【半沢直樹(2020)】7話のネタバレと感想|裏切り者の正体が判明

2020春ドラマ
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2020年8月30日に放送された【半沢直樹】7話のネタバレと感想をまとめました。

大和田か紀本か?裏切り者はどちらなのか?今週その正体が明らかになります。

最早歌舞伎のような演出もあった今回の【半沢直樹】7話でした。

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【半沢直樹(2020)】7話のあらすじ

スカイホープへの認可が下りないだけでなく、開発投資銀行は融資を打ち切ることになる。半沢(堺雅人)はならば東京中央銀行に融資を頼もうと、紀本(段田安則)大和田(香川照之)に直接かけあう。

渋る2人を説得する半沢だったが、テレビで白井大臣(江口のりこ)が東京中央銀行だけ債権放棄に反対していることを喋り、世間の風当たりが強くなることを恐れ融資もしないことになってしまう。

あまりにもタイミングが良すぎると大和田に語る半沢、政府と繋がっているのか?と直接問うと、大和田は「半沢君、君は負けた」と答え債権放棄するよう命じる。

セントラル証券の尾西(粟島瑞丸)から電話があり、病院へ向かう半沢。そこには変わり果てた姿でベッドに横たわる森山(賀来賢人)の姿があった。

森山は半沢のためにスカイホープへの融資先と、帝国航空の社員の受け入れ先を一人で探していた。その際に階段から転落し病院へ運ばれた。

元部下の思いにも応えるため、半沢は何としても帝国航空を再建させると腹をくくる。

開投銀の谷川(西田尚美)の元へ行き、個人としての考えを問う半沢。しかし谷川は返答せず、開投銀が天下りの温床で政府の呪縛から逃れられない状況であると嘆くばかりだった。

一方、白井大臣は箕部幹事長(柄本明)に債権放棄は間違いないと報告をする。だが、箕部は安心はせず、政治を成し遂げる心得を白井へ忠告した。

債権放棄に関する役員会議が東京中央銀行で開かれ、半沢はそこでも債権放棄を拒否すべきだと熱弁する。すると大和田が債権放棄すべきだと反論し、会議は大荒れに荒れる。

裏切り者は果たして大和田なのか?それとも紀本なのか?会議の結果はいかに。

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【半沢直樹(2020)】7話のネタバレ

1:裏切り者が判明

役員会議で最後まで反対した奴が、裏切り者だと渡真利は語ります。

大和田は会議でこう反対しました。

  • 世間からの批判が強い
  • 政府や世間を敵に回すほうが損失が大きい
  • 銀行や頭取の立場をみんな案じている

債権放棄しないと頭取が大変な目にあう。だから放棄すべきと大和田は語ります。

これに対して半沢はこう反論しました。

  • 借りた金を返すのは当然
  • 金融業の本質を自ら放棄するのはおかしい
  • 自分がいっていることは、頭取が最初に言ったことだ

バンカーとしてのプライドを前面に押し出し、そもそも頭取の願いだと語ります。

頭取が以前いった言葉、それは「債権回収は重要な使命。我々のプライドをかけた大仕事になる」という言葉です。

さらに、頭取が金融庁に対して頭を下げたのは、政府に屈したからではないと半沢はいいます。

頭取は正しい事は正しい、間違っている事は間違っている。そういう判断ができる銀行であると、世間にアピールするために頭を下げたのだと。

顧客第一をスローガンに掲げる銀行だからこそ、見え透いた政治ショーに加担して損失を計上すべきではないといいます。

半沢の熱弁に大和田はそこまでいうなら、君の考えに賛同しようと意見を変えました

そして、役員に挙手を求め、このまま債権放棄を拒否することになるのかと思ったら、あの男が待ったをかけます。

そう、紀本常務です。最後まで反対した人物は紀本だったのです。

裏切り者は紀本常務か?

