【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話のネタバレと感想|裏切り者の正体が判明?

2024秋ドラマ
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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話のネタバレと感想をまとめています。

警察官連続殺人事件の犯人として捕らえたのは井伏愁だった。千寿は元妻の取調べをしていくうちに、様々な感情がこみ上げてくる。やがてオクラ内部の裏切り者の正体が判明し……。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話のあらすじ

飛鷹千寿(反町隆史)は結城倫子(白石麻衣)が犯人だと、井伏愁(観月ありさ)に証拠を捏造してもらい、それをオクラの倉庫に置いておく。それは千寿の仕掛けた罠だった。回収しに来た人物は、なんと井伏だった。倫子に罪をなすりつけられず、きっと取りにくるだろうと千寿は思っていた。

千寿が取調べをしていると、窓の外から銃弾が打ち込まれる。不破利己(杉野遥亮)のお陰で井伏の命は助かるが、銃弾を調べたところ警察関係者のものだと分かり……。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話のネタバレ要約

井伏は結城真一の体に埋め込まれたチップを持っている可能性がある千寿に近づくよう、上から命じられて近づくが、彼と恋に落ちて子供を授かる。

命令に背いたと感じた上層部は、井伏を殺害するため爆弾を家に送り、その結果、井伏は子供を流産した。

井伏が移送される際、射殺されてしまう。不破が急いでビルに向かうと、そこにいたのは幾多だった。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話の詳細なネタバレ

長い一日の始まり

飛鷹千寿(反町隆史)は深夜のオクラの捜査室に佇んでいた。手元の古びたファイルには、長年追い続けた事件の真相が記されている。その名を入力した瞬間、画面に表示された結果を見て、彼の胸は重く沈んだ。

