【完全無罪】2話のネタバレと感想|警察の失態

WOWOW
記事内に広告が含まれています。

WOWOWのドラマ【完全無罪】2話のネタバレと感想をまとめています。

千紗は再審請求で、当時取り調べを担当した刑事たちを尋問する。ずっと否認していた平山が、妹の死から突如自白したのを受け、違法な取調べがあったのではないかと問い詰めると……。

スポンサーリンク

【完全無罪】2話のあらすじ

松岡千紗(広瀬アリス)は、平山聡史(北村有起哉)を信じる事に決めて再審請求を進める。平山を有罪にしたのは、自白と車にあった被害者の毛髪だった。供述は拘留11日目までは一貫して無罪を主張していたのに、12日目になった途端に自白するという不自然さがあった。

また、当時DNA鑑定をした機械よりも、現在の機械のほうがより正確な結果が出るため、再鑑定に向けて動き出す。

真山健一(鶴見辰吾)に再審請求をするように背中を押された千紗は、当時取り調べを担当した2人の刑事・有森義男(奥田瑛二)と今井琢也(音尾琢真)を、再審請求審で尋問する事になる。

千紗は有森に自分が誘拐事件の被害者の1人である事を明かして、真実を語るよう訴えるが彼は何も明かさなかった。次は今井を尋問する事になり、同様に被害者であることを千紗が明かすと、今井は動揺し始め……。

←1話3話→

スポンサーリンク

【完全無罪】2話のネタバレ要約

3行でネタバレ要約

松岡千紗は平山の無実を信じて再審請求を進めると、平山の自白に違和感を覚える。

再審請求のための審議で、千紗は有森に自分が被害者の一人であることを明かして真実を話すよう訴えるが、有森は何も明かさなかった。

一方、刑事の今井は、自白や証拠が違法に操作されたことを法廷で告白し、事件の真相が大きく揺らぐ。

500文字ぐらいでネタバレ要約

松岡千紗は平山聡史の無実を信じ、再審請求を進める中で、過去のDNA鑑定の再検証を求める。彼女は取り調べ中に平山が突然自白したことに不自然さを感じ、平山が心神喪失状態にあった可能性を疑う。

再審請求審で当時平山を取り調べた刑事の1人、有森に千紗は尋問する。何も語ろうとしない有森に、自分が被害者の1人であることを明かし、真実を語るよう訴えるが有森は何も明かさない。

一方で、刑事の今井は法廷で、警察による違法な取り調べや証拠の捏造が行われていたことを告白する。今井は平山に自白を強要し、証拠として明穂の毛髪を偽装したことを認め、事件が捏造されたものであることが明らかになる。

スポンサーリンク

【完全無罪】2話の詳細なネタバレ

不審な自白

松岡千紗(広瀬アリス)は、平山聡史(北村有起哉)を信じられると思っていた。熊弘樹(風間俊介)に突破口を聞かれると、状況は厳しいが不利な証拠はないと答えた。しかし、平山が取り調べ中に自白したことと、彼の車の中から明穂の毛髪が発見されたことが、有罪の決め手となった。この二つの証拠を崩せばよいと千紗は考えた。熊も供述調書に不自然な点があると感じていた。

平山は逮捕後、一貫して無実を主張していたが、12日目に突然自白した。逮捕から11日目に平山の妹が突然自殺したため、その翌日に平山が自白したことは千紗にとって不自然に思えた。千紗は妹の自殺によるショックで平山が心神喪失状態に陥り、刑事にその弱みに漬け込まれたのではないかと考えた。

しかし熊はそれでは、再審請求が難しいのではないかと疑問を呈した。だからこそ千紗は、DNA鑑定が必要だと主張した。平山は車の中に明穂の毛が、あるはずがないと断言していたからだった。

千紗は当時DNA鑑定を担当した、福家(戸田昌宏)に会いに行った。通常、毛根まで残っていることは珍しいが、その時は毛根まで残っていたという。つまり、髪の毛が引っ張られて抜けた可能性があるということだった。車内で相当な争いがあったのではないかと推測された。

千紗は当時の機械ではなく、現在の機械で再鑑定した場合、結果が異なる可能性がないかと問いかけた。福家は「あるな、十分に」と答えた。当時のDNAはまだ残っているが、DNAの再鑑定を裁判所が認めるかが問題だった。

