【オクトー】8話のネタバレ感想|15年前の同じ日にあった殺人事件

2022夏ドラマ
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【オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜】8話のネタバレと感想をまとめています。

暴行容疑で聴取を受けた男が、殺人犯の息子だった。父親への強い憎しみを隠さない姿に、風早は自分を重ねてしまう。やがて朱梨の事件にも関連性があったことが分かり……。

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【オクトー】8話のあらすじ

心野朱梨(飯豊まりえ)風早涼(浅香航大)が取り調べを担当したのは、暴行容疑の大学生・戸田大和(濱田龍臣)だった。示談が成立したので引き取ってもらおうとした矢先、自分は殺人犯の息子だと言いだす。調べてみると15年前に起きた事件の容疑者・家長敏則(水澤紳吾)が父親だと判明する。

家長は不動産会社の夫婦を殺害した後、行方不明になっていた。事件が起きた日は、奇しくも朱梨の両親が殺害された日と一緒だった。

父親のせいで酷い目に遭い続けて来たためか、大和の目には【怒り】の感情が現れていた。そんな大和に風早は自分を重ね、執拗なまでにつきまとう。

やがて、15年前の事件の謎が解明されると、朱梨の事件にも関係あることが分かり……。

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【オクトー】8話のネタバレ

朱梨の事件に関係する手がかりが見つかり、いよいよ真相に迫っていく展開になります。

殺人犯の息子

心野朱梨(飯豊まりえ)と風早涼(浅香航大)は暴行容疑の大学生・戸田大和(濱田龍臣)を取り調べていた。ところが被害者との示談が成立したため釈放しようとした。しかし、大和は示談は自分の意思ではないと言って居座った。

朱梨が動機を聞こうとした時、置かれたコーヒーについて大和は「嫌いなんです。この匂い」と不意に言う。今でもこの匂いを嗅ぐとあの人を思い出すという大和。それは父親の家長敏則(水澤紳吾)という。調べればすぐ分かると言われた朱梨たちが調べてみると、その男は15年前に殺人の容疑で手配され、現在逃亡中の男だった。

父親から手紙が来たと言って見せられた封筒には、「大和元気か?近いうち会いに行く」と書かれていた便箋と、折り紙が入っていた。家長は喫茶店をやっていて、子どもの頃によく折り紙を客に出していたという。

意外なところで事件解決の手がかりを得た朱梨たちは、その封筒を預かって調べることにした。大和はその封筒を捨ててくれと吐き捨てた。自分は父親のせいで酷い目に遭ったと言い、他人だと嫌悪していた。だが、先輩を殴った時、「ああ、やっぱり僕は殺人犯の息子なんだ」と思ったと言う。

父親のように15年間も逃げ続けるなんて嫌だと言い、父親を見つけたら息子も人を傷つける人間になったと伝えて欲しいと言う。そんな大和の目には【怒り】の色が見えていた。

15年前の事件

家長がやったとされる事件を風早たちは調べる。不動産会社社長の夫婦が自宅兼事務所で殺害され、凶器の指紋と家長の指紋が一致していた。しかし、捜査員が家長を逮捕しに向かうと姿はなかった。その後15年間、家長は行方不明だった。

事件が起きた日、それは朱梨の両親が殺害された日だった。ただの偶然だと風早は言うが、朱梨は何かを感じていた。

風早は過去を思い出していた。父親の平安衛(船越英一郎)に警察官になったことを報告しに行った日、「父さん」と二度と口にするなと怒られた日のことを。大和が父に対する怒りを抱いているように、自分も父親に対して憎しみを抱いていたことを思い出す。

遺体を発見

やがて家長が見つかったと雲川幸平(山中崇)から連絡が入る。ただ、厄介なことになったといわれ、朱梨と風早は大和のところへ向かった。

大学に直接行った2人の姿を見つけた大和は苛立っていた。死んでいようが生きていようがどうでもいいから帰ってくれと怒る。風早は父親が見つかったと言い、ただ既に亡くなっていたと伝えた。

家長の遺体は死後15年ほど経過しており、事件の後にすぐ亡くなっていた可能性があった。他殺の可能性が高く、凶器と思われるシャベルも一緒に埋まっていた。だとしたらあの手紙は誰が送ったのか?新たな謎が出てくる。

