ドラマ【オペレーションZ】4話のネタバレと感想|地方交付金をゼロに

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4月5日に放送されたドラマ【オペレーションZ】4話のネタバレと感想をまとめました。

今回のターゲットは地方交付金です。破綻した市町村を周防たちが巡り、そこから導き出した結論とは?人は市町村なくして生きていけないのか?などを考えさせられる回でした。

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ドラマ【オペレーションZ】4話のあらすじ

国民に向けて江島総理(草刈正雄)の会見は、再来年度の予算の歳出を半減するという宣言だった。それにより、国内は混乱するが海外からは評価を得て円が上がる。

ネットの書き込みに周防(溝端淳平)が暁光新聞にリークをしているというものが見つかる。それを見た内閣調査室は周防を呼び出し、やり取りの痕跡がないかスマホなどを調べ始める。そこで、周防は一旦官邸から離れ、財政破綻した地方へ視察へ向かう。

既に視察に来ていた宮城(宅間孝行)と合流し、破綻の原因を探ると国のせいだと前市長は言う。国が金をばらまいたため、銀行が融資をしにきたので金が湯水のようにあった。しかし、知恵を働かすことを忘れてしまい、市は破綻してしまったという。

一方、百人村は破綻後、国に頼らない独自のコミュニティー形成や、新しい価値を生み出す動きになっていた。今や破綻前より活気に溢れていた。

地方交付金をゼロにするためにはどうしたらいいのか?周防たちはチーム全員で考える。そこに大阪のある市が財政破綻したというニュースが飛び込んできた。

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ドラマ【オペレーションZ】4話のネタバレ

総理の会見

国民に向けて江島総理の会見が始まる。国の借金は1000兆円を超え、生まれたばかりの赤子を含めて1人770万円の借金がある計算だと説明する。1秒で63万円、1分間で3780万円の借金が今も増えているという。50兆円の税収があるが、100兆円毎年支出している状況である

これは、年収500万円の人が毎年1000万円使い、足りない500万円を知人や親族から借りてるどころか、知らない人にまで借りている状態だと分かりやすく説明する。ギリシャが破綻した時は40兆円に満たない額だった。日本はその25倍の借金をしていると例を挙げる。

今すぐ潰れることはないが、10年後にはどうなるか分からない。自覚症状が出てからでは遅く、手術をしなければ死んでしまうという周防の妻から得たヒントも盛り込む。そして、逃げずに立ち向かって欲しいと語りかけ、2年後の予算を半減する案を閣議に出すと告げた

この会見後、日本円は上がり1ドル170円まで上昇した。これが何を意味しているのかというと、海外は日本の政策について比較的好意的な反応ということを意味していた。

周防が左遷?

ネットの書き込みに暁光新聞にリークをしているのは、周防だというものがあった。それを見た内閣情報調査室が動き出す。周防は呼び出しを受け、事実の確認と同時にスマホを調べられる。不正をしている痕跡は現時点では見つからないが、今後会社や自宅にあるPCなども調べるということになった。

そこで、一旦周防を東京から出し、地方へチームの一員として調査をしてくるよう命じられる。周防は福岡県に飛び、財政破綻した晴野市へ向かう。そこでは既に宮城准教授が視察に来ていた。宮城は今から市役所に向かうといい周防も同行した。

晴野市がなぜ破綻したのか?それを市長に聞くが、前の市長に聞いてくれと言われる。そこで前の市長に会いに行ったところ、破綻したのは国のせいだと言う。国が地方に金をばらまいた結果、銀行が融資をしにくる。自治体は破綻しても民間のように借金は棒引きにできない。だから、銀行が融資をし続けたため、湯水のように金があるので知恵を働かすことをしなくなったという。

前の市長と現市長を同時に会わせて話を聞こうと、宮城は考えて会食の場をもうける。そこではお互いの言い分がぶつかりあい、問題が浮き彫りになった。まずは銀行の問題だった。

  • 銀行にも責任を問うべき
  • そうしたら銀行は自治体に金を貸さなくなる
  • 知恵を働かせればいい
  • 最終処分場を建てるのが知恵なのか?
  • 調査だけで年間10億入る
  • 調査後やっぱり作らないとなっても金は返さなくてもいい

前の市長は核廃棄物の処分場を誘致したため、市長の職を追われたのだった。現市長が今やっていることは、太陽光発電などに設備投資しているという。だが、市庁舎の電気代すらまかなえない電力しか生み出していなかった。

そこで、総務省から出向で10年市役所に勤務している遠山に宮城は話を振る。遠山は市民は市町村というシステムがなくても生きていけると考えていた。介護や子育ても現時点で民間がやっている、ゴミの収集も委託すればいい。市町村の役割は証明書の発行や、上下水道の維持管理ぐらいなものだと語る。

そして、潰れそうな市町村は潰せばいい。なぜなら、晴野市は破綻後、市民の生活は何も変わっていないという。この論に前市長も現市長も反論する。市町村は住民のアイデンティティであること、市町村にあった文化や歴史もなくなってしまうと。宮城は国が破綻するかもという時期に、そんな悠長なこと言ってられないと一蹴する。

