WOWOWで11月16日に放送開始したドラマ【引き抜き屋~ヘッドハンターの流儀~】の1話のネタバレと感想などを詳しくまとめました。
松下奈緒さん主演で始まった【引き抜き屋】の第1話は、会社をクビになるところから始まりました。自分の父親の会社をクビとはどういうことなのか?納得いかない小穂ですが、新たな仕事に就きます。その仕事はなぜかヘッドハンターという仕事でした。
ドラマ【引き抜き屋】1話のあらすじ
「クビですか?」──ある日、鹿子小穂(松下奈緒)は父が経営するアウトドア用品メーカー、フォーンから突然解雇される。そんな中、渡会花緒里(内田有紀)に拾われてヘッドハンターに。ボスの並木剛(小手伸也)と有名ホテルの案件で初仕事に挑むが、そこには競合の剛腕ヘッドハンター戸ケ里政樹(渡部篤郎)が……。一方、フォーンに暗雲が漂い始める。その裏にも小穂が解雇された背景にも、ある人物の策略があった……。
公式HPより
ドラマ【引き抜き屋】1話のネタバレ
2人は若狭の店に行き、さっそく並木がヘッドハンティングの話をする。しかし、経営者である若狭は誘いを断った。経営者を引き抜くなんて無理だと言う小穂に、花緒里は毎日店に通えと言う。小穂は仕方なくそこから1ヶ月連日店に通うことにした。
通ってみると分かることがいくつかあり、ある日、食事を残したのを見て若狭が小穂に聞く。小穂は連日来ていたため体重が気になって残したといい、他にも意見を求められ店のサービスについて言う。若狭の目指すものが店員に行き渡っていないのではと指摘した。
若狭は誘いを断りに来る。そこに三好社長がやってきて、若狭の目指す高級店に相応しいサービスは自分の所へ来れば身に着くと説得する。しかし、小穂は無理矢理説得しているように感じ、若狭には若狭の人生があると言い出す。若狭も詩絵路を残して行く決意ができず断ろうとする。そこに花緒里が幡野と共にやってくる。店を手放す必要はない、社長のまま見届ければいい、幡野が運営を代わりにやってくれると言う。
幡野の飲食サービスのノウハウと、三好の高度なサービスのノウハウの2つを同時に身に着けることができると説得する。すると、若狭は三好にお願いしますと告げて三好の所へ行く決断をした。
小穂が初めてやった仕事を会社のみんなで祝ってくれた。小穂は感極まって涙を流し、ヘッドハンターという仕事は素晴らしい仕事だと言い、花緒里に対して頭を下げて謝罪した。
その頃、戸ケ里と大槻はウルソンの買収話が固まったのをきっかけにビリー・リー(テイ龍進)からの電話を受ける。3人で会い今後のことについて話し合うのだった。
ドラマ【引き抜き屋】1話の感想
初回から会社をクビになったかと思えば、なぜかヘッドハンターに転職します。お嬢様で自分の父の会社で働く以外、他で働いたことのない小穂です。父は一度外の世界を見てもらいたいという思いもあって、小穂をクビにしました。
ヘッドハンターという仕事にあまりいい印象を抱いていない感じの小穂です。しかも、自分の会社以外で仕事をしたことがないので、世間知らずな部分もあって花緒里と衝突したりします。そんな33歳にして世間の荒波にやっと揉まれた小穂ですが、素直であるという良いところもあります。
単にお仕事話なだけではなく、陰謀めいたものも匂わせます。乗っ取りのような展開になるのではないか、そんな雰囲気が漂う初回でした。
今回のクライアントと希望する人材について、水面下で動いている陰謀についての考察などまとめました。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
ドラマ【引き抜き屋】の1話のクライアントと希望する人材について
今回のクライアントはホテルチェーン「ゼロエトワール」という会社でした。この会社がどういう会社なのか?そして希望する人材はどういった人物なのか?
