【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話のネタバレと感想|天才のコンプレックス

2024秋ドラマ
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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜Season2】7話のネタバレと感想をまとめています。

美容専門学校内で生徒が傷害事件を起こす。彼から見えていた感情は、【嫌悪】の色だった。才能もあり将来も約束されていた優秀な生徒が、何に嫌悪をしていたのか?

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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話のあらすじ

美容専門学校で設楽優吾(西山潤)が、藤原大貴(堀家一希)をカミソリで切りつける事件が発生する。幸い藤原は命に別状はなかった。

心野朱梨(飯豊まりえ)は早速、滝沢美空(影山優佳)と一緒に聴取する。設楽は藤原のことが嫌いだったから犯行に及んだと言うが、彼らがSNSに挙げる写真や友人たちの話では、仲が良かったという。

そんな設楽から見える色は【嫌悪】の色だった。彼は何に【嫌悪】しているのだろうか?

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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話のネタバレ要約

設楽が【嫌悪】していたのは、自分に対してだった。自己評価の低い設楽は、周囲からの評価が重荷になりプレッシャーを感じていた。

ある日、自分がメイクをした姿を、友人の藤原に見られてしまう。ショックを受けた設楽は、感情が爆発してしまい藤原を切りつけた。

一方、姉の事件の背後には、甲本祐希がいる可能性が浮上した。

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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話の詳細なネタバレ

罪悪感の色

風早涼(浅香航大)はクリット・ウォンラット(Sapol Assawamunkong(Great))に一ノ瀬の組織にガサ入れを行い、そこに心野紫織(松井玲奈)の資料があったことを報告した。そして、心野朱梨(飯豊まりえ)の提案で、クリットに二見智子(和田光沙)の杖に触れてもらうと、彼はしばらく集中した後、「恐れと喜びが混ざっている」と表現した。それは罪悪感を抱いた感情だった。杖の持ち主は深い罪悪感を感じていたのだろうと、朱梨たちは推測した。

クリットはさらに、「時間が経過しているから残念だが、詳細まではわからない」としながらも、残留感情の時間経過を感じ取ることができると説明した。朱梨は思い出したように、「一ノ瀬さんの時に愛の感情が残っていたと言っていたけれど、杖には残っていますか」と質問した。クリットは再び杖に触れ、しかし今度は首を横に振り、「一ノ瀬を殺した人間が触れている可能性があるかもしれないのか?」と考えを口にした。

「二つの事件が繋がっているのなら、同一犯かもしれないな」とクリットがつぶやいた。しかし、杖が凶器ではないため、手がかりとしては不十分だと風早は冷静に分析した。するとクリットが「他に遺留品はないのか?」と問いかけ、多くのものに触れれば、それだけ感情を感じ取ることができると説明した。さらに、クリットは「だったら現場に行くとか、場所にも残留感情が残っていることもある」と提案し、もし智子が殺された現場に行ければ、彼女の感情が残っているかもしれないと続けた。しかし、風早は即座にその提案を却下した。

その時、クリットは朱梨に目を向けて「君は姉を救いたいんだろ?」と問いかけた。朱梨は一瞬戸惑い、沈黙の中でその言葉の意味を反芻した。

後に部署で坂東俊之介(浜野謙太)と今西湊人(岩瀬洋志)にもクリットのことを話し、チームでの連携を深めるための情報共有が進められた。

嫌悪の色

朱梨と滝沢美空(影山優佳)は、美容専門学校に通う設楽優吾(西山潤)の取り調べに臨んでいた。設楽は同級生の藤原大貴(堀家一希)を襲い、カミソリで顔や背中に傷を負わせた。その日、搬送先の病院で治療を受けた藤原の命には別状がなかったものの、その残酷な行為に美空は驚き、「顔以外にも背中を何度も切りつけたなんて、そんなに藤原さんを恨んでいたんですか?」と問いかけた。

設楽は冷淡な表情を浮かべ、「ええ、前から嫌いだったんです。ずっと殺してやりたいと思っていました」と言い放った。

朱梨は慎重に質問を重ね、「具体的にはどんなところが嫌いだったんですか?」と問いかけた。設楽は軽く肩をすくめ、「授業中にふざけたり、バイトがあると言っても遊びに誘ってきたり、いろいろですね」と答えた。しかし、朱梨はSNSで2人が仲良く写っている写真を見せながら、「写真では仲が良さそうですが」と疑問を投げかけた。すると設楽は軽く笑いながら、「わざわざ自分の印象を悪くするような写真を投稿するわけないでしょう?セルフブランディングも大切なんです」と皮肉げに答えた。

