【プライベートバンカー】8話のネタバレと感想|後継者は誰に?骨肉の争いが激化

2025冬ドラマ
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【プライベートバンカー】8話のネタバレと感想をまとめています。

目を覚ました丈洋だが、全ての記憶が失われていた。認知症と診断される前にと、努は何とか自分を後継者と命じる遺言書を書かせようとする。一方、美琴は元々丈洋が書いていた遺言書があるという。後継者は一体誰なのか?

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【プライベートバンカー】8話のあらすじ

天宮寺丈洋(橋爪功)の意識が回復したと知らされた子どもたちは、みな病院へ駆けつけた。病室で丈洋に声をかける子どもたち、だが丈洋は彼らが誰なのか分からない様子だった。やってきた美琴(夏木マリ)に対しては、家政婦呼ばわりする始末だった。

それを逆に利用しようと、努(安井順平)と果澄(MEGUMI)は改めてやってくる。そこで丈洋に遺言書を書かせ、自分が後継者だと取締役会で主張し、社長の椅子に座ろうと画策するが……。

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【プライベートバンカー】8話のネタバレ要約

丈洋の記憶がないのを良い事に、遺言書を書かせたり偽造したりと、好き勝手する一族の者たち。互いに互いを罵り、骨肉の争いが激化する。

そこへやってきた丈洋は、車椅子から立ち上がり歩く。実は認知症のふりをして一族の本性をあぶり出していた。事前に庵野は丈洋と話をして、この作戦を提案していた。

丈洋は会社の未来よりも、自分の欲を優先するような者たちに、会社を渡す事はできないと言った。

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【プライベートバンカー】8話の詳細なネタバレ

まさかの認知症

天宮寺丈洋(橋爪功)の意識が回復したと知らされ、子どもたちは病院に集まったが、会うと丈洋は記憶を失っており、認知症を発症していた。美琴(夏木マリ)が訪れた際、丈洋は家政婦だと思っていた。

その後、役員会にて美琴は丈洋が目を覚ましたことを報告し、経営から離れたいと考えて引退を決意したことを伝え、グループの代表権を美琴に譲る意向を示した。しかし、その直後に丈洋が現れ、ハナウマバーガーの立て直しを指示し始めた。丈洋は頭が冴えており、やる気を見せたが、美琴は「私が決める」と言ってそれを止めた。丈洋は癇癪を起こし、次々に解雇を言い渡す。そして美琴にも「クビだ」と言い放った

美琴は庵野甲一(唐沢寿明)に対し、丈洋をどうにかするよう命じ、庵野にどちら側につくのかを迫った。庵野は現状の丈洋では会社を守ることができないと返答した。美琴は自分の出張中に、丈洋が持っているものをすべて手放すよう命じた。

後継者は誰だ?

庵野が丈洋の元に向かうと、努夫婦が訪れていた。3人で話していた時の内容を写真や動画で見せて、丈洋に思い出させようとしていた。果澄(MEGUMI)が「沖縄の別荘をあげる」と言っていたというと、丈洋は「そんな気がしていた」と答えた。その様子を庵野が覗き見していた。丈洋が認知症の診断を受ける前に、自分たちの権利を主張し、認めさせようとしていることが分かった。

努(安井順平)が「遺言を書いていたのを覚えていないか?」と尋ねると、丈洋は「書いた気もする」と答えた。すると努は懐から封筒を取り出し、遺言に「後継者として努を指名する」と書かれていると主張した。果澄はわざとお茶をこぼし、「新しく書き直してくれないか」と頼み、丈洋はそれを了承した。

庵野はそれを見て、「これでは不十分だ」と言い、遺言書は死後に効力を持つものであるため、確実に後継者になるためには今すぐ取締役会の承認を得るべきだと提案した。しかし、うまく事が運ぶとは思えないと感じた庵野は、大改革を提案した。

事業承継スキーム

努は取締役会で丈洋から預かった遺言書を見せ、自分が後継者であると書かれているため、今すぐ承認を求めた。しかし、役員たちは努を社長にすることに反対した。庵野は遺言書の内容について説明し、丈洋が天宮寺アイナグループを、非上場企業に戻すことを望んでいることを明かす。そして、御子柴修(上杉柊平)が後を引き継ぐ形で話す。株主の顔色をうかがう必要がなくなり、意思決定が迅速かつ濃密にできることを強調した。同族経営には大きなメリットがあり、相続税ゼロを実現できるという。