2:役員会議の結果

待ったをかけた紀本の意見はこうです。

  • 自分たちだけ足並みを揃えないは絶対回避すべき
  • 社会の一員として守るべきものがある
  • タスクフォースの案を受け入れるべき

大和田と半沢の論に比べてちょっとどうかと思うポンコツな主張ですが、ここで更なる覚悟を決めます。

銀行員生命をこの決定に賭ける。と紀本は言い出します。

そして、債権放棄を拒否するなら、自分の役職を解いてからにして欲しいとまで告げました。

これにはさすがの大和田も動揺し、半沢は苦々しい顔をして紀本を見ます。

ここで紀本が役員たちに賛同するなら挙手をと告げ、みんな何となく手を挙げ始め賛同多数となります。

これを見た頭取は紀本の責任を持って否決し、債権放棄を受け入れると決定しました。

しかし、半沢はただでは終わりません。ある条件をつけ足してくれと願います。

それは、開投銀が債権放棄に反対した場合、それに準ずるという条件をつけてくれと。

頭取は了承し条件付きでの決定となりました。

条件付の債権放棄を決定する

3:共闘再び

裏切り者の正体がわかった半沢と大和田の2人は、会議室に残って話し合いを始めます。

大和田は最初から反対だった、だが賛同を得られるかわからなかったから、芝居を打って半沢に話をさせたと半沢が指摘です。

半沢の言う通り大和田は最初から反対でした。そこで半沢は大和田に手を貸して欲しいと願います。

すると大和田はお願いする態度があるだろと、サディスティックな顔して告げます。

半沢がどうするのか?と、思ったら「お~ね~が~い~し~ま~す~」と、歌舞伎のような節回しで頼みました

大和田はこれに納得したのか、2人は再び共闘します。

曾根崎を呼び出し直接本人の口から、誰の指示でやったのかを聞き出す作戦です。

半沢が一人で聞いても言わないだろうと思い、大和田の力を借りて自白を得ようとします。

  • 曾根崎は瀬戸内海のちっちゃーい営業所に飛ばされる予定だと教える
  • もし教えてくれたら子会社の中でもトップ5に入る、東京中央クレジットにしてあげる
  • 年収でいえば1千万円の差がある
  • 1千万と義理立てのどちらを取る?

そして大和田と半沢で曾根崎を挟み、左右で交互に「さあ!」「さあ!」と歌舞伎のように問い詰めます

曾根崎は「1千万です」とあっさり陥落し、誰の指示だったのかを問われると紀本常務だと白状しました

紀本は政府がついていると言いますが、それが誰なのかはわからない。と曾根崎はいいます。

恐らく白井大臣か箕部幹事長だろうと、半沢は予測しました。

裏切り者は紀本常務で決定

4:谷川の本心

谷川から連絡をもらい半沢は話をしに向かいます。まだ、谷川が債権放棄に反対か賛成か、個人としての答えを得ていないと半沢はいいました。

谷川の本心はどうなのか?ぽつぽつと語り始めます。

  • 父親はしがない銀行員だった
  • 帝国航空がこうなったのはうちが甘やかしたせい
  • その償いでスカイホープを助けたいと思った
  • 森山が半沢の教えを語るように、自分も銀行員のあり方を半沢に教わった

そして感極まってか彼女はこう叫びます。

債権放棄なんか拒否するべきなのよ!それぐらい私だってわかってる!私だけじゃない、開投銀にいるほとんどの行員がそう思っている!

ではなぜできないのか?それは、上にいる一部の役員たちがそれを許さないといいます。この役員とは天下りの元官僚です。

谷川もまた苦しい立場にあった、半沢はそんな谷川に向けて説得をします。

「貸すも親切、貸さぬも親切」言うのは簡単だけど、相手を心から信頼していないと決断はできない。あなたのお父様は強く大きなバンカーだったと思う。と。

谷川の父がよく言っていたという言葉を引用し、そんな父は偉大な人物だと思うと谷川の心に迫る説得です。

果たして谷川の心は動くのか?

