【オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜】5話のネタバレと感想をまとめています。
葬儀場で立てこもり事件が発生し、朱梨が人質になってしまう。この中に犯人がいると主張する立てこもり犯だが、朱梨が感情の色を読み解いていくと別の目的が見えてきて……。
【オクトー】5話のあらすじ
|◤ #オクトー🎨
— 【公式】オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜【第6話 8月11日放送】 (@8octo_ytv) August 4, 2022
第5話今夜放送◢|
葬儀場で立てこもり事件発生🚨
巻き込まれた朱梨…
なぜか【驚き】続ける犯人の目的は?
そして朱梨の運命を変えた
15年前の事件に急展開💥#飯豊まりえ #浅香航大
ゲスト #片桐仁 #浅利陽介
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心野朱梨(飯豊まりえ)は有休で15年前の事件の際、世話になった望月病院の医院長・望月暁子(千葉雅子)の葬儀に出席していた。故人に別れを告げて去ろうとした朱梨だったが、突然望月病院の秘書・潮田昴(浅利陽介)が刃物を持って入ってくる。そして、医院長の夫・経二郎(佐戸井けん太)に突きつけ、そのまま立てこもってしまった。
その場に遺族たちと一緒に監禁されてしまった朱梨は、現場にあったペンを使って潮田の感情を書き留める。彼から見えたのは【驚き】の感情だった。
潮田は何に驚いているのか?会話を重ねることで見えてくる真相。そして15年前の犯人の正体が……。
【オクトー】5話のネタバレ
立てこもった犯人の理由は故人を殺害した犯人探しではなく、意外な理由でした。その中に15年前に朱梨の両親を殺害した犯人もいたことが最後に分かります。
立てこもり事件発生
有休を取って心野朱梨(飯豊まりえ)が向かった先は、15年前の事件の後、入院していた朱梨をサポートをしてくれた、望月病院の院長・望月暁子(千葉雅子)の葬儀会場だった。棺に納められた故人に花を添え、最後の別れを告げた朱梨が帰ろうとした瞬間、カッターナイフを手にした男が入ってくる。男は望月病院の秘書・潮田昴(浅利陽介)だった。
潮田は医院長の夫・経二郎(佐戸井けん太)にナイフを突きつけ、そのまま立てこもってしまう。会場にいた遺族や葬儀場の係員らも含め、ガムテープで縛って拘束した。
事件の報せを聞いた雲川幸平(山中崇)は風早涼(浅香航大)と北村聡子(日比美思)を引き連れ、葬儀会場へ向かう。県警が来るまで状況の把握をするつもりだったが、トンネルで事故が発生したため、県警が到着するまでしばらく時間がかかるとのことだった。
人手も足りない中、風早たちは人質救出の案を考えなければならなくなってしまった。
犯人がこの中にいる?
立てこもった潮田は遺族に向かい「院長を殺した犯人がこの中にいる!」と言う。長男の郁人(板倉武志)や、次男の生弥(田辺歩)は共に医師で、死亡診断書の書き換えなど簡単にできると潮田は主張する。暁子の死因は心不全だったが、潮田は納得していなかった。
朱梨が自分が人質になると申し出るが、望月家の人間じゃないとダメだと潮田は聞く耳を持たない。院長は家族の誰かに殺されると怯えていたと潮田は言い、ここにいる全員に殺害の動機があると言う。
潮田の目から見える色を書き留めようと、朱梨は一緒に縛られている葬儀スタッフの小野寺大伍(片桐仁)に頼み、何とかペンを手にすることができた。潮田の目から見えた色、それは【驚き】の色だった。
犯人が誰なのか分かっているのではないか、朱梨は潮田に問いかける。潮田は犯人は分からないので、自ら名乗り出させると言い、それまで立てこもりし続けると宣言した。
小野寺は自分は元警察官だと朱梨に告げ、潮田1人なら確保することができるという。だが朱梨は潮田からは攻撃の色が見えないので、人質の安全を優先するよう告げた。
新たな色
朱梨は自分が警察官だと明かし、潮田と話を始める。なぜ立てこもりを起こそうと考えたのかと聞くと、院長がいる前で望月家の膿を出し切るのだと言う。望月家は家族同士犬猿の仲で、集まる機会など滅多になかった。葬儀の場だからようやく集まった。
「私には、今しかないんです」と語る潮田。それが理由ではおかしいかという彼の目から見えた色は、【信頼】と【喜び】の色だった。この色が2つ現れた場合は、【愛】の感情を意味していた。
なぜ、潮田から【愛】の感情が見えたのか?朱梨は考える。朱梨の話を耳にした遺族の1人が、母親と不倫関係だったのではないかと言い出す。潮田はすぐに認めた。
遺言書の中身
遺族と潮田が罵りあう中、小野寺はある提案をする。それは今この場で遺言書を開封することだった。なぜなら、遺族たちは皆、院長の財産を気にかけていたからだった。
同席していた弁護士に開けるよう促す経二郎。中を確認したところ、潮田に財産の半分を相続すると記載されていた。それを知った遺族たちは怒り、潮田が無理矢理書かせたに違いないと言い出す。
だが、潮田が書かせた可能性は低いと朱梨は言う。なぜなら潮田からは【驚き】の色が見えていたからだ。遺言書の中身を知っていたのであれば、驚くはずもない。
また同時に経二郎からは【後悔】の感情が見えていた。その一方で内容を知ると【平穏】の色が見えていた。財産を半分も持っていかれるのになぜ、経二郎は安心したのか。暁子の真の想いを知っていたからではないかと朱梨は言う。