庵野はこの計画を「事業承継スキーム」と名付け、非上場化した後、丈洋から努に代表権を譲り、丈洋が保有する株などの資産を贈与する形を取ると説明した。その後、努が5年間従業員の雇用を守りながら経営を続けることで、相続税の支払いが猶予され、次の代へと引き継げば、免除される特例が適用されると御子柴が解説。事業承継税制には厳しい条件があるが、努が後継者になればその条件をすべてクリアできるとした。

美琴や沙織(土屋アンナ)、昴(吉田ウーロン太)ではダメで、条件を満たすのは努のみだと強調された。丈洋が保有する株式は時価で3000億円ほどで、その相続税は1500億円にも達するが、努が後継者であれば、15000億円以上の節税が可能だと庵野は語った。努が後継者として最もふさわしい理由を説明した後、努は承認が得られ次第、株主総会で説明し、非上場化に向けたTOB(株式公開買付)を実施する意向を示した。

その瞬間、顧問弁護士の加賀谷(近江谷太朗)が突然入ってきて、美琴から役員に伝えたいことがあると告げ、丈洋が正式な手続きで残していた遺言書を見せた。遺言書には「妻美琴に託す」と書かれており、加賀谷はその内容が本心だと指摘した。庵野は努に託された遺言書が成立要件を満たしており、日付が新しい遺言書が有効だと反論。最新のものが効力を持つため、努への遺言が有効だと強調した。

努は「会社の未来のためだ」と主張し、その様子を加賀谷は薄ら笑いを浮かべながら見ていた。

思い出の店

事務所に戻った後、庵野の元に美琴から連絡が入る。美琴はいくら節税になろうと、社長の椅子に座るにはそれ相応の器が必要だと話し、何とかするよう庵野に命じた。飯田久美子(鈴木保奈美)は丈洋に美琴のことを思い出してもらうのが一番ではないかと割って入ると、庵野は一席設けることを約束した。久美子は美琴が社長になるべきだと考え、御子柴は事業承継スキームを進めるべきだと思っていたが、庵野は両方を進めるべきだと話した。

その後、ハナウマハンバーグの1号店を特別に借り切り、やってきた丈洋は上機嫌だった。美琴が到着すると、丈洋は「家政婦さんもいらっしゃい」と話した。

昔、丈洋がハナウマハンバーグの厨房で調理をし、美琴がウェイトレスをしていた。久美子はこの店が全ての原点であり、ここで話せば丈洋もきっと思い出すだろうと考えていた。二人で一緒にハンバーグを食べ、久美子は二人三脚でやっていた。丈洋は美琴に支えられていたと話した。

その瞬間、丈洋は思い出したと言い、不正な方法で人の土地を奪ったことをと笑って話した。美琴はそれを認め、「会社を大きくするためだった」と説明し、「あなたの代わりに私が戦った」と続けた。丈洋は「私のせいでそうなった、悪かった」と頭を下げた。

美琴は、「本当に悪いと思っているなら、今日の日付で書き直して」と遺言書を差し出す。だが努に向けて書いた遺言書が無効になることを確認すると、丈洋は「これが私の最後の、本当の意思みたいなものだ」と言った。丈洋がペンを取ろうとした矢先、急に苦しみだした

怪しい弁護士

結果的に、丈洋は大事には至らなかった。その後、果澄から連絡が入る。努は母が動いているため、早めに決着をつける必要があり、沙織に力を貸してくれと頼んだ。努は「これは本気の革命だ」と話し、二人は乾杯をした。

果澄は庵野に、美琴を完全にやり込めて、最大限のリターンを得たいと頼む。庵野は「頭と尻尾はくれてやれ」という投資の格言を持ち出し、人は最安値で買い、最高値で売ろうとするが、ピークを狙うと肝心の身の部分まで食いそびれてしまうと忠告した。しかし、果澄はすべて自分がもらうと言って譲らなかった。庵野は愛犬の話をし、大事なのはきちんと嗅ぎ分ける力だと伝えた。

果澄は、美琴が信頼している弁護士が気になると言い、庵野にその点を尋ねた。

一方、久美子は加賀谷の尾行をすることになった。加賀谷は「美琴でも努でもなく、あなたの味方だ」と話し、電話の相手が昴であることが明かされた。

骨肉の争い

子どもたちが集まり、美琴を待っていると、昴が父に遺言を書いてもらったと話し始める。昴は事前に丈洋に会い、ダメ元で遺言を書いてほしいと頼んだところ、丈洋はそれを受け入れて書いてくれたという。その遺言書には、全事業の後継者として昴に託すと記されていた。庵野が確認したところ問題はなく、これが丈洋の最新の遺言書だった。