突然、設楽は朱梨をじっと見つめ、「刑事さん、ちゃんと寝れてますか?顔色を見ればわかるんですけど。メイクしてあげましょうか?」と挑発的に問いかけたが、朱梨は冷静に断り、質問に戻った。

聴取を終えた後、朱梨は設楽から見えていた感情について話し始めた。「彼から見えていたのは、ずっと【嫌悪】の感情でした。でも藤原さんの話をしていない時にも見えていました。もし藤原さんに対してのものなら、怒りや攻撃の感情も一緒に見えるはず…」

美空は設楽の証言が他の情報と一致していることに触れつつ、「でも、彼が本当に藤原さんを嫌っている理由がはっきりしないのが気になります」と言った。さらに、朱梨に対して「最近、頑張りすぎじゃないですか?」と気遣いを見せたが、朱梨は静かに、「設楽さんの感情を感じ取れるのは私だけです。だから、この捜査は私にしかできない」と決意を滲ませた。

生徒への聴取

朱梨と美空は、設楽と藤原が通う美容専門学校を訪れた。学校の中では、全国の美容専門学生が競い合うコンクールが目前に迫っているという。教師の中野(太田美恵)が説明するには、「このコンクールでの成績が、将来のキャリアを左右する重要な大会なんです。みんな本気で挑んでいますからね」とのことだった。エントリーには写真が必要で、その写真が予選の審査対象にもなるという。

中野は、設楽もエントリーする予定だったことを話し、「彼の実力なら全国は確実だったでしょう。こんなに優秀な子は何年かに一人しかいない」と惜しむように語った。さらに、藤原との関係について尋ねると、「いつも仲良さそうに見えていましたよ」と答えた。

朱梨はさらに数人の生徒からも話を聞いたが、「設楽が藤原を嫌っていたなんてありえない」という声ばかりで、2人の間にトラブルがあったという話は出てこなかった。生徒たちによると、設楽と藤原はライバル関係にありながらも、お互いを切磋琢磨し合う存在だった。仮に藤原がエントリーを取りやめても、設楽の評価が直接上がるわけではないため、嫉妬や競争心だけでは説明できない点が残っていた。

その時、朱梨の目に割れた鏡が映り、彼女の視線はそれに吸い寄せられるように止まった

被害者への聴取

朱梨と風早は、藤原大貴への聴取を開始した。襲われた理由について藤原は困惑し、「僕が優吾に何をしたって言うんですか」と口にした。朱梨には、彼から【恐怖】の感情が感じ取れた

「事件当日に何か変わったことは?」と朱梨が尋ねると、藤原は思い出すように話し始めた。「あの日は、コンクールの準備をしていて、そろそろ帰ろうとしたところで…突然でした」

「2人だけが知っているトラブルはありませんか?」と朱梨が問いかけるが、藤原は首を振り、「そんなものはありません」と答えた。そして、「そもそも、僕なんか優吾の足元にも及びませんよ。彼にとっては僕なんて眼中にないでしょう。嫌われるとしたら、才能もないのに無駄に努力をしている僕を隣で見て苛立っていたのかもしれませんね」と、やや自嘲気味に語った。

藤原との聴取を終えた朱梨は、隣の部屋で見ていた風早と少し話をした。風早は藤原の体の傷よりも、心の傷が深いことを感じ取り、「彼の心が心配だな」とつぶやいた。そして、捜査が進む中で、設楽がすでに自供している件についても触れ、「この件、いつまで追うつもりだ?設楽は認めているじゃないか」と問いかけた。

しかし、朱梨は設楽の「嫌悪の感情」の正体がまだ掴めていないと反論した。そのため、風早は「こないだのガサ入れで押収した書類やPCデータを資料にまとめた。チェックしてきてほしい」と美空に頼むことにした。

その後、朱梨の新たな相棒として、今回は今西が共に行動することとなった

両親への聴取

今西は、両親がともに警察官であった自分の過去を語り、「進路を自分で決めたという感覚がなかったんだ。ここにいる生徒たちは、自分の夢に向かって学んでいる姿が羨ましい」としみじみと話した。朱梨も自分の父が刑事だったことを明かし、両親の事件と姉のこともあり刑事になったと話した。「刑事になれば、自分が見える色が何かの役に立つかもしれないと思って」と、朱梨が感情の色について研究を重ねてきた理由を語った。

