゆるキャラのほうが大人気です。そのため、純子はサインした人のことを覚えていたのです。

こうして土田殺害の犯人はわりと早く特定されます。だが、問題はここからです。アリバイがある相手を証拠もなしに逮捕することはできません。どんなトリックを使ったのか？それを説明します。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話のトリック

まず、事件内容の前提を紹介します。それを踏まえた上で、トリックはどうやって作られたのか？また純子と東堂はそれを見破りたどり着いたのかを一つ一つ説明していきます。

前提

大山の行動時系列

各所要時間

わかりやすいように、番組のほうで全部25分にしてくれたのだと思います。ここで純子たちは仮説を立てます。

だから、大山は10時までに凶器を発見させたかったに違いない。そうすればアリバイが成立するからだと考えます。でもどうやって10時前に凶器を捨てに来れるのか？2人は悩んだ結果、遺体発見現場に行きます。そこであることに気づきます。

血痕が左右対称になっているシートを見て、純子はこのシートは一度折りたたまれたに違いないと思います。そして、殺害場所が倉庫ではなかったのでは？と推理します。そこで導いた仮説はこうです。

この仮説だと10時前に全てを終えることが可能だとわかります。問題はどこで殺害したのか？場所を絞り込むために2人で知恵を働かせます。

と絞り込んだ結果、大山が管理する物件が見つかります。そしてそこにある、ドラム缶の中を見ると返り血がついた作業着が発見されました。

連続殺人犯を捕まえるヒント

純子は他人のSNSを眺めて裏工作するのが好きなので、一枚の写真から様々なヒントを見つけて特定をします。これをモザイクアプローチというそうです。この話を事前にしておいて良かったと、思える事態が起きます。なんと純子が連続殺人犯に拉致されてしまいます。

そこで東堂にピンチを伝えるため、純子がある写真とメッセージをSNSに投稿します。

腹黒な純子がとうとう観念したのか？そんなメッセージと共に写真を撮って上げます。東堂は純子がSNS投稿すると通知が来るように勝手にさせられています。最初は呆れたように見ていた投稿ですが、モザイクアプローチの話を聞いていた東堂は気づきました。

メッセージを縦読みすると「たすけてとうどう」と読めます。そこでゴミ出しの貼り紙を見て、まずは地域の特定をします。付近の防犯カメラの映像から、車のナンバーを割り出しそれを追跡して行き先を特定します。東堂がモザイクアプローチをしてくれたことで、純子は無事助かりました。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話のその他気になったこと

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】第1話まとめ

キャラが非常に面白いです。腹黒アイドルと傲慢刑事という組み合わせに、笑いが自然と生まれます。

どこか憎めない2人のコンビが、一日であっという間に事件を解決してしまう。実際にはありえない話ですが、ドラマならこういった設定も可能です。それがいい方向に出ているのが、このドラマだと思いました。

トリックも一見不可能そうに見えるものですが、犯人との知恵比べをしている感じが出ていて面白かったです。一つのヒントから全て謎が解ける爽快感もあってスッキリします。

3夜連続で放送とのことなので、全話楽しみに視聴したいと思います。

【ピュア！一日アイドル署長の事件簿】の見逃し配信

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本ページの情報は2019年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。