【虫籠の錠前】1話のネタバレと感想|清原翔と鈴木拡樹のW主演ドラマ

虫籠の錠前 WOWOW
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2019年3月22日金曜22時からWOWOWで放送開始した、成田良悟さん原作のオリジナルストーリードラマ【虫籠の錠前】のネタバレと感想をまとめています。

清原翔さんと鈴木拡樹さんのW主演作品で、能力者が多数出てくるアクションファンタジードラマとなっています。

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【虫籠の錠前】1話のあらすじ

かつてカルト教団“むしかごの庭”は、秘密裏に能力者を作る研究をし成功させた。その能力者は“バグ”と呼ばれていた。しかし、その自ら生み出した“バグ”によって、教団は壊滅してしまう。

それから8年後のとある街。

マフィアの銀行から5000万円盗んだチンピラたちに、フィリピンへの高飛びをする手配をするナナミ(清原翔)。ナナミは裏社会の人間などを相手に、仲介や交渉、情報の売買などを行う仕事を生業としていた。

カフェバーに行くとそこには指定暴力団・和宇琶會のキリヤマ(山中崇)が待っていた。中国マフィアとの取引をナナミに任せるのを拒むが、ナナミの巧みな話術に負けて結局任せることにする。

ナナミは5000万円が入ったバッグを持ち、取引現場へと向かう。そこで待っていたチョウ(村上航)は、ボディーガードを引き連れていた。その中に雇われたばかりの、カゴロク(鈴木拡樹)もいた。

ナナミが来て取引が始まるが、5000万では渡せないといい始め、1億用意しろと告げる。この中に入っているものは“むしかごの庭”がらみの品で、和宇琶會は喉から手が出るほど欲しいものだという。

果たして取引は成立するのか?

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【虫籠の錠前】1話のネタバレ

なんとかナナミは5000万で取引を成立させようと、巧みな会話でチョウを説得しようとする。だが、チョウは譲らない。そしてチョウはボディガードの男に命じ、青龍刀を持った男はナナミに襲いかかる。しかし間一髪のところで、本来マフィア側だったはずのカゴロクにナナミは助けられた。

カゴロクは約束を守らないチョウに対し、約束を守るようにいう。すると今度はカゴロクとボディーガードの男が戦い始めるが、カゴロクは人間離れした動きで男をやっつける。その戦いを見ていたナナミは、カゴロクが“バグ”であることに気付く。またこっそりとナナミに仕込んだ隠しマイクで、取引の会話を聞いていたキリヤマたちも、向こう側にもバグがいることを知る。

今度は自分を助けてくれたカゴロクに、ナナミは取引を持ちかける。だが、カゴロクはボスの許可がないと品物は渡せないという。

その隙に金を奪おうとするチョウが、ナナミとバッグを引っ張り合うと破れてしまい、中身が全て飛び出す。バッグの中に入っていた金は全て単なる紙で、最初から和宇琶會が金を渡すつもりがなかったことがバレてしまう。

それに怒ったチョウは銃を取り出し、ナナミに向かって発砲しようとする。だが、カゴロクが瞬時に手から銃を奪い、中の弾丸も抜いてしまう。人を殺したりするのが嫌いなカゴロクは、チョウと騙したナナミに対して説教をする。

怒りの収まらないチョウは、今度は刀を手にしてナナミを追い回す。ナナミは攻撃をなんとかかわしながら、別の取引相手を紹介すると持ちかけ、二人で和宇琶會を出し抜こうと相談する。それに納得したチョウは攻撃を止めるが、話を盗聴していたキリヤマたちが今度はそこに乗り込んでくる。

キリヤマがカズキに命じると、 突如カズキは口から火を噴く。カズキもまた“バグ”だったのだ。カズキに攻撃を再度するよう命じるが、充填時間が必要だといって断る。仕方なく今度はサンゾウが指輪を銃で撃つような形にした指にはめて、攻撃しようとした矢先、チョウが走ってきて阻止する。

そもそも、先に和宇琶會が自分の銀行を襲ったとチョウはいうが、キリヤマは襲っていないという。そっちこそ、元々自分達が持っていたむしかごのカギを盗んだと言い返す。しかし、チョウは盗んだのではなく「買った」という。銀行を襲ったのは和宇琶會という情報と、むしかごのカギを盗んだのはチョウたちだ、というガセの情報を掴ませたのはナナミだった。

ナナミにハメられたと気付いた二人は、ナナミを探すようそれぞれの部下たちに命じる。カゴロクも従って探しにいこうとするが、チョウにその場でクビにされてしまう。廊下に落ちていた隠しマイクを見つけたキリヤマは、ナナミが最初から横取りを狙っていたことに気付く。

施設内にむしかごの鍵を持ったまま、まだ外に出れないナナミは入った部屋にカゴロクがいて驚く。何をしてるんだときくナナミに、クビになったというカゴロク。人も殺せない、ウソもつけないんじゃ向いてなかったんだから仕方ないとナナミはカゴロクを諭す。

以前やっていた交通整理の仕事もダメだったとカゴロクがこぼす。おばあちゃんを道の向こうに渡らせようとしたら、40台の車を巻き込む玉突き事故が起きてしまったと。結局おばあちゃんは驚いて、道を渡るどころか引き返してしまったと。

何をやってもダメだと嘆くカゴロクに、ナナミは俺が今雇うと持ちかける。ここから自分とこの鍵を無事出して欲しいという依頼をカゴロクにする。 山と違って街は金が必要だから今すぐ金を渡してくれ、と頼むカゴロクに驚きながら数千円を渡し、あとは成功報酬で1千万渡すと約束する。

