【能面検事】4話のネタバレと感想をまとめています。
文書改ざんの疑いが大阪地検特捜部にかかり、東京地検の次席検事である岬が捜査にやってくる。捜査チームに加わることになった不破は、身内に不正を働いた者がいる可能性があると考えるが……。
【能面検事】4話のあらすじ
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— 『能面検事』テレ東系毎週㊎よる9時放送🎭⚖️【公式】 (@tx_drama9) July 31, 2025
『#能面検事』
明日よる9時から 第4話放送🎭
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第4話は「検察の裏切り者」
いよいよ第二章に突入します🏉
「人間など簡単にいなかったことになる」
…その意味とは!?
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不正に土地を安く入手した疑惑がある、萩山学園問題に特捜のメスが入ることになり、榊宗春(寺脇康文)は不破俊太郎(上川隆也)のキャリアのため特捜の手伝いに行って来たらどうかと誘うが、不破は自分の抱える事件を優先して断る。
路上で口論になり、ナイフで相手を刺し殺した事件の被疑者・沖田瑠衣(浦山佳樹)は、戸籍を被害者に売っていた。ただ、闇サイトで売買したため仲介人の存在などは、まるで分からずじまいだった。
特捜が押収した書類をコピーする最中、違和感を覚えた前田拓海(大西流星)はそれが改ざんされているものだと気付く。過去にも大阪地検は文書改ざんの前例があるため、特捜を捜査しに東京地検の次席検事・岬恭平(宇梶剛士)がやってくる。
榊が大阪地検からも誰か加えるよう提案し、岬は迷わず不破を選んだ。こうして不破は捜査メンバーに加わり、結果的に荻山学園問題に関わる調査をすることになる。
不破は大阪地検で文書の改ざんが行われた可能性があると考え……。
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【能面検事】4話のネタバレ
近畿財務局の調整官である安田は、荻山学園の理事長に2つの候補地を出していた。その一方の候補地である寺井町について会話していた記録が、文書改ざんによってなぜか削除されていた。
不破は前田からきいた話で、改ざんされていた紙が大阪地検で使っている紙だと言われ、地検内に裏切り者がいる可能性を考える。そこで、安田に関係のある地検の人物を調べた結果、同じ大学出身の鈴木から話を聞く。
彼ら学生が出入りしていた定食屋に行くが、既に店は閉められていた。中に入って調べる不破は、安田と高峰が共に写る写真を見つける。
そのことを高峰に聞きに行こうとした矢先、高峰が改ざんをしているという週刊誌記事が出るという。不破は寺井町から視線をそらすためではないかと考え、荻山学園建設候補地だった廃病院へ向かう。すると、そこで不自然な場所を見つけて警察を呼ぶ。
地面を掘ってもらうとそこには白骨遺体が発見された。さらにもう1体、白骨遺体がそのそばから出てきた。
注目の事件
荻山学園は岸和田の国有地を新校舎建設のために取得したが、購入額は評価額の4割未満だった。この取引では、荻山孝明(千原せいじ)が兵馬三郎議員に口利きを依頼し、兵馬が財務局職員の安田啓輔(少路勇介)に便宜を図らせたとされ、3者間の利益供与が疑われている。
特捜部は近畿財務局を家宅捜索し、高峰仁誠(竹財輝之助)らが押収した書類の解析に着手した。不破俊太郎(上川隆也)は事件への関与をすでに断っていたものの、疑惑が事実なら政界と公的機関を揺るがす大スキャンダルとなる。だが、事件の注目度の大小は、不破にとっては重要ではなかった。
戸籍売買
不破が抱える事件は42件あり、最も難航しているのが被疑者・沖田瑠衣(浦山佳樹)による殺人事件である。沖田は当初、路上で被害者と口論し、所持していたナイフで刺したと供述した。だが後の捜査で、被害者が沖田の戸籍を300万円で買い取り、日本人「沖田瑠衣」として生活していた事実が判明し、状況は一変した。
取り調べで沖田は、被害者といつどこで知り合ったかさえ答えず、戸籍売買の額についても「知らない」と繰り返した。被害者が戸籍を取得した時期に300万円が引き出された明細があるが、沖田は「100万円しか受け取っていない」と思わず主張する。仲介者の存在を問われても「知らない」と否定し、闇サイトの指示で保険証や実印などの身分証を送っただけだと言い張った。
被害者をどう探し出したかについては、SNSで偶然自分の名前を見つけ、会いに行ったと説明した。戸籍を返還するよう求めると、被害者は「今の沖田瑠衣は自分だ。戸籍を手放したお前は誰だ」と突っぱねたという。沖田は「戸籍を買わなければ働けないようなやつは死んで当然だ」と暴言を吐いたが、不破は「戸籍の有無にかかわらず、殺されていい人間などいない」と諭した。