針穴と駱駝

千紗は東京に戻り、真山健一(鶴見辰吾)に報告書を提出した。真山は書類を受け取ると、かつて裁判官だった頃の話を始めた。裁判中に眠くなってしまうことがあり、最初は病気を疑ったが、そうではなかった。徹底的に自分が食べたものの成分を調べた結果、小麦が原因で眠気を引き起こしていたことが分かったという。「自分がこうだと思ったら、徹底的にそれを調べることが大事だ」と、真山は千紗に語りかけた。

さらに、真山は「もし平山が無実だと思うなら、針の穴に駱駝を通す覚悟で調べるべきだ」と述べ、再審請求を行おうと提案した。特別公務員暴行陵虐罪に該当する可能性があるという理由から、取り調べの違法性を追求する方針を示し、検察にDNA再鑑定を働きかけることを決意した。また、当時取り調べを行った刑事を証人として呼び、彼らに違法性を認めさせる意向を示した。

真山は「有森は手強いだろうが、恐れずに戦えばいい」と千紗を激励した。そして「警察の正義は犯人を逮捕すること。検察の正義は負けないこと。私がいた裁判所の正義は法的安定性。しかし、それぞれが自分の正義を行ったところで、意味はない。弁護人の正義も同じだ。結局、正義に埋没してしまうのは誰もが同じで、泣くのは無実の人間や弱い立場の者だけだ」と述べた。

千紗が帰り際、瀬戸口規夫(堀部圭亮)に挨拶をすると、瀬戸口は彼女の活躍を称えつつ、「出る杭は打たれる」と忠告した。

刑事と検事

有森義男(奥田瑛二)は墓参りに来ていたところ、瀬戸口から再審請求が行われるという連絡を受けた。時効により罪には問われないが、陵虐罪の証人として呼ばれる可能性があると伝えられた。彼らは再審請求を経てDNA鑑定に持ち込むつもりであり、当時使用されていた鑑定機械MCT118が、問題のある機械だったからだろうという。

瀬戸口は担当する検事が自分の後輩であるため、話は通してあると告げた。さらに、感情的にならないようにと忠告し、真山が常人離れした存在であるため、何をしてくるか予測がつかないと警戒を促した。

有森は「私には分かりませんが、普通に戦って普通に勝つだけです」と冷静に応じたが、瀬戸口は有森が罪を償わずに逃げている者を許せない、という強い感情を持っていることを心配し、力が入りすぎていると感じていた。その後、瀬戸口は今井琢也(音尾琢真)にも再審請求が行われるらしいと電話で伝えた。

その後、千紗は有森の家を訪れ、彼と話をする機会を得た。有森は平山を逮捕し、自白させた担当刑事であった。千紗はその時、違法な取り調べが行われたかどうかを問いただしたが、有森は無言でいた。千紗は「有森さん、あなたは決して悪い人じゃない。とても人情味溢れる刑事さんだったと聞きました。どうか本当のことを喋ってくれませんか?」と懇願したが、有森は「すいませんが、お話することはありません」と答え、何も語ろうとはしなかった。

被害者の怒り

千紗が事務所に戻ったが、熊はまだ戻っていなかった。その時、千紗に真山から電話が入り、同時に熊も戻ってきた。真山からの連絡によると、再鑑定ができそうだという。検察が協力的で、鑑定人も当時の鑑定に問題があったことを指摘し、やり直しを求めている人物だった。事が怖いほど順調に進んでいることに、千紗と熊は驚くと同時に喜んだ。今回の再審請求審では、有森と今井という当時の刑事たちを追求していくことになると決まった。

その後、千紗は平山に面会し、再審請求審が行われることになったと報告した。平山は「勝てるんでしょうか?」と不安そうに尋ねたが、千紗は「はい」と力強く答え、DNA鑑定の結果次第だが期待してほしいと伝えた。そして、千紗は一つだけ聞かせてほしいと問いかける。なぜ11日目まで否認していたのに、12日目に突然自白した理由を尋ねた。妹が自殺したからかと尋ねると、平山はしばらく考え込んだ後、うつむいてしまった。

「なぜ裁判でそれを主張しなかったのですか?」と千紗が問い詰めると、平山は「平山さんは本当に無実なんですよね?」という千紗の言葉に反応し、「有森…今井…あいつら…鬼ですよ」とつぶやいた。

