【ダブルチート】4話のネタバレと感想|墓じまい詐欺師がヤマガミの女?

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【ダブルチート 偽りの警官】4話「VS“大物詐欺師”の女!?“終活”で荒稼ぎ!寺を舞台に1億円詐欺」のネタバレと感想をまとめています。

矢柴からの情報で墓じまい詐欺を働いている女詐欺師が、ヤマガミの女ではないかという話を多家良は聞く。多家良は早速接触し、ヤマガミの情報を聞き出そうとするが……。

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【ダブルチート】4話のあらすじ

ヤマガミは2年間動きを見せていなかった。アジトでは矢柴等(荒川良々)が多家良啓介(向井理)に「墓じまい詐欺をしている女がヤマガミの女かもしれない」と話し、多家良は興味を持って調査を開始する。

女詐欺師の藤澤倫子(映美くらら)はタチバナと名乗り、相棒の日置悠哉(中山翔貴)と墓じまい詐欺を働いていた。矢柴はこの詐欺が発覚しにくい理由を多家良に説明し、その巧妙さに多家良は感心した。

ついこないだ騙した浅岡弥栄子(茅島成美)が、死んだことを知った倫子たちは急いで町を離れる。一方、宮部ひかり(内田理央)は捜査の限界を感じつつも、浅岡の家を訪れて被害届を出さない理由を聞いた。浅岡の家族は詐欺に遭ったことを恥じて、周囲に知られたくないと考えてた。

その後、ひかりは寺で情報を収集し、詐欺師たちに偶然遭遇する。しかし、証拠が揃わなければ起訴できない現実に直面し無力感を抱く。

ひかりは多家良の交番に行き、自分の無力さを嘆く。多家良は彼女の奮闘を認め、倫子を詐欺にかける作戦を開始するが……。

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【ダブルチート】4話のネタバレ

ヤマガミの女

ヤマガミは2年間も動きを見せていない。そのため、堀北隆司(梶原善)は捜査員たちに「やられたままでは終われない」と発破をかけ、捜査の強化を求めた。

一方、アジトで矢柴等(荒川良々)が多家良啓介(向井理)に対して「墓じまい詐欺をしている女が、ヤマガミの女じゃないか」という話をする。多家良はその話に興味を持ち、調査を始めることにした。

女詐欺師・藤澤倫子(映美くらら)はコーディネーターのタチバナと名乗り、墓の相談に乗っていた。彼女は「永代供養塔 朝凪の塔」という、海の見える丘にある墓を勧める。墓じまいの手順は大変だが、自分たちが全て請け負うと説明し、さらに「最後の一区画だ」と急かして契約を促す。

アジトで矢柴は語る。墓じまいの予約は、親が亡くなるまで発覚しにくい。まるで学資保険のように、実際に利用するのは10年以上先になる可能性が高く、その頃には契約時の詳細を覚えている人はほとんどいない。矢柴は「万が一、この時点で発覚しても、その時が来たら実行するつもりだったと言い逃れできる」と説明し、多家良はその巧妙さに感心した。

30万円は遺骨1人分の値段で、先祖代々の墓の場合、最終的には数百万円に化ける。「何十年もバレない詐欺っていうのは、アンタの言う美しい詐欺なのか?」と多家良が尋ねると、矢柴は「いや、違うね。人の人生の最後を汚すってのは、俺の美学に反するよ」と答えた。

そんな中、タチバナに騙されて墓じまい詐欺にあっていた、浅岡弥栄子(茅島成美)が急死してしまう。浅岡が死んだのを知り、倫子と相棒の日置悠哉(中山翔貴)は急いで町を離れた。

先輩と後輩

所轄署に行った山本貫太(結木滉星)は、偶然多家良と遭遇する。山本は宮部ひかり(内田理央)に先に帰るように言い、多家良と二人きりで話し始めた。しかし、ひかりは戻らずに立ち聞きしていた。

山本は「いつまでその態度なんですか?先輩だって今でも…」と問いかける。多家良は「刑事としてできることは俺にもうない。あのとき…俺はお前たちを裏切ったんだ」と答える。

山本はさらに「じゃあなぜまだ警察官でいるのか?本当のことを言ってくれ。俺たちだって悔しいんだ」と迫るが、多家良は「貫太、それ以上言うな!」と止めた。納得のいかない山本だったが、多家良はあくまで話をはぐらかして去って行った

生活安全課の後輩のまどか(ついひじ杏奈)と一緒に食事をするひかり。生活安全課のデータベースにはヤマガミという名前で引っかかる事件はなかったことを話す。ひかりは捜査の限界を感じていた。

そんな中、まどかから墓じまい詐欺にあったという情報を聞かされる。

もどかしい捜査

ひかりは浅岡が騙された事件を二課に持ち込み、掘北に契約書の内容を見せた。しかし、掘北は「信仰心なんて目に見えないもの、いちばん起訴しにくいことくらいわかるだろ?」と難色を示した。ひかりは「人の死を食い物にするのが許せない」と訴えるが、掘北は「詐欺は被害者が被害届を出さないと動けない。詐欺で騙されているのに幸せだと思う人間だっているんだよ」と答え、事の複雑さを説明した。それでもひかりは納得できず、多家良のところに向かった。

