【能面検事】7話のネタバレと感想をまとめています。
大阪地検にロスト・ルサンチマンを名乗る男が立てこもり、通り魔事件の被疑者である笹清を釈放しろと要求する。不破が交渉をすることになるが、男は誰かに指示されているようで……。
【能面検事】7話のあらすじ
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— 『能面検事』テレ東系毎週㊎よる9時放送🎭⚖️【公式】 (@tx_drama9) August 16, 2025
『#能面検事』
第7話は8/22(金)よる9時放送🎭
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次週は「大阪地検、最悪の一日。」
不破と惣領が通り魔事件の犯人・笹清を取り調べている最中、何と大阪地検にロスト・ルサンチマンが乗り込んでくる。
仁科たち総務課職員を人質にして立て篭もるが…。#上川隆也 #吉谷彩子 #大西流星… pic.twitter.com/hPXOXzQgFb
無差別通り魔事件を起こした笹清政市(安井順平)を、英雄視するロスト・ルサンチマンなる者が、実況見分をする笹清を奪還しに来たが未遂で終わる。
すると今度は大阪地検に直接乗り込み、職員を人質に取り笹清の釈放を訴える。男の体には爆弾も巻きつけられており、緊迫した状況となる。人質の中には仁科睦美(観月ありさ)もおり、犯人の男は交渉役として不破俊太郎(上川隆也)を指定してきた。
だが、男は誰かとメッセージのやり取りを続け、誰かに指示されているのではないかと不破は察するが……。
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【能面検事】7話のネタバレ
立てこもり犯である間柴健一が立てこもったのは、弟を過労死させた上司と、不起訴処分にした大阪地検に復讐するためだった。だが間柴はその上司がどこにいるのか分からず、スマホで指示を出す人物から笹清を釈放させたら教えるといわれ、言いなりになっていた。
間柴のいる場所までやってきた不破は、大阪地検で現在警備員として働く人物がそうだと教える。だが不起訴処分にしたのには理由があった。彼もまた会社の犠牲となり、間柴の弟の死後、会社を辞めて一家離散していた。
構わず襲い掛かろうとする間柴を不破は諭し、弟がなぜ残業を自らしていたのかの理由を教える。弟はいつか花農家をやるため、お金を貯めようとしていたからだった。間柴はかつて弟に一緒にやろうと誘われた日のことを思い出して涙し降伏した。
ロスト・ルサンチマンはどこで間柴に目をつけたのか疑問に思っていると、検察のあちこちの支部で爆発や爆破予告が発生する。全国の検察が狙われている事態に、不破は案じて惣領を宿舎まで送ろうと地下駐車場へ行く。
すると何者かに不破は刺され、その場に倒れこんだ。
不破の流儀
不破俊太郎(上川隆也)と惣領美晴(吉谷彩子)は内海圭以子(鶴田真由)の家を訪ねた。ロスト・ルサンチマンの手紙は表の郵便受けに投函されていたが、燃やすように書かれていたため既になかった。菜月の父は蛸地蔵の公園で起きたストーカー事件の被害者で、止めに入って死亡したという。親子揃って人を助けた結果、事件の犠牲者になっていた。
続いて2人は前田拓海(大西流星)の見舞いに向かい、不破が事件について質す。郵便物の形状を問うと、前田はおよそ30センチの箱だったと答える。前田の指は爆発で欠損したが、不破は一同を等しく疑っていた。なぜなら、送付された爆弾は爆薬量が少なく、本気なら庁舎を吹き飛ばすことも可能だったはずだという。仁科睦美(観月ありさ)は、郵便物の振り分け当番は総務課の全員が把握していたはずだと述べる。
惣領が不破の物言いに不満を示すと、不破は、彼が望んでいるのは慰めではなく真相の究明と犯人の逮捕だと返す。納得できない惣領に対し、不破は「納得しろとは言わない。これが私の流儀だ」と告げた。
立てこもり事件発生
不破は部屋で笹清政市(安井順平)を聴取。実況検分に来た男が、ロスト・ルサンチマンだとは判別できないと告げ、さらに精神鑑定の結果、笹清には責任能力ありとなった。
仁科が電話に出ようとした際、不審者が職員の小嶋未来(内田祭莉)を人質に取って侵入してくる。不破が聴取を続けていると警報が鳴り、警備員が入室してきた。犯人は笹清を総務課へ連れて来るよう要求しているという。