15年前の関係者

朱梨たちは15年前の事件を再び洗い直し、関係者に聞き取りを始める。その中の1人、庭木由香子(山田キヌヲ)は、当時、家長の喫茶店の常連客だった。資料には夫の元春(鶴田翔)と家長が揉めていたという記載があった。

由香子にそのことをきくが、心当たりがないという。由香子自身は家長とは挨拶を交わす程度だと言い、娘の紗良(久保乃々花)は大和と同級生だった。家長が事件を起こしたと聞いた時は驚いたと言い、大和はその後気の毒だったと語る。

そんな由香子の目から見えた色は【後悔】の色だった。彼女は15年前の事件について、何か後ろめたいことがあると朱梨は感じていた。

その後、事件現場を訪ねてみるが既に更地になっていた。遠巻きにこちらをうかがう人物を見つけ、朱梨たちは話を聞きに行く。近くで工具店を営む東海林隆三(住田隆)の話では、確かに家長と庭木が言い争っていたという。

いつだったか、娘が1人店の外で待っていて、中で由香子と家長が話していたのを覚えていた。2人はデキているのではないかと思ったという。

執拗な風早

風早は完全に大和に感情移入していた。度々大学を訪れては父親との関係について話す。嫌がる大和に父親が亡くなったことで、怒りの感情をぶつける先が分からなくなっているのではないかと聞く。すると大和はキレて「何がお父さんだよ!もう何を話したって聞いてもくれないじゃないか!何が父親だよ!!」と叫んで行ってしまう。

朱梨は明らかに風早の様子がいつもと違うと感じていた。ただ、その理由は何か分からなかった。

風早は1人夜の屋上で吸いなれないタバコを吸う。父親への疑念があるにも関わらず、いざ名前を呼ばれ頼られるとどこか嬉しい気持ちもあった。しかし、二度と父さんと呼ぶんじゃないと怒られた時を思い出すと、また怒りや悲しみのようなものが湧いてくる。

そんなことが頭を巡っていると、煙を吐き出すどころか、咳き込んでしまう。苛立ちをぶつけるように、風早は携帯灰皿を地面に投げつけた。

そして再び大和の所を訪ねる。放っておいてくれと怒る大和に、「本当にこのままでいいのか?お父さんのこと、何も分からないままでいいのか?」と神妙な面持ちで問いかけ、「この事件を解決して前に進んでくれ。俺のためにも」と訳の分からないことを言い出した。だが、大和は「本当にお話しできることはないんです」と言って去った。

事件の真相

つきまとう風早に対してある女性が「そっとしてあげてください!」と怒ってきた。そこへ朱梨も現れ、ちょうど話を聞きに来たところだったという。その女性は庭木紗良だった。彼女は大和と同じ大学に通っていたのだ。

朱梨はその場で紗良の目を見る。彼女の目から見えた色は【恐怖】だった。その瞬間、朱梨はスケッチを並べて考える。やがて見えたのは由香子の色だった。

2人は由香子を呼んで聴取する。15年前の事件が起こった日、由香子は家長と一緒にいた。ちょうど事件が発生した18時頃に2人で喫茶店で話していたのだ。だが、由香子はこのことを警察には話していなかった。家長のアリバイが成立するにも関わらずにだ。

由香子は夫から暴力を日常的に受けていた。そのことを家長に相談しに来ていた。もし、家長に助けてもらったといったら、夫に娘も何をされるか分からなかったため、相談していたことを言えずにいた。家長と庭木のトラブルは、それがバレたためだった。

朱梨は紗良から聞いた話をする。大和とは大学で偶然一緒になったと。昔のことを思い出したくないだろうから声をかけれなかったという。紗良はあの日のことを今でも覚えていた。しかし、紗良も言わずに黙っていた。もし、それを口にしたら母親が酷い目に遭うと思って言えなかったのだ。

母は娘を思って言わず、娘は母を思って言わずにいた。由香子の胸には今でも家長と大和への後悔の思いがあった。聴取を終えて待っていた紗良を抱き締め、互いに涙を流した。同時に別室で聴取を聞いていた大和も出てくる。「父さん…」と涙を流しながら何度も呼び、憎んでいたことを悔いているようだった。

ドラマの結末

由香子が証言しなかった理由は実はもう1つあった。それは、あの日店に行った時、片付けられていないカップがあったので、その人がきっと証言してくれると思っていたからだった。その客は誰なのか?大和に話を聞きに行くと、なんとかリョーマという名前だったという。

