WOWOWのオリジナルドラマ【怪物】の7話のネタバレと感想をまとめています。
柳が自殺したことで妹の遺体の行方が分からなくなった富樫は、柳の言葉を思い出して自宅の庭を掘りまくっていた。防犯カメラ映像が柳が死んだ時刻に止められていたのがわかり、警察署で偶然凛子はある人物を見かけていて……。
【怪物】7話のあらすじ
・─『連続ドラマW #怪物』─・
— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) August 10, 2025
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柳辰夫(小手伸也)が留置所で自殺したため、富樫浩之(安田顕)は琴音(糸瀬七葉)の遺体がどこにあるのか聞き出せなくなってしまう。柳の言葉を思い出し、自宅に琴音は埋められているのではないかと思い、庭を掘り返すが発見できずにいた。
誰が柳に接触したのか、防犯カメラ映像を確認すると、死亡推定時刻の頃から1時間にわたり映像がなかった。
だが、松田凛子(剛力彩芽)はあの日、柳を殺しに行こうと思って、その時間に警察署を訪れていた。すると彼女が目にしたのは、署長の秋山(利重剛)だった。
富樫は琴音の遺体がある場所として、田所幹男(藤森慎吾)と一緒によく使っていたアジトにあるのではないかと考える。そして、生活安全課のみんなで敷地を掘り返していくと、新たな人骨が発見され……。
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【怪物】7話のネタバレ
アジトからは複数の遺体が発見されるが、琴音の遺体はなかった。途方に暮れた富樫は、母親を見舞っていた。すると母の口から柳が、家の地下室の工事を手伝ってくれた話を耳にする。富樫は自宅の地下室に行くと、壁をハンマーで叩いて壊す。すると白骨化した琴音の遺体が発見された。
一方、真人は父親のところに顔を出した際に、秋山の姿を見かける。秋山は正義の指示でカメラを止めたというが、正義はとぼけて知らないふりをする。だが、秋山は映像を持っていると話した。
真人は五十嵐に頼み、秋山の資料を取り寄せる。25年前、森平と一緒に富樫を捕らえたのは秋山だったことを知り、以降、秋山の行動確認を始める。
琴音の死因は絞殺ではなく交通事故だと分かり、柳の仕業ではないと富樫は確信する。真人もそれを五十嵐から聞き、秋山をつけていった先で、秋山の遺体を発見する。ボイスレコーダーを再生すると誰かを待っているようだった。
田所は当時を思い出し苦悩する。草むらから飛び出して来た琴音が、車にはねられ倒れる。停車した車のそはには中橋と加代もいた。
消えた映像
遠藤翔子(真飛聖)は柳辰夫(小手伸也)の胃から、死体検案書が見つかったと八代真人(水上恒司)と富樫浩之(安田顕)に伝えた。誰かが死体検案書と釣り糸を柳に渡していた。その検案書は柳がずっと追っていた、美緒の母である相馬晴美(北ひとみ)のものだった。防犯カメラを確認すると、その時間帯だけ記録が抜けていた。
富樫が穴を掘っているところへ真人がやってくる。近所では「また死体を埋めるのではないか」という噂と苦情が出ているという。富樫は「俺の勝手だ」と突っぱね、そこへ松田凛子(剛力彩芽)も合流し、3人で家に入って話した。
富樫は「あいつは『琴音(糸瀬七葉)は俺じゃない。俺が琴音をお前に返したんだ』と言っていた」と述べ、凛子は「本当に自殺だったのかな」と疑問を呈した。なぜなら、凛子は柳が死んだあの日、ナイフを持って留置所に向かおうとしたが、人が出てくるのを見て怖くなり逃げたと告白した。出てきたのは署長の秋山和彦(利重剛)だった。逃げたのは3時頃で、仕事ではない様子で、誰かと会っていたのかもしれないという。
柳の死亡推定時刻は午前3時半頃で、防犯カメラが切れていたのは午前3時~4時。真人は「柳が死ねば被疑者死亡で事件は幕引きになる。署長という立場で何らかの処分は受けても、長引くより楽だと考えたのではないか」と推測したが、富樫は動機としては弱いと評した。すると真人は柳が生きていては困る、別の理由があった可能性を示した。
その後、富樫は凛子のそばに行き、「本気で殺す気だったのか」と問いただした。凛子は「母の敵だから」としつつ、「本当に自分にそれができたのかはわからない。あいつに聞きたかった。いてもたってもいられなかった」と述べた。富樫は、この件は誰にも口外するなと口止めした。
新たな遺体発見