改ざん問題
高峰が安田を尋問したが、安田は沈黙を貫いた。夜、前田拓海(大西流星)がコピーを取っている最中に用紙の違いを発見する。
榊宗春(寺脇康文)が不破を呼び出し、特捜部に行かなかった判断は正しかったと告げた。近畿財務局の家宅捜索で特捜部が押収した決裁文書の一部が改ざんされており、1枚だけ紙質が異なることを前田が見抜いた。内容を精査すると前後の整合性が崩れ、現金供与の立証が不可能になっていた。
差し替えを行ったのは財務局内部か、押収後の特捜部関係者のいずれかと推測される。大阪地検でもあり得ない話ではないと榊は述べ、不破に改ざん者の特定を依頼するが、不破は命令でない限り拒否した。建物を出ると高峰が待っていたが、自分は捜査しないと言い、不破はその場を去った。
特捜を捜査
大阪地検に岬恭平(宇梶剛士)が姿を見せる。榊と検事総長の座を争う岬は、榊に面会し、特捜部改ざん調査チームへの自派人員投入を要請した。岬は指名権を求め、不破を推薦することで合意が成立する。不破は改ざん事件が荻山学園の収賄疑惑へ波及すると示唆し、榊は共に解決するなら構わないと応じた。
不破は惣領美晴(吉谷彩子)と共に調査チームに合流するが、折伏崇(宮川一朗太)は惣領を快く思わず、「感情が顔に出るタイプらしいが、かつての不破検事のような失態は許されない」と釘を刺す。
不破は胸のバッジを指し示し、「入庁以来の指針はこれだけだ」と応じ、岬も同じ意匠が示す秋霜烈日の四文字こそ検察の存在意義だと同調した。
話が決着すると不破は捜査開始を宣言し、関係者の交友関係を徹底的に洗う方針を示す。一方、折伏は當山慎一(岡田優)と桃瀬淳也(別紙慶一)に兵馬議員周辺の極秘捜査を命じ、贈収賄の証拠を不破より先に掴むよう指示した。
土地が安い理由
不破は安田を聴取した。安田は国有地の価格が低かった理由を風評被害によるものと主張し、慎重に扱うべき案件にもかかわらず、高峰が周辺住民への配慮を欠いた態度だったため沈黙を守ったと語る。
その風評とは、戦時中に毒ガスを製造した軍事工場が、当地に存在したという噂であると説明したうえで、不当な値引きや利益供与はなかったと否定した。
近畿財務局の決裁文書の原本は特捜部が押収し、後に財務局の要請を受けた特捜部からコピーが送付された経緯がある。安田はそのコピーを確認したと認め、文書には荻山と安田の交渉記録が記載されているが、改ざんの有無については把握していないと述べた。
失われた内容
OGY日本語学校には被害者と見られるベトナム人グエン・ファン・タン(Breeze)が在籍していた。彼は観光ビザで入国し3ヶ月の在学予定だったが、2ヶ月で姿を消し、学校側も特に追跡しなかった。戸籍の有無にかかわらず8万人超が行方不明になる現状で、人間は簡単に「いなかったこと」にされる。
不破は学校のロゴを見て考えを巡らせた後、学園グループ代表の荻山に面会する。日本語学校は荻山グループの一部だが、荻山はグエンの名も戸籍取得の経緯も知らないと主張し、国有地払い下げでは提示価格で購入しただけと語った。
不破は改ざん前後の交渉記録を示し、何が削除されたかを問う。記録には錦山を前提に書かれているが、当初は寺井町も候補であり、安田が「寺井町は小学校向きではない」と助言した部分が、丸ごと欠落していたことを荻山が指摘した。
金の流れ
兵馬は現在連絡が取れず、聴取拒否の構えだと惣領が報告した。不破たちは兵馬の後援会名簿を入手し、それを榊に提出した。名簿には荻山の義弟が名を連ね、資金管理団体を通じて金が流れた疑いが浮上した。
その資金源は荻山学園が戸籍売買で得た不正資金の可能性があり、不破は贈収賄は地検の管轄として調査チームには報告せずにいた。
特捜部は荻山学園理事長室を贈賄容疑で家宅捜索し、荻山は兵馬への口利きの対価として金を渡したと自白した。資金は後援会への寄付名義で移され、戸籍売買で得た金額と帳簿の数字が一致し、資金源隠蔽の狙いが裏付けられた。外国人向け戸籍売買の余罪は警察が追及中で、文書改ざんの調査も続行される。
岬は安田に収賄関与なしとの見立てを示したが、安田が黙秘を続けた理由は判然とせず、不破の疑念は残った。
前田の過去
不破は前田を訪ね、近畿財務局から押収した文書のコピー送付を、前田が手配した経緯を確認した。コピーは高峰が確認済みの原本から、前田が複写したものだった。
川島泰輔という元検事を知るかと問われ、不破は新人時代に世話になったと答えたが、それは前田の父で、文書改ざん事件の責任を負って辞職した人物だった。
父は昨年死亡し、退職後の体調悪化と離婚で、前田は印刷所のアルバイトを続けながら学生生活を送ったため、紙質の違いに敏感だった。
