WOWOW【ダブルチート 偽りの警官シーズン2】最終話のネタバレと感想をまとめています。
警察内部の裏切り者が誰なのか、多家良の行方はどこなのか、そして渡辺の真の目的とは?全ての疑問の答えが明らかになる怒涛の最終回。
【ダブルチート2】最終回のあらすじ
渡辺春樹(市原隼人)の潜入捜査がバレ、海藤周(陣内孝則)は鷹見俊之(岩松了)経済産業大臣が帰るのを見送ろうとしていた。そこへやってきたのは坂本正隆(橋本じゅん)と宮部ひかり(内田理央)だった。2人は金の受け渡しをしていた映像を押さえたといい、海藤をはじめ、鷹見大臣や廣瀬実篤(ベンガル)までも連行しようとしていた。
岩合拓真(伊藤淳史)と九条宗孝(升毅)副総監は裏切り者が城島健吾(羽場裕一)刑事部長だという決定的な証拠を押さえる。2人は協力して計画を立てていた。
逮捕された海藤が、隙を見て財産を張に全て送金してしまう。出し抜かれたと思った矢先、山本貫太(結木滉星)は矢柴等(荒川良々)は張の居場所を探し当てる。そこにいたのは驚きの人物だった。
【ダブルチート2】最終回のネタバレ要約
3行でネタバレ要約
岩合と九条副総監の作戦により、警察内部の裏切り者は城島刑事部長だと判明した。
海藤が金を預けた張は、実は生きていた多家良が成りすましていたことが分かり、海藤は逮捕されるだけでなく全財産も没収されてしまう。
ひかりの必死の説得により、渡辺は海藤の殺害を諦めるが、その後、矢柴の店を訪れ詐欺師になろうとする。
500文字ぐらいでネタバレ要約
岩合は九条副総監と協力して、わざと仲違いをするふりをし、渡辺が潜入捜査官だと明かす。するとそれを聞いた城島刑事部長は、海藤に田胡が潜入捜査官だとバラした。その結果、作戦は失敗したかに思われたが、警察は既に会場にいくつもカメラを仕掛けており、賄賂の受け渡し現場を押さえていた。
賄賂を渡した廣瀬やもらった鷹見大臣も連行される中、海藤は逃げ出して金を張に預かってもらうよう振り込む。ようやく取り押さえた海藤だが、既に金は送金されていた。
山本と矢柴は張の発信先が、日本であることを突き止める。そしてその場所へ行くと、死んだと思われた多家良の姿があった。多家良は張に成りすまして、海藤の財産を騙し取ったのだ。
渡辺は海藤を廃工場に連れて行き、その場で殺害しようと試みる。いち早く気付いた多家良が、ひかりに渡辺の真の目的を知らせ、ひかりは坂本と一緒に渡辺を説得に向かう。
父親は家族を守りたかっただけだと、ひかりの必死の説得もあり、渡辺は泣き崩れる。そして海藤は逮捕された。
その後、多家良とひかりは再会し、警官を辞めた渡辺は矢柴の店に詐欺のやり方を教わりに行った。
【ダブルチート2】最終回の詳細なネタバレ
裏切り者の正体
鷹見俊之(岩松了)経済産業大臣は、受け取った金を車の中で確認していた。すると、坂本正隆(橋本じゅん)と宮部ひかり(内田理央)が現れ、一部始終を見ていたと、トラックの中にあるモニターを見せた。そして、廣瀬実篤(ベンガル)市長も同行するよう命じた。そこに、渡辺春樹(市原隼人)も現れ、逃げようとする者たちを取り押さえていく。
岩合拓真(伊藤淳史)と九条宗孝(升毅)副総監がいる部屋に、ホテルマンに変装した6係のメンバーがやってくる。そして「確認できました」と瀬尾豊(若林秀敏)が言った。二人は城島健吾(羽場裕一)刑事部長が部屋を出た時に尾行をしており、渡辺が潜入捜査官であることをバラしている会話を録音していたのだ。
城島はドミナートルのメンバーだった。「お前のやったこと、全部分かってるぞ」と九条が言い、「いつからつながっていたんだ?」と岩合に尋ねる城島。昨晩、岩合は九条を待ち伏せ、翌日に鷹見大臣の視察があることを確認した。すると九条は「乗ってくれ」と車に乗るよう促した。九条は城島がドミナートルのメンバーだと分かっていたのだ。
「どうして黙認しているんですか?」と問う岩合に、九条は「渡辺のプランで、鷹見を贈収賄罪で挙げる手立てはできているが、全ての繋がりを明らかにしなければ、海藤も城島も逮捕できない」という。「我々にも協力させてください」と岩合は申し出た。
