【プライベートバンカー】3話のネタバレと感想|婿、骨まで食い尽くしスキームに抗う

2025冬ドラマ
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【プライベートバンカー】3話のネタバレと感想をまとめています。

天宮寺家の長女・沙織から庵野に息子が誘拐されたと連絡が入る。庵野は慌てるでもなく、訪ねた場所は美琴の家だった。美琴は海斗をグループの後継者にすると言い、養子縁組をするために父親である宏樹のサインを取ってくるよう庵野に命じるが……。

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【プライベートバンカー】3話のあらすじ

天宮寺沙織(土屋アンナ)から息子の海斗(川原瑛都)が誘拐された、という電話が庵野甲一(唐沢寿明)に入る。慌てるでもなく向かった先は、美琴(夏木マリ)の家だった。海斗は祖母の家にいた。

美琴は自分の3人の子供たちには任せられないと、海斗をグループの後継者に指名する。そして、養子縁組をして自分の子供にしようとしていた。

庵野は美琴に海斗の父である宏樹(玉木宏)から、養子縁組を承認するサインをもらってくるよう命じられるが……。

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【プライベートバンカー】3話のネタバレ要約

宏樹を役員にすることでクビを切ろうと考えていた美琴だが、宏樹は会社を辞めたら今やっている動画配信で自立すると話す。

副業を禁止されているので懲戒免職だと主張するが、宏樹は動画会社に出資し株式を取得することで、配当金をもらっているだけだった。つまり副業ではないので、退職金を要求する。

庵野は宏樹にかけていた事業保険の返戻金の一部を、彼の退職金に充てたらどうかと美琴に決断を迫る。美琴は提案を受け入れた。

宏樹は天宮寺家から距離を置きたいといって、海斗を連れて沙織のもとから離れた。

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【プライベートバンカー】3話の詳細なネタバレ

息子が誘拐される?

天宮寺沙織(土屋アンナ)から庵野甲一(唐沢寿明)に電話があり、息子が誘拐されたので助けて欲しいという内容だった。庵野は警察に通報しないよう言い、自分が全て対処すると約束した。

その後、庵野は美琴(夏木マリ)の家に向かい、海斗(川原瑛都)がいるか尋ねると、美琴は海斗と養子縁組をしたと答える。家に上がり、詳細な説明を受ける庵野たち。庵野は富裕層において、養子縁組はよく行われることだと説明する。資産は通常、子供に渡り、孫に渡るまでに2代分の相続税がかかるが、あらかじめ孫を養子にしておけば、1回の相続税だけで孫に資産を渡せるという節税対策が可能だと解説する。

美琴は海斗を次期社長として育てるつもりだと語るが、久美子(鈴木保奈美)が3人の子供たちはどうするのか?と問いかけると、美琴は「馬鹿が2代続くと、どんな家でも滅びる」という言葉を引き合いに出し、3人は天宮寺を継ぐ器ではないと話す。そして、美琴は養子縁組届けに娘婿の宏樹(玉木宏)のサインをもらってくるよう、庵野に指示した。

一方、沙織の家ではギクシャクした雰囲気が漂っていた。沙織はすでに養子縁組届けにサインしていたが、美琴に節税対策だと説得され、騙されたことに怒りを感じていた。

都合のいい婿

庵野は宏樹に会いに行き、早速養子縁組届けを渡すが、宏樹は「サインはするわけがない」と断る。その時、伊勢崎大和(吹越満)専務から電話が入り、会社に美琴が来ることが伝えられる。

美琴は海斗を連れて会社に現れ、海斗は後継者として鞄持ちをしていると説明。美琴はハナウマバーガーのPR企画をプレゼンするが、あまり案を気に入っていない様子だった。逆に企画案についてどう思うかと尋ねられ、宏樹は何も言い返せず、再度企画案を練り直すことになる。

後日、息子とのキャンプの動画を見ていた宏樹の隣に庵野がやってくる。庵野は、義母が海斗が生まれた時に体を気遣ってくれ、将来は本社を背負って立つ人間になるように言われたことを思い出す。宏樹は海斗を取り戻せると考えていた