契約書は、まるで300万円を寄付したような内容だった。ひかりは「おばあちゃんのなけなしのお金だった。二課って本当に冷たすぎます」とぼやく。多家良は「自分がどうしても納得いかないんだったら、組織のせいにしてるだけじゃ何も変わらないんじゃないかな」とアドバイスを与えた。

ひかりは浅岡の家を訪れ、被害届を出さないと言われる理由を聞く。それは、金も戻ってこないし、近所に知られるのは恥だからだった。その様子を孫の瑠衣(三木理紗子)が何か言いたげに見ていた。

多家良もアジトで契約書を確認する。矢柴はその精巧さに感心し、1件の金額は数十万から数百万だが、件数が増えれば数千万単位の被害額になるだろうと言う。しかし、すでに詐欺グループはトンズラしていた

ひかりの限界

ひかりは龍刻寺に行って情報を収集した。檀家の人に訊いたところ住職が入院してから一ヶ月前に臨時の人が来ていたが、いつの間にか姿を消していたという。彼らが撮った写真には二人の姿があった。ひかりは所轄に行き、一人住職の寺を回ることに決めた。

矢柴が多家良の交番を訪れ、詐欺師二人の情報を伝えた。「もっとスケールが大きく、かつ美しい方法がある」と矢柴は新しい作戦を考える。

ひかりは何件か寺を回った後、倫子たちと出会う。パンフレットをもらおうとする人に「それを受け取っちゃだめです!」と妨害する。しかし、倫子は「何か問題が?」と開き直り、「どんな事件でも証拠がちゃんと揃わなければ起訴できない。起訴できなければ有罪にはならないの」と言い放つ。ひかりは何も言い返すことができなかった

ひかりは多家良の交番に行き、「組織のせいにして、結局何もできなかった」と悔しさを吐露する。多家良は「宮部さん、ここまでよく頑張ったよ」と慰め、仕事に取り掛かかった。

作戦開始

多家良はアドバイザーの工藤稜平と名乗り、倫子に名刺を渡す。宗教法人の売買を取り扱っているといい、彼女に接近した。彼はどの宗派にも属さない独立した寺、単立について話を始める。

単立の寺は、代表役員の交代や資産の処分にも宗派の容認が必要なく、住職個人の裁量で土地建物の売却が可能だ。そこに法人格を加えると、数千万から数億の金が動く。単立の寺社の権利を欲しがる人が多く、最近は海外からの問い合わせも増えていると話す。倫子はこの話に興味を持ち、もっと詳しく聞きたいと引っかかった

場所をバーに移し、多家良は話を続ける。宗教法人格は企業にとっても魅力的で、固定資産税がかからず、利益に対しての税金も優遇されている。日本の寺社は20年後には4割が消滅すると言われており、どうせなくなるものを右から左に移すだけで莫大な金が手に入る。しかも休眠状態の宗教法人格はこちらの言い値で売れるという。

倫子は違法ではないのかと指摘するが、多家良は「合法だ。現時点ではそれを禁じる法律は整備されていない」と答える。そして「今はまだこのやり方をしている人はいない。だからこそ腕を見込んだ人としか組みたくない」と話し、倫子はすっかりその気になって食いついた

早速二人で詐欺に取り掛かることにした。多家良は購入を希望する企業のリストを見せ、「1億円で買いたいと言っている」と説明する。ただ手付金が必要で、記録が残る金のやり取りは避けたいと話すと、倫子は「それなら私が建て替える」と言い出した

多家良は「伝説の詐欺師ヤマガミみたいな大きな仕事を仕掛けたい夢がある」と話し、倫子は実はヤマガミと組んでいたことがあると明かす。去年の大規模地面師詐欺も彼らの仕業だという。

矢柴が住職に扮した寺を多家良たちは訪れる。5000万円で買い取るという話をし、矢柴は「よろしくお願いします」と任せた。その後、バーに行って2人で乾杯すると多家良は、5000万円を現金で倫子から受け取った。倫子は5000万円が1億円になると喜んでいた。

最終対決

契約が取れたかどうかを待っていた倫子に、多家良は電話をかけ、「おまえは騙されたんだよ」と言い放ち、電話を切った。ようやく事態に気づいた倫子は急いで寺に向かうが、近所の人から「そこは誰もいない、10年以上前から廃寺だ」と教えられ、倫子は騙されたことを知って崩れ落ちた

ひかりが一人で寺を巡っていると、山本が係長の指示で応援に来たという。ひかりのスマホにメッセージが入り、指定された場所に向かうと、日置が車の中で誰かを待っていた。そこに倫子が現れると、ひかりたちは走り出した。倫子は「証拠もないのに引っ張れるのか」と問いかけるが、ひかりは「証拠ならある」と答えた。

ひかりが浅岡の家の前で待っていた時、孫の瑠衣が通りかかり、呼び止められる。ひかりが「祖母のことで何か知っていたら教えてほしい」と頼むと、瑠衣は祖母とやり取りしていたメールを見せた。瑠衣は毎日祖母と短いメールのやり取りをしており、その中に倫