今回で最終回となる虫籠の錠前ですが、やっとタイトルの意味がわかる最終回でした。最後にナナミとカゴロク、二人の運命はどうなるのか?
「虫籠の錠前」概要
「虫籠の錠前」はWOWOWライブで金曜22時~で放送されています。
カルト教団の残した莫大な遺産をめぐり、裏社会や能力者たちの抗争に巻き込まれていく、主人公2人のアクションミステリードラマです。
主なキャスト
- ナナミ(清原 翔)
- カゴロク(鈴木拡樹)
- カズキ(宇野祥平)
- サンゾウ(黒田大輔)
- ヤナ(池田朱那)
- ニト(萩原みのり)
- シラク(定本楓馬)
- サオトメ(松本享恭)
主なスタッフ
- 原作:成田良悟
- 監督:豊島圭介
- 脚本:清水 匡 小寺和久
- 主題歌: Survive Said The Prophet 「Right and Left」
前回はこちら
あらすじ
ナナミ(清原翔)がナンバー6だと判明し、カゴロク(鈴木拡樹)が自ら名乗り出て自分が排除しに行くと志願する。
一方サオトメ(松本享恭)はレコーダーのありかを吐かせようとナナミを痛め付けていた。ナンバー6なのに全く力を使おうとしないナナミ、その理由はあまりにも巨大な力ゆえだった。
やがてカゴロクが到着し、ナナミはカゴロクに向かって銃口を向けるのだった。
ネタバレ
感想
最初に聞いた時は妙なタイトルだと思いましたが、教団の鍵を探す話だったのであまり気にしませんでした。しかし、最終回でそのタイトルの意味がわかります。
カゴロクは何者?
カゴロクはナナミの力をも押さえようとします。一体なぜそんなことができたのでしょうか?
- 山奥で幼い頃に発見されて保護した
- カゴロクはワーム
- いかなるバグの攻撃も通じない
- 人が踏み行ってはいけない場所を守る者
誰が何のために連れて来たのか、なぜ教団にいたのかについてはわかりません。ドクターの言葉でわかるだけで、カゴロク自身の口からは語られません。
ただ、ワームはバグを作るための実験体という定義でした。カゴロクも連日実験をされていたのかはわかりませんが、ワームということがはわかっているので、もしかしたら教団にいたのかもしれません。
タイトルの意味
そしてやっとわかったタイトルの意味です。
虫籠の錠前というタイトルの意味は、虫籠は教団である「虫かごの庭」のことです。では錠前は何かといいますと、ドクターが最後の頃にナレーションで言います。「恐らく錠前なのだ。人が踏みいってはならない場所を守るための」「世界のバランスを保つために遣わした命ある錠前」と。
カゴロクが錠前なのです。
虫かごの庭は人体実験という、禁忌を犯してしまいます。それは“人が踏み行ってはならない場所”です。そしてカゴロクが現れて世界の均衡を保つということになっています。
もっとも、カゴロクにはその意識がないようで、目の前の大切なものを守ったり、約束を守ったりするだけです。しかし、それこそが禁忌を犯した者が忘れていることなのかもしれません。
ラストのまとめかた
結局サオトメが作りたかったものが、皮肉なことにナナミの店で形成されることになります。ただ一つ違うのはバグたちが集まる場所であっても、一般の人たちと共生していく場所です。支配をするために集まった場ではありません。
レギュラーの誰かが死んでしまっては寂しかったので、予定調和であっても自分的には全員無事だったのが良かったです。どちらかというと、この後のストーリーのほうが自分は興味があります。普通にこのメンバー達の得意な能力で、様々な仕事を解決していく一話完結の話。時々人情話や切ない話、アクションもあるよ、みたいな内容のものが見てみたかったです。
バグ一覧
最後に物語に出てきたバグの一覧を掲載します。
名前 | ナンバー | 能力 |
一喜(カズキ) | 1 | パイロキネシス |
四落(シラク) | 4 | ラピッドリジェネレーション |
五月女(サオトメ) | 5 | エレクトロキネシス |
七海(ロクヒコ) | 6 | 具体的な名称なし |
二兎(ニト) | 20 | インビジブル |
三三(サンゾウ) | 33 | テレキネシス |
八菜(ヤナ) | 87 | サイコメトリー |
その他気になったこと
- とにかく走るカゴロク
- とにかくピースサイン
- カズキお手製お守りが可愛い
- シラクは逮捕されないのか?
まとめ
途中動きがあまりない回もありましたが、全8話を通して見ればそんなに気になりませんでした。話のスケールが大きいので、最初はどうなるのかと思いましたが、国家とか世界とかを巻き込まずに、身近な仲間の話にしたのが良かったです。そうでないと収拾がつかなくなりますし、予算不足から荒さが目立つ結果になったと思います。
限られた時間や予算内で最大限の良い作品を作ろうとする、制作者側のアイデアが随所に見られたドラマでした。