榊宗春(寺脇康文)は大阪府警緊急対策センターにおり、菅野勇二(若林秀敏)とモニターで内部の様子を監視していた。犯人はロスト・ルサンチマンを名乗っていた。不破は建物外で動ける人員が必要と説き、惣領を外へ出す。惣領は榊のいる場所へ向かい、不破が惣領に電話し榊に代わった。
犯人の要求は笹清の担当検事との交渉だった。榊に「笹清を渡さずに犯人特定、人質無傷解放、やれるか」と問われ、不破は即答で了承する。所轄の緑川啓吾(結木滉星)と成宮貴一(飛永翼)が到着し、犯人が交渉用に用意した携帯を不破に手渡す。通信は傍受され、通話内容は本部に共有された。不破は無線で榊と直接交信し、人質の状況を確認。映像で確認できる人質は6名で、事務官4人と警備員。榊は人質が男だけである点を不可解だと指摘した。
交渉人は不破
不破が犯人と交渉を開始する。犯人は案の定、笹清の釈放を要求した。不破は爆弾を送ったのも実況見分に現れたのもお前かと問いただし、これまで正体を隠してきたのになぜ立てこもりに出たのかを問う。犯人は笹清を釈放しろという要求に応じなかったからだと答える。
さらに「人質に何かあったらお前らのせいだ」と脅すが、不破は「犯罪の責任は犯行に及んだ者にある。つまりお前だ」と切り捨てる。要求は担当が誰であれ簡単にはのめないと伝えると、犯人は銃を置きコートの前を開く。体には爆弾が巻き付けられていた。犯人は3時間以内に笹清を連れてくることと逃走用の車の手配を命じ、監視カメラを破壊して仮面を外す。
その直後、前田からの電話で仁科の隠し持っていたスマホがバイブレーションを鳴らす。前田は惣領に連絡し、仁科にも電話をかけたが物音しか聞こえなかったと報告。もし仁科が人質になっているなら、通話がつながった事実を伝えようと考えての連絡だった。
身元特定
犯人はどこかへメッセージを送信していた。直後に惣領から仁科の電話へ着信があり、仁科はその電話を隣の警備員へ渡し、さらに隣の職員へ回そうとする。ビデオ通話が接続され、不破に映像が共有された。
犯人の注目を引くため、仁科は本当にロスト・ルサンチマンなのかと問い質し、地検に爆弾を送った犯人なら決して許さないと宣言する。部下の指が吹き飛んだことを挙げ、「うちの部下はもう誰一人傷つけさせへん」と立ち上がると、犯人は「黙れ」と一喝して仁科を座らせた。
ビデオ通話の映像により、犯人の身元は間柴健一(夙川アトム)と特定された。榊は警察を間柴の自宅へ向かわせると不破に伝える。不破は共犯の存在を示唆し、間柴が頻繁に携帯電話を確認していることから、何者かの指示を受けている可能性を指摘する。惣領は「検事なら必ず現場に行く」と言い残して犯人宅へ向かおうとする。
間柴はスマホで相手とメッセージのやり取りを続け、何かの教示と引き換えに笹清の釈放を実行しようとしている様子だった。連絡相手を問う仁科に対し、間柴は「黙らなければ全員道連れにする」と脅し、大阪地検を絶対に許さないと強い怨恨を示す。やがてスマホが落下して通話が途切れる。不破は榊に対し、間柴と大阪地検の接点の洗い出しを指示し、惣領はそのまま犯人宅へ向かった。
別の犯人
時間になると間柴が不破に電話をかけてきた。不破は笹清の釈放を求める理由の説明を迫る。間柴は、あの人はロスジェネ世代の代弁者であり、苦労して大学を出てもまともな就職先がなく、やっと就職できてもバブル時代に採用された、無能な上司にこき使われて殺されると述べた。
だが、間柴の経歴には会社員として働いた記録はなかった。不破は本当の目的を問い、誰かに命令されているのではないか、力になれるかもしれないと探りを入れる。
間柴は調子のいいことを言うなと一喝し、新たなメッセージで「人質の中に桑原大悟がいる」と通告される。どの人物かを問う間芝に対し、相手は笹清が先だと要求を繰り返す。間柴は笹清の釈放を急かして通話を切った。
一方、間柴の自宅で爆弾製造の痕跡が見つかった。すべて本物だという報告を受けた不破は、現場に写真の有無を確認し、なければ手近な物でも撮って送るよう惣領に指示する。惣領が雑然とした部屋を探し、仏壇のそばに写真を発見して送付した。
