【ハムラアキラ】1話に出てきた本
今回手にしていたのは、主にアガサ・クリスティーが多いです。晶は旅行チケットを換金して本を買ってきました。古書店で購入しているので登場しているものと全く同じものではありませんが、現在購入できる本を紹介しています。
MURDER BEAR BOOKSHOPの手書きポップ
古書店マーダーベアブックショップの手書きのポップが面白かったので紹介します。主に店長の富山が書いていて、ファン心をくすぐるセールスライティングをしてきます。
ポケミスのポップ
早川書房から出ているポケットミステリーというシリーズの本の、表紙のイラストの違いについて触れて売り込みをするポップです。沼にハマったら抜けられなさそうなのに、危険な誘惑をしてきます。
『ジャケ買い』で全部GO!
解釈が「顔」に出る。あなたは新・旧どっち?どっちも買っちゃえば!!
ビートルマニアなら英・米・独・仏・日、ジャケット違いを全部揃えなきゃ気が済まない!!ミステリマニアも同じ!!ポケミスのロングセラーには、カバーイラストの違う複数の版が存在するのご存知でしたか?「この道に、はまる勇気が君にはあるか…!?」(富山泰之)
獄門島 完結編の別冊付録のポップ
なんともファン心をくすぐる商品です。今回の企画の商品の一つとなります。
獄門島 完結編 横溝正史
別冊付録という「罠」
昭和21年10月から昭和23年8月まで、雑誌「宝石」に連載された「獄門島」。プロット段階の構想を聞いた夫人の予想が、横溝にラストの着想を与えたという逸話は有名。その完結編のみ別冊付録の体裁だったため、その多くが散逸!!貴重な美本をあなたの手に。(富山泰之 推薦)
続・幻影城のサイン本のポップ
こちらもファン心をくすぐる商品です。同じく今回の企画の商品の一つとなります。
続 幻影城 江戸川乱歩
乱歩、直筆のサイン入り!
私財を投じ後継者の育成とミステリ界の地位向上に尽くした晩年の乱歩は評論家としても健筆を奮った。古今東西の名作ミステリから871例を抽出・分類した「類別トリック集成」は、現在に至るまで数多くのミステリ作家を触発し続けるバイブルだ。(富山泰之 推薦)
今回の企画は『乱歩vs横溝~令和に蘇る二大巨頭~』という企画で、見るからに貴重そうな本が並んでいます。ポップで説明のあった『続・幻影城』『獄門島 完結編』の他に乱歩は『黄金仮面』、横溝は『鬼火』『怪獣男爵』『探偵小説五十年』などが飾ってありました。小道具として借りてきたのか、レプリカなのかは不明です。
晶の手帳の中身
晶の家に捜索に入った刑事たちが、晶の手帳を見るシーンがあります。その中に書かれていたのは、治松いわく「社会のダークサイドというのか、いろんな仕事のノウハウから始まって、会社の内部事情やら業界内のカラクリなど几帳面に記録している」ものだそうです。その内容が面白かったので一部分かった範囲で紹介します。
2008年3月30日 家庭教師6日目
いろいろな生徒の家にお邪魔してきたが、部屋を見ると、住んでいる人の心の状態・考え方・思考などもわかってくる。
部屋が汚い人に多かった性格
- つきあいが良い→自分よりも相手を優先しがち
困っている人がいたら真っ先に助けるタイプ - ガマン強い→いくら責められても、ギリギリまで耐える
- 時間にルーズ→余裕を持つスケジュールで動けない
2008年4月3日家庭教師8日目
中学生の女の子を教える
- 部屋がきれい
- 口調が柔らかい
- 細かいところも気配りができる
こういう女の子が、クラスで人気があるのだろう。
部屋がきれいな人に多かった性格
- 完璧主義
- 意外と臆病
→自分の価値観の中では全力で動けるが、新しい環境には受け身になってしまう
ゴミから取得可能な情報
- 食
- 食品・食材のパッケージ、生ゴミから食事内容がわかる
- 外食の頻度も
- 健康
- 薬の殻・袋から病歴・持病、通っている病院がわかる
- 喫煙・飲酒の有無
- 経済力
- 通販伝票・請求書利用明細から生活レベルがわかる
- レシートで性別・生活時間帯・家族構成もわかる
- 友達関係
- 化粧品の箱・行動メモから異性関係がわかる
- レシート・DM・会員証などで行動範囲もわかる
晶が就いた仕事の数々
付箋でその仕事に就いた時に感じたことなどを、日記として几帳面につけてあります。主にこんな仕事の付箋がありました。
- 家庭教師
- 清掃
- コールセンター
- 新世界出版
- コンビニ
- 会計事務所
- 訪問販売
- 村木探偵調査所
- 便利屋
- 遺品整理
- 古書店
様々な仕事に就いては辞め、探偵はたまたま続いたとのことです。今回、白熊探偵社の調査員をやっているのも、古書店のバイトの応募に元探偵が来たからわざわざ富山が始めたとのことです。
ゴミからわかる情報に関してはなにげに結構怖いです。ゴミを捨てる際はシュレッダーにかけるとか、隠すためのスタンプを押すとかしたほうが間違いなさそうです。
【ハムラアキラ】1話のその他気になったこと
- 黒い羊の姉こと珠洲
- メイのことは正直“苦手”だった晶
- 名刺も手帳も見せてくれる刑事
- 怒るとガラ悪くなっちゃう柴田
- まったく刑事の話を聞かずに盛り上がる常連
- 私が禁煙しているのでといって灰皿どかす晶
- 嫌だと思う相手にはとことん嫌な人間になる得意技を持つ晶
- 履歴書はお茶を零したから捨ててしまう富山
- トラブルメーカーマグネットというあだ名な晶
- 指名手配犯の隠れ家に似ている晶の部屋
- 男の股間を蹴るのはセクハラになるか考える晶
- 黄色いコートを着るタイプじゃないと言われる晶
- 偉いから自己紹介ももったいぶる岡田
- 協調性なさそうと言われる晶
- 捜査会議かよと突っ込む晶
【ハムラアキラ】1話のまとめ
初回は何とも空しい気分になる終わり方でした。晶は珠洲を邪険にしていましたが、晶もまた“黒い羊”なのです。最後に珠洲の葬式の時、他の2人の姉に晶は邪険にされます。嫌だと思っていた珠洲と他の姉から見たら同類の扱いです。それもまた何とも言えない気分にさせます。
初回を視聴した感じでは、ある一定のファンの心を掴みそうな凝った作りのドラマでした。個人的にはこの古本屋の本棚を見ているだけで楽しいです。また主演のシシド・カフカさんのぶっきらぼうな感じの演技がハマってました。そして、店長の富山はなぜかオネエ言葉で話します。他の出演者もキャラが立っています。
今回の話は姉珠洲役のMEGUMIさんが、いかにもそれっぽい人物を演じてくれたのが面白かったです。
次回は1月31日(金)22時から放送予定です。真冬に真夏の話のようです。