今回のキントリはこのシーズンの1話目に出てきた、北山未亜の話から始まります。有希子はその事件に関係している取調べをやりたがりますが、やらせてもらえず不満ありありです。そんな中に起きた事件の取調べは、犯人の自首から始まります。しかし春さんとの対立が始まり、有希子は真実を取り調べから引き出すことができるのか?
緊急取調室概要
7話ゲスト
- 伴佐知恵(大久保佳代子)
- 若杉純(稲葉友)
- 坂本彰夫(尾崎右宗)
- 勝沼静香(小池由)
- 中田善次郎 (大杉漣(回想))
前回はこちら
あらすじ
宝石販売会社の敏腕社長・伴佐知恵(大久保佳代子)が、別れた夫・坂本彰夫(尾崎右宗)を殺したと自首してきた。しかも、佐知恵は証拠として、遺体のインスタント写真まで持参。さらに、取り調べを担当することになった真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に対し、神妙な面持ちで「悪いことをした以上、罪を償わなければ幸せになれないと思いました」と打ち明ける。というのも、佐知恵は23歳も年下のイケメン販売員・若杉純(稲葉友)と再婚する予定なのだという。しかも、若杉は殺人を犯したと知ってもなお、彼女のことを待つと誓ったというではないか!
罪を償う覚悟を決めた佐知恵は、取り調べでも素直に供述。事件の経緯についても、ことあるごとにお金を脅し取りに来る坂本と縁を切ろうとしたところ、もみ合いになって殺してしまったと説明する。もちろん、物証もそろっており、佐知恵の容疑は固まったも同然。“ある理由”から焦っていた有希子は、早々に所轄の警察署へ引き渡そうとする。
ところが、キントリきっての頭脳派・小石川春夫(小日向文世)は、事件を洗い直すべきだと異を唱える。年の差再婚も然ることながら、若杉が殺人にまで目をつぶる心理がどうも納得できないというのだ。だが、若杉は佐知恵を愛していると断言。そんな中、キントリ・メンバーと飲みに出かけた取調官・玉垣松夫(塚地武雅)は、こぼれた焼酎を見て、証拠写真に残された“ある矛盾”に気づく――。
公式HPから引用
ネタバレ
感想
冒頭で問題となる“模倣犯”の事件ですが、そんな事件あったか?と思って調べましたら、初回の冒頭で有希子とやりとりしていた被疑者の女性でした。その時は具体的な罪の内容を言っていなかったのですが、最終回にでもこの北山未亜がまた登場するのでしょうか?そして、今回の事件はゲストである大久保さんの、リアルな話の再現ドラマかと思うぐらいの内容です。
北山未亜とは?
冒頭で有希子が取り調べをしたがる“模倣犯”の事件の話の元になる人のようです。どんな人物だったか改めて調べてみました。
- 初回冒頭に登場
- 有希子が取り調べを担当
- 弁護士を呼んだらしゃべってもいい
- 取調べに弁護士呼ぶのは海外じゃ普通のこと
- どうやら3人死んでいる
何で3人死んだのかはわかりません。この人が殺したのかもわかりませんが、取調べは“被疑者”として受けているので、殺害の容疑はかかっているのだと思います。
- しゃべったらやり直せる
- 今の利益誘導じゃない?と突っ込む
- 黙秘権は場合によっては情状を悪くする
- 自白を強要された
- 座らずに笑っていたら座れと言われる
- 脅迫も受けました
なかなか手ごわい被疑者です。法律に通じているのか、頭がいい設定なのかも謎です。有希子は北山未亜を「自供を取れないまま送検した」と言ってます。
未亜の事件との共通点は、“大学の同級生を殺した”というのがどうやら共通点のようです。
医大生刺殺事件の内容
この事件が起きて有希子は未亜の事件が発端になっていると思ったようです。新聞やネットニュースでも“模倣犯”の見出しがついています。どんな事件なのか、ドラマから引用します。
城北医科大で刺殺事件 未来ある大学生の死
東京江東区豊洲北にある城北医科大学において、同大学医学部1年生の田山修二さん(19)が何者かに殺害されるという痛ましい事件が26日発生した。目撃情報などによると事件当日、救急車が到着した時には既に意識がなく、現場には大量の血が流れていたという。病院に到着後死亡が確認された。直接の死因は刺傷による失血死とされている。