彼は暴力を受けたことを数え切れないほど語り、顔を殴られなかったのはあざが残るからだと泣きながら話した。さらに、殺すぞと脅され、妹にも不幸が起こると言われたことを明かす。そして、背中を押されて知りもしない、遺体の発見場所まで誘導されたと告白した。有森と今井が妹に嘘を言い、それが原因で妹が死に追いやられたと、泣きながら怒りをぶちまける平山。その様子を千紗は何も言わずに見守っていた。

一方、有森は池村敏恵(財前直見)に綾川事件の再審請求があることを話した。有森は平山の有罪が明らかだと信じており、こんな事態になったことに対して敏恵に謝罪した。話を聞いた敏恵は怒りを隠せなかった。「有森さん、殺人罪を償うことなんてできるんですか?」と問いかけると、有森は首を横に振り「いえ…」と答えた。敏恵はさらに「殺人を償うことなんてできないですよね?ではなぜ、平山は自分のしたことを恥じ、考え…苦しまないのですか?」と憤りを露わにした。

尋問

裁判所前で「おはよう、千紗ちゃん」と熊が声をかけると、千紗は「自分のことを千紗ちゃんって呼んでたっけ?」と問い返した。裁判所に来ると気持ちが萎えるという千紗に対し、熊は「これから戦いに行くんだから、松岡先生って呼んだほうがいいかもしれないな」と話した。その後、今井と有森も現れた。

有森がまず証言台に立ち、違法な取り調べがあったかどうかを問われると、有森は「供述は任意だった」と答えた。また、平山が自白した12日目の取り調べについて、適法であったかと問われると、有森は「時間についてはやや長すぎたかもしれない」と述べた。

千紗は、11日目までの供述とその後の供述の変化に注目していると指摘し、12日目に突然全てを認めたのはなぜかと質問したが、有森は「それが不自然だとは思わない。よくあることだ。なぜそうなったかは自分には分からない」と答えた。

千紗はさらに、11日目に平山の妹が自殺したことと自白の関係について問うが、有森は「そう言われても困る」と言葉を濁した。平山が精神的に追い詰められていたことを、考えなかったのかと問われた有森は、「自分は供述を機械的に書き取るだけだ」と冷静に答えるにとどまった。

千紗は有森が平山を犯人だと確信しており、正義感から違法な取り調べを行ったのではないかと問い詰めた。有森は「確かに平山を犯人だと確信している。適法な取り調べのもとに。そして被害者、その遺族に対しては深く…海よりも深く…同情している」と答えた。そして有森は逆に「あなたは暴力によって愛する者を奪われた者の気持ちが分かりますか?」と千紗に問いかけた。

千紗は「私には分からない…では聞きますが、松岡千紗という名に聞き覚えはありますか?」と反撃しようとしたが、検事と弁護士によりこの質問は裁判と関係ないとして却下された。千紗は暴力によって自白を取ったのではないかと疑い、「どうか私、松岡千紗の目を見て答えてください!」と有森に訴えた。彼女は有森に対して本当のことを話してほしいと懇願し、有森は千紗を保護した時のことを思い出していた

千紗は矢継ぎ早に、有森が平山を遺体遺棄の場所に誘導したのではないか、精神的に弱っていた平山を利用してそうしたのではないかと問い詰めたが、有森は「私は誘導などしていません。そんな事実は一切ありません」と強く否定した。それに対し、千紗は「それがあなたの正義ですか?正義感ですか!」と激しく詰め寄ったが、裁判官から冷静になるよう促された。

尋問を終えた有森は瀬戸口に電話をかけ、弁護人が3つの誘拐事件の被害者の一人だったことを報告した。有森は一時的に焦ったが、結果的には問題なかったと安堵し、久しぶりに再会した今井も変わらずだったと話した。そして、DNA再鑑定の結果が出たことが伝えられた。

真山からの連絡で、再鑑定した結果、明穂のものに間違いないと判明する。午後からの今井への尋問を自分が行うかと熊に聞かれるが、千紗は「警察が証拠を捏造したのかもしれない」と疑念を抱いていた。

スポンサーリンク

【完全無罪】2話の結末

千紗は今井への尋問を開始した。彼女は平山に対する暴行が、自白に追い込んだのではないかと問い詰めたが、今井は自白は任意であったと答えた。さらに平山が突然自白したことを、不自然に感じなかったかと問うと、今井は「理由は平山に聞いてくれ。供述は機械的に記録するだけだ」と冷静に返答した。また、取り調べの際に平山が抵抗したり、声を上げたりしたことはないと今井は証言した。

