2020年1月10日(金)に放送された【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のネタバレと感想、ロケ地などをまとめました。
2年ぶりに戻ってきた【ハラスメントゲーム】は、函館店長となった秋津が一時的に本社に呼び戻されて問題解決しに来ます。パワハラが原因で自殺未遂という事態ですが、その真相はいったい何だったのか?
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】の基本情報
- 放送局:テレビ東京系
- 放送日時:2020年1月10日(金)21時~22時05分
- 原作:井上由美子『ハラスメントゲーム』(河出書房新社)
- 脚本:井上由美子
- 監督:西浦正記
- チーフプロデューサー:田淵俊彦(テレビ東京)
- プロデューサー:田辺勇人(テレビ東京)、浅野澄美(FCC)
- 制作協力:FCC
- 製作著作:テレビ東京
- 公式HP
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のキャスト
レギュラー
- 秋津渉…唐沢寿明
元コンプライアンス室長
今はマルオースーパー函館店の店長 - 高村真琴…広瀬アリス
コンプライアンス室唯一の社員 - 矢澤光太郎…古川雄輝
マルオーホールディングス担当顧問弁護士 - 秋津菜摘…喜多乃愛
秋津の娘 - 秋津瑛子…石野真子
秋津の妻 - 水谷逸郎…佐野史郎
以前は広報&IR担当取締役
今はコンプライアンス室長 - 脇田治夫…髙嶋政宏
以前は店舗統括&店舗開発担当常務
マルオーホールディングスの社長に就任
ゲスト
- 鮫島冴子…仲間由紀恵
過重労働撲滅特別対策班、通称“カトク”。労働Gメンの精鋭部隊
大手を摘発することに闘志を燃やし、“人食いザメ”と恐れられる - 中村 一…萩原聖人
「マルオースーパーみなとみらい店」副店長 - 梶川雅男…塚本高史
「マルオースーパーみなとみらい店」店長 - 加納初美…唐田えりか
「マルオースーパーみなとみらい店」の店員
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のあらすじ
スーパー業界大手老舗会社「マルオーホールディングス」のコンプライアンス室長だった秋津渉(唐沢寿明)が、本社乗っ取り事件顛末の責任を取って、マルオースーパー函館店の店長に就任して1年が経とうとしていた。
公式HPより
そんな折、社長となった脇田治夫(髙嶋政宏)から突然連絡が。それはコンプライアンス室臨時特任社員として、みなとみらい店で起きた事案を解決して欲しいという緊急の特命だった。急いで横浜に向かった秋津は、店長の梶川雅男(塚本高史)から、2回日前の深夜に従業員の加納初美(唐田えりか)が店の屋上から投身自殺を図ったことを聞く。一命は取り留め現在入院中だが、その原因は副店長・中村一(萩原聖人)による残業の強要といったパワハラだという。中村は否定するが、梶川は初美から相談されていたらしい。世間にバレるのは時間の問題と判断した秋津は、早急に公表するため本社へ向かう。久々に訪れたコンプライアンス室は、あの水谷逸郎(佐野史郎)が室長に。元部下の高村真琴(広瀬アリス)は水谷のやる気のなさに手を焼いていた。秋津に招集された顧問弁護士・矢澤光太郎(古川雄輝)も加わり、かつてのメンバーで自殺騒動の解決に向けて動き出す。
脇田が開いた会見によって、ネットは大炎上、ワイドショーもマルオーを叩き、全店舗で客足が激減。梶川は「中村に辞めてもらうべき」と言い放つ。その矢先、秋津らが最も恐れていた組織も動き出す事態に。東京労働局と大阪労働局に設立された過重労働撲滅特別対策班、通称“カトク”。労働Gメンの精鋭部隊だ。みなとみらい店に現れたのは、中でも大手を摘発することに異常な闘志を燃やし、“人食いザメ”と恐れられる鮫島冴子(仲間由紀恵)。劣悪な労働環境の疑いがあるとして徹底的な立ち入り調査を始めるが…。やがてみなとみらい店に潜むある闇にたどりつくこととなる―。パワハラと思われた自殺騒動…その裏に隠された真実とは一体!?
秋津は窮地に追い込まれたマルオーを救うことができるのか?そして本当の黒幕、犯人は誰なのか…?