「それだけじゃ実行犯かどうかわからない」井伏愁(観月ありさ)の冷静な声が響く。

「けど、これで確信した」千寿の目は揺るぎなかった。

数日前、不破利己(杉野遥亮)が疑問をぶつけた。

「なぜ、こんな回りくどいやり方をするんです?」

千寿は遠くを見るように呟いた。

「確かめたかったんだ。過去じゃなく、今の彼女を。俺がこの10年、見てきた人間がどんな存在だったのか」

「長い一日になりそうですね」不破は静かに頷いた。

その夜、オクラの捜査室の扉が軋みを立てた。結城倫子(白石麻衣)が現れると、千寿は静かに頭を下げた。

「すまなかった。だしに使って悪かった」

倫子は冷たい視線を投げつけたが、言葉は何も返さなかった。

翌日、井伏との対話が始まった。

「いつから知ってたの?」井伏は千寿を見据える。

「これを見るまで思いもしなかった」千寿はファイルを見下ろした

井伏はため息をついた。

「審判が下るのを、ずっと待っていた気がする。今回の捏造を頼まれたとき、ついにこの日が来たんだなって思った。倫子ちゃんに罪をなすりつけるわけにはいかなかった」

千寿は静かに頷いた。それは互いの信念を共有する瞬間だった。

取り調べ室。井伏が千寿の前に座った。倫子がボディチェックを行いながら、心の中に抑えきれない感情が湧き上がった。

「私は…犯人が許せなかった。捕まえたら、絶対殴ってやろうと思ってた」

井伏はゆっくりと息を吐いた。

「謝る前に、私が見たこと、感じたことを話すべきだと思う」

その言葉は、彼女自身の罪を認める決意だった。

存在しない部署

千寿は静かな取り調べ室で井伏と向き合った。暗い光の下、揺るぎない眼差しで彼女を見据え、冷静に問いを投げかけた。

「久常未来巡査部長と結城真一警部補を爆弾で殺害したのは、あなたですか?」

井伏はわずかに顔を上げ、しっかりと答えた。

「はい」

千寿は視線をそらさず続けた。

「久常巡査部長の事件から話してください」

井伏は静かに語り始めた。

「事件の1ヶ月前から爆弾を作り始めた。携帯で遠隔操作ができる爆弾。それを共犯の門真に渡し、私は近くのフィットネスジムで待機していた」

門真衛(山中聡)が久常未来(渋谷謙人)と接触し、ビルへ誘い込む。携帯の画面には久常の姿が映っていた。その瞬間、井伏は爆弾を起爆させた。

「結城警部補の殺害も同じタイプの爆弾を使った。今度は美容院で待機し、2人の姿を確認してから起爆した」

千寿は問いを重ねた。

「なぜ現場近くにいた?」

「確実に任務を遂行するため」

「動機は?」

「指示を受けたから」

「誰の指示?」

井伏の視線が鋭くなった。

「誰の指示かも、誰の仲間かもわからない。ただ任務を与えられ、それを遂行するだけだった」

「公安部が関係しているのか?」

「そうだと思う」

「公安部のどの部署だ?」

「わからない。正確には、存在しない部署」

千寿の眉がわずかに動いた。

「どういう意味だ?」

井伏は低い声で続けた。

「公安部に異動した際、私の部署は存在しないと教えられた。ただ、ある部隊への指示を受けるよう命じられた」

「その部隊とは?」

「極秘任務の実行部隊。上層部はそれを『ハイドアンドシーク』と呼んでいた」

その瞬間、倫子がつぶやいた。

「ファイル名じゃなかったの…?」

千寿の思考が深まる間もなく、取調室の空気が張り詰めた。

不破が違和感に気づき、突然乱入した。

「伏せろ!」

銃声が轟き、窓ガラスが砕け散った。千寿たちは瞬時に机の裏に隠れた。幸い、誰も負傷しなかった。

机の下から盗聴器が見つかった。千寿は冷や汗をぬぐい、深い息をついた。

「銃弾を回収しました。警視庁のライフルなら、どこからのものか特定できるかもしれません」と不破が報告した。

千寿は取り調べの中止を決めようとしたが、井伏は毅然と言い放った。

「続けましょう」

その後、倫子はオクラに戻り、緊迫した状況を報告。メンバー全員が捜査に乗り出す。すると、病院にいるはずの鷲沢泰造(宇梶剛士)が戻ってきた。

「ここで意地張らねえで、いつ張るんだよ」

決意を新たに、オクラの捜査が再び動き出した。

井伏の過去

千寿は深い息をつき、再び取り調べを始めた。取調室の空気は冷たく、静寂が重くのしかかっていた。井伏は視線を落とし、過去の記憶に向き合うように話し始めた。

「私は…普通の家庭で育ったわけじゃない」

両親は早くに離婚し、父親に引き取られた。しかし、その父親はろくでもない人間だった。家庭の温かさなど一度も感じたことはない。だから早く家を出たくて、選んだのが警察官だった

「公務員なら、誰にも文句言われないから」

警察に入った後、井伏は黙々と目の前の仕事をこなした。友達も恋人もいない。家族にも警察官になって以来、一度も会っていなかった。

「たぶん、それが上にとって都合のいい人間に見えたんでしょうね」

ある日、井伏は不意に呼び出された。指定された部屋には誰もいなかったが、無機質な音声が指示を告げた。

「公安部に異動してもらいたい」

井伏は少しの迷いもなく、淡々と答えた。

「任務なら、従います」

その言葉を皮切りに、井伏の人生は大きく変わった。

井伏は秘密裏に僻地の訓練場へ送られた。銃器の扱い、格闘術、トラップ設置など、まるで特殊工作員のような過酷な訓練の日々が始まった。

閉じ込められた狭い部屋で、爆弾作りの技術を徹底的に叩き込まれた。訓練が終わると、彼女は何事もなかったかのように鑑識課に戻された。しかし、その裏では「ハイドアンドシーク」の実行部隊の一員として秘密任務を命じられる身となっていた。

「最初の任務は、蓬田晴樹に爆弾を作らせることだった」

指定された場所に爆弾を隠し、遠隔で起爆。続いて、1年後には警察官連続殺人事件が発生した。

「事件はそれだけでは終わらなかった」

井伏の声が低く沈む。

「結城真一の体には、チップが埋め込まれていた」

千寿の目が険しく光る。

「あなたがそのチップを奪ったのか?」

井伏はわずかにうなずいた。

「私は、そのチップを奪うよう命じられていた」

その頃、不破は弾丸を持って科捜研に駆け込んでいた。銃弾の分析結果を待つ間、彼の心には重い疑念が募る。

ほどなくして、科捜研から結果が出た。弾丸は捜査一課に配備されたライフルのものであることが判明

「…やはりな」

不破が考え込んでいると、志熊亨(有澤樟太郎)が静かにやってきた。

「照合してくる。お前は戻れ」

そう告げる志熊の表情には深い疲労がにじんでいた。不破に向き直り、つぶやくように言う。

「なあ…俺たちが思い描いてきた警察って…何だったんだろうな」

言葉の重みを感じながら、不破は何も答えず、その場を去った。

運命の出会い

千寿は鋭い眼差しを井伏に向けた。

「俺に近づいたのは…任務だったのか」

井伏は少しの迷いも見せず、静かにうなずいた。

結城真一(平山祐介)を失い、自暴自棄になっていた千寿。何度か偶然に見かけるうちに、井伏は少しずつ心を開き、彼と会う時間を楽しむようになっていった。任務という意識が薄れる中、井伏の心に変化が訪れる。