周防は話を聞いて廃止論に傾きかけるが、市町村が国と住人を繋ぐ窓でもあるため、完全に同意しかねていた。

一方、官邸のほうでは周防が国家公務員法違反で逮捕される可能性もあるという。今後オペレーションZは省庁横断プロジェクトになるため、新メンバーとして厚労省の町田局長も加入することになった。戸惑うメンバーたちだが、根来は歓迎する。なぜなら、厚労省が納得できないなら、国民が納得することは不可能だと考えていたからだ。

百人村の奇跡

宮城と周防は百人村へと向かう。破綻後、人口400人の小さな村は、役場を中心に半径500mに生活圏を集中させた。いわゆるコンパクトシティーだった。村人が危機感を共有したことで、実現できたという。財政破綻後の百人村は様々な変化があった。

  • 村の議会廃止
  • 村の職員の3分の2を非常勤にした
  • 介護は近所の人たちで助け合っている
  • 保育園から小学校まで一ヶ所に集めた
  • PTAが協力して運営している
  • 村にはWi-fiが張り巡らされている
  • スマホを村民全員に支給した

昔の地域社会の良い習慣と、現代のテクノロジーが融合した画期的な街づくりが行われていた。宮城はさらにポイント制というものを導入する。

  • 保育や介護に協力するとポイントがもらえる
  • 自分の老後や子育てにそのポイントが使える

協力をした人は協力してもらえる。労働の対価に金を払うのではなく、ポイントという形で対価を支払うシステムだった。スマホは村からの連絡を受信するだけでなく、こういったポイント管理にも使われていた。

桃地も日本空想小説家協会を村に設立し、所属している小説家も移住してきた。桃地自身も村に移住してきていたのだ。

百人村は桃の栽培が盛んで、収穫期を終えたら村人たちは民芸品をみんなで作っていた。材料となる木材は間伐材を使用していて、山の手入れも住人全員でやっていた。そこに江島がテレビ撮影のクルーを連れてやってくる。百人村が地方交付金ゼロでもやっている見本として、プロパガンダをするためだった

政策の生贄

宮城もチームに加入することになった。早速視察の報告を周防と一緒にしながら、地方交付金をゼロにするための議論を交わす。宮城たちの意見はこうだった。

  • 晴野市は破綻後も生活が変わっていない
  • 百人村は破綻後のほうが活気があった
  • 潰れる市町村は県に統治させればいい
  • 銀行が潰れた市町村に金を融資していたら全てチャラにする
  • 国は借金を肩代わりしなくていいのだからwinwinだ
  • 金じゃなくて人間の労働力を対価にした地域コミュニティーを作ればいい
  • 介護も子育ても国に頼らず地域社会で昔のようにやる
  • 晴野市は金をもらって知恵を出さず破綻
  • 百人村は金に代わる方法を考えて生み出した

周防は地方交付金をゼロにするのは、自治体を追い詰める策でなく、自治体を蘇らせる策にもなるとまとめる。管轄の総務省も交えて話をするかということで会議はまとまった。

そこに一報が入る。大阪府の窪山市が財政破綻をした。これを聞いた宮城はラッキーだという。なぜなら、生贄が必要だと思っていたからだ。歳出半減を断行するには、ちょうどいいタイミングだった。

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ドラマ【オペレーションZ】4話の感想

今回の歳出削減のためのターゲットは地方交付金です。オペレーションZでは、社会保障費同様に地方交付金もゼロにする必要があります。財政破綻した原因とそこからの再生、2つの市町村を例にして分かりやすく伝えてくれます。

晴野市を破綻に追い込んだのは国だと前市長は言います。結局のところ責任転嫁にしか思えない言い訳に終始し、そこにつけ込んだのは銀行でした。この銀行というものはドラマでは大体悪者に描かれるため、本当にどうしようもない組織だなと思わせます。

民間企業と違って自治体がした借金はチャラにはならず、「再生振替特例権」というものを国が発行して借金を肩代わりします。そのため、貸し倒れがない自治体に銀行は融資しまくるという仕組みでした。銀行は本当にとんでもない組織だなと、思わせるエピソードです。

逆に百人村は“ユートピア”のように描かれます。破綻後、自分達で知恵を出し合って緊縮し、新しい価値を生み出します。それに触発されて住人も流入してくるといういい循環です。そのため、江島総理のプロパガンダに使われます。

住人は市町村を何か利用しているのか?そう考えるとドラマで言うように、確かに市町村立の介護や福祉を利用しない人には、証明書の発行や、インフラ部分の維持と管理ぐらいしか思い当たりません。そもそも、市町村にどんなサービスがあるのかすらよくわかりません。

無関心といえばそれまでですが、殆どの人は市町村のサービスを把握していないと思います。せっかくあるのだし、税金を納めているのだからもっと利用したらいいのかもしれません。しかし、それだけ住人に興味を持たれていないことしかしていないという証明でもあります。

そうなると、本当に市町村って必要なのか?なかったらどうなってしまうのか?と、考えてみるいいきっかけになる回でした。

次回は4月12日22時より放送予定です。

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ドラマ【オペレーションZ】4話のネタバレまとめ

  1. 総理が歳出半減を会見で宣言する
  2. 周防が情報漏えいを疑われる
  3. 地方へ視察に行き破綻の原因と再生を探る
  4. 厚労省もチームに参加
  5. 破綻する市町村を国は助けないという案を出す
  6. いいタイミングで破綻する市が出てきた
ラマ【オペレーションZ】4話のいいセリフ

金を使うなら人を使おう。

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