朱梨は近藤龍馬ではないか?とたずねると、そうだと大和は供述した。その名前は朱梨の事件の犯人、綿貫猛司(こがけん)が使っていた偽名だった。同じ日に起きて時刻も近い事件、つまり家長のアリバイを証明することは、綿貫のアリバイを証明することにもなった。真犯人はやはり小野寺大伍(片桐仁)か。朱梨と風早はそう考えた。

風早は朱梨に話さないといけないことがあると言って呼び出す。自分が密偵だったこと、平安の命令で動いていたこと、そして平安が父親であること。全て白状した。頭を下げ、みんなを裏切っていたと謝る風早に朱梨は、責める気になれないと言う。

ずっと後悔していたのだろうと、目を見なくても今の感情が分かると朱梨は言い、謝罪は必要ないと許した。風早はこれで自分も父親とちゃんと向き合わなければならないと決意し、15年前の全てを徹底的に調べると誓った。

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【オクトー】8話の補足

15年前の事件について分かったことと、横流しの件について進展があったので補足します。

横流しの件

風早が雲川をつけて行くと、背後から雲川に銃を頭に突き付けられます。ここで何をしてると問う雲川に、風早は小野寺はどこにいるのか、会ってどうするつもりなのかと聞き返しました。元バディとして昔話をするだけだという雲川に、風早はそんなものを持って話すのかと言い返します。

すると雲川は銃を下ろし、風早と普通に話をし始めます。15年前の薬物横流しの件は小野寺がやったのかとききますが、雲川は返答せず15年前の話をします。あの事件がずーっと引っ掛かっていたといい、朱梨が配属された頃、平安が朱梨の世話をしていると雲川は耳にしました。

そこで小野寺が平安と頻繁に会っていたことを思い出します。その時は捜査の件で話していたのだろうと思っていましたが、最近も会っていることを掴みます。

雲川は15年前、薬物横流しに手を染めていた犯人は小野寺と平安だと言います。なぜなら、小野寺が突然辞めたのもそれが理由だと考えていたからです。そして、平安は雲川の動きに気付き、警戒して風早を送り込んできたのだろうと。

実際、風早は自分を疑ってここに来たと言い、「お前が向き合うべき相手は、親父なんじゃないか?」と忠告しました。

風早は今回の件があったことで、父親と向き合う覚悟を決めます。果たして本当に平安が黒幕なのか?まだまだ謎が多いです。

15年前の事件に進展

今回の話で15年前の事件について新たに分かったことがあります。

  • 同じ日に別の殺人事件が起きていた
  • 犯人と思われていた綿貫猛司にはアリバイがあった

ということです。どちらの事件も犯人と思われていた人物にはアリバイがあり、どちらの人物も後に遺体で発見されます。その結果、風早と朱梨は真犯人は小野寺だろうと考えます。由香子がこの時、ちゃんと証言していれば、解決はせずとも関係のない人が冤罪にならずに済んだかもしれません。罪深いです。

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【オクトー】8話のまとめと感想

父親がずっと殺人犯だと思っていたら、実は冤罪だったという話でした。

全く無実の人間が殺人犯にされてしまい、その息子は酷い仕打ちを受け、ずっと父親を憎んでいました。冤罪だったと分かった時、大和は父を思って泣きますが、冤罪を生み出した原因の2人に対して怒りません。偉いです。

DV被害に遭っていたから母は娘を思い、娘は母を思って証言しませんでした。そのお陰で2人の人生が狂わされてしまいます。後悔の色が見えたと言いますが、他人を不幸にしても構わない人たちです。大和の父親はこの人たちのせいで殺されてしまいます。どうにもこの母子に共感や同情ができず、見ていて嫌な気分になりました。

朱梨の事件について、どうやら黒幕が平安なのではないか?という雰囲気になってきます。この平安もなかなかのクセ者で、二度と父さんと呼ぶなとキレたかと思えば、妙に息子扱いしたりと二面性があります。それもこれも、組織を守るためとかなんちゃら言い出しそうな父親です。

そんなわけで風早は今回の件に随分前のめりになりました。父親を憎む大和に自分を重ねていた部分もあるようで、度々思い返しては苛立ちます。しかし、最終的には父と向き合う決断をしました。たとえどういう結果であろうとも、風早にはもはや迷いはなさそうです。

結局、父親をかたる手紙は誰が出したのか?今回分からないまま終わりますが、次回以降に出てくるのか、謎です。

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