「想定外のことが起きた…」

井伏は遠い目をしながらつぶやいた。

「あなたと一緒にいるうちに、私も心から笑えるようになっていた」

視線を伏せ、涙をこらえながら続けた。

「…あなたを、好きになっていた」

ある日の夜。バーで二人は並んで野球中継を見ていた。陽気な観客の声が響く中、千寿は不意に口を開いた。

「結婚しよう」

その真っ直ぐな言葉に、井伏の目に光が宿った。

それからの結婚生活は夢のようだった。平穏な日々が続き、井伏の心も満たされていった。しかし、過去の罪の記憶は彼女の中で暗い影となり、幸せになればなるほど胸を締め付けた。

「幸せになればなるほど、苦しかった…」

井伏の声は震え、こらえていた涙が頬を伝った。

ハイドアンドシークの上層部への報告も、千寿がチップを持っていないという事実も、全く信じてもらえなかった。そして、運命は容赦なく動き出す。

ある日、井伏のもとに父親からの荷物が届いた。父とは何年も連絡を取っておらず、住所も知らせていなかったため、不安が胸をよぎった。

「…どうして、ここが…?」

一瞬の戸惑いが恐怖に変わる。井伏はすぐさま千寿に叫んだ。

「離れて!」

次の瞬間、激しい爆発音が響き渡り、閃光が視界を奪った。

すべてが闇に包まれる中、井伏の心にはただ一つの想いが浮かんでいた――愛する人を守りたい。

病院の薄暗い病室で、井伏は静かに目を覚ました。意識がはっきりするにつれ、看護師が何かを告げようとするのを感じた。

「…お子さんは…助かりませんでした」

その瞬間、井伏の胸に深い痛みが走った。視界が滲み、涙が頬を伝った。自分がこんなに泣くのは初めてだった。

――全部、自分のせいだ。

そう思わずにはいられなかった。自分が多くの命を奪い、人々を傷つけた罰だと感じた。許されるはずがなかった。

子供を失っても、千寿と一緒にいられることが苦しかった。幸せを感じるたび、過去の罪が胸を締め付ける。だから井伏は別れを選んだ。

――幸せでいる資格なんて、私にはない。

「なら、なんで黙ってた?」

千寿の問いかけに、井伏は震える声で答えた。

「本当は…組織を抜けたらすぐ話すつもりだった。でも、証拠の捏造を頼まれた時、これが私にできる唯一の贖罪だと思ったんだ」

井伏は深いため息をつき、目を閉じた。

「未解決事件の遺族や被害者たちの苦しみを見るたびに、私が犯した罪の重さと向き合うのが辛くて…それでも、私が協力することで、一人でも多くの人が救われるならって…」

その時、部屋のドアが開き、倫子が涙を浮かべながら入ってきた。

「何で…何で、もっと早くそういう気持ちになってくれなかったんですか!」

彼女の声は震えていた。

「そんな話を聞かされたら…どう憎んだらいいかわかんないよ…!」

倫子の訴えに、井伏は何も言えず、涙を流した。

「そうだよね…本当に…ごめんなさい…!」

井伏は肩を震わせながら、何度も謝罪の言葉を繰り返した。その涙は、過去への後悔と、赦しを求める切なる願いに満ちていた。

加勢殺しの犯人は?