その時、美琴から電話が入り、大事な商談があるので力を貸してほしいと頼まれる。宏樹はすぐに応じるが、庵野は「まだはもうなり。もうはまだなり」と大きな声で言い放った。

息子の気持ち

美琴は新しいクルーザーを購入するために商談としてバーベキューを開き、焼き係を宏樹に頼む。美琴は商談を進め、庵野は天王寺グループとの提携を提案し、和牛を手に入れる方法を相手にプレゼンする。夜まで宏樹は手伝い、最後に海斗の件について切り出す。海斗の気持ちを第一に考えて欲しいと、宏樹は海斗は自分たちのそばにいたいと思うと話す。

自宅に戻ると、海斗が連れられてくる。海斗は「おばあちゃんのそばにもう少しいたい」と言う。海斗はトップダウンの経営をそばで見られることが勉強になるし、上質な勉強をするのにお金の心配もないと語る。美琴は笑い出し、海斗の気持ちを尊重すると言ったことを確認し迫る。庵野は養子縁組のサインを求め、ペンを宏樹に渡すが、宏樹は「もう一日だけ待ってくれ」と言い、サインをしなかった

宏樹が自宅に戻ると、鍵が変えられており入れなかった。沙織から「役立たず」とのメッセージが送られてきた。結局、宏樹は庵野の事務所に泊めてもらうことに。翌朝、御子柴修(上杉柊平)は宏樹について話し、本社の社員でありながら、天王寺テクノロジーズの役員なのかと尋ねる。宏樹によれば役職は形だけのもので、期待の証として与えられたものだったという。

婿の反乱

沙織は庵野に八つ当たりし、「なんとかしろ」と言って怒っていた。美琴は「馬鹿が2代続くと滅びる」と沙織に言って、さらに気持ちを煽る。

その後、沙織は兄弟を引き連れて、美琴に直接会いに行くことに。そこには宏樹もいた。沙織は「海斗を巻き込まないで!」と強く怒る。庵野は「果澄さん、何か言いたそうですね」と言いながら、原田(岩永ひひお)との浮気写真をこっそり見せる。仕方なく、果澄(MEGUMI)も「海斗くんは沙織さんたちが育てたほうがいい」と発言。しかし、その言葉を言ったそばから、美琴にすごい目で見られる。

美琴が立ち去ろうとした時、宏樹は立ち上がり「海斗は自分たちの子供だから、養子に出すわけにはいかない」としっかりと主張する。美琴はしばらく無言で宏樹を見つめた後、「あっそう、よくわかりました」と言い、歩き出す。そして宏樹に「お願いがあるから、また正式に連絡します」と言って、その場を去った。

美琴の制裁

宏樹はその後、天宮寺物流センターに異動となり、倉庫送りになった。沙織が文句を言いに来ると、伊勢崎が局長待遇でむしろ昇進したと説明される。

そんな苦境にあっても、宏樹はめげずに海斗の動画を見て励みにしていた。しかし、過労が原因でふらつき、段ボールの山を崩してしまう。落ちてくる段ボールにもうだめかと思ったその時、傘をさした庵野が現れて傘を回すことで段ボールを弾き飛ばした。

無事だった宏樹に、庵野は「会社員は大変だ」と同情し、宏樹は「副業禁止だから、会社に全てを捧げるしかない」と話す。すると、庵野は「実は一度、ゲイツに別れを告げたことがありましてね」と愛犬のことを話し始める。

犬を親戚の家に渡すために別れを告げたが、ゲイツは隙を見て家を逃げ出して帰ってきたという。庵野は続けて、「たとえ一度離れても、慕ってくれているのなら戻ってくるものなんですね」と、自身の経験を語った。

4つもかけられた保険

日を改めて呼び出された宏樹は、美琴から「ちゃんと働いているのを知っている」と言われ、試すような真似をして悪かったと謝罪される。そして、美琴は次の取締役会で、本社の取締役に宏樹を推薦すると約束する。

その後、事務所で話す庵野たち。宏樹が関連会社の役員を務めている件を調べた御子柴は、宏樹が4つの保険会社から事業保険をかけられていることを知る。庵野はレコーダーを久美子に持たせ、伊勢崎たちが出入りするマッサージ店で隠し撮りを行う。伊勢崎は宏樹の勤務態度について、社員たちに話を聞いていた。