炎炎亭で生活安全課の面々が食事をしていた。富樫が庭を掘っていた理由は、柳の「返した」という言葉から、遺体が自宅にあると推測したためだった。しかし何も出ず「うちじゃない」と結論づける。
富樫に関わる場所を洗い直すうち、かつてのアジトを思い出す。田所幹男(幹男)の母親名義の土地に倉庫があり、そこをたまり場として使っていた。あの日もそこにいたのを柳が目撃している。
琴音をアジトに「返した」のかという疑念が浮上する。土地はすでに中橋建設に売却され、現在は更地で再開発予定地だった。森平三郎(光石研)は柳の車をその場所で見たと証言し、以前にも同様の目撃が数回あったと述べる。ほどなく真人に監察官・酒井(増田修一郎)からの電話が入る。
真人は茨城県警警察本部で酒井の聴取を受ける。ソフィア(髙橋ユウ)に関する経緯を問われ、真人はおとり捜査であり、上の承認を得ずに独断で実施したと供述する。酒井は「結果的に逮捕できた」という認識を示すが、真人はそれと責任は別問題とし、ソフィア殺害は自分の責任だと断言する。
戻った真人は五十嵐(早乙女太一)に叱責され、「お父さんを困らせたいだけだろう」と詰められる。真人は「自分のせいで人が死んだ。罰を受けるべきだ」と主張するが、五十嵐は「お父さんも自分も全力でもみ消す」と言い切る。真人はまるで気にせず、柳が自殺した日の解明のため、ある人物の内偵を依頼した。
一行は掘り返しの現場に合流する。真人は監察に正直に話したため処分の可能性を口にするが、富樫は「自己陶酔ではないか」と指摘する。真人は「公平でありたいだけだ」という。なぜなら富樫が自首する意志を示したからだった。しかし、富樫は「俺が自首?そんなこと言ったか」ととぼける。やがて生活安全課総出で掘削を進め、遠藤優(入江甚儀)が白骨化した手を発見する。その指先は失われていた。
琴音の行方
翔子は中橋陽平(橋本じゅん)に聴取した。中橋は再開発予定地のイメージが悪くなるとぼやく。現場からはかなりの数の遺体が出ているとの報告メッセージが入り、翔子は再開発は諦めたほうがいいかもしれないと告げる。少なくとも5体が掘り出され、全遺体の歯を確認したが肉眼観察のため断定はできないが、20代の遺体はなさそうだとの見立てが鑑識の荒川律子(入山法子)から出る。
田所は動揺し、顔を洗って鏡の前で昔を思い出す。「もう帰る。ついてこないで」と言う琴音に対し、「止めない。帰るなら帰れ」と突き放した当時の自分。現在の田所は、行かせるな、引き止めろと叫んだ。
再開発予定地で複数の遺体が発見された、というニュースが流れる。発見遺体はいずれも指先が10本切断されていた。田所加代(高畑淳子)と中橋は報道を見て困惑し、あいつが死んで片付いたと思ったのにまた騒ぎになったと嘆く。中橋は25年前と同じように、自分がなんとかすると腹を括る。
身近なところに
富樫はホームにいる母・紀子(内田慈)を見舞う。母は「たっちゃん、ありがとうね」と言い、柳のことを口にした。「何がありがとうなのか」と富樫が問うと、母は「工事手伝ってくれて」と答える。工事とは地下室のことだと言い添え、母は「琴音ごめんね」と泣き出す。富樫も涙し、母を抱きしめる。
富樫はハンマーを手に地下室へ向かい、壁を叩き壊す。のぞき込むと、かつて自分が贈った指輪をはめた指が見えた。琴音は壁の中にいた。富樫は崩れ落ちて泣き、「ごめんな。お兄ちゃん知らなかった。早く出たかったよな。見つけてやれなくてごめん。琴音、出してやるからな」と独白しながら、壁をはがし続ける。
やがて森平が家に来る。富樫は「生きている琴音とどこか地方で偶然再会する想像をずっとしていた。まさか家の地下室だとは。毎日、この壁を見ていたのに、俺は何をしていたんだ」と自責を口にする。森平は「自分を責めるな。悪いのは俺だ。お前を捕まえる前に、もっとやるべきことがあった。そうしていれば琴音ちゃんも早く見つかったかもしれない」と応じ、「前を向こう。俺たちにできるのはそれだけだ。それが残された者の務めだ」と言って富樫をねぎらう。
不穏な動き
真人は父・八代正義(渡部篤郎)に会いに行く。父は戻ってこいと言うが、真人はあの署は何が起きるかわからないから面白いと返す。父は自分のいるべき場所に戻れと迫るが、真人は出世の妨げになるからかと問い返す。息子として28年生きてきたが、父の顔を実際に見た時間は通算で1年にも満たないと述べる。8歳でイギリスに留学させ、会いにも来なかった人間が今さら父親面するなと笑い、「自分はあの人とは違う。あなたの芝居を信じ、結婚し、私を産み、そして死んだあの人とは」と言い残して去る。