「色の意味を理解するために、時間をかけて研究してきたんですね?」と今西が感心すると、朱梨は「親身にアドバイスしてくれる人がいたんです」と答えた。そして今西は、「クリットも同じように、自分の残留感情を読み解く能力を独自に研究してきたのかもしれないな」とつぶやいた。

そのころ、クリットの脳裏には友人との会話が蘇っていた。「俺はこの国を良くする、必ずだ」と意気込んで話していた友人が、何者かに殺害される場面が頭をよぎる。彼のその思いが、今のクリットにどのような影響を与えているのかが感じられる瞬間だった。

一方、朱梨と今西は設楽優吾の両親に会い、彼の過去について話を聞いた。父親の潤一(岩本淳)は優吾の東京行きを反対しており、母親の奈緒子(得田舞美)も難しい道だと思っていたという。結局、優吾は家出同然で東京に出て行き、仕送りも断ったのだ。母親は、優吾のアパートから見つかった大量のメイク見本を見せながら、「どうか悪いようにしないでやってください」と心配そうに頼んだ。

朱梨の視線は、そのメイクが描かれた紙の汚れに止まった。

見えた色

山神淳(安井順平)はメディアのインタビューに答えながら、手元のスマホで紫織の様子を確認していた。その最中、風早からの電話がかかり、舌打ちをしながら受け取った。風早は、二見を通じて何か犯罪組織の話を聞いていないかと質問したが、山神は「何も」ととぼけた様子を見せた。さらに、過去に組織犯罪の被害に遭った人物についての知識も尋ねられたが、山神は巧みに話をそらして、情報を与えることを避けていた。その一方で、紫織は紅茶を飲みながら自分のことを誰かに話しているようだった。

同じ頃、朱梨たちは設楽優吾の聴取を行い、両親に会ってきたことを伝えた。その際、メイクが描かれた紙を見せると、優吾の顔色が変わり、急に動揺し始めた。そして、「捨てろと言ったんですよ!」と怒りを露わにし、紙を床に払い落とした。

朱梨は聴取を終えると、「どうしてあの日、あのタイミングで事件を起こしたのか?」と考える。事件が起こった時間帯は生徒が多く、カミソリも普段から持ち歩いているものだったため、計画的な犯行には思えなかった。彼は事件の引き金となる何かがあったはずで、それが優吾の嫌悪の正体ではないかと考えていた

コンクールを控え、生徒たちは準備のために写真や動画を撮り合っていた。その動画の中に、設楽と藤原の姿が偶然映り込んでいる可能性もあると朱梨は思い、生徒たちが撮った動画を一人ずつ確認していく。そして、2人が映っていた動画を見て朱梨は何かを閃き、床にスケッチブックを広げた。

「見えました。設楽さんの色」と、朱梨は静かに語り、その場に緊張感が漂った。

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事件の真相

嫌悪の理由

朱梨は設楽の聴取で、メイクが描かれた紙に残る汚れについて指摘し、「これ、涙の跡ですね。ギリギリまで追い詰められていたんじゃないですか?」と問いかけた。「みんなの期待があなたを追い込んだ。本当は自分に自信が持てず、強いコンプレックスを隠して頑張ってきたんじゃありませんか?」と続けると、設楽は少し動揺を見せた。

朱梨はさらに踏み込んで、「人知れず『自分には才能がない』と悩み、涙するほど悔しがっていたんでしょう?」と問いかけるが、設楽は「違います。それが藤原を襲う理由にはならない」と否定した。

朱梨はその場で、生徒が撮影していた映像を設楽に見せた。その映像には、設楽がマネキンではなく自分の顔でメイクを試している様子が映っていた。「ショックだったでしょうね。誰にも見られたくない姿を、見られてしまったんですから」と朱梨は静かに語った。

朱梨が続けて「あなたが抱えていた自己嫌悪。それが【嫌悪】の色として私には見えていたんです」と告げると、今西が「本当にそれだけか?自己嫌悪で、ただメイクを見られただけであそこまでしたのか?」と驚いた。

