【イグナイト-法の無法者-】5話のネタバレと感想をまとめています。
音部を落とすための戦略として、轟は音部の古くからの友人に目をつける。そして桐石と一緒に宇崎を送り込み、脱税していることを掴んだだけではなく、更なる悪事についても知ることになり……。
【イグナイト】5話のあらすじ
第5話5月16日金曜よる10時
— 《 イグナイト -法の無法者- 》4月期金曜ドラマ【公式】 (@ignite_tbs) May 9, 2025
#イグナイト-法の無法者-
第5話SPOT
案件5:税務調査官を騙し抜く!?
明かされる"カメレオン"桐石の正体
その裏で動き出す、5年前の闇…#間宮祥太朗 #仲村トオル #上白石萌歌 #三山凌輝 #及川光博 pic.twitter.com/yAAJAuYdHD
浅見涼子(りょう)からの情報で音部卓郎(髙嶋政伸)を落とすため、音部の小学校時代からの付き合いである友人・高島陽次(羽場裕一)の話を聞く轟謙二郎(仲村トオル)は、桐石拓磨(及川光博)に高島の所への潜入を頼む。そして助手として宇崎凌(間宮祥太朗)も同行することになった。
税務調査が入ることに慌てていた高島に、桐石はうまく取り入り会社の帳簿を全て見せてもらう。案の定脱税していることが判明するが、桐石たちは一芝居打つことで税務調査官の目をごまかそうと画策し……。
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【イグナイト】5話のネタバレ
桐石と轟は高島の会社の社員という設定で、やってきた税務調査官の質問にすらすら答えていった。2人は脱税の件を告発するのではなく、脱税をごまかす手伝いをした。
すっかり安心した高島は、桐石に自分がやっている金儲けの話をペラペラ喋り始める。その後、高島の会社に債権者からの口座の仮差し押さえ請求が届く。高島は出資金詐欺を実はしていて、桐石の狙いはその事実をつかむことだった。
一方、轟は自殺した湊市職員の遺族を焚きつけ、音部に対して民事裁判を起こすことに。そこからバス事故まで繋げると意気揚々とする轟だが、高井戸は千賀の事務所に移籍してしまう。
それと同時に週刊誌に宇崎がクラブで暴れている写真が掲載され、悪徳弁護士としてスクープされた。
プレイボール
轟謙二郎(仲村トオル)がバッティングセンターにいると浅見涼子(りょう)が現れ、声をかける。浅見は、湊市職員の自殺事件が刑事事件として扱われなかったことを伝えるが、遺族はその結果に納得しておらず、「いい弁護士がいる」と伝えておいたと話す。
轟は「いよいよ決勝のプレイボールだな」と意気込みを見せる。浅見は、音部卓郎(髙嶋政伸)を追い込む切り札になるかもしれないとある写真を見せる。それは音部市長と小学校時代からの同級生である高島陽次(羽場裕一)に関するもので、彼の弱みを握れば有利なカードになると考えていた。
浅見は桐石拓磨(及川光博)を高島のもとに送り込み、高島が国税庁の調査に慌てている状況を利用しようとする。実際、高島は一週間前に調査官から連絡を受けていたという。しかしそれは、桐石の自作自演だった。
その後、高島は喫茶店で桐石と客の会話を偶然耳にし、桐石に「国税に詳しいのか」と声をかける。桐石は脱税事件の弁護や相談を専門にしていると名刺を渡し、信頼を得る。実はその客との会話は仕込みであり、桐石は客に金を渡していた。
結果として、高島は桐石に依頼することを決める。
意外なコンビ
事務所で轟と桐石が話している様子を見ながら、伊野尾麻里(上白石萌歌)と宇崎凌(間宮祥太郎)が会話を交わす。宇崎は仕事のできる桐石が、なぜ自分たちのような事務所と組もうとしているのか不思議に思っていた。
その宇崎は、桐石のインターンとして同行するよう命じられるが、桐石はそれを望んでいなかった。助手をつけない理由について桐石は、「足手まといになるからだ」と言い切る。
桐石は高島に税務調査の電話をかけていたが、それを聞いた宇崎は「自分で連絡したのなら調査には来ないのではないか」と疑問を口にする。桐石は、国税庁の情報提供フォームに匿名で通報しておいたと明かし、高島の依頼の仕方に不審な点があったため、裏があると感じていた。
伊野尾は、宇崎を桐石につけたことに文句を言うが、轟は「2人は合う気がしたから」と説明する。それに対して伊野尾は「全然合わないと思う」と否定した。
高井戸斗真(三山凌輝)はスマホに届いた直接会うことを提案するメッセージを見ると、轟からの仕事の依頼を別件で手一杯だとして断り、その場を去った。
信じるのは自分の目
