【必殺仕事人2023・12月】のネタバレと感想|渡辺小五郎が最後の出演&新しい仕事人が加入!

スペシャルドラマ
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2023年12月29日に放送されたスペシャルドラマ【必殺仕事人2023】のキャストとネタバレ感想をまとめています。

2007年から出演していた東山紀之さん演じる、渡辺小五郎が今回で最後となります。新たに松下奈緒さん演じる仕事人が加入しました。

“人斬り牛鬼”と呼ばれる辻斬りが江戸の町を騒がせていた。ただ、犠牲者はよからぬ噂がある人物ばかりだった。新たな橋の建設があるので、見廻りを強化するよう本町奉行所に上から通達が入る。しかし、橋には問題があり……。

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キャストとスタッフ

レギュラー

  • 渡辺小五郎…東山紀之
    仕事人。表の顔は本町奉行所の同心
  • 経師屋の涼次…松岡昌宏
    仕事人。表の顔は襖や障子を張り替える経師屋
  • リュウ…知念侑李
    仕事人。今回の表の顔は大工
  • 棗…松下奈緒
    新たに加入した仕事人。表の顔は髪結い
  • 花御殿のお菊…和久井映見
    仕事人の情報屋。表の顔は常磐津の師匠
  • 増村倫太郎…生瀬勝久
    本町奉行所に勤める与力。小五郎の上司
  • 住之江彦左衛門…松尾諭
    本町奉行所に勤める同心。小五郎の同僚
  • 渡辺ふく…中越典子
    小五郎の妻
  • 綾小路てん…キムラ緑子
    ふくの叔母。渡辺家に居候している

ゲスト

  • 雪丸…中尾明慶
    流しの仕事人
  • きよ花…小西桜子
    「神田女子衆」に所属する踊り子
  • 豊川忠次…田山涼成
    作事奉行
  • 菊村蔦八…野間口徹
    江戸で人気の女形
  • 山崎ツネ…松下由樹
    小間物問屋の山崎屋の女将
  • 里中十三郎…冨家ノリマサ
    豊川の側近
  • 権太…加治将樹
    興行主
  • 梅蔵…黒田大輔
    きよ花のファン
  • 六助…平井亜門
    大工
  • 安兵衛…武田幸三
    ヤクザ者
  • 又吉…増田修一朗
    ヤクザ者
  • 弥十郎…春海四方
    棟梁
  • 番備…ヴァンビ
    巾着切り
  • 高岸之介…高岸宏行(ティモンディ)
    浪人
  • おぃ安…おいでやす小田
    香具師

スタッフ

  • 脚本:西田征史
  • 監督:石原興
  • 音楽:平尾昌晃
  • 主題歌:「鏡花水月」The SHIGOTONIN
  • 公式HP
  • 公式Twitter
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あらすじ

江戸の町に残忍な殺し方から“人斬り牛鬼”と恐れられる辻斬りが出没する。付近に新たな橋の建設をすることから、作事奉行の豊川大和守忠次(田山涼成)は本町奉行所に見廻りの強化を要請した。

花御殿のお菊(和久井映見)の所に行った経師屋の涼次(松岡昌宏)は、そこで髪結いの棗(松下奈緒)と遭遇する。美貌に惹かれてちょっかいを出す涼次だが、棗はまるで相手にしなかった。お菊の話では棗には暗い過去があるという。

リュウ(知念侑李)は新たな橋の建設に従事し、そこで六助(平井亜門)という大工と知り合い仲良くなる。橋の仕事は全て小間物問屋の女将・山崎ツネ(松下由樹)が仕切っていた。

やがて橋が完成するが、六助は完成した橋を見て気になることがあり……。

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ネタバレ

仕事は前後半に分かれて行われます。前半は踊り子の話、後半は大工の話となります。

前半の仕事依頼

江戸で人気の女形・菊村蔦八(野間口徹)が見込んだ「神田女子衆」が、芝居小屋で人気を博していた。

踊り子の一員・きよ花(小西桜子)は贔屓客も少ないが、熱狂的な客である梅蔵(黒田大輔)が流行りの目弾を彼女に渡してくれた。きよ花は喜んで受け取った。

小屋を出て帰ろうとした矢先、興行主の権太(加治将樹)にきよ花は呼び止められる。女子衆の贔屓客である人物に、会って酌をして欲しいと言われた。

戸惑いながらも権太についていった、きよ花を待ち受けていたのは蔦八だった。不穏な空気を感じて逃げようとするきよ花だが、そこにいたヤクザ者の安兵衛(武田幸三)と又吉(増田修一朗)に捕まってしまう。権太に助けを求めるきよ花だが、無視をされて慰み者になってしまった