真人は廊下で署長の姿を見かけ、入れ替わりに父の部屋へ入っていくのを目撃する。
秋山は県警本部への復帰を希望し、刑事部長か警備部長のポストを狙って後押しを求める。正義は不祥事続きで何を言うのかとたしなめるが、秋山は犯人は捕まったと胸を張る。正義は新聞の「連続殺人いまだ全貌つかめず」という見出しを示し、すべて解決してから物を言えと突き放した。
すると秋山は「解決してもよいのか?」と前置きし、留置場の防犯カメラは自分が止めたと明かす。被疑者・柳に会ってみたいという正義の指示で、秋山はカメラを停止した。だが、正義は記憶にないととぼけ、署長が独断でやったことで自分は知らないと切り捨てる。秋山は「あの日、あなたが来なかったのは確かだ。だが私が本当にカメラを止めたと思うのか」と笑い、公式の映像は残っていないが、自身が個人的に保管していると示唆する。
刑事の勘
五十嵐から秋山の身辺調査報告が真人に入る。秋山は平成10年に羽多野署刑事課へ赴任。真人は父・正義に電話し、秋山を見かけたと伝えるが、正義ははぐらかす。秋山が25年前の事件でも捜査に関与し、富樫を逮捕したのが森平と秋山であることを確認。人物像を問うと、正義は「無能だが世渡りはうまい」とだけ答え、通話を切る。
真人は秋山の動向を監視し、外出を確認すると署長室に侵入。その後、炎炎亭で富樫と合流し、防犯カメラ停止は署長の指示だった可能性を共有する。室内を探る中で「y」と記されたUSBを発見。中には10月25日、柳が自殺した日の映像があり、途中が削除されていることが判明。署長の動きは不自然で、柳の自殺に関与した疑いが濃いが、決定的証拠はなかった。
真人は改めて秋山と対面。秋山は警察庁に戻るべきだと勧める。真人が「あの日あなたを見かけた」と質すと、秋山は異動の件で動いていたと答え、着信で席を外す。その隙に真人は発信機を秋山の背広に仕込む。秋山が戻ると、真人は「失礼する」とだけ言い残して去った。
異なる死因
琴音の遺体を調べた結果、舌骨は折れておらず、絞殺ではないと判明した。柳が手掛けた被害者は全員、舌骨骨折を伴っていたが、琴音だけは異なる所見である。
真人は署長の動きを張り込み、車で外出すると尾行を続けていた折、五十嵐から連絡を受け、琴音の死因が絞殺ではないとの報告を受ける。
富樫は「あれは俺じゃない」という柳の言葉を反芻し、遺体所見に思いを巡らせる。律子は脛骨・腓骨、腸骨、肋骨、腰椎などの多発骨折を確認し、高所転落や交通事故が想定されると述べる。稲葉(長谷川朝晴)はこれほどの骨折なら、加害者が殺意をもって繰り返し轢過した可能性に言及する。
真人は、琴音を殺したのは柳ではないとの確信を強める。炎炎亭に現れた森平は、そこにいた田所へ琴音の死因が絞殺ではなく、車両に轢かれた可能性が高いことを伝えた。
【怪物】7話の結末
真人は署長の尾行を続け、倉庫のような場所に到着した。直後に1台の車が走り去り、現場には人が倒れていた。倒れていたのは署長だった。真人は富樫に連絡し、署長が殺害されたと報せる。
やがて翔子と富樫が到着。発見時刻は午後6時40分。車が走り去るのは見たが、ナンバーは読み取れなかった。署長のポケットからボイスレコーダーが見つかり、再生すると秋山が誰かを待っている音声の直後に殴打音が記録されていた。富樫は「誰を待っていたんだ?」とつぶやく。
一方、田所は琴音が車に轢かれた可能性を聞かされ、激しく動揺する。記憶は2000年へと遡る。「助けて」と飛び出した琴音は車にはねられ、その場には中橋と加代も居合わせていた。
【怪物】7話のまとめと感想
琴音の遺体は地下室で発見され、正義に頼まれて防犯カメラ映像を削除した署長の秋山が、何者かに殺害されたという話でした。
ずっとそばにいたのにずっと気付かずにいた富樫の心情は、自責やらでぐちゃぐちゃに乱れます。そんな富樫を森平は労い、富樫はなんとか前を向きます。
それとは別に今回は真人が活躍します。秋山が怪しいと睨み探っていると、秋山の遺体を発見します。誰が殺したかは分かりませんが、話の流れから察するに正義の指示で殺されたようにも見えます。
琴音ははねられたときに実はまだ息があったが、何度もひかれて死んだのか?指紋からわからないように、指を切り落としたのか?など、謎が深まります。
琴音を殺したのが誰だか柳は知っていたのか?それとも遺体を見つけて返しただけなのか?こちらも謎な行動です。ここにきて話が進みまくるので、置いてかれないように物語を注視したいと思います。
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