静寂を破るように、志熊が険しい表情で捜査一課の管理室へと足を踏み入れた。警視庁の武器庫に保管されているライフル銃の帳簿を見せてもらうよう、尾瀬義郎(松角洋平)管理官に申し入れる。無言の緊張が漂う中、尾瀬は渋々ながらも鍵を開け、帳簿を広げた。

志熊の視線が鋭く動き、指でページを追う。そして、ある記録に目を留めた瞬間、息を呑んだ

「…マジか…」

低く呟いたその声には、驚きと苛立ちが滲んでいた。――一体、何を見つけたのか。

その頃、オクラでは取り調べが続いていた。

「どうやってハイドアンドシークを抜けたんだ?」と千寿が問い詰める。

井伏は視線を落とし、苦い笑みを浮かべた。

「…やめる条件があった」

「条件?」

「首都爆破テロに使う爆弾を作ることだった」

その言葉に倫子と不破が凍りつく。

「断れば千寿も殺される…だから、私しか起爆できないようにプログラムを組み、すべての情報を結城さんみたいにチップに入れた。」

倫子の声が震えた。

「警察が…首都爆破テロを計画しているってこと…?」

井伏は静かに頷いた。

「加勢君もこの計画に携わっていたんじゃないかと疑っている」

「加勢を殺したのはお前か?」と千寿が詰め寄る。

「違う」

その答えは揺るぎないものだった。

「使われた爆弾は確かに私が設計したものと同じだった。でも、私は殺していない」

一瞬の静寂が訪れ、井伏は続けた。

「加勢君殺しには、別の犯人がいる」

その時、扉が開き、志熊が険しい表情で現れた。

「今日はここまでにしてくれ」

険しい声色に緊張が走る。志熊は不破を廊下へと促し、小さな封筒を渡した。

「…これを見ておけ」

不破は封筒を開け、中からライフル銃の帳簿のコピーを取り出した。その中に記された名前を見た瞬間、彼の顔色が変わった。

――加勢英雄(中村俊介)殺しの真実が、すぐそこまで迫っていた。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話の結末

冷たい風が廊下を吹き抜ける中、倫子の耳に無線の報告が飛び込んできた。

「井伏さんを撃った容疑者を捕まえました」

急ぎ向かうと、牧原祈里(青木さやか)と吉岡雷(前田旺志郎)が手錠をかけた栗林の姿があった。その横に立つ井伏が、何かを悟ったように肩を落とす。

「手錠は?」と井伏が静かに手を差し出す。

その瞬間、千寿が肩を叩き、無言のまま彼女と廊下を歩き出した。

建物を抜け、二人は静寂に包まれた広場に立った。そこには捜査員たちが待ち構えている。

千寿は深く息を吸い、井伏に向き直る。

「これだけは伝えておく。誰が何と言おうと、俺は君に救われた。そして、君に感謝している。君のおかげで、俺は自分の信念を貫けた」

井伏の目に涙が浮かぶ。

「うん、私も」

その瞬間、鋭い銃声が空を切り裂いた。

井伏の体がくずおれ、地面に倒れ込む。

遠く離れた場所で、不破の携帯が激しく鳴り響いた。緊急の知らせに血の気が引く。

「愁が…撃たれた…!」

彼は電話を切るなり、全速力で現場へと走り出した。

倒れた井伏に駆け寄る千寿の頬には、すでに涙が伝っていた。

「愁!しっかりしろ!」

井伏は震える手で千寿の頬に触れ、弱々しく微笑んだ。

「私も…これだけは伝えておきたかった…」

途切れそうな声が、かすかに続く。

「誰が何と言おうと…私は…あなたの正義を信じる…。ありがとう…。ごめんね…」

そして彼女の瞳から光が消えた。

息を切らしながらビルの階段を駆け上がる不破。その先には、ひときわ高い狙撃地点があった。

立っていたのは、幾多だった。

不破は鋭い視線を向け、冷静に言い放つ。

「ここでしたか」

幾多学(橋本じゅん)は無表情のままライフルを手にしていた。

「取調室で見つけた銃弾の線状痕から、狙撃に使われたライフルを特定しました。帳簿には、あなたの名前が記されていた」

深い静寂が二人を包む。

「あなたが…黒幕なんですか?」

不破の問いが夜の闇に響き渡る。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】9話のまとめと感想

オクラの裏切り者は幾多の可能性があるという話でした。

井伏の取調べをなぜ千寿ができるのかはわかりませんが、とにかく千寿が話を聞きだします。井伏はハイドアンドシークという警察内にある組織に所属していたようですが、誰が何のためにやっていることかは知らないようです。

理由はともあれ捏造する千住や不破も含め、出てくる人が軒並み悪人という、珍しいドラマです。地上波だと中々やりづらいタイプではありますが、最後までこのまま突っ走りそうな雰囲気です。

結果的に井伏は射殺されてしまい、それを撃ったのが幾多ではないか?というところで話は終わります。幾多は本当に裏切り者なのか?今のところははっきりしませんが、次週で明らかになると思われます。

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