きよ花が踊りの練習に来ないのを不審に思った涼次(松岡昌宏)と棗(松下奈緒)は、彼女の家に様子を見に行った。

きよ花は昨晩起こった一部始終を二人に話す。もう踊りをやめようと思うと語るきよ花に棗は、「あなたは悪くない」と熱く説得して思い留まらせた。

棗の意外な一面を見て驚いた涼次は、帰り道で話をする。棗は以前、夫と商いをしていた時、ご贔屓筋だと思っていた方から、品物に言いがかりをつけられたという。

夫は嘘だと訴えたが、巧妙な嘘ゆえに誰も聞く耳を持ってくれず、かえって火に油を注ぐ事になった。結局店は潰れ、夫は自ら命を絶った

その時のことを思い出しては今でも自分を責めているという棗は、きよ花に負けて欲しくないと思って説得したのだった。

きよ花は仲間に酷い目にあったことを話すが、逆に責められてしまう。きよ花は小屋を飛び出して蔦八の所へ行き、謝罪を要求するがまるで相手にされなかった。

そこできよ花は瓦版屋に駆け込み、蔦八が自分にした酷い事を話す。新たな瓦版が刷られ町で配られるが、観衆に紛れた蔦八の手下がきよ花の「売名行為だ」と言い出す

見かねたきよ花が事情を説明しようと出てくるが、観衆たちはきよ花のことを責め始めた。きよ花は長屋に逃げ帰るが、押しかけてきた人たちが石を投げ始める。

きよ花は恐怖に震え、やがて自ら刃物で胸を突き刺し自害してしまった。

小屋に出ないきよ花を心配した梅蔵が長屋を訪ねると、きよ花の遺体を発見してしまう。梅蔵は「きよ花が死んじまった!」と泣き叫びながら小屋の楽屋に駆け込んできた。

それを聞いた踊り子たちは仲間割れを始め、涼次と棗は驚きのあまり呆気にとられた。

梅蔵は三番筋を訪れてきよ花の恨みを晴らして欲しいと仕事を依頼する。お菊(和久井映見)は仕事を請け負った。

前半の仕事

的は菊村蔦八、権太、又吉、安兵衛の四つだ。陣八郎の死後、仕事に身が入らないリュウ(知念侑李)を心配し、お菊は流しの仕事人・雪丸(中尾明慶)を呼んでいた。

雪丸はリュウの分まで仕事を取ってしまい、又吉と安兵衛の二人を斬り捨てた。その斬り方は昨今江戸の町を騒がす“人斬り牛鬼”のようだった。

涼次は出入りしていた小屋の楽屋に行き、権太に声をかけてから仕留める。続いて渡辺小五郎(東山紀之)が蔦八を仕留めに向かうが、様子が何かおかしいことに気付く。

部屋に入ると蔦八に刀を何度も突き刺す人物の姿が目に入る。仕事を終えた涼次も合流し、その人物を見ると棗だった。棗が“人斬り牛鬼”だった

二人に気付いた棗はその場を逃げ出してしまう。渡辺たちは彼女を追うことはしなかった。ただ、以前棗を見かけた際、親指の付け根にマメがあったのを覚えていた渡辺は、彼女が相当刀を抜いてきたのだろうと思った。