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のネタバレ
カトクにタレコミした人物
中村一
動機
うどんに禁止されている添加物が使われているのに、メーカーから金をもらったことで販売を続ける。そのことを告発するために、直接本人に言うでなくカトクにタレコミをした。
自殺の真相
店長に別れを切り出された初美は店長の不正を知っていたため、別れるならメーカーからもらった300万円を寄越せという。そこでもみ合いになった際、店長が初美を突き飛ばしてしまい屋上から落ちてしまった。
真相に至るまでの経緯
開店前のスーパーに副店長が立てこもり従業員たちは中に入れず店を開けれなかった。そこに秋津が来てダクトから中に侵入し、店長に言いたいことがあるなら直接言ったらどうだと説得する。
鍵を開けて中に店長を入れるが、何のことか分かっていないのか話さない。開店までのタイムリミットが近づき、秋津が見かねてうどんのことかと切り出す。仕入れていたうどんは苦情も多く、社内で分析した結果禁止されている添加物が使用されていた。
それに気づいた店長は一度は断るが、メーカーから金を渡されて結局販売を続ける。そのことを偶然初美もメールを見て知っていた。現れた初美はうどんのいきさつについて話し、屋上から落ちたのも自殺ではなく屋上でもみ合った結果落ちてしまったのだった。
自分が手切れ金を脅迫したため真実が言えなかった初美、不正を知っても店長と面と向かって言えなかった副店長、そして賄賂をもらっていた店長、店長と副店長に対し秋津は怒った。その後店を開店し、お客様を迎え入れるのであった。
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】の感想
ドラマシリーズから2年ぶりに帰ってきた【ハラスメントゲーム】は、今回も笑えてスッキリする話でした。
以前の部署からレギュラーの人たちは殆ど異動し、新体制になっていました。新たに登場した人たちもドラマに適応しており、芯の強い女性を演じる仲間さん、クズ店長を逆ギレ演技で見せてくれる塚本さん、ダメ副店長をもじもじした演技で見せてくれる萩原さん、苦労人ぶりを薄幸な演技で見せてくれる唐田さんといった感じで当てはまってました。
秋津と鮫島の恋でも始まるのかと思いきや、一線は踏み越えることはありませんでした。高村と秋津の関係も一線踏み越えることなく、矢澤と高村もくっつきそうな気配がまだありません。このプラトニックな関係が逆によく、笑いを生み出してくれます。
話としてはパワハラで自殺したと思ったら痴情のもつれで、痴情のもつれかと思ったら不正に金をもらっていたという2段階の裏の事情がありました。
最後の説教タイムでは明らかに開店時間過ぎているんじゃないか?と思いますが、ドラマなので普通に開店します。
カトクについてと鮫島について、登場人物のその後についてまとめました。
以下ネタバレを含みます、未見の方はご注意ください。
カトクとは?
今回仲間由紀恵さんが演じる鮫島冴子が所属する組織となります。以前、【相棒】でもカトクの話がありました。いったいどんな組織なのか?ドラマ内の知性である、矢澤先生が説明してくれました。
- 東京労働局と大阪労働局に設立
- 過重労働撲滅特別対策班の通称
- 労働Gメンの精鋭部隊
- 日夜、劣悪な労働環境を追及している
- あらゆる職場に立ち入ることが許されている
- 捜査や司法処分を行っている
日本で2つしかない場所に所属し、中でも優秀な人しか入れない部署ということです。この部署のすごいところは、司法処分を行う権限があることです。普通、捜査しても処分の決定権はないです。要するに検察などと同じ活動ができるということです。
実際にあげた会社ですと、電通の話が有名だと思います。過重労働で亡くなってしまった女性が、とんでもない時間働かされていたため処分を受けました。それでもあまり改善されていないようで、また問題なったりしています。昨年、新入社員が亡くなってしまった、三菱電機なんかもぜひ挙げて欲しいものです。
鮫島冴子とは?
カトクに所属する鮫島はどんな人物なのか?カトクに入った理由なども含め、ドラマ内で説明された部分をまとめました。
- 過重労働撲滅特別対策班に所属
- 大企業を挙げることに執念がある
- “人食いザメ”とか“人食いGメン”と言われている
- バツイチ子持ち
- 父が過労死
- 父のような犠牲者を出さないために厚労省を志した
- 理不尽な企業は許せない
大阪で父親が勤めていた会社が今でいうブラック企業でした。父親は学歴がないことを恥じていて、過重労働に文句も言わず働き続けます。その結果、過労死してしまったと語ります。
そんな父親のような犠牲者を出したくない、労働環境を少しでも改善させたい。そういった思いで厚労省を目指し、カトクに入ったという経緯があります。
厳しい女性ですがちゃんと間違いを認めることもできる人で、上司に職域を越えるなと言われて一度は諦めますが、最終的には秋津のところに来て今回の事態をカトクでも報告すると言います。
秋津が彼女のことを気に入ったのか、うどんを食べないかとか誘いをかけます。彼女も最後、一緒にうどんが食べれないで残念なんて言います。何か発展でもあるのかと思ったら、2人は握手を交わしてそのまま別れました。職域は越えても一線は越えない女性でした。
秋津の説教タイム
今回の自殺騒ぎ、立てこもり騒ぎ、その2つの事件はみなとみらい店に勤める、店長・副店長・社員、それぞれに問題がありました。秋津の説教と合わせ、どんな問題があったのかをまとめました。
店長・梶川雅男に対して
- 初美と不適切な関係
- メーカーからマージンを受け取る
- 副店長のことを役立たずと馬鹿にしている
店長と初美がデキているのは、もはや公然の秘密みたいな状態でした。そんな初美と別れることになり、メーカーからマージンを受け取っていたことを脅されます。そこでもみ合いになり突き飛ばされた初美が屋上から落ちてしまったというのが、自殺未遂騒ぎの本当の理由となります。
そんな店長に対し、秋津は説教をします。
恥を知れ。不倫したのも金を受け取ったのも、アンタが決めたことだ。部下が力を発揮できないのも店長のせいだろ。そんなことも分からないアンタはクズだ!
