【滅相もない】2話のネタバレと感想をまとめています。
今回話すのは小学3年生の時に通っていた空手道場で、知り合った女の子が初恋の相手だという男性。それから大学生の時、偶然ホームステイ先のアメリカで彼女と再会する。やがて3度目の再会をした後、2人が選んだ答えは?
【滅相も無い】2話のあらすじ
初めて穴に入っていったのは、羊だと言われている。人間で初めて穴に入ったのは、動画配信者の男だと言われている。男はイラストレーターを名乗ってはいたが仕事がなく、知名度が欲しかった。穴に入った男は戻ってきていない。
12月1日金曜日。穴を崇拝する団体の代表・小澤(堤真一)が所有する別荘に集まった男女8人が、穴に入る前に自分の人生を語りそれを記録していた。
今回語るのは8日に穴に入る予定の菅谷(染谷将太)だ。菅谷は小学3年生の時に通った空手道場に同じく通っていた少女・毛利が初恋の相手だと話し始める。
合宿で彼女がトイレが怖いといって、自分の布団に入ってきたのがきっかけだった。だが、合宿以来、彼女と会うことはなかった。名前しか知らないため、連絡をすることもできなかった。
それから菅谷は空手をやめ、中学ではバスケを始める。初めての彼女は中3で出来たし、それなりに人と付き合っていた。毛利のことを思い出すことも一度もなかった。
しかし菅谷が大学2年生の時、アメリカで彼女と再会を果たす。菅谷と彼女の不思議な関係が語られるが……。
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【滅相も無い】2話のネタバレ
初恋の人との再会
アメリカにホームステイしていた菅谷(染谷将太)は、知人に誘われていったホームパーティー先で毛利と再会する。しかし、2人とも全く気づいていなかった。
大学の喫煙所でまた毛利と会った菅谷は、昔空手をやっていたという話をし、彼女もまたやっていたと話す。自分が通っていた道場と同じ道場だったと分かり、合宿の話をすると彼女も覚えていた。
それから学校内で何度か会うようになり、何人かと一緒に遊びに行くようになった。毛利はアメリカで就職したいと思っていた。それを聞いた菅谷も、何の気なしに自分もそうしようかなとつぶやいた。
3ヶ月後、菅谷はホームステイ期間が終わり、明日帰国する予定だった。毛利は菅谷を自宅に招き、クリスマスイブに2人だけのお別れ会をした。
大麻を勧める彼女に菅谷はいったん断るが、結局吸うことにした。すると世界が回り始め、2人は大笑いして騒ぎ出す。しばらくすると毛利は眠ってしまった。菅谷は帰国し、日本で就職した。
不思議な関係
それから8年後、エジプトのカイロ国際空港で菅谷は毛利と再会する。飛行機から降りてダッシュでトイレに行った時、間違えて菅谷は女子トイレに入ってしまっていた。
出るとそこに偶然毛利がいた。驚く彼女の手を引いて、ひとまずトイレを出る。その時、彼女が指輪をしていたのに気づいた。毛利は婚約者と旅行に来ていたのだ。
「結婚はしたい人なの?」と彼女からきかれ「したいとは思ってるよ」と菅谷は答えた。話はそこそこにして、連絡先をどちらともなく交換した。だがお互いに連絡することはなかった。
3度目の再会は1年後、日本に引っ越してきたと毛利が連絡してきた時だった。三軒茶屋の居酒屋で会った2人は、帰宅する頃になると方向が同じだったので一緒のタクシーに乗る。
走る車の中で毛利はアメリカにいた時、菅谷のことをかっこいいと思っていたと話す。菅谷は照れもあってか、はぐらかすような冗談を言う。
毛利は友人に「絶対就職しないから、待っている意味ないよ」と言われた。実際菅谷はアメリカで就職する気はなく、あの時はノリで言っただけだと弁解する。だけど恋愛対象ではなかったわけではない、お互いに恋愛感情があったような話をするが、なんとなくごまかした。
しばらくの沈黙の後、菅谷は婚約者と別れたという話を切り出す。エジプトで会った時には、実は自分も婚約者がいたのだという。すると毛利は「私先月、籍入れた」と話し、菅谷はまるで気にしていないような振りをした。
毛利はそっと菅谷の手を握る。車が停まるまでの間、すぐに解けてしまいそうな、そんな手つきだった。家に着くと「じゃあね」と毛利は言って降りる。菅谷はその時、なんとなくもう二度と会わないのかなと思った。そんな菅谷の左手の薬指には指輪がはまっていた。
【滅相も無い】2話の結末
菅谷は話し終えると多分籍を入れたというのは、嘘だと思うと言う。あの時、毛利は婚約者と別れたと思っていたが、自分も嘘をついていたという。お互いに嘘に気づいていたと思っていた。菅谷はその時、今の妻と婚約していて同棲もしていた。
渡邊(古舘寛治)にどちらのほうが好きだったのかと訊かれた菅谷は、あの後、一回だけ連絡してみたけど、帰って来なかったと答えた。それを聞いた青山(森田想)は本当に好きな人といれないのは、結構絶望だと嘆く。
しかし菅谷は結婚生活はラブラブだったと言う。だが、出来た子供が長く生きられないと医者から言われたという。まるで天罰だと菅谷は考えていた。罰でもなければ受け止められないからだ。そういうタイミングで穴が現れた。ちなみに穴に入っていない人も、小澤に連絡してまた会っているらしいと分かった。
12月8日金曜日。菅谷について分かっているのは、恐らく穴に入らなかったということだけだった。戻ってきたという記録もなかった。
ただ、菅谷の妻と子供は元気に暮らしていると、小澤は菅谷を団体に誘った者から聞いたそうだ。菅谷の消息は誰も知らないままである。
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【滅相も無い】2話のまとめと感想
初恋の人が忘れられない男が、穴には入らず姿を消したという話でした。
今回の話はどれが嘘でどれが本当なのか、分からないというか答えがない話です。菅谷の子供は長く生きられないといいますが、奥さんと子供は元気に暮らしていると語られます。もっとも、長く生きられないだけで、病院で生活しているとは限りませんが。
エジプトで会った時は毛利に婚約者はいて、菅谷いわく自分にもいたといいます。三軒茶屋で会った時は菅谷は婚約者と別れたといいますが、実は同棲していました。菅谷いわく毛利は籍を入れたというが、恐らく婚約者と別れていると思うと言います。
つまり菅谷はずっと初恋の人を思いながらも、同じ人かは分かりませんが常に婚約者がいる状態だと考えられます。ではなぜ、菅谷は天罰だとか、子供ができたが長く生きられないとか言ったのか?
実は毛利との間に子供ができたが中絶させ(=医者に長く生きられないと言われた)、毛利もあの後亡くなった(=連絡したが帰って来ない)のかもしれないなんてことを妄想します。なんとなくもう二度と会わないと思った、というセリフも死を想像させます。
菅谷は結局穴に入らず、かといって自宅にも戻らないそうです。夫が戻らなくても元気な妻と子供、むしろいなくなってくれて良かったのか。答えがない分、色々考えたくなる話でした。
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