クライアント「ゼロエトワール」
- 京都で貸しビル業から事業転換しホテル業界へ進出
- 普通のビジネスホテルとはイメージを変えている
- 洒落た建物の1階にオープンカフェを併設
- 女性客や外国人観光客を意識したサービスを打ち出している
- ここ5年の客室稼働率は毎月9割以上
希望する人材
- 東京の不動産事業に明るい人材
- ホテル事業の経験は問わない
- 東京事業企画室長として年俸2千万円を提示
関西から東京へ進出するにあたって、立地などに詳しい人材を探しています。ホテル業界での経験よりも、とにかく不動産に詳しい人を探しています。そこで、小穂たちヘッドハンターはロングリストを作ることになります。しかし、既に候補が社長の中にはあったようで、後に揉めます。
その候補は2人です。順位がつけられていて、その順位順に1ヶ月かけて口説いてもらい、ダメだった場合は次の人物にまた1ヶ月かけて口説いてもらうとなります。
1番目の候補:若狭大祐(37歳)
- 高級ダイニングバー「詩絵路」のオーナー
- 大手デベロッパー「六曜不動産」開発部に勤務していた
- 不動産に精通している
- 良い立地で事業を展開している
2番目の候補:真田光俊(41歳)
- TDフードサービス「鳥大名」事業本部長
- 元代議士の秘書
- 秘書時代に培った情報収集力と交渉力がある
- 「鳥大名」の出店計画の推進に貢献している
第一希望の若狭は経営者です。会社員ではないのでヘッドハンティングに応じる可能性が低いと考え、戸ケ里はさっさと真田を選びます。小穂も店で会っていたのでそちらを希望しようとしますが、並木に止められます。そして若狭の交渉をすることになりました。
なぜ、並木は止めたのか?もしかしたら勝算でもあったのか?実はありませんでした。単純に戸ケ里が真田を選ぶだろうから若狭を選んだと言います。花緒里も毎日ランチに通えと言うだけで、特に何か勝算があるわけでもないです。
ですが、店に通っているうちに小穂は見えてくるものがありました。若狭の思うイメージを現場で働く人たちは共有できていないということです。この部分が若狭攻略のヒントとなりました。
陰謀について考察
小穂が会社をクビになった理由の一つにもなる、常務の大槻の存在。大槻は戸ケ里がヘッドハンティングして来た人物です。どんな人物なのか?そして戸ケ里とどういう関係なのか?分かっていることを含めて考察してみました。
大槻信一郎
- 元六曜商事アパレル事業本部部長
- 現在フォーンの常務
- 戸ケ里がヘッドハンティングしてきた
- 今回アメリカのダウンメーカー「ウルソン」の買収を提案
小穂は買収の提案に反対します。なぜなら、フォーンで売っているダウンは5万円以内のもので、ウルソンで売っているのは10~20万円もするものだからです。狙っている客層が違い過ぎると言います。
しかし、大槻は小穂を追い出すように社長に言ったかは分かりませんが、会社を大きくしたい、新しいことをやりたいと願う父に会社を追い出されてしまいました。
戸ケ里と大槻は単なるヘッドハンターとキャンディデイト以上の関係性がありそうです。具体的にどういう狙いでなぜそうしているのかは分かりません。ただ、ビリー・リーというファストファッションブランド「アンヴァニッシュ」の社長と繋がっています。
ビリー・リーとは何者なのか?今回詳細までは説明されません。現時点で分かっていることは、以下の通りです。
- 中国資本の会社
- ファストファッションブランドの新興勢力
戸ケ里が言うにはウルソンを買うことなどアンヴァニッシュでは、天地が引っくり返ってもできないと言います。逆に信頼がある老舗のフォーンだから買う事が出来ました。ということから考えられることはこうです。
フォーンにウルソンを買わせて、その後アンヴァニッシュがフォーンを買収する
そういう計画が最初から描かれていたのではないか?と考えられます。そのためにまずは大槻をフォーンに送り込み、邪魔な小穂を外に追い出す計画があったのではないかと。回が進むに連れて徐々に明らかになるでしょう。
ドラマ【引き抜き屋】1話のその他気になったこと
- おまけのおまけみたいな仕事は小穂の雇用
- 不自然な場所にあるおでん屋台
- 「電車…」しか言わない川辺
- 小穂の書く字はあまり綺麗じゃない
- 並木は“タヌキ”で戸ケ里は“ネズミ”
- 戸ケ里との結婚は「黒歴史」と言う花緒里
- 「クソ生意気な小娘」扱いな小穂
- 現場100回は刑事だと突っ込む小穂
ドラマ【引き抜き屋】1話のまとめ
最初は世間知らずのお嬢さんな小穂が、終わる頃にはヘッドハンターの仕事の素晴らしさに感動します。
地上波で放送してもよさそうな内容なのに、なぜWOWOWなのか?考えられるのはドラマ内で出て来る企業にあるのかもしれません。スポンサーにつきそうな会社の話が登場する関係で地上波では難しいとか、回が進めば分かりそうです。
ヘッドハンターは無理に引き抜いて、後のことは知らないという仕事ではありませんでした。その人に取って一番いい会社、仕事を選んで望む人とくっつけてあげる。お互いハッピーになるための仕事だと小穂も気付きます。
小穂が追い出された理由、大槻がフォーンに来た理由、フォーンがウルソンを買った理由、すべて戸ケ里の計画なのか?今後気になるポイントです。
次回は11月23日22時から放送予定です。