新仕事人加入

棗は自宅で白装束に着替え、台帳に記された仇の名前を赤で消す。そして首を括ろうとしたところ、お菊と涼次が部屋に入ってきた

お菊は死にたがる棗を咎めて話を聞く。棗は夫の仇をずっと“人斬り牛鬼”として殺害していた。蔦八が店に難癖をつけてきた人物だった

蔦八は自分の力を誇示するため、店の一つや二つ潰してみせると、遊び半分であらぬ噂を流した。手足となってその噂を広めた取り巻きから狙って殺害していたのだ。

夫の形見の刀でずっと鍛錬を一人で続けてきた棗は、蔦八をもっと早くに殺すべきだったと後悔する。そうすればきよ花が死なずに済んだのにと自分を責めた。

「本懐を遂げた今、もうこの世に未練はありません」と語る棗だが、お菊は「どうせ捨てる命なら、あたしに託さないか」と話し始める。

「無念を晴らしたい人間はごまんといる。その人たちにあんたの命をくれてやんのはどうだい?」と説得し、その腕があれば無念の元を断ち切れるという。

さらに女の棗なら裏取りやら何かと動けることも増える、と見込んでの誘いだった。裏家業の掟は人に知られてはならない、だから三日待つが断るなら殺すとお菊は告げた。

棗は町を歩きながら、理不尽な仕打ちを受ける人々を目にする。やがて決心し、橋の上から夫の形見の刀を捨てた。

お菊に会って話をしようとすると、背後から渡辺が刀を首筋に押し当て「おめえはこの先、人を殺れんのか」と問いかける。

棗は「はい」と答えるが渡辺は信じていなかった。「その覚悟で参りました。お疑いならどうぞ」と棗は言うなり、刀を自らの首筋に押し当てる。

ゆっくり渡辺が刀を引き抜くと、首筋には薄っすら赤い線が滲んだ。

後半の仕事の依頼

江戸の町は雨が五日間続いていた。川は増水し決壊の恐れすらあった。そんな中、六助(平井亜門)の母が診療所に行こうとする。心配する六助だが、一人で大丈夫だと断って母は出かけた。

やがて町に橋が崩れたという騒ぎが駆け巡る。番屋には遺体が次々運び込まれていた。不安に思った六助が遺体を確認すると、母の遺体と対面してしまう

泣き叫ぶ六助の様子をリュウも遠巻きに見ていた。やがて六助は何かを決心したような顔つきでその場を離れた。

橋の建設を請け負っていた山崎屋には、人々が文句を言いに集まっていた。女将のツネ(松下由樹)は謝罪をするとすぐに奥へ引っ込んで、作事奉行の豊川忠次(田山涼成)に面倒なことになったと話す。豊川は天災なら仕方がないと笑い飛ばし、まるで気にも留めていなかった。

そこへ六助がやってきて本当のことを教えてくれと、ツネに訴えかける。実は六助は偶然橋の設計図を現場で拾っていた

その設計図は完成したものとは似ても似つかない立派なもので、自分たちに見せられたものと全く違うと訴える。

拾った図面はお上に見せるためのもので、これを見せて金を引っ張り出したんだと六助は疑った。その金を懐に入れるため、実際に造る橋は方々間引いて安く仕上げたのだろう。だからあんなにあっさり崩れたんだと憤る。

丸太も土のうの数も数えていたので、言い逃れはできないと主張する六助は、奉行所できっちり調べてもらうと言って立ち去ろうとするが捕まってしまう。

六助は押さえつけられて顔を図面で覆われてしまう。そこにツネが水を垂らして濡らす。息が出来なくなった六助は窒息してしまった

その後、川で六助の遺体が上がる。それを見たリュウが驚いていると、ツネがやってきて泣き喚く。橋が崩れたのは自分のせいだと六助は自責し、昨晩謝りにきたとツネは言う。

書付を残して出て行ったというが、そこに書かれていた筆跡を見てリュウは驚く。以前、自宅を訪れた時に見た筆跡とはまるで別だったからだ。

リュウは筆跡を確認をしに六助の家に行くとやはり違かった。途方に暮れるリュウだが、ふと見ると自分宛の書付があることに気付く。

そこには自分の身に何か起こるかもしれない。もしものことがあれば、三番筋に頼んでくれないかと書かれ、依頼するための金が包まれていた

リュウはそれを持ってお菊に頼み、仕事の依頼をする。的は御用商人の山崎屋ツネ、作事奉行豊川大和守忠次、側近の里中十三郎(冨家ノリマサ)、棟梁の弥十郎(春海四方)の四つだ。

ツネと豊川は普請のための金を中抜きしていた。さらに両岸の土地を買い占めて儲けていた。二人はお上に許可を得てから、材料や人足の数を削って安く造っていたのだ。そして浮いた金を懐に入れていた。

的がツネであることを知り、懇意にしていた棗が的を討てるかどうかみんな心配した。さらにリュウが参加しようとするが、まだ迷いがあると渡辺に言われ、再び雪丸が受けることになった。