谷川も債権放棄に反対だった

5:運命の合同報告会

多くのマスコミが見守る中、債権者の銀行6社を集め債権放棄するという意思を確認し、白井大臣の力を世間にアピールするための会を乃原がセッティングしました。

しかし、まだ開投銀の谷川は来ていません。会はそれでも進み、融資額が少ないほうから意思確認を始めました。

  • 大東京銀行:主力および、準主力銀行の決定に従わせていただきます
  • 白水銀行:主力および、準主力銀行の対応に準ずることといたします
  • 東京首都銀行:私どもも主力および準主力…
  • 関西シティー銀行:当行も主力および、準主力銀行の対応に準ずることといたします

東京首都銀行の発言は、乃原に「もういい!」といって遮られてしまうためこんな返答です。

この“対応に準ずる”とはどういうことなのか?

取引先の業績が悪化した場合、主力銀行の対応に準ずるのは金融業界の不文律だそうです。

主力が債権放棄をしなかった場合、付き合い程度の自分たちが債権放棄するわけにはいかない。そういうことになります。

これを聞いた半沢は「よくいった」と彼らのギリギリのバンカーとしてのプライドを保とうとする姿勢を評価します。

そしてついに半沢の番です。会議では条件付ではあるものの、債権放棄することに決定しています。何と答えるのか?

我が東京中央銀行はこの債権放棄を…拒絶します!

隣にいた部下も思わずビックリの仰天発言です。半沢は債権放棄を拒否しました。

なぜまだ来ていない開投銀が拒否したと思うのか?半沢は谷川を信じているといいます。

そしてようやくやってきた谷川が、債権放棄について問われます。

開発投資銀行はタスクフォースによる債権放棄の要請に対して…見送りの決断を下しました。

まわりはざわざわし始め、どういうことなのか視聴者もビックリです。

これにより全ての銀行が債権放棄を拒否となります。

半沢はわかっていたのです。この会議中に届いた谷川からのメッセージを見て、気持ちを固めたのです。

貸さぬも親切。谷川

というメッセージを見て、半沢は拒否したのでした。

全銀行が債権放棄を拒否した

6:なぜ拒否できたのか?

なぜ、あれだけ政府の言いなりだった開投銀が拒絶することができたのか?

それは、白井大臣も出席していたさっきの閣議で、開投銀の民営化法案がまとまり国会で成立する見通しが立ったのです。

閣議は全員一致が基本なため、白井大臣がもし反対していたら民営化はならなかった

白井大臣は自らの首を自ら絞めたのです。半沢は感謝しますと嫌味の一つも忘れません。

しかし、そんなすぐに上の役員が賛同するはずもない、そう髙をくくっていた白井大臣。

ここが白井と“鉄の女”谷川との大きな違いになります。

谷川は以前から開投銀の組織改革を考えてました。

やると決めたら貫き通す。“鉄の女”と呼ばれる強い意思があったのです。

現場の人間を“ネジ”とあざ笑い、一つ一つを丁寧に見てこなかった白井大臣。

半沢の倍返しタイムが始まります。

  • ネジは非力だが間違った圧力には精一杯命がけで抵抗する
  • その抵抗を感じられない大臣が問題
  • ネジの一つでも欠けたら飛行機は飛ばない
  • ちっぽけな存在の銀行員だが、与えられた使命は全力で果たす

ネジにはうるさい男、半沢の本領発揮です。

半沢が啖呵を切り、スカッとするシーンで締めくくります。

谷川の強い意思が行内をまとめた

7:ドラマの結末

大失態をマスコミの前でやらかしてしまった白井大臣、意気消沈して箕部の所へ向かいます。

大臣の職を辞し、離党届も提出したといいます。

しかし、その離党届は秘書の笠松の懐にあり、提出されていない状態です。

ここで箕部の恐ろしさがようやくわかります。

票を集める広告塔だから、何もせずお飾り人形として私のいうことに従っていればいいんだ。

「二度と私に逆らうんじゃないよ!」と激しく怒りをぶつけます

一方紀本は半沢にやられたことを怒り、絶対に債権放棄を認めさせてやると息巻きます。

花から智美も心配していると聞かされた半沢、なぜ彼女が?