そして、カゴロクはナナミと行動を共にすることになる。手を差し出すナナミにカゴロクは意味がわからないまま握り返す。だが、その力は強すぎてナナミは痛がり振りほどく。握手するのが初めてだからわからなかったというカゴロクに、ナナミは本当におかしなやつだなと笑うのだった。

やがて部屋の外から聞こえる口笛に物陰へ姿を隠す二人、キリヤマが廊下から室内をうかがっていた

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【虫籠の錠前】1話の謎

初回なので謎が多いです。見ていて気になった謎を挙げてみただけで、これだけあります。最終的に全て回収できるのか?今後の展開が楽しみです。

  • 『むしかごの庭』とは誰がなんのためにやっていたのか?
  • 能力者の数は?
  • 教団を崩壊させた、最高傑作といわれる能力者とは誰か?
  • ナナミは能力者なのか?
  • 山とはどこにあるのか?
  • むしかごの鍵とはなにか?
  • 教団の残した遺産とは?

バグの謎

“バグ”と呼ばれる能力者たちが、今後も数多く登場するのだとは思います。“バグ”の特徴として大抵頭もおかしいということです。

だとすると、頭が冴えるナナミはバグではないのか?それとも例外として頭のいいバグなのか?ここらへんもまだまだわかりません。

カゴロクは“カゴ6”で能力者のように見えます。他の能力者の名前を見るとサンゾウとカズキですが、“3ゾウ”と“1キ”なのでしょうか?そうなると、ナナミは“73“でやはり能力者なのかも?しかし、能力者で番号がつかない人が出てくる可能性もあるので、まだなんともいえない状態です。

また、カゴロクが『山とは違う』という話を時々します。山がなんなのか、そこにいたカゴロクが街へ来た理由なども後に明かされるかもしれないです。

むしかごの鍵はぱっと見たかんじ黒い塊で、それがどこでどのように機能するのかはわかりません。むしかごの庭が残したものが単なる金なのか、それとも能力者を作れるレシピなのか、それもまだ謎です。

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ドラマ制作の予算が足りていない?

話が壮大な感じの話っぽいのですが、ドラマを見ていてどうしても安っぽさのようなものを感じます。調べてみたところ、予算の事情がちょっとわかったので引用します。


豊島圭介監督のコメント

成田先生の「虫籠の錠前」は「AKIRA」ばりに壮大なスケールの物語です。映像化するには『ブレードランナー2049』ばりの予算が必要。クラクラとめまいがした僕たちドラマ班は秘策を考えました。

●超能力は一話につき一回のみ。
●場所はあんまり移動しない。
●主人公のイケメン二人を含む若者以外は、できるだけ面白い顔の俳優さんたちを集める。
●個性豊かな超能力者たちのキャラクター祭りにして突っ走る。

などなどミニマルかつオリジナリティあふれるアイディアを山ほど持ち込んだのです。その結果、だれも見たことのないようなオモシロかっこいい超能力ドラマが生まれました!

ダブル主演の鈴木拡樹くんと清原翔くんの相性もすごく不思議な感じでぴったりなので是非見てください!

CINRA.NET

たとえば、能力者力を使っているシーンが安っぽいです。“能力者”が出る時点で、CGを使うことが前提の作品だと思うので、CGの部分をもう少し迫力持たせて欲しかったです。

さらに、劇中に入る音楽が一昔前のVシネマみたいです。シンセサイザーで作った、なんとも言えないホワっとした感じになっています。予算がもしあったら、既存の格好いい曲を入れてたりして、ドラマの雰囲気がもっとよくなったと思います。

しかし全体的には、地上波にはない挑戦をしているドラマだと思いました。

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【虫籠の錠前】1話のまとめと感想

30分の番組なのであっという間に終わってしまいます。初回の見どころとしては、アクションシーンです。

取引相手がマフィアやヤクザという関係もあって、何か起こるとすぐ攻撃してきます。普通の人たちのアクションも、能力者たちのアクションも、どちらも面白かったです。毎回アクションがあるかはわかりませんが、初回に関してはアクションシーンが良かったです。

さらに、“バグ”が頭がおかしいという設定もあってか、所々マヌケなシーンがあって笑いを誘います。殺伐としている設定ですが、笑いがあるので緊張しっぱなしでなく見れます。

それと、成田良悟さんが関わっているお陰で、それぞれのキャラクターが立っています。ナナミは口ばかりないい加減な人物かと思いきや、意外と世話焼きなところもあります。そしてカゴロクは現代では生き辛いぐらいの、正直者で心優しい人物として描かれています。

それを視聴者にもわかりやすく、ナナミは黒っぽい格好をしていて、カゴロクは白っぽい格好をしています。この二人の主人公が、それぞれの役割を分担して様々な困難を乗り越えていくのだと思います。

あと、セリフが結構いいです。たとえばナナミが交渉能力の高さを示すため、キリヤマに対してこういいます。

「政治家とホームレス、牧師と悪魔の間にだって商売を成立させてみせるぜ」

大袈裟といえば大袈裟ですが、ナナミの設定が口が立つという設定なので、こういったセリフがしっくりきます。今から謎の解明が楽しみなドラマです。

ただ、こういった“能力者”とかが出て来る、非現実的な話が苦手な人にはオススメできないドラマです。

なぜなら、“バグ”の定義が現時点ではまだ曖昧で、後だしの設定をどんどん入れてくる可能性があります。そうなるとご都合主義な話になりやすく、なんでも“能力だから”となりがちです。そういったことを許容できる、むしろ楽しめる人にはオススメなドラマです。

【虫籠の錠前】1話のいいセリフ

バレぬ嘘 ないと悟るは 閻魔の前

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