12月5日に放送された【科捜研の女19】23話「土門刑事の妻」のネタバレと感想、ロケ地や考察などをまとめました。
土門さんの妻という人はいったいどんな人だったのか?そして別れてしまった理由などが今回分かりました。今回だけでは事件が解決せず次週に続くので、事件の考察や土門さんはどうなるのかについても考えてみました。
【科捜研の女19】23話のあらすじ
フリーライターの広辺誠児(森下じんせい)が絞殺された。臨場した榊マリコ(沢口靖子)は、遺体の下から1999年12月31日付けのチケットを見つける。その券面には京都府警の刑事だった火浦義正(升毅)の指紋が付着していた。火浦の関与も疑われたが、土門薫(内藤剛志)はそれを否定。火浦は19年前に警察を辞め、その年に死亡していたのだ。
公式HPより
広辺は生前、1999年の大みそかに発生した『ミレニアム集団自殺』と呼ばれる大学生10人の服毒自殺を調査していたことが分かる。20年前の集団自殺と今回の絞殺事件の間に、何か関係はあるのか?
さらに被害者のシャツから火浦の指紋が検出。このシャツは今年発売されたもので、実は火浦が今も生きていることを示していた!
火浦と同期で刑事拝命も同時だったにもかかわらず、多くを語りたがらない土門。ただならぬ気配を感じたマリコは、火浦の19年前の足取りを追うべく、遺体発見現場の滋賀県へ向かう。
担当した警察官によれば、2000年9月に河川敷のテント小屋でホームレスが焼死し、所持品の免許証から、遺体を火浦と断定したという。
焼死した人物と火浦がすり替わった可能性を疑うマリコ。顔写真の照合から、火浦は野本泰治名義で免許を取得していることが判明。火浦は焼死した野本の戸籍を乗っ取り、成りすましていたのだ。宇佐見裕也(風間トオル)らは火浦の現住所を訪ねるが、すでに姿を消した後だった。そんななか、土門は自ら捜査を外れてしまい…。
20年前にいったい何があったのか? 知られざる土門の過去、そして元妻の存在が明らかに…!?
【科捜研の女19】23話の感想
土門さんの妻を演じていたのは早霧せいなさんでした。死別かと思ったらゴタゴタがあって別れた後に亡くなったという流れでした。このゴタゴタの部分が、今回起きた事件と何か関わりがあるのか?そんな感じの展開です。
以前、藤倉刑事部長とその友人の話の回の最後、土門さんにもライバルみたいな人はいないのか?と、マリコが聞きました。その時、土門さんが話すようなことはない。と言って匂わせます。その前ふりの答えが今回の話となります。
テレ朝お得意のやめるやめる詐欺的な煽りもあります。今回は土門さんが警察学校のほうへ異動になるのか、どうなのかといった感じです。もしかしたら本当に一度異動して、また戻って来るという可能性はあるでしょう。一課長をやったりしている関係で、内藤さんも結構忙しそうなので、お休みというのはありそうです。
今回の話は前後編に分かれ、完結せずに次回へと続きます。
今回はネタバレ内容の詳細を書いていきます。未見の方はご注意ください。
【科捜研の女19】23話の事件概要
今回起きた事件が20年前の事件と繋がり、さらに土門さんとその妻にまで関わってくるという、想像つきづらい展開で話が進んでいきます。まずは今回起きた事件について、詳しく掘り下げます。
被害者
- 広辺誠治(43歳)
- フリーライター
- ネットニュースサイト「コンスピネット」運営
- 死亡推定時刻:午後3時~5時
- 死因:窒息死による絞殺
ロープのようなもので首を絞められて死亡しています。凶器は見つかっていません。この人物の着衣から指紋が検出され、検索したところ火浦という元警官の指紋が検出されました。さらに、死体の場所に1999年12月31日の京都タワーの展望台チケットが落ちていました。
火浦を調べたところ既に死亡していたはずなのになぜ?となり、さらに調べていくと火浦は生きていて戸籍を乗っ取ったのでは?となります。
広辺のやっているサイトは蒲原いわく、眉唾ものの情報ばかりを取り扱っているサイトです。PCのパスワードを解除したところ、中に20年前に起きた集団自殺事件についての記事が見つかります。しかし、殆ど破棄されていました。
記事を削除した日と同じ日に、森迫という人物から300万円振り込まれていました。調べたところ京都中央大学の法教授だと分かります。記事を削除する代わりに金を振り込んでもらったということも分かりました。
物語の終わり際に今度は森迫が何者かによって殺害され、今回はここで話が終わります。
コンスピネットについて
被害者の広辺が運営していたサイトですが、どういった内容を取り扱っていたか?