副店長・中村一に対して
- カトクにタレコミ
- 初美から言われて残業させていた
- 立てこもって店を開けさせない
カトクにタレコミをしたのは副店長でした。しかし、内部告発するどころか自分がパワハラ疑惑をかけられてしまいます。そこで、店に立てこもり開けれないようにします。初美のことを心配してはいましたが、店長と付き合っているのを知り許せないと思ったそうです。そこで、間違いを認めさせるには立てこもるしかなかったといいます。
そんな副店長に対して、秋津は説教をします。
こんな回りくどいやり方しかなかったのか?彼女のことが心配なら、店長が許せないならなぜ面と向かって言わなかった。店長間違ってます、加納さん目を覚ませ。そう言えばよかったじゃないか。
プライドがあるんじゃなかったのか?言葉に出して向かって行けば、伝わったかもしれないだろ。そうやって被害者面して人のせいにしてきたアンタはクズどころか、クズ中のクズだ!
でもな…店の隅に落っこているゴミクズだってこの店の宝だ。大事なことを教えてくれる。だから…中村さん。あなたは…クズの中の…光だ。
なにげにとばっちりで怒られている気もしますが、最後に“光だ”とまとめます。中村のやったことは確かによくないが、結果的に不正を暴いた意味のある行動だったという感じでしょうか。やり方の問題に対して説教する感じです。
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のその後の登場人物
それぞれ登場人物がどうなったのか?分かった範囲でまとめました。
- 店長:背任罪で訴えられるかも?
- 副店長:恐らく復帰
- 初美:被害届は出さず復帰か?
- 秋津:函館店に戻る
初美が店長に突き飛ばされたのは傷害罪だと吉澤が言いますが、初美が被害届を出さないためこちらの件ではお咎めはありません。しかし、マージンを受け取ったことについては、背任罪の適応は避けられないと言います。
副店長は辞表を出してはいますが、途中の時点では職場に復帰させてやってくれと秋津が言います。最後に店を開けた時には店頭に出ていたので、そのまま復帰しそうな気がします。
初美はケガがまだ完治していないのですぐに復帰とはいかないでしょうが、金銭的にも苦しいため辞めることはできないと言ってたので復帰すると思われます。
秋津は今回社長から特別に呼ばれたため、この件が解決して函館店に戻ります。また、秋津が本社に戻ってくることがあるのかは分かりませんが、今回では戻りませんでした。
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のロケ地
現時点で分かっているところを記しています。
RforD
瑛子が結婚記念日のネクタイを見ていた店
公式HP
函館空港
秋津が飛行機に乗った空港
公式HP
とりせん みらい平店
マルオースーパーみなとみらい店
公式HP
神奈川県立がんセンター
初美が入院していた病院
公式HP
新鮮市場なかや 寒川店
鮫島が買いに行ったスーパー
公式HP
大衆割烹 すみれ
秋津と脇田が飲んでいた店
食べログ
ホテルメルパルク東京
秋津の宿泊するホテル
公式HP
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のその他気になったこと
- 娘と肩を組んで写る外人にイライラする秋津
- 「愛してるよ、チュ」と棒読みな秋津
- 横浜への出張は港町めぐりかと突っ込む瑛子
- 不自然な関西弁を話す鮫島
- イケメンシリーズの出汁
- 孫にデレデレな水谷
- 「高齢者ほどスマホの沼が深い」と言われる水谷
- 机に社長の写真を置いてある水谷
- ハグしようと迫る秋津を避ける高村
- 「セクハラはやめておまんじゅうどうですか」と勧める矢澤
- 「お手柔らか。ムリ」とキッパリ断る鮫島
- まったく働かないと高村に言われる水谷
- 入りづらくてドアノブに差し入れ引っかけていく水谷
- なぜか家のドアを開けたまま話す秋津と副店長
- 謝りかたが適当な店長
- なぜか床に座らされる店長
- 函館に行くのは職域を越えていると断る鮫島
- 熟年離婚のカウントダウンが始まっていると娘に言われる秋津
- 「むすぶさん」を差し入れで渡す高村
- 突然現れた秋津に驚く高村
【ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女】のまとめ
秋津は起きた問題をすべてスッキリ片付けて、函館にまた戻ることになりました。
どんなハラスメントがあったのかというと、店長が従業員全体にパワハラ気味だった雰囲気があります。少なくとも副店長は完全にパワハラされていました。そのため、直接言えずにカトクにタレコミをしたといったところでしょう。
大の大人なのですから、ちゃんと面と向かって話すことができたらよかったとは思います。しかし、店長に煙たがられていた副店長は話せなかったのです。なんか、とばっちり受けて説教されたような気の毒さがありました。
カトクの人も労働時間の問題より、初美が社員なのに40時間残業しないとやっていけない、給与問題のほうに突っ込んでもよかったのではないのか?終わってみるとそんな気がしました。
とはいえ、やっぱり【ハラスメントゲーム】は面白かったです。次回がいつあるのか分かりませんが、また放送される日を楽しみにしています。