不破は写真を確認したうえで間柴に電話し、「あなたの要求に応えることはできない」と明言しながら人質のいる部屋へ入り、銃と起爆スイッチの引き渡しを命じる。今なら引き返せると罪状や想定刑期、執行猶予の可能性を示しつつ説得し、続けて「間柴さん、弟さんのことは残念だった」と切り出した。
事件の真相
無能な上司にこき使われて亡くなったのは弟の明彦(大石翔大)だった。大手メーカーでの激務がたたり、くも膜下出血である日突然亡くなってしまう。遺族申立てにより労災は認定されたが、上司の男は不起訴となった。間柴の復讐対象は、その上司と不起訴判断を下した大阪地検だった。上司の名は桑原大悟で、笹清を釈放させれば居場所を教えるという指示を受けていた。
桑原は名を高橋大悟(長谷川朝晴)に変え、大阪地検の警備員として勤務しており、人質の警備員がその本人だと不破が明かす。間柴が高橋に迫ると、不破が割って入り、高橋は残業は本人の希望だったと弁明。間柴は激昂して「こいつと一緒にここで死ぬ」と叫ぶ。
不破は検察が桑原を野放しにしたわけではなく、不起訴には明確な理由があると説明する。部署全体の売上維持を強いられていた桑原もまた犠牲者の一人で、明彦の死後は心身の不調で就労不能に陥り、収入を失って家庭も崩壊した事実を示す。
間柴が「それでもこいつは生きている。弟は死んだ」と吐き出すと、不破は「なぜ不幸だと決めつける」と返す。明彦の趣味はガーデニングで、家の庭は整えられいた。死後は兄の健一が手入れを引き継いだ。
さらに不破は自宅の郵便受けに届いていた書面を示す。明彦は農地バンクに登録し、花農園を開くための土地を探していた。この書面は登録継続の通知で、最終更新は2年前の8月25日、明彦が亡くなる前日だった。
無理をして残業を引き受けていたのは、夢を叶える資金を貯めるため。健一は、いつか花農家をやりたいから手伝ってほしいと明彦に頼まれていた記憶を思い出す。間柴は膝から崩れ落ち、弟を思って涙し、不破の要求に従って銃と起爆スイッチを差し出して降伏した。
間柴は連行される。直後に仁科が「待って」と追いかけ、ハンカチを差し出す。それは結束バンドで傷ついた手に挟んでくれた、間芝のハンカチだった。仁科は「地検に爆弾送ったんは、あんたちゃうな。無差別に人を傷つけることはできへん」と告げる。黙したままの間芝に、仁科はハンカチを返した。
【能面検事】7話の結末
笹清は再び戻された。彼は「検事さん、これで終わりではないですから」と笑った。榊は地検の爆発事件が間柴の犯行ではないのかと疑問を示す。不破は、間柴の関与は笹清の実況見分における奪取未遂と立てこもりの2件で、いずれもロスト・ルサンチマンの指示だったと報告する。
榊がロスト・ルサンチマンはどこで間柴に目をつけたのかと問うと、不破は「ロスト・ルサンチマンなど最初から存在しないのかもしれない」と示唆する。そこへ仁科が駆け込み、堺支部で爆発が起き、広島地検にも爆破予告の電話が入ったと伝える。いずれもロスト・ルサンチマンを名乗っていた。
惣領への連絡では京都地検でも爆発物が発見されたという。全国の地検が狙われている状況だった。不破は表情を変えず惣領を宿舎まで送ると告げ、地下駐車場へ向かう。そこで不破が何者かに襲撃され、惣領が狼狽する中、倒れた不破の体の下に血の海が広がった。
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【能面検事】7話のまとめと感想
過労で弟の上司とそれを不起訴にした大阪地検を怨み、立てこもった兄を説得した不破は、また誰かに襲われたという話でした。
不破がまた何者かに襲われてしまいます。前回襲った同じ人物なのか、それともまったく別人なのか?今のところ分かりませんが、いずれにしても不破は不死身の男のようです。
検事は殺されそうになるわ、地検の建物には爆弾は届くどころか、立てこもり事件が発生するわで、なかなかバイオレンスな職場です。大阪地検に勤めた人の中から、毎年かなりの殉職者が出そうな勢いです。
次回が最終回となりますが、どんな感じで話がまとまるのか。ロスト・ルサンチマンは不破がいうように誰でもなく、複数の人たちなのか?いずれにしても最終回を楽しみにしています。
犯罪の責任は犯行に及んだ者にあります。つまりあなたです。
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