岩合と九条が対立しているように見せかけ、田胡が潜入捜査官だと明かす。それを聞いた城島は海藤周(陣内孝則)に報告し、裏をかいたと思い込んだ海藤は、ドミナートルに警察の協力者がいることを口にした。その様子はすべて映像に収められ、別部屋で行われた賄賂の受け渡しもしっかり収録されていた。
「おかげで城島がドミナートルのホストである、海藤の共犯だという証拠を得られた」と岩合は言い、九条は「取り調べで正直に吐くんだな」と告げて、城島を連行するよう命じた。
悪あがき
坂本は鷹見に「地検の特捜部が待っている」と笑いかけた。警察車両が次々とやってきて、海藤を詐欺の容疑で逮捕した。しかし、その前に海藤は「トイレに行かせてくれ」と手錠をかけられたまま頼み、坂本たちは彼を連れて行った。
手錠を外すと暴れ出した海藤は、部屋に閉じこもりスマホを操作し始める。海藤は張にドミナートルと自分の全財産である、300億円を預けようとしていたのだ。一方、坂本と渡辺は何とかしてドアを開けようとしていた。
山本貫太(結木滉星)は矢柴等(荒川良々)のところで張の会話を分析していた。翻訳ソフトを解除して元の音声を解析すると、背後に山手線の駅の音楽が流れていることが判明した。山本は矢柴とともに、張が発信していた場所へと向かった。
2人は建物の裏口が空いているのを見つけ、そこから中に入った。山本たちが部屋に入ると、そこには意外な人物が待っていた。
九条は岩合に「詐欺師は逮捕されても、金さえ隠せば復帰できる。お前もよく知っているだろう?」と話し、張を使って金を押さえる計画が自分の発案ではないことを明かす。
同時に、坂本たちがようやく扉を開け、海藤を部屋から引きずり出した。スマホを確認すると、すでに送金が完了しており、相手が「確かに300億受け取りました」と日本語で話しているのがわかった。画面の張が脇に退き、現れたのはなんと多家良啓介(向井理)だった。
山本たちも現場で多家良に会い、その存在に驚愕する。野上(ジョーナカムラ)という医者が張の役を演じていたことが判明し、「お前は…K」と多家良を見た海藤が驚きの声を上げる。紅竜の金庫番なんて人物は初めから存在せず、それは全てこちらで仕込んだ噂に過ぎなかったのだ。多家良は「預かった300億はしかるべき団体に寄付させてもらう」と告げた。
真の目的
渡辺は多家良が胸を撃たれた際、「弾は抜けた。仲間が助けるから」と多家良に声をかけた。海に落とされた多家良はすぐに救出され、野上が隠れ家で手術を行った。その場には九条も立ち会っており、多家良は生死の瀬戸際に立たされていた。目を覚ました多家良に、九条はドミナートルへの潜入計画を明かし、多家良から「手伝わせてほしい」という提案があったのだ。
張に成りすまして海藤の資金を押さえる計画が進行し、「Kの経験が生きたよ」と多家良は笑みを浮かべた。そして、渡辺は海藤に手錠をかけ、彼を連行していった。
矢柴は「渡辺も取り調べには立ち会いたいだろうな」とつぶやいた。しかし、山本はそれが無理だと言った。潜入捜査は違法であり、警視庁内でも公にできないからだった。その時、多家良は突然、山本にひかりに電話するよう頼んだ。
九条は渡辺を警察官に復職させるつもりはないという。それは本人の意思だった。多家良はひかりに電話をかけ、渡辺がそこにいるかを確認する。そして「渡辺春樹の本当の目的は海藤自身だ」と語り、渡辺から目を離さないように告げた。
すると渡辺の車は海藤を乗せて走り出してしまう。それを見たひかりは、渡辺を追いかけようとする。坂本にどうしたのかと問われ、ひかりは渡辺の目的は海藤だと答えた。坂本はひかりを車に乗せ、「俺たちしかいないんだ。何が何でも止めるぞ」と言って車を走らせた。
生きる意味
渡辺は海藤を連れて廃工場へと到着した。彼は海藤に銃を突きつけて歩かせる。海藤が「何者だ?」と問うと、渡辺は「24年前、あんたにだまされて、人殺しをやらされた渡辺哲也の息子だ」と答えた。しかし、海藤はそのことを覚えていない様子で、渡辺は呆れる。
「立派な詐欺師になれたのにもったいない」と海藤は言い、なぜ詐欺師になったのかを問うが答えず、「渡辺哲也って、あのせこい不動産屋か。あまりにも簡単な相手だったから、忘れてたよ」と笑った。