- スプニール魔女裁判―清廉潔白のグロテスク
- 村上竜也「恫喝騒動」が収束しないウラに“理想の彼女ランキング1位”の呪い
- 富士南UFO同乗事件―セルマイヤ星人のケース
- マヤ暦の地球滅亡説信じがたい「真実」を全分析!
- もしもあなたの家に幽霊が取り憑いていたら?
- 世界のモンスターがこれ1冊で分かる
- 不気味な死にざまで全員死亡!実際に起きた奇っ怪な遭難事件の真相は!?
- 茶柱が立つ確率と殺人にあう確率はどっちが高い?知らない方がよかった裏世界の雑学
- 異星人に誘拐されたら何て言う?オカルト誌「月刊YU」が英会話本を発売!?
- みかりんに整形疑惑?美容整形外科医がジャッジ!
- 世界中がどうかしていた!スゴすぎる世紀末のオカルトブームをふり返る
- 「取り憑かれてもOK」連休に行きたいオカルトスポット7選!
何でもアリなサイトです。東スポとか実話ナックルズとかムーを足して割ったようなサイトです。センセーショナルなタイトルで煽り、アクセスを稼ぐようなサイトなのでしょう。異星人が英語で通じるのか?謎です。
みかりん整形疑惑の整形外科医のコメントが面白かったので引用します。
メスを使った手術は傷跡で分かる場合がありますが、注射を打つだけの整形はかなり分かりづらいですね。目に関して言うと、整形している二重は留めてあることが多いので、目をつぶると2箇所へこんでいるように見えます。鼻は眉間のあたりから鼻が始まっていて、少し幅が太くなっていると、整形している可能性が高いです。毎回大量のヒアルロン酸を打つ人はそうなりやすいですね。
内容がウソかホントかで言えば、ドラマなので“ウソ”なのでしょう。もっともらしい記事が面白かったので、引用してみました。
広辺が探っていたこととは?
広辺のPCの中を見てみると、20年前に起きた事件に関する記事が見つかります。どういったものか?
- 真相究明ミレニアム集団自殺を追え!
- 第1弾 ミレニアムの惨劇
- 第2弾 11人目の殉教者 早すぎた死
- 第3弾 集団自殺に隠された不都合な真実!
- 第4弾 警察はなぜ隠蔽したのか
とフォルダが分かれています。何回かに分けて記事を掲載する予定だったことが分かります。まずは、第1弾の内容を引用します。
第1弾 ミレニアムの惨劇
今から19年前、1999年から2000年に変わり世界中がお祭りムードに包まれていた頃、京都中央大学の学生寮では凄惨な事件が起きていた。同大学の学生10名が集団自殺を行ったのだ。学生らは0時ちょうどに自殺を実行し、シアン化物入りの飲料水を飲み命を絶った。この事件は「ミレニアム集団自殺」と呼ばれ、当時の日本を震撼させた。自殺した学生ら10名は「ノストラダムスの会」というサークルのメンバーであり、当時ブームであった世紀末の予言や、終末思想を研究するサークルであった。当時の彼らを知る人物Kさんは「何をしているか分からない暗い集団」「世界の終末が、終末思想が、などと言って薄気味悪かったのを覚えている」と発言している。現在でも具体的な理由は定かではないが一説として当時都市伝説として囁かれていた「2000年に世界が滅びる」ということを信じ、自殺を実行したのではないかと思われている。今、彼らが生きていたなら様々な分野で活躍していたかもしれない…そう思うと残念でならない。
という内容が書かれていました。しかし、第2弾以降のデータは削除されていました。その理由は、この「ノストラダムスの会」というサークルの顧問をしていた、森迫教授に取材に行った際、掲載しない代わりに口止め料として300万受け取ったからです。
教授にマリコたちが話を聞きに行くと、昔の事を掘り返されたくないからとか、そんなありきたりの理由を言っていました。この第4弾と第5弾の部分が、今回の謎となり土門さんの妻や、火浦に関わってくる部分なのだろうと想像がつきます。