轟は亡くなった松原知里(大島涼花)の両親を訪ね、話を聞く。知里は新しい部署に異動してから仕事に悩み、「自分は市役所の中で孤独だ。それは市長を怒らせたからだ」と語っていたという。両親は警察にも相談したが、遺書がなかったため取り合ってもらえなかった。
轟は民事訴訟を提案し、知里が死を選ぶに至った理由を明らかにしないかと持ちかける。話を終えた轟は宇崎に連絡し、湊市と音部市長を相手に訴訟を起こすことになったと伝える。そして、その流れからバス事故の件まで手繰り寄せるつもりだと語る。
現在は桐石の補佐として動くよう命じられている宇崎は、桐石とともに車で張り込みを行い、高島の素行調査を進めていた。宇崎が「なぜ依頼人に対してそんなことを」と疑問を口にすると、桐石は忠告する。
「宇崎、依頼者がいつも誠実だと思うな。常に自分自身の目を信じろ」
その直後、高島がクラブからホステスたちと楽しげに出てくる姿を見せる。桐石はその様子をカメラに収めた。
千賀との因縁
音部のもとに千賀光一(田中直樹)が訪れ、知里の両親から訴えられた件について話す。訴状に目を通した千賀はしばらく考えた後、音部の依頼を引き受けることにした。
一方、桐石たちは高島の会社の帳簿をすべて確認することになる。高島は、税務調査の連絡があったが、以前の担当官と違って話がかみ合わず、来週の月曜に調査が入ると伝える。
桐石は高島に写真を突きつけ、「これでは調査官に疑われる」と指摘し、税務調査を無事に乗り切りたいなら、金の流れに関する情報をすべて提出するよう強く求める。高島は渋々それに応じるしかなかった。
その頃、事務所では伊野尾が千賀との因縁について話を聞いていた。かつて千賀は、事務所の連勝記録がかかった重要な裁判で轟に敗れており、それ以来、因縁の関係が続いていた。
裁判開始
轟は一人で知里の口頭弁論に出向く。訴訟は、職場で受けた精神的苦痛を理由に自宅で自殺した件について、国家賠償請求および音部市長個人への損害賠償請求を争うものだった。弁論を終えると、千賀は「調子に乗るなよ」と言い残して法廷を後にした。
その後、轟は知里の両親に裁判が始まったことを報告する。知里は亡くなる1ヶ月前、仕事のことで泣いていたという。心配した両親が理由を尋ねると、「私、音部市長を怒らせちゃったの」と答えていた。轟は日記や記録のようなものがないかと尋ねるが、両親には心当たりがなかった。
「何でもするから」と訴える母親(原ふき子)に対し、轟は「必ず勝ってみせる」と力強く約束した。
裏切りの誘い
その頃、宇崎たちは帳簿とにらめっこを続けていた。疲れた様子の宇崎は、桐石に自分の父親の事故について知っているかと尋ねる。桐石は「ああ」とだけ短く答えた。さらに宇崎は、轟がなぜ自分を事務所に入れたのか、何か聞いていないかと問いかけるが、桐石はそれには答えず、「手を動かせ」とだけ言った。
一方、高井戸は千賀と鉄板焼屋で会っていた。高井戸は千賀の事務所に入ろうとしており、そのための“手土産”として、千賀は現在進行中の裁判について情報を渡すよう要求する。
税務調査官との闘い
桐石は帳簿を精査した結果、売上に対して粗利が極端に少ないことを高島に指摘し、裏帳簿が存在するのではないかと追及する。観念した高島は口を開き、ラオスの工場に架空の請求書を発行させ、原価を大幅に水増ししていたことを明かす。
その後、桐石は宇崎に「芝居は得意か?」と尋ねる。そして2人は、高島の会社の社員になりすますことを決める。税務調査官との駆け引きは自分たちでなければ対応できないと説得し、現場に立つことを選んだ。桐石は高島に対し、必要なすべての資料を開示するよう要求する。
カメレオン桐石
調査官の今井俊彰(JP)が高島の会社にやってきた。事前に桐石は高島と打ち合わせを行い、税務調査官が突いてくるであろうポイントと、それに対する回答を徹底的に叩き込んでいた。
予想通り、調査官は粗利の異常な低さについて突っ込んできたが、桐石がタイミングよく助け舟を出し、宇崎が商品についての説明を行って応対する。さらに調査官は工場との契約書の提示を求めてきたため、それを提出し、詳細な説明に入る。
桐石は調査官の質問に対し、一切動じることなく次々と応じていく。その姿を見た宇崎は、「カメレオン桐石だ」とその見事な対応ぶりに感心した。
こうして2日間の税務調査を無事に乗り切り、調査官たちは会社を後にする。危機をしのいだことに安堵した高島は、桐石と宇崎を飲みに誘い、ささやかな祝杯を提案した。
出資金詐欺