ドラマ内映像から引用
江東署によると、未だ容疑者と思われる者は特定されておらず、同キャンパス内の大学関係者、学生を中心に聞き込みにあたっている。亡くなった田山さんは、成績優秀で人当たりもよく、医学部の中でも交友関係が広いとされ、慎重に行っている。現場となった医学部の西階段は、各主要棟へ向かうために大回りをしなければならない為、普段から利用する者が少なかったという。
これだけ見るとどの辺りに、未亜の事件と関係あるのかわかりません。医大生が大学内で死亡したというだけです。しかし、次のニュースでは容疑者が任意同行されます。
男子医大生刺殺事件 医学部同級生の関与で「模倣犯」の声
ドラマ内映像から引用
26日、江東区豊洲北にある城北医科大で起きた男子医大生刺殺事件において、同大学医学部一年生の男子学生が警視庁江東署に任意同行された。男子学生は、被疑者の学生と同じ医学部のゼミ仲間で日頃からよく話す間柄であったとの証言もある。
江東署によると、同キャンパス内の医学部棟の西階段付近で、第一発見者の同大警備員が被害者の田山修二さん(19)が血を流して倒れているのを発見、緊急通報した。
同大学の学生によると、医学部棟の西階段は、各主要棟へ向かうために大回りしなければならない為、普段から利用する者が少なかったという。また、同大キャンパスの学生たちに話を聞く中で話題に多くあがったのが、記憶にまだ新しい2ヶ月前の同級生毒殺事件だ。
この“2ヶ月前の同級生毒殺事件”というのが、未亜の起こした事件なのかと思います。しかし、今回の事件は刺殺となります。よって、殺害方法での模倣ではないのだと思われます。
この事件をまとめますと…
- 大学内で学生が殺される
- 死亡した場所はあまり人が来ない場所
- 同級生が容疑者
という事件になっています。
有希子がこの事件の容疑者の取調べをしたいと言いますが、今回担当となったのは別れた夫婦の揉め事な事件です。
玉垣のひらめき
いつもの居酒屋で飲んでいた時、零した酒がテーブルから落ちていくのを見て玉垣がひらめきます。佐知恵が自首の際に持って来た写真の、テーブルの上に零れたアヒージョに違和感を覚えます。アヒージョの油が傾いた机の上を垂れていく時間を計算し始めます。
- 死亡推定時刻は午後10時から午前1時の間
- 佐知恵の供述と管理人の証言から犯行時刻は午後10時すぎ
- 鑑識が臨場したのが、午前5時12分
- 要するに鑑識の写真は7時間後に撮られたもの
経過時間計算プログラム
液体 | オリーブオイル |
液量(V) | 60CC |
室温(T) | 23.4℃ |
斜度(θ) | 22° |
初期位置(L0) | 0cm |
中間位置(Li) | 60cm |
現在位置(Lf) | 100cm |
経過時間(t) | 230-264分 |
- テーブル全長:120cm
- 鑑識臨場写真:100cm
- インスタント写真:60cm
- 7時間の経過であればテーブルからこぼれていると推測できる
- 佐知恵の持ち込んだ写真は、4時間から4時間半前
- よって犯行時刻は10時ではなく、午前0時30分~1時
これにより佐知恵の証言に矛盾が生じます。
その他気になったこと
- カラオケ屋みたいな名前のBAN BANという名前の宝石販売会社
- 「しゃ~ちょ~お~」と呼ぶ声に金を上からバラまく佐知恵
- 回想で登場する善さん
- ナベは2回り年上との結婚は無理
- 春さんと2人で「うぇ~い」をする有希子
まとめ
今回の話はゲストの大久保さんを元に、そのまま話を作ったみたいな回でした。お金もあって知名度もある、そんな女社長と大久保さんがシンクロして見えました。いつも思うのですがやっぱり芸人さんはコントをやったりする関係上、演技をしてもあからさまに下手っぴな人がいないなあと思います。ドラマに異業種の人が参加することは賛否両論ありますが、自分は適材適所ならいいんじゃないかと思ってます。未亜の話は最終回に向けてのフラグなのか?来週もまた楽しみに視聴したいと思います。