ミレニアム集団自殺について
1999年から2000年に日付が変わる時に京都中央大学の学生たち10人が、服毒自殺をした事件となります。詳細をまとめました。
2000年1月4日に掲載された事件を報じる新聞記事を引用します。
京都中央大学学生集団自殺事件
シアン化物を使用 学生十名死亡【京都中央大学】一日午前一時ごろ、京都市中央区濱田山町の京都中央大学からの通報を受けて、救急隊員が学生寮の一室に駆けつけたところ、十人の学生が倒れているのが発見された。病院に搬送されるも意識は戻ることなく十名全員の死亡が確認された。京都府警の発表によると、死亡した十名には目立った外傷はなく、シアン化物入りの飲料水を飲み自殺したものと思われる。学生たちはオカルト系サークルの部員で世紀末の予言について研究していたという。サークルはノストラダムスを題材とした研究、集会を目的としており、集会にはメンバーの多くが参加していたという。京都府警はノストラダムスの終末思想が事件と関係しているのではないかと捜査を進めていく方針だ。
まとめますと
- 2000年に変わるタイミングでシアン化物を飲んで服毒自殺
- 死者は10人
- 「ノストラダムスの会」というサークルメンバーである
ということです。広辺のフォルダ内に一枚の画像ファイルが見つかります。それが、何を意味するのか?記事を引用します。
新年直前に飛び降り自殺
十二月三十一日午後十一時過ぎ、下京区布山町のビル裏の路上に血を流して倒れている男性を消防が発見、まもなく死亡が確認された。府警によると同ビルの屋上から飛び降り自殺を試みた可能性が高い。亡くなったのは楡井敏秋さん(23)京都中央大学医学部五年で職員らの話では、大学では真面目な学生だったが最近は沈んだ様子だったという。伊集院権三朗学長は「このような事態を防ぐことができず申し訳ない。動機などの詳細は調査中ですが、楡井くんが亡くなったことについては非常に残念です」とコメントを出した。府警によると遺書などは発見されなかったという。親族は自殺するような心当たりはないという。
これが恐らく広辺のフォルダにあった「第2弾 11人目の殉教者 早すぎた死」を指しているのだと思います。
土門さんの妻について
土門さんの妻が今回初登場します。どんな出会いがあって別れに至ったのか?それら全てについてまとめました。
- 旧姓:真柴有雨子
- 生年月日:昭和39年4月22日
- 職業:大学病院の看護師
二人の出会いは土門さんが無茶をするため怪我ばかりするので、病院に度々行っていた関係で知り合い仲良くなります。2人とも派手なことを嫌って結婚式は挙げませんでした。結婚後も有雨子は看護師を続け、土門さんも刑事で忙しくしていました。
しかし、1999年の秋ごろ、火浦が有雨子と不倫しているという噂が立ちます。それから土門さんが有雨子に真相を問いただしますが、有雨子は「ごめんなさい、でも言えないの」としか答えません。不信感が募り土門さんは家にほとんど帰らなくなってしまいます。
その結果、有雨子のほうから離婚を切り出して別れます。有雨子は別れて2年後に病気で亡くなります。有雨子が悪性腫瘍の緩和ケア病棟に入院していると、遠縁の人から手紙が届き美貴が無理矢理連れて行って土門さんは有雨子に会います。そして2人きりで何かを話し、それが別れとなったということです。
火浦と有雨子の関係、それが本当は何だったのか?今回は分かりませんでした。
火浦について
今回の被害者広辺の着衣にあった指紋を調べてみたところ、既に死亡しているはずの元警官である火浦という人物の指紋が検出されます。この人物、実は生きていることが分かり、さらに土門さんの同期だったことも分かります。いったいどんな人物だったのでしょうか?