すると設楽は突然笑い出し、「僕にもよくわからないんです。でも、確かにメイクは僕の全てでした。必死に努力すればするほど苦しくて、でも周りは『頑張れ』とか『応援してる』とか…僕にはメイクしかないのに、どんどん自分が憎くて、恥ずかしくなって…。もう最悪でした」と吐露した。

そして設楽はあの日、メイクをしている自分の姿を藤原に見られた瞬間、「なんか全部、笑われたような気がしたんです」と声を震わせた。気がついたらカミソリを手に取り、藤原を切りつけてしまっていた。「僕、なんであんなことを…?」と自問する設楽に、朱梨は「それが『ラストストロー』だったんです」と説明した。

「ラストストローとは、人が溜め込んだストレスが限界に達し、些細なきっかけで爆発することを言います。設楽さんの場合、自己嫌悪が溜まりに溜まって、藤原さんに見られたことで一気に噴き出したんでしょう」と朱梨は語りかけた。

今西は少し考え込んだ後、「つまり、藤原さんはただのラストストローに過ぎなかった」と理解を深めた。設楽の怒りや攻撃の感情が見えなかったのも当然で、彼の嫌悪は常に自分自身に向けられていたのだ。「あの割れた鏡も、その証拠です」と朱梨がそっと指摘すると、設楽は目を伏せ、静かにその現実を受け入れていった。

朱梨の説得

取り調べが進むにつれ、設楽の嫌悪の色はますます強まり、彼の内面に渦巻く自己否定がはっきりと浮かび上がってきた。自分には才能がないという自己嫌悪、藤原を傷つけてしまったことへの後悔、指導してくれていた先生や心配してくれる両親に迷惑をかけてしまったことへの負い目――彼は様々な形の自己嫌悪を抱え、それでも自分のコンプレックスを認めたくない一心で、本当の動機を隠し続けていたのだ。

「設楽さん」と朱梨は静かに言葉を紡いだ。「感情を認め、向き合うことでしか、前には進めません。このまま感情を抑え込んでいると、またいつか、同じような爆発が起きてしまうかもしれないんです」

朱梨の言葉に、設楽の表情が揺らいだ。

「自分の感情に正直になってください。それを無いものとしないでください」と朱梨はさらに続けた。「嫌悪や悲しみ、怒りの感情だって、あなたを形作る大切な一部なんです」

その言葉が設楽の心に深く響いたのか、彼はハッとして朱梨を見つめた。朱梨の言葉が、彼の自己嫌悪に少しずつ光を差し込んでいた。

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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話の結末

設楽の身柄は送致され、家族の謝罪もあって被害者側も穏便に済ませたいと考えていることから、坂東は「初犯だから執行猶予がつくだろう」と見通しを述べた。さらに、医師によると藤原の顔の傷も残らず全快する見込みであることが分かり、一同は少し安心した様子だった。

今西が「設楽さんは将来、メイクの仕事ができるんでしょうか?」と心配すると、坂東は「難しいかもしれない。でも、コンプレックスで自分を追い詰め続けるよりは、少しでも楽になれたんじゃないか」と返した。

その時、美空が急いで戻ってきて、資料を抱えたまま朱梨に駆け寄った。ガサ入れの資料を確認していた彼女は、興奮気味に「紫織さんや二見さんだけじゃなく、マークされている人が何人かいたんです。一番多かったのは精神科医たち。その中に見覚えのある人物の名前もありました」と報告した。

朱梨と美空はすぐにその人物――甲本祐希(臼田あさ美)に会いに行くことを決め、二人はその目的地へと向かった。

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【オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜2】7話のまとめと感想

コンプレックスを抱え続けるストレスに耐え切れなくなり、一気に爆発して友人を傷つけたという話でした。

中々今回の話は凡人には理解し難い話です。才能もあり将来を約束されたような人物でありながら、自己評価は低く、それがストレスになっていたといいます。つまり、外と内の評価の差がコンプレックスでした。

これは自分に才能がある人以外、一切分からない話です。ただ、天才の友人や家族がいた人なら、少しはその気持ちが分かるかもしれません。自己評価の低さは本人以外どうにもできないので、朱梨が言うように自分と向き合ってもらうしかないでしょう。

姉の事件の裏にはファーストシーズンのラスボスである、甲本祐希がどうやら関わっていそうな雰囲気を匂わせます。今回はちゃんと罪に問うことができるのか、それともまた捕まらないのか。今後の展開が気になるところです。

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