その時、メイドの鮎川亜里沙(井本彩花)が庵野に「渡したいものがある」と言って、海斗が丸めて捨てた作文を渡す。それは「将来の夢」について書かれたもので、「本当はお父さんみたいな」と書き出されていた

今回のスキーム

庵野は宏樹をバーベキューに呼び出し、「授業を始めましょう」と言って、美琴副社長が宏樹に「別段期待などしてないことを証明する」と言う

美琴は宏樹を昇進させる理由は、最終的にクビにするためだと明かす。社員は正当な理由なしにクビにできないが、役員になると会社との雇用関係がなくなり、事実上美琴の一存で解任できるようになる。さらに宏樹が多くの事業保険に入っていたのは、会社の節税に利用されていただけだと説明される。

今年かけられた保険を一斉に解約すると、合計4億円がグループに戻ってくるが、税金がかかる。しかし、もし今年大きな買い物をして、その金額を経費で計上すれば、プラマイゼロとなり、新たに税金を支払う必要がなくなる。庵野は美琴が4億円に相当する買い物をし、それを経費で落とすつもりではないかと推測し、宏樹はそれがクルーザーだと気づく。

庵野はクルーザーや別荘を福利厚生費として、会社の経費にする経営者は多いと語る。美琴の作戦は、跡継ぎ候補となる子供を作らせ、その後節税に利用し、最終的には経費でクルーザーを手に入れるというものだった。この作戦を庵野は「婿、骨まで食い尽くしスキーム」と名付けた。

久美子は「ほんとはどこかでわかっていたのでは?」と問う。宏樹は「信じるしかない」という立場を取る。超一流企業の出世コースに乗せられ、降りることができないという。久美子は「まさに塩漬け」と指摘し、宏樹が自分の価値が下がっていると気づいていても、今さらそのまま放置している状態だと言う。

久美子は、「まだはもうなり、もうはまだなり」という格言を引き合いに出し、「自分に言い聞かせてしまうと、現実から目を背けるようになる」と話す。宏樹は「でもどうしようもない」と答え、庵野は「会社を辞めたら価値がなくなるなら、そもそもあなたに価値などない!」と言い切る。

「本当にそうか、自分と向き合ってみてはいかがですか?まだ、やれるかもしれません」と庵野が語ると、外人の子供がやってきて、「父を助けてくれないか?」と宏樹に頼む。宏樹はタープを張るのを手伝ってあげた。

決断の時

取締役会が始まり、宏樹は取締役に承認される。しかしその後、美琴はその場で養子縁組の届けにサインするよう宏樹に迫る。庵野がサインを確認している間、部下たちが一度ボツになったPRの新しい案を提出するが、再び美琴に却下され、周りもそれに同意するばかりだった。すると宏樹は「おかしいでしょ」と立ち上がり、「ピンとこないのはあなた達が古いからだ。若い感性を理解できない自分たちを、まず恥じたらどうですか?」と言い放つ。

宏樹は部下たちの案を全面的に援護し、その案を信じると宣言する。その姿を見た海斗は、父を見直すことになる。伊勢崎は「まるでクビにでもされたいようだが?」と挑発的に言うが、宏樹は「私はどうなってもいいです。私は私の生き方をするだけです」と答える。宏樹は会社を辞めてキャンプ動画配信をするつもりだと言うと、みんなはそれを馬鹿にする。しかし、庵野と久美子は宏樹を擁護する。

実際、宏樹がこないだタープ設営を手伝ったショート動画が、すでにバズっていたと明かされ、庵野は「今はスキルが金になる時代だ」と話す。美琴は「禁止されている副業をしたので解任だ」と言い出すが、宏樹は「これはエクイティ投資だ」と反論する。庵野が補足して、宏樹が知り合いのスタッフと共に動画制作会社を立ち上げ、出資して株式を取得しただけだと説明する。報酬は一切受け取らず、配当のみで所得を得ていると続け、宏樹は経営にはタッチしておらず、雇用関係も給料もないと久美子も補足する。