潮田の正体
経二郎は院長が過去、自分と一緒になる前に好いた男性がいたことを知っていた。相手の男はミュージシャンで、医者の暁子とは釣り合わないと家族に反対された。そして医者の暁子は傾いていた病院のため、経二郎の家を頼った。2人は泣く泣く別れたが、その時、暁子は子どもを身篭っていた。
1人で息子を産んだ暁子だったが、相手の男は暁子の両親から金を渡され、奪うように子どもを連れて消えたという。それから30年、ある日秘書として雇われた潮田が病院に現れた。きっと暁子は一目で自分の息子だと気付いたと思うと経二郎は言う。
暁子は自分が息子を捨てたと負い目に感じ、息子の行方を捜そうとしなかった。だが、会いに来てくれた潮田を、ようやく自分の息子として愛せるようになった。
経二郎は暁子が生きているうちに、彼女や潮田親子のために出来ることはなかったのかと、そう考えて【後悔】の感情を抱いていた。
それを聞いた潮田は自分を捨てた母親と、父親から恋人を奪った経二郎に対する復讐だと主張する。そして、経二郎を殺して自分も死ぬと言い、カッターを経二郎に突きつける。
朱梨はそんなはずはないと言う。潮田から【驚き】の色が見え続けるのは、予想外の展開が起こり続けているからだと指摘する。つまり、前々から計画されていた事件ではないと。
潮田に真相を教えて欲しいと願う朱梨。その瞬間、部屋の電気が全て消え、ついた時には風早が潮田に銃を向けていた。県警が来れないため、風早が人質奪還に自ら動いていた。
潮田を確保した風早が連れて行こうとすると、朱梨は待って欲しいと願う。書き留めていたスケッチを床に並べ、潮田の色を探る。やがてその色の意味が見えた。
事件の真相
朱梨は潮田に問いかける。暁子にある人を会わせたかったのではないかと。扉が開いて現れたのは潮田の父・木暮満(高橋ジョージ)だった。木暮は近くで起きたトンネル事故に巻き込まれ、ケガを負っていた。
潮田が立てこもり事件を起こした理由、それは父と暁子を対面させてあげることだった。
ある日、潮田は木暮がギターを弾きながら、ある写真を見ていることに気付いた。それは、別れた暁子と自分が2人で写る写真だった。その後、潮田は暁子に近付くために秘書になった。生きているうちに両親をなんとか再会させてあげたいと思った潮田だが、暁子は突然の心不全で亡くなってしまう。
ならば葬儀に父を連れてきてあげたいと思ったが、父は葬儀に来る途中でトンネル事故に巻き込まれてしまう。出棺されてしまう前に時間稼ぎをする必要があり、そこで咄嗟に立てこもり事件を起こした。
潮田から【驚き】の色が見えたのは予想しない事故への感情で、【愛】の色が見えたのは父に対するものだった。
木暮は暁子の亡骸に向かい「やっと会えたね、暁子」と語りかける。握り合った手にはお互いのイニシャルが刻まれていた。
ドラマの結末
潮田の身柄は県警に引き渡されることになった。しかし、遺族の意向もあって簡単な事情聴取で済むという。風早は潮田に「大切な人のために尽くすことは、もちろん素敵なことです。でも、その前に…自分の感情を大事にすることも、忘れないでください」と語りかけた。そばでその言葉を聞いた朱梨はハっとした。風早は朱梨へも同じ意味を込めて告げていた。
遺言書は潮田が偽名を使っていたことで、無効になるかもしれないという。院長はなぜ息子だと分かっていたのに、偽名で書いたのだろうか?と。恐らく潮田に自分の息子であることを認めて、名乗り出て欲しかったのかもしれない。偽名で書いておけば、認めるかバレるかのどっちかだろうからと朱梨は考えた。
小野寺が最後、朱梨と握手をして今回の一件について労う。その瞬間、朱梨は恐怖に駆られて逃げ出す。風早が心配して追いかけ事情を聞くと、「見覚えがあるんです!15年前、私の両親を殺した犯人です!」と告げた。
雲川は男(嶋田久作)から連絡を受ける。例の男が見つかったという報告だった。そして小野寺の元へ向かい、なぜあの時突然辞めたのか、今までどこで何をしていたのかを問う。さらに平安衛(船越英一郎)と密会している盗撮写真を見せ、なぜ今でも会っているのかを問いただす。しかし、小野寺は何も答えずに職務に戻った。
【オクトー】5話のまとめと感想
父と別れた母を対面させるため、立てこもり事件を起こして時間稼ぎをしていたという話でした。
家の事情があって別れた2人ですが、お互い心の中では思い続けていました。ただ、別れた後に再会することもなく、育った息子が2人を会わせるために下準備をしていました。しかし、母は急逝してしまいます。
そこで出棺される前に何とか会わせてあげたいと考えた息子は、事故で足止めを食らっている父が来るまで時間稼ぎをしました。それが立てこもり事件でした。
潮田は偽名なので遺産が相続できないかもしれないと言いますが、実子なので恐らく遺留分は相続できるはずです。また、遺族の人たちの計らいもあり、逮捕・起訴はされないようです。
葬儀屋の役で出るだけにしては妙な配役だと思っていたら、案の定、小野寺は事件関係者のようです。朱梨が15年前犯人と遭遇した時、男は目出し帽をかぶっていました。眼鏡はかけていませんが、その目からは真っ黒な色が見えました。
そして今回小野寺と握手をした際も、彼の目から真っ黒な色が見えました。黒という色は白と同様にどの感情を表す色なのかは分かりません。色として憎悪や嫌悪、怒りなどはありますが、【殺意】や【悪意】などはないので、もしかしたらこういった感情を意味しているのかもしれません。