それは、智美は元々頭取の下で働いていた銀行員だったのです。

そんな頭取は箕部に呼び出され「共栄共存、持ちつ持たれつでやっていこうじゃありませんか」と語りかけられます。

箕部が頭取を取り込んでしまうのか?次回へ続きます。

  • 白井大臣が箕部に叱責される
  • 智美は元銀行員で頭取の部下だった
  • 箕部が頭取と話をする
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【半沢直樹(2020)】7話の補足

2人の女性の明暗が分かれた回だったので、2人の差を表にしてみました。

  白井大臣 谷川
したいこと 総理大臣になりたい 開投銀の組織改革
部下に対して ネジだからおとなしく従え 一人一人に耳を傾ける
根回し 他人任せで雑 根気よく自分で説得
自己評価 国民の人気者 しがない銀行員
自分に反対する者に対して 排除 正しい意見は取り入れる
ポリシー 野望のために他者を犠牲にする やると決めたら貫き通す

どちらについたらいいか、一目瞭然の2人です。

基本的に白井大臣は自分のために動き、谷川はみんなの幸せのために動こうとします。

白井大臣の下で働くと下手すれば逮捕されたり、死ぬことすらありそうです。

池井戸作品にはよくこういう対照的な人物が出てきます。

大体利己的な人物は世間体がよく、みんなのために頑張っている人は厳しい人物として描かれミスリードします。

本当に正しい人物は誰なのか?見抜く目を試すような人物です。

外面がいい人物=悪のような、池井戸さん自身の経験則に基づいたものなのか、度々登場する悪人の1つです。

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【半沢直樹(2020)】7話のその他気になったこと

  • 「わ・か・り・ま・す・よ・ね」と白井節
  • ヘナチョコ呼ばわりされる曾根崎
  • 「超本気」と真顔でいう大和田
  • 「です!ですです!です!」と“です”を乱発する大和田
  • 白井節を途中で遮り「わかりませんね!」という半沢
  • 半沢に肩をすくめて呆れる乃原
  • 浮気の甲斐性なんてないといわれる半沢
  • 「直樹お帰り」といわれ普通に「ただいま」と店でいう半沢
  • タスクフォースがスーとかピーとかと適当な大和田
  • 憑き物が落ちたように半沢に賛同する大和田
  • 紀本が机を叩くと挙手が増える役員たち
  • 「私の演技もまだまだだね」という大和田に「ええ」と即答の半沢
  • ちゃっかり頭取の席に座る大和田
  • 小学生以下か?と半沢に呆れる大和田
  • 歌舞伎化する半沢
  • 半沢を見た瞬間、驚きすぎな曾根崎
  • 半沢と大和田に挟まれる強力な圧
  • さらっと1千万を選び暴露する曾根崎
  • 銀行はこぞって大損するバカと罵る乃原
  • 債権放棄を拒絶した瞬間の田島の驚きよう
  • 他の銀行が喜びすぎ
  • 口から内臓が出るところだった田島
  • 木の皮一枚で繋がる盆栽の枝
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【半沢直樹(2020)】7話の感想とまとめ

行内の裏切り者が紀本常務だと判明しました。

しかしまだ倍返しはしていない状態で、紀本常務は次の手を何か思案するようです。

頭取が箕部に呼ばれて話をしているのが、何とも不気味な感じがします。

単なる飲み屋の女将だと思っていた智美が、何やら鍵を握っていそうな雰囲気も出てきます。

面白キャラの白井大臣がこれで失脚し、登場しなくなってしまうのか?

今後の面白キャラは箕部が引き継ぐことになるのか?新たな憎き敵役の登場が楽しみです。

どうやら次回の予告を見るところ、半沢が黒崎との共闘もありえるのか?という匂わせもあります。

巨大な敵を討つには敵同士も手を組みやっつける。古くは呉越同舟、マンガなどでもよくある展開に胸が躍ります。

次回は9月6日21時から放送予定です。

【半沢直樹(2020)】7話のいいセリフ

あなたは総理の椅子だけを見て足元のネジを軽んじた、これはその結果です。

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