桐石たちはクラブで高島と酒を酌み交わしていた。桐石は高島をさりげなくおだてながら、「会社以外にも何かやっているのでは?」と探りを入れる。高島は気を良くした様子で、「まあ、海外での投資話とか……」と口を滑らせ、「ちょっとだけ」と前置きしつつ話し始めた。
一方、浅見によれば、高島はすでに出資金詐欺の容疑で警察にリストアップされているという。
後日、桐石が高島のもとを訪れると、債権者からの仮差押さえ請求が届いており、高島の口座が凍結される事態となっていた。
実は、伊野尾は詐欺被害者たちに話を聞いていた。被害者の一人である飯田(数ヒロキ)は、「ラオスに健康サプリの工場を建てる」という話に乗せられ、1000万円を出資していたという。他の被害者(山口森広)は、高島から「現地代表が投資金を持って逃げ、自分も被害者だ」と説明されていた。
そして伊野尾は高橋(佐藤まんごろう)という別の被害者に接触し、「一緒に訴訟を起こさないか」と提案した。
おっさん達を信じろ
桐石は高島の出資話に関する資料を手に入れていた。詐欺として訴えるには、高島に故意があったかどうかの立証が重要だった。
桐石は「本人の故意が立証できなければ大丈夫だ」と高島に声をかけ、さらに「周囲にべらべら喋るような人間なんていないだろう」と言って安心させようとした。
しかし実際には、かつての飲みの席で高島が自ら手口を語った際、隣にいた伊野尾がその会話を録音していた。高島は「最初からそのつもりだったのか」と桐石に詰め寄るが、桐石は「優秀な代理人をお探しなら、いつでも」とだけ言い残して立ち去ろうとする。そして帰り際、「湊市の音部市長と同級生らしいですね」と一言添えた。
詐欺の故意を裏付ける録音は決定的であり、損害賠償請求は合計12件、総額1億8000万円にのぼった。その報告を伊野尾が轟に伝えると、轟は「よくやった」と宇崎を褒めた。
宇崎は桐石と表で顔を合わせ、挨拶を交わす。桐石はそこで以前、宇崎がした質問について答える。
「宇崎、轟は恨んでなんかいない。お前の親父さんに罪を着せたやつがいる。そいつを引きずり出すために、轟と俺は前の事務所を出た。少しは…おっさん達を信じろ」
宇崎が「よかったら飲みに行かないか」と誘うと、桐石は「俺は下戸だ」と言って断って去った。
【イグナイト】5話の結末
自宅に戻った宇崎は、母の純子(藤田朋子)から「脱税の手伝いをしたのか」と問いかけられる。それに対し、「簡単に言うと、ねずみ小僧をやったって感じ」と答えると、母は「ちゃんと正義の味方やってるじゃん」と笑いながら褒め、「お父さんにもその姿を見せたかった」とつぶやいた。
その頃、高井戸は夜の事務所でひとり、高井戸工業の損害賠償請求事件の資料を見つめ、過去に思いを巡らせていた。父・遼介(椎原克知)が被告として裁かれた裁判を、幼い自分が傍聴席から見つめていた光景。遼介は「何かの間違いだ」と主張していたシーンが今も胸に残っていた。
翌朝、事務所にやってきた宇崎に、轟は週刊誌を差し出す。そこには「激写!訴訟を焚きつける悪徳弁護士たちの実態とは」という見出しと共に、宇崎が男を殴っている写真が掲載されていた。それは以前クラブで宇崎が暴れていた際の一場面だった。
動揺した宇崎は、「高井戸は? 高井戸、どこ行ったんすか、轟さん」と詰め寄る。高井戸は既に、千賀の法律事務所に移籍していた。
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【イグナイト】5話のまとめと感想
音部の古い友人の弱みを握り、音部を落とすための手札を1つ手に入れたという話でした。
今回はいつものように被害者を焚きつけて、裁判するまでを描く回ではありません。最後に繋がるであろう布石を打つ回といった感じです。
宇崎が事務所にようやく納得したかと思えば、今度は高井戸が事務所を出て行ってしまいます。それも手土産として事務所を貶めたりする情報を週刊誌に流したりします。
今後考えられる展開として2パターン考えてみました。1つは高井戸が実は裏切ってなく、むしろ千賀の情報を持ってくるダブルスパイという展開です。もう1つは宇崎をかばって轟が弁護士資格を失い、代わりに宇崎が桐石らと組んで音部を討つという展開です。
どちらでも楽しそうではありますが、よりこのドラマが印象深くなるのは、痛みを伴う後者かなとは思います。
高井戸は高井戸で何か思うところはまだありそうな雰囲気ですが、この件を最終回まで引っ張るのか?それとも一旦違う話になるのか?どんな展開になるのか楽しみです。
依頼者がいつも誠実だと思うな。常に自分自身の目を信じろ。
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