しかし、その場で努はその遺言書を破り捨ててしまう。この行動にみんなが驚く中、美琴が加賀谷と共に現れ、「とんでもないことをしたわね」と言った。庵野は民法に基づいて、相続に関する被相続人の遺言書を偽造したり、変造したり、破棄した者は相続権を失うと説明し、努は相続人としての資格を失ったと明言した。努を挑発して遺言書を破棄させるよう、仕向けたことが計画的だったことを明かし、「俺のことを出来損ないと思って軽く見てるからこうなるんだよ!」と昴が怒る。

今、残っている遺言書は丈洋が元々書いたものだけであり、庵野は努に向けて書かれた遺言書を取り出し、美琴に向けた遺言書と比較した。署名部分を注意深く見ろと努に言い、筆跡が微妙に違うことに気づかせる。これが父親の字ではないと確信し、美琴が弁護士と結託して遺言書を偽造したのではないかと疑惑が浮かぶ。

庵野は加賀谷の腕時計を見て、丈洋のコレクションの腕時計だと指摘した。加賀谷は美琴からもらったと言うが、美琴はそれを否定した。加賀谷は思わず「社長は何も覚えていないから、こちらで遺言を書いても…」と口走る。その言葉で、美琴が遺言書を偽造したことが明らかになり、相続資格を失うことになる。

加賀谷は時計を置いて慌てて帰る。その後、果澄と努が口論になり、美琴も加わり、さらに沙織も加わって口論は激化した。美琴は「この家を支えてきたのはあたしなの。あなたたちも、あの人も、みんな私の言うとおり動けばいいのよ!」と強く言い放つ。

その口論を聞いていた庵野は、それが本心かどうかを確認する。そして丈洋が突然現れた。「話は全て聞かせてもらった」と言って、車椅子から立ち上がり歩き出す。丈洋は本心が見えるのではないかと思い、わざと弱ったふりをしていた。「なんとも醜い光景だ。醜くみっともなく、家族団欒とは程遠い。お前たちの本心はよくわかった。庵野くん、もう行こう」と言って、庵野と共にその場を去る。

子どもたちは慌てて追いかけるが、庵野は傘で制し、「授業は…もはや必要ないでしょう」と言って、頭を下げて去った。

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【プライベートバンカー】7話の結末

庵野は丈洋が認知症のふりをして一族の本性を暴く手法を「家族の欲あぶり出しスキーム」と名付けた。丈洋はあえて相手の策略に乗り、時には挑発して対立を引き起こし、一族の本音を引き出していた。庵野は、丈洋が意識を取り戻した際、真っ先に駆けつけ、丈洋が後継者について心配を口にしたときにこの作戦を提案した。

丈洋は「会社の未来よりも、自分の欲を優先したい。強欲な奴らに社長の椅子を渡すわけにはいかない」と語り、次のスキームに移る時が来たと話した。

その後、庵野は会社存続の危機について説明し、美琴には1250億円、子どもたちにはそれぞれ400億円ずつ相続税の納付義務があると話した。もし現金で納付できなければ、相続で得た株は手放さなければならず、その株が市場に出回れば、会社は乗っ取られる可能性があるという。

美琴は「対策はないのか?」と尋ねると、突然メイドがモニターを持ってきてニュースを見せた。ニュースでは「天宮寺アイナグループ不正発覚。吸血スキームによる地上げを行っていた」と報じられ、株価は大幅に下落していた。相続税の計算はその時点での株価で算定されるため、株価の下落が相続税に大きく影響を与えることになった。

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【プライベートバンカー】8話の金融格言

頭と尻尾はくれてやれ

人は最安値で買い、最高値で売ろうとするが、ピークを狙うと肝心の身の部分まで食いそびれてしまう。つまり、欲をかきすぎるなということだと庵野は説明します。

しかし忠告も空しく、果澄は全て自分のものにするのだと豪語しました。その結果、認知症のふりをしていた丈洋に、彼らには社長の椅子は渡せないと呆れられました。

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【プライベートバンカー】8話のまとめと感想

庵野の提案で丈洋が認知症のふりをして、家族の本性をむき出しにしたという話でした。

丈洋は1話から車椅子に乗って現れます。ですが実際は歩くことができました。つまり、最初から弱ったふりをしていたことになります。そのほうが本心が見えるのではないかとのことでした。

そして今回、認知症のふりをして家族の本性をあぶり出します。その結果、誰一人会社の未来を考えてはおらず、自分の欲を優先していました。結局丈洋の人生はなんだったのか、ちょっと空しさを覚えます。

次回が最終回となり、庵野いわく空前絶後のスキームを披露するといいます。悪用したくとも、彼らみたいにお金を持っている人などそうそういないので、悪用のしようがなさそうな気がします。後継者を決めるのか?それとも決めずに終わるのか?楽しみです。

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