千紗は過去に起こった、高木悠花失踪事件についても質問した。その事件でも平山が疑われていたが、目撃者の証言が信用できないとして深く追求されなかったという。千紗が高木悠花の事件でも平山が犯人だと思ったのか?と尋ねると、今井は「ええ、あいつは…」と言いかけたが、途中で口を閉ざした。千紗がこの事件でも初めから平山を疑う雰囲気があったのではないかと問い詰めると、今井は「そう思っていたのは自分だけかもしれない」と曖昧に答えた。

千紗は事件の犯人を挙げるために、手段を選ばないなんて許されるのかと強く非難したが、今井は「適法の中で正義は行われるべきだ」と答えた。そこで千紗は「だったら今井さん、私を見てください。覚えていますか?」と髪をほどいて訴えたが、今井は「わかりません」と冷たく答えた。

千紗はさらに、自身が21年前の誘拐事件の被害者として取り調べを受けたことを明かし、本当の犯人を知りたいと強調し、平山が犯人だとは思えないと述べたが、裁判官から「再審請求審に関係のない発言」として注意された。それでも千紗は妹の死後、平山が突然自白した理由を問いただし、詳細に遺体遺棄の場所を語ったのは、今井が誘導したのではないかと疑問を投げかけた。今井は次第に動揺し始めた

千紗はさらに、証拠が足りないと自覚していたのではないか?被疑者を野に放ってはいけないという正義感に駆られていたのでは?と問い詰めると、今井は過去の出来事を思い出し、苦しみ始めた。そして、「おかしくないんですよ。俺が平山に…そう言わせたんです!」と今井が発言すると、法廷内は驚愕に包まれた。

「言わせた」とはどういう意味かと千紗が問うと、今井は「全ては、警察による捏造だったってことだよ!俺もずっと苦しんできたんだ」と告白した。供述調書は誰が作成したのかと問われ、今井は「俺と有森さんが作った。辻褄合わせのでっち上げだ」と認めた。さらに、車から発見された明穂の毛髪について問い詰められると、今井は「俺が置いた。あの子の遺体から引っこ抜いた」と衝撃の事実を告白した。

今井は涙ながらに「今もあの、プチッという感触が残ってる。ずっと震えが止まらないんだよ。もう、21年間ずっとだよ」と語り、「俺は…俺はやりたくなかったんや!」と涙を流して告白した。

←1話3話→

スポンサーリンク

針穴と駱駝の意味

2話のタイトルにもなっている「針穴と駱駝」はどういう意味なのか?気になったので調べてみました。

不可能なことのたとえとして「針の穴に駱駝を通すようなもの」と言い、ハリラクダと略されたりするそうです

元々は新約聖書の一節、「財産のある者が神の国にはいるのはなんとむずかしいことであろう。富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」から来ています。

この話は教義によって解釈が変わるようです。神は何でもできると続く場合と、あくまで例え話と続く場合があるようです。

今回、真山が「もし平山が無実だと思うなら、針の穴に駱駝を通す覚悟で調べるべきだ」というのは、平山が無実だと思うなら、不可能を可能にするような覚悟で調べるべきだという意味になります。

スポンサーリンク

【完全無罪】2話のまとめと感想

自白は強要され、供述調書や証拠も捏造されたものだったという話でした。

平山の妹が自殺した後、急に自白したことが千紗は気になっていました。そこで平山に話を聞くと、刑事が妹に兄は自白したと嘘を吹き込み、それを知った妹が死を選んだという経緯だったことが分かります。

今回は正義とは何かということが、テーマになっていました。警察の正義は悪者を野に放たないこと、だから疑わしき平山を捕まえたということです。こういった話だと毎回思うのが、真犯人がいた場合、それこそ野に放たれているわけで、そっちはいいのか?不思議です。

起訴した以上、検察の正義としては有罪にしなければならず、裁判官はその場が粛々と進むことが正義です。今回の弁護人の正義は、疑わしきを罰する司法への異議を唱えることでした。

それぞれの正義が拮抗し「結局、正義に埋没してしまうのは誰もが同じで、泣くのは無実の人間や弱い立場の者だけだ」と真山は千紗に語ります。正義とは誰のためにあるのか、考えさせられます。

今回、今井が白状したことで、事態が大きく動くでしょう。平山が犯人であろうがなかろうが、証拠不十分となり放免されそうです。結局平山が犯人だったら、馬鹿なことしたということになります。果たしてどうなるのか?

←1話3話→

タイトルとURLをコピーしました