渡辺が「なぜ父を狙ったのか?」と問うと、海藤は「さあな、だましやすかったから…じゃないか?」と答えた。その言葉に怒った渡辺は銃をリロードし、「どうして親父を人殺しにした?」と再び問う。しかし、海藤は「詐欺師になるのに理由なんかない。世界にはだます人間と、だまされる人間がいる。それだけのことだ」と冷たく返答した。
そこにひかりたちが駆けつけると、渡辺は空に向かって威嚇射撃を行った。「殺してどうするんですか?」とひかりが問いかける。渡辺は「こいつは逮捕しても反省なんかしない。捕まえて塀の中にぶち込んでも、いずれ社会に戻る。戻ったらまた人をだます。誰かを不幸に陥れる。俺の親父のように。俺の親父は、こいつにだまされて人殺しにされたんだ」と言い、再び銃口を海藤に向けた。
しかし、ひかりは叫んだ。「違います!確かにあなたのお父さんは過ちを犯しました。でも、それは…家族を守ろうとしたからです!生命保険で借金を返せると思って、そしたら家族を救えると思って…。お父さんが人殺しと言われても、息子であるあなたはそうじゃない。家族を守るために、あなたを守るために、必死で取った行動だったと、あなただけは…世界で一人だけ、あなただけは、そう思っていいはずです。あなたのお父さんに対する気持ちは、誰にも邪魔できない」と。
渡辺は涙を流しながらひかりの話を聞いた。「だから、だから!」とひかりが訴えると、渡辺は泣き崩れ「わかってる、わかってる…そんなこと分かってる。でももう、どう生きていいかわかんない…」と嘆いた。
【ダブルチート2】最終回の結末
岩合と坂本は警視庁で話し合っていた。結局、ドミナートルの実態は何も解明されなかった。海藤の逮捕がどうしてかサロンのメンバーたちに知れ渡ると、蜘蛛の子を散らすように誰もいなくなったという。そして、九条は副総監を辞任した。
「ドミナートルは最初から存在していなかったのかもしれない」と九条は考えていた。それに対し、岩合は「海藤が元からあった噂を利用しただけかもしれない」と推測した。
その後、ひかりは山本と一緒に多家良が待つ家に向かう。山本は気を利かせて、ひかりだけ先に行くよう勧める。そして向かったひかりは「おつかれさまです」と互いに労いの言葉を交わし、持ってきたプリンを多家良に渡した。
矢柴の店に客として渡辺がやってくる。渡辺は「私に詐欺を教えてくれませんか?」と頼んだ。すると矢柴は早速店を閉めた。
【ダブルチート2】登場人物のその後
- 多家良啓介:渡辺に銃撃されるが救出され、無事生きていた
- 宮部ひかり:多家良と再会し、以前もらったプリンを差し入れする
- 田胡悠人(渡辺春樹):警察を辞め、矢柴の店に詐欺を教えてもらいに行く
- 矢柴等:店にやってきた渡辺を受け入れる
- 海藤周:逮捕され、成りすましていた多家良に全財産を奪われる
- 木崎竜一:海藤に消されそこねないところを、警察が逮捕した
- 間宮瑛二:渡辺にはめられて横領の疑いがかかり木崎に切られる
- 鷹見俊之:贈収賄の罪で連行される
- 廣瀬実篤:贈収賄の罪で連行される
- 九条宗孝:副総監を辞任
- 城島健吾:ドミナートルのメンバーだとバレて逮捕
多家良がその後、罪に問われたのかは分かりません。渡辺は矢柴の店に行っていたので、恐らく不問と思われます。
【ダブルチート2】最終回のまとめと感想
ドミナートルは解体され、多家良の無事も分かりますが、渡辺は詐欺の道へ足を踏み入れようとするという話でした。
300億円の振込み手数料が330円だったり、ひかりたちに渡辺の行き先がなぜか分かったりと、色々突っ込みどころはありますが、物語は無事完結しました。
多家良は生きていたし、海藤たちは逮捕されたし、ハッピーエンドのように見えますが、渡辺は生きる目的を失い詐欺師になろうとします。
海藤にも惜しまれるような腕のある渡辺が、今更矢柴に何を教わろうというのか。矛盾しているような気がしますが、最後はああいう感じで余韻を残したかったのかなと思います。
地上波で放送していたシーズン1に比べてシーズン2は、重苦しい雰囲気で進みます。シーズン1の雰囲気のまま進むのを求めていた人には、まるで違う作品に思えるかもしれません。
話は各シーズンごとに完結しているので、通して見なくても大丈夫なつくりになっています。