ドラマ【オペレーションZ】3話のネタバレと感想|厚労省との戦い

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3月29日に放送されたドラマ【オペレーションZ】3話のネタバレと感想をまとめました。

社会保障費をゼロにするためオペレーションZのメンバーは厚労省へ向かいます。しかし、そこに立ちはだかる壁は高く交渉が難航します。さらに絶望の未来へのシナリオが描かれていました。

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ドラマ【オペレーションZ】2話のあらすじ

厚労省へ向かった周防(溝端淳平)たちは、局長の町田(阪田マサノブ)と持ってきた案について話す。だが、メンバーの出す案に賛同するどころか猛反対にあう。オペレーションZのメンバーで集まり、案を再検討してみるがやはり他に削れる予算はない。周防は自分のやっていることが正しいのか迷い始める。

そこで、今現在の社会保障費をさらに上げるのはどうかと案を出し、土岐(丸山智己)根来(堀部圭亮)が増税対策チームに掛け合うことにする。厚労省からの呼び出しに周防と中小路(高橋メアリージュン)の2人が向かうことになった。厚労省側が用意した分析によると、3分の2減らしただけでとんでもない未来が予想される。

一方、暁光新聞の児玉(小松利昌)が再来年の予算の歳出を半減しようとしているという記事をスクープする。新聞を見た一般市民たちは混乱し動揺が走る。国会前にもデモ隊が詰めかけ騒ぎになり始めた。周防は江島(草刈正雄)に直接会い、国民に向けての緊急会見の提言をする。

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ドラマ【オペレーションZ】2話のネタバレ

厚労省との戦い

オペレーションZのメンバーが厚労省へ行き、町田局長に会って削減案を話す。社会保障費をゼロにすることは、国民を見殺しにするのと一緒だと言われ、まったく取り合ってもらえない

そこで改めて一週間後に厚労省と再度話し合いの場で、年金をまず一定の金融資産を持っている人に対して給付ゼロにする案を出す。厚労省側から線引きすることができるのかと問われ、生活保護に陥る人たちが増えるといわれる

さらに最近起きた母子家庭の家族3人が、医療を受けれずに死亡した記事を見せられる。セーフティーネットを使うという考えがこの母親にはなかったからだと指摘をするが、自分達もこの家族たちにそう言えば良かったのか?と厚労省側に憤りをぶつけられてしまう。

メンバーたちが集まって再度検討をするが、予算半減には社会保障費をゼロにすることは避けて通れない道だと考える。そこで周防が現在の社会保障費をさらに上げるのはどうかと提案する。根来が一考する余地はあるといい、増税チームと検討することにした。

周防は自宅に戻り、妻が子宮頸がんの再検査を受けて問題なかったことを報告される。「どんな辛いリハビリが待っていようと、治るなら今すぐ手術をする」という妻の言葉に、周防はある閃きを感じ始めていた。

江島は閣僚たちに歳出半減が実現可能か問い詰められ、100%実現するつもりであることを明言する。そして、問題が起きたら自分が全て責任を取るので、彼らの戦いをしばらく見守って欲しいと頭を下げて願った。

絶望的な未来予想図

厚労省から呼び出しが入るが、土岐と根来が増税チームとの会議に出席するため、周防と中小路の2人で向かうことになる。

厚労省側も様々な分析をした結果、作り上げた「社会保障版マーシャルロー」という案を提示してくる。そこで見せられる分析結果は、弱者が死に追い込まれるしかない可能性の数々だった。生活保護について考慮されていないと指摘する周防に、見せられた数字は生活保護費は10倍に膨れ上がるだろうという予想だった。想定外の数字に驚く周防たち、それ以上の絶望を厚労省はさらに見せる。

もし、生活保護費を抑えるのであればこうなるという内容は、まるで収容所のような生活を強いるものだった。中小路はあまりにも酷い内容に、憲法25条違反だとショックを受けた。

驚くべきはこれは社会保障費をゼロにしたものではなく、3分の2程度削減した結果だという。なぜ3分の2で分析したのかを問う周防に、町田はこの時点で絶望的なのにゼロの予想などできないと告げた。

積み上げられた資料の数々や説明をした厚労省職員の疲れた表情に、周防は戦っているのは自分達だけでなく厚労省の人たちも同じだと気づく。

一方、土岐と根来たちの増税チームとの会合結果も絶望的な未来を提示された。消費税は20%になり、配偶者控除、基礎控除、給与所得控除の廃止という内容だった。

そこに江島が現れ、大臣たちの賛同を得たと報告する。厚労省がうまくいったら、次は地方交付税を管轄する総務省に手をつけるという。

国民の混乱

暁光新聞の児玉が周防を待ち伏せ、情報を探りに来る。一切何も答えない周防だったが、児玉は既に厚労省との件や、次は財務省に手をつける予定であることを知っていた。そして、翌日の新聞にアメリカとIMFの圧力により、再来年度の歳出半減をする予定であると記事に出すという。

児玉の言う通りの記事が新聞に掲載される。街の人々は混乱し始め、国会前にはデモ隊が詰め掛けた

新聞記事の内容からチーム内の誰かがリークしているのではないかと、土岐は疑心暗鬼になる。中でも迷いがある中小路と周防が怪しいと感じていた。周防は国民が迷っているのに、迷わずにいたら国民の気持ちが分からなくなると告げる。根来はこのリークは総理ではないかと、記事を読んだ感じから考えていた

周防は自宅に戻り騒ぎをテレビで見ている妻と話す。デモ隊の人たちも戦っている、この人たちのように総理や官僚が戦っているのも見えればいいのにね。と、話す。周防はそれに閃き急いで首相官邸へ戻る。