後半の仕事

涼次が棟梁の弥十郎を仕留め、渡辺が豊川を仕留めようとするが、そこに雪丸が現れて邪魔をする

雪丸は自分の腕を世間に知らしめるため、道場破りを繰り返していた。父親がヤクザ者だった雪丸は、幼い頃から父の裏家業を手伝っていた。

今でも人がうまく斬れた時には、小さい時のように親父に褒められている気がする、と雪丸は以前お菊に語っていた。

雪丸は道場破りをしている際、里中に用心棒にならないかと誘われ、豊川の身辺警護を請け負っていた

渡辺を倒して自分が一番になると意気込む雪丸だが、リュウが現れて里中を短刀で仕留める。そして逃げた豊川を渡辺は斬り捨てた

一方、棗はツネの所へ行き「頂戴しに参りました。あなたの命を」と告げた。懐から赤い糸を引き出し、仕事に取り掛かろうとする棗。しかしツネは逃げて命乞いを始める。

夫を亡くして店が潰れた時、ツネは店にあった品物を全て買い受けた。その金があったお陰で棗は何とかやってこれた。

ふさぎこんでいた棗を見かね、ツネは十日にいっぺんお茶を飲みに来るよう言ってくれた。どんなに酷い噂が流れてもツネだけは良くしてくれた。「その恩は一生忘れない」と以前涼次に棗は語っていた。

恩知らずと文句を言うツネの手を払いのけ、棗は紙吹雪を宙に放ると同時に糸を投げる。ツネの首に絡まった糸と手元から伸びる糸の間に、かんざしを入れるとひねって締め殺した。涼次は棗が仕事をしたのを確認し見届けた。

ドラマの結末

人を守るのはやっぱり性に合わないと、豊川が殺されたのを見ても雪丸は笑みを絶やさなかった。刀を構えて渡辺との勝負に挑む。

互いの刀が交錯してこう着状態になる。雪丸は手首を返して渡辺の刀を弾き上げた。勝ったと勝利を確信した雪丸だが、渡辺は脇差で雪丸の腹を貫く

驚く雪丸は渡辺がわざと刀を手放したのだと知る。そして落ちてきた刀を受け取った瞬間、雪丸を斬り捨てた

その後、リュウは祠に陣八郎のたがねを供えた。渡辺は自宅に戻り、妻のふく(中越典子)や叔母のてん(キムラ緑子)に新しい髪結い床に行きたいとせがまれた。渡辺は「どうぞお好きなように」と促した。

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登場人物のその後

今回ゲストで登場した人たちが最終的にどうなったのかをまとめています。

  • 雪丸…中尾明慶
    渡辺との勝負に負けて死ぬ
  • きよ花…小西桜子
    人々に追い込まれ自害
  • 豊川忠次…田山涼成
    渡辺によって殺害
  • 菊村蔦八…野間口徹
    棗が敵討ちを果たす
  • 山崎ツネ…松下由樹
    棗によって殺害
  • 里中十三郎…冨家ノリマサ
    リュウによって殺害
  • 権太…加治将樹
    涼次によって殺害
  • 梅蔵…黒田大輔
    仕事依頼後は不明
  • 六助…平井亜門
    ツネに殺された後、川に遺棄される
  • 安兵衛…武田幸三
    雪丸によって殺害
  • 又吉…増田修一朗
    雪丸によって殺害
  • 弥十郎…春海四方
    涼次によって殺害
  • 番備…ヴァンビ
    涼次によって殺害
  • 高岸之介…高岸宏行(ティモンディ)
    渡辺によって殺害
  • おぃ安…おいでやす小田
    雪丸によって殺害
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まとめと感想

立場を利用して女性を手篭めにする人たちと、中抜きをして私服を肥やす人たちを成敗する話でした。

渡辺が今回で最後ということですが、特に何もなくいつも通りに終わりました。最後のセリフはふくたちとの会話で「どうぞお好きなように」と言って終わります。

殉職なり左遷なりあるかと思いましたが、かなり前に撮影されていたのか、そういった雰囲気は全くありませんでした。

新たに加入したのは女性の仕事人で、三味線屋枠の武器で殺害します。棗が仕事に行く際の佇まいは、富司純子さんが演じていた『緋牡丹お竜』を彷彿とさせます。かっこいいです。

今後渡辺の枠に誰が収まるのか?それとも加入なしで行くのか?ふくやてんもいなくなってしまうのか?今のところ何も明らかにはされていません。

放送も続くのか続かないかも分かりませんが、せっかく新仕事人が加入したので、今後も続けて欲しいものです。

【必殺仕事人2023】のいいセリフ

殺しってのはよ、勝ち負けじゃねえんだよ。どう殺しきるかだ。

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