宏樹の本当の望みは自立することだと庵野は言い、宏樹は副業ではなく自らの意思で退職するので、退職金を要求する。もし認めてもらえなければ、動画で世間に問うと宣言し、理不尽な人事異動や息子の連れ去り、部下にパワハラ証言を捏造させようとした件についても明かすと脅迫する。

マッサージ店で伊勢崎が部下に、パワハラがあったように証言を迫る音声を久美子が録音していたが、結局パワハラの証言は得られなかった。宏樹は美琴に向かい「自分の発言に責任を持たないあなたのやり方は、到底子供の手本にはなりません。海斗はあなたに渡さない。婿を…会社員を甘く見ないでくれ!」と啖呵を切る。

宏樹は実は、養子縁組のサインはしていなかった。庵野は美琴に対し、事業保険の解約返戻金の一部を宏樹の退職金に充てるのも悪い選択ではないかと提案する。それに対して、美琴は表情一つ変えず、拍手をして、庵野の提案を受け入れた。

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【プライベートバンカー】2話の結末

宏樹は庵野に礼を言い、帰ろうとすると、海斗がやってきて「約束守ってくれてありがとう」と言いながら小指を突き出す。宏樹は海斗の手を握り、海斗は父に抱きつく。海斗は「配信を手伝ってもいい?」と尋ね、「お父さんみたいに挑戦する人になる」と言う。宏樹はキャンプに行こうと約束を交わす。

その時、立っていた沙織にに向かって宏樹は「悪いけど僕は天宮寺家と距離を置くよ。君はかわいそうだ。あの家と縁を切れないから」と告げる。沙織はその言葉を聞いて踵を返し、宏樹は海斗と一緒に会社を後にした。

一方、庵野は美琴に「ご期待にそえず」と詫びるが、美琴は「お礼を言わないと」と返す。美琴は今回の一件で沙織が意見を言えるようになり、恐らく努(安井順平)も本気になるだろうと話す。そして「あなたに感謝してるわ」と続けた

庵野は視聴者に向かって話す。「ただ言いなりになるだけでは、真の評価は勝ち取れません。皆様も自立心を持ち、ご自分を塩漬けになさらぬようご注意を」と忠告した。

その後、沙織に呼び出された庵野。沙織は「庵野さん、私決めた。私が天宮寺の後継者になる。母には消えてもらわないと。力を貸してくれる?」と頼む。庵野は笑って「全てお預かりしま…す」と答えた。

←2話4話→

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【プライベートバンカー】3話の金融格言

まだはもうなり、もうはまだなり

庵野はこの格言を用いてドラマ内で「自分に言い聞かせてしまうと、現実から目を背けるようになる」と宏樹に忠告します。

もう底値だと思ったらまだ下があるかもと考えてみる、まだ下がると思ったらもうこの辺が底かもしれないと省みる。つまり、自分の独善的な判断は危険だということを説いた格言です。

宏樹は自分を気付いたら塩漬けにしていました。価値が下がっていると分かっているのに、今更どうにもできないと放置していました。そんな宏樹に庵野は自分と向き合ってみたらどうか?と問います。その結果、宏樹は自由を獲得しました。

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【プライベートバンカー】3話のまとめと感想

禁止されている副業ではなく投資で収入を得ることで、自立することができたという話でした。

しがらみによって動けないと思っていた宏樹ですが、このまま切り捨てられそうになるところを庵野のアドバイスで起死回生しました。

一生懸命会社に尽くしてきたのに、最後は惨めな状況になってしまうかもしれない。そうなる前に自ら動く勇気を持つ必要があると気付かされます。

2人は離婚したわけでもなさそうですし、別居という形なのか?よく分かりませんが、これで沙織は目を覚ましました。トップの座を自ら奪い取ると覚悟を決めます。

子供たちが覚醒しないならしないで構わないと思いつつ、美琴は今回大きな賭けに出たのかもしれません。まだまだ裏がありそうな人物です。

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【プライベートバンカー】3話のいいセリフ

会社を辞めたら価値がなくなるというなら、そもそもあなたに価値などない!

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