- 名前:火浦義正
- 身長:180cm
- 体重:66kg
- 生年月日:1962年10月6日
- 部署:京都府八条中央警察署刑事課強行犯係
- 階級:巡査部長
- 採用年月日:1987年4月1日
- 退職年月日:2000年3月8日(依願退職)
土門さんが舞鶴南署に行く前、八条中央署に所属しそこで刑事になります。同じ平成6年の4月4日に火浦と共に刑事課の強行犯係に拝命されます。しかし、1999年の大晦日に起きた事件の後、2000年の3月に退職し、さらに半年後の2000年9月、滋賀県の河川敷で焼死体で発見されます。
なぜ死亡したことになったかというと、遺体が発見された時に火浦の身分証を持っていて、歯に治療痕もなかったため、身元が判明していることから詳しく調べなかったそうです。そのため、火浦は他人の戸籍を乗っ取り、別人になりすまして生きていました。
土門さんは火浦の話をしたがらないどころか、憎しみさえ持っているような感じです。その理由として、以前よく行っていた店の人の話と、妹の美貴の話をまとめます。
- 2人はいいコンビだった
- よきライバルで親友だった
- 1999年の秋ごろに土門の妻と不倫という噂が立つ
- 火浦が依願退職後に土門も居づらくなって異動を願い出た
元々とても仲良かったのですが、土門さんの妻と不倫しているという噂が立ちます。そこで問い詰めても「俺はもう刑事ではいられない…すまなかった土門」とだけ言って警察を辞めてしまいます。2人の間に何があったのかは分からずじまいです。周囲では火浦は土門さんの妻を寝取って、それが上司にバレたせいでクビ同然で依願退職になった、なんていう噂すら立ちます。
今回、墓を訪ねたところに火浦が現れ、土門さんが問い詰めようとしますが、マリコからの電話を出ている隙に火浦は消えてしまいました。土門さんの妻、火浦、ミレニアム集団自殺これらが何かしらの関係がありそうです。
【科捜研の女19】23話の考察
ミレニアム集団自殺、有雨子と火浦の関係、そして今回の事件。それらを全て結びつけるものは何なのか?現時点で分かっていることから考察してみました。
警察の隠蔽はあったのか?
火浦がいた古書店に紙の燃えカスがありました。それを科捜研で復元してみたところ、こんな文字が書かれていたそうです。
「極秘捜査」「テロ」
もしかすると、火浦は極秘捜査をしていて、それはテロ計画の捜査をしていたのかもしれません。そこで、有雨子に何らかの協力をしてもらっていた。極秘なので火浦も有雨子も、土門さんに言う事ができなかったのではないしょうか。
何を隠蔽していたかについては、恐らく「11人目の殉教者」が自殺ではなく、他殺なのではないかと思われます。ミレニアム集団自殺自体はどうなのか?有雨子が看護師という職業柄、シアン化物を調達していたとまでは思えません。ただ、何かの手違いがあったのかもしれません。火浦が「刑事ではいられない」と言ったりしているあたりが、そんな気にさせます。
謎のポスター
土門さんが墓地に向かう途中、なぜか映る選挙ポスターがあります。それは、衆議院議員の古賀大儀という人物のポスターです。今回は登場しませんが、この人物が何らかの関係がありそうです。なぜなら、エンディングのキャストに名前が出てくるのです。
ポスターだけの人物の名前をわざわざ出すのか?疑問です。そこから考えられるのは、この人物は次回登場する可能性が高いということです。また、国会議員という立場からして、警察の隠蔽に関係ありそうです。下手すれば殺人でも犯しているのではないか?そんな気がします。
【科捜研の女19】23話のロケ地
京都産業大学
京都中央大学の外観
京都産業大学
吉村大観堂
火浦の古書店
吉村大観堂
くろ谷金戒光明寺
有雨子の墓地があるお寺
浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺
れんこんや
マリコと蒲原が行った店
食べログ
膳所城跡公園
ホームレスの小屋があった河川敷
膳所城跡公園 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]
【科捜研の女19】23話のその他気になったこと
- 人に教えることは何もない土門さん
- 所長に無理を押し付けるマリコ
- 小学校中のPCに対応ソフト入れていた亜美
- そんな亜美を恐ろしい小学生という所長
- 蒲原にも無理を頼まれる所長
- マリコから教わったのかとボヤく所長
- お土産がいつもながらタイムリーな風丘先生
- “薫さん”呼びな有雨子
【科捜研の女19】23話のまとめ
土門さんの奥さんが登場した回でした。前後編に話が分かれているので、今回は話が完結しません。ミレニアム集団自殺と今回の事件、さらに火浦と有雨子の関係、それらがどう関係があるのか?謎だけを残す回でした。
土門さんが警察学校に異動になるのか?いつものテレ朝なやり方をしていますが、殉職匂わせではないので可能性はゼロでもないかなと思います。なぜなら内藤さんも一課長やったり、他局の2時間ドラマで十津川警部やったりと結構忙しいです。スペシャルな時だけ登場とか、出演回数を少しずつ減らすとかはありそうです。
次回は12月12日20時から放送予定です。今回の事件の完結編となります。