財務局の文書は四葉製紙の用紙を用いる一方、改ざんされた24ページ目だけ、大阪地検で使用される日東パルプ製の紙が使われており、前田は偽造者が地検内部の人間であると断言した。
意外な接点
不破は改ざんに関与した地検内部の人物を洗い出すため、安田とつながりのある職員を徹底的に調査した。その結果、惣領が大阪地検公判部の検事鈴木一人(駒木根隆介)を特定する。
鈴木は安田と同じ京阪大学出身で、学生時代に寺井町の寺井寮で同じ寮生活を送っていたことがわかる。学園建設候補地だった鏑矢病院跡地も寺井町に位置し、寮から近かった。
不破は現地へ赴き、寺井寮が取り壊されて10年前から駐車場になっていることを確認する。一方、鏑矢病院跡地は学校建設に適した静かな環境が残っていた。
周辺住民への聞き込みで、学生によく利用されていた食堂「一膳」が存在したが、すでに閉店していると判明する。不破は店の跡地に入り、内部で一枚の写真を発見する。その写真には安田と高峰が並んで写っていた。
司法取引
高峰は鈴木に話をきく。一方、不破は岬に報告し、京阪大学出身の安田と関西中央大学出身の高峰が、学生時代から面識を持っていた事実を示したが、その関係が隠されている理由は不明と述べた。
不破は高峰への直接追及は時期尚早と判断したが、そこへやってきた榊が持参した週刊誌のゲラには「特捜部の高峰が文書改ざんを行った」との記事が掲載されており、高峰の聴取が決定した。不破は安田の再聴取に臨んだ。
不破は現地調査と閉店した食堂「一膳」の存在を説明し、店内で見つけた安田と高峰が並ぶ写真を提示したが、安田は動揺しながらも学生時代からの関係を否定し、寺井町を候補地から外した真の理由も語らなかった。
同時に折伏は高峰を収賄疑惑で追及したが、高峰は証拠の提示を要求し、取調べ相手を自ら選ぶと主張した。その後の不破との面会で、高峰は文書改ざんへの関与を否定し、内部告発の心当たりもないと述べ、安田との写真についても覚えがないと主張した。
寺井町について問われると「ここで手打ちにするなら全部話す」と司法取引を示唆したが、不破は協議を打ち切り、「罪を犯した者は等しく罰を受けるべきだ」と言い残した。
【能面検事】4話の結末
安田名義と見られる口座から、高峰へ多額の資金が送金されたとの報告が上がる。不破は、文書改ざん情報がこの時期にリークされたのは、捜査の焦点を寺井町から逸らすためだと推測し、リーク元は高峰自身ではないかと考える。
もし司法取引に応じていれば、以後の高峰の供述はすべて煙幕になり得るうえ、資金の流れさえ作為的に用意されている可能性がある。不破は高峰への直接聴取は時期尚早と主張するが、折伏は高峰の聴取と起訴を検討し始める。不破は高峰の狙いが自らの起訴にあると見抜き、折伏が動けば高峰の思惑どおりになると警告する。
不破と惣領は鏑矢病院跡地に踏み込み、不自然な痕跡を捜索する。不破の言うとおり、不自然な物は浮かび上がるように目に留まり、惣領が排水溝の蓋にヒールの踵がはまった直後、木の枝に掛かったネックレスと、その下に置かれた石を発見する。
不破は惣領を制止して警察へ連絡し、掘削で人骨が露出する。寺井町から目を逸らさせたい理由が白骨遺体にあるのだとすれば、高峰と安田はいずれかの形で関与していると惣領は推論。不破はまず遺体の身元特定が先決と判断するが、現場に戻るとさらにもう一体の遺骨が見つかった。
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【能面検事】4話のまとめと感想
高峰が文書改ざんに関与している可能性が浮かび上がり、不破が払い下げ候補地の一つに捜索に行くと、白骨遺体が2体出てきたという話でした。
今回で話は完結せず、次回へ持ち越しになります。実際改ざんを行ったのが、高峰かどうかはわかりませんが、なぜ起訴されたいのかがまるで不明です。
見つかった2つの白骨遺体がいったい誰なのか?また、いつ頃埋められたものなのか、そして死因はなんなのか?今回の話を見ただけでは、まるで見当がつきません。もし、今回の件から考えられるとしたら、戸籍を売買した関係者なのかもしれないというぐらいです。
また、不破が聞き込みをした男性の1人を演じていたのが諏訪太朗さんだったので、もう少し登場して事件に何らかの関係があるのではないかとは思います。
まるで別々の事件が1つの事件に繋がっていく。その過程が面白い回でした。今回の話では不破が法廷に立つ姿が見れるのか?不破が能面になった理由も掘り下げられるようなので、次回を楽しみにしたいと思います。
私は罪を犯した者は、等しく罰を受けるべきだと考えます。
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