総理を受けた理由

江島と直接会いに官邸に戻った周防は、戦っている姿を国民に見せたほうがいいと提言する。しかしどんな言葉なら伝わるだろうかという江島、周防はなぜ総理を引き受けたのかを聞く。

江島はアルゼンチンのデフォルトが起きた時に現地へ視察に行っていた。そこではゴミの収集も止まり異臭がしていた。街は暴動が起き略奪、放火があっても警察も消防も動かない。かつて1人あたりのGDPが世界5位だったアルゼンチンとは思えない酷いありさまだった。その時の光景や匂いを脳裏に刻んだという。

一歩間違えれば日本もアルゼンチンのようになる。IMFには日本を救えるだけの資金はないから、救ってもらうこともできない。応急処置ではなく大手術が今この日本では必要だと語る

周防はそれを聞き、オペレーションZのメンバーで会見用の原稿を作成するといった。

物語の最後

早速緊急会見を開くことが決まり、翌日の朝9時までに原稿を作成することに取り掛かる。周防は会って何を話したのか、他のメンバーが話を聞く。江島と会った時、周防は妻と話していた内容を話していた。

すぐに手術すれば治るが、自覚症状が出てからだと遅い。それなら誰でもすぐ手術する。たとえどんなに辛いリハビリがあったとしても。人はなぜ、病気だとそう思えるのに、国家財政だとそう思えないのか。という会話を江島としていた。

会見を閣議決定したことに驚く増税チームの盛田、日本発の世界恐慌が訪れるかもしれないと呟く。暁光新聞社では意気揚々とし、会見内容のために政治部が大きな紙面スペースを確保する。

徹夜で仕上げた原稿を江島に渡すと「最高の武器をありがとう。みんなの思いも精一杯国民に伝えてくる」と江島は感謝した。

江島はレッドカーペットが敷かれた階段で、背後に閣僚たちを引き連れ会見を始める。「本日は絶望の未来についてお話します」と語り始めた

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ドラマ【オペレーションZ】3話の感想

見ているだけで絶望しか感じない内容です。ドラマ内で描かれる未来はどれもこれも、弱者どころか普通の人まで死にそうな未来です。景気がいいときは能天気に攻め、景気が悪くなると国が悪いと責め、無責任な状態が全体的に続いたツケが回ってきた感じです。

無責任と言えば、今現在の世界的状況を見てもそういう人はいます。外出するなと行っても守れない人や、買占めするなと言っても守れない人たちです。それは日本だけに限らず世界中に存在しています。今自分にできることは何か?理性的な行動を心がけたいものです。そうでないと、かつてフィリップ・K・ディックが描いたような、監視社会が訪れるでしょう。

ドラマ内で出てくる社会保障費を削減した結果、生活保護者が増え、その予算を割かないとこうなるという内容は完全に収容所です。これには本当にショックを受けました。もちろん、フィクションのドラマなので、現実に起きるというわけではありません。ですが、非常に強烈な内容です。

今世の中が不安で渦巻いているため、オペレーションZを見るのは憂鬱になる人もいそうです。それでも、知ると知らないじゃ大違いだと思って視聴しています。

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ドラマ【オペレーションZ】3話の補足

今回厚労省が出した案は衝撃的でした。その内容について補足します。

まず、財務省が出した案はこういう案でした。

財務省提案事項

  • 半数以上の高齢者に対する年金支給の一時停止および給付金半額以下
  • 現役世代の年金徴収額3倍増
  • 健康保険料の倍増
  • 医療費自己負担額の倍増
  • 介護保険支給半額以下あるいは介護保険料倍増以上

これを踏まえて厚労省が出した答えがこうです。

【社会保障版マーシャルロー計画】

  • 想定1:1千万人近い高齢者が生活保護を申請する可能性
  • 想定2:高齢者の慢性疾患の深刻化。寝たきり老人が爆発的に増え、孤独死するケースが多発。
  • 想定3:未成年の健康保険未加入者の病死が急増。治療を受けれず死亡する子供が増える
  • 想定4:要介護者の重篤化
  • 想定5:生活保護費が10倍以上に増大する可能性

高齢者と介護者、子供はほぼ全滅する可能性が大です。もし生活保護費に予算をあまり割けなかった場合、どうなるのか?厚労省の分析ではこうなります。

※生活保護費の大幅な増額が見込めない場合、国は生活保護受給者に対し次の四点を求める

  1. 財産の没収
  2. 指定の集合住宅への強制転居
  3. 食事等の配給制度
  4. 収入確保のための労働の徹底

完全に強制労働収容所です。これには中小路も憲法25条違反だとショックを受けます。

憲法25条

  1. すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
  2. 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

歳出を減らすのが無理なら増やす、といっても増税チームの案も国内の人から徴収する案です。ただでさえ貧しい人から徴収となれば、さらに転落していく人が増えそうですし、取れる額も頭打ちになりそうです。

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ドラマ【オペレーションZ】3話のまとめ

オペレーションZチームの出す案は厚労省と真っ向対決し、訪れる絶望の未来を浮き上がらせました。こうなると歳出を半減してもしなくても、結果は同じような気がします。

周防の妻との会話から、病気と財政を同じように語ります。自覚症状が出てからでは遅い、手術をすることで治るのであれば誰だって手術する。たとえどんなに辛いリハビリが待っていたとしても。これが今回のドラマの根底にある考えになりそうです。

今後、厚労省と折り合いがついて半減できるのか?それとも別の半減策が出てくるのか?ドラマの最後はデフォルトするのか回避できるのか、次回以降も気になる展開でした。

次回は4月5日22時より放送予定です。

ラマ【オペレーションZ】3話のいいセリフ

国民だって迷ってます。なのに僕らが迷わなくなったら、僕らは国民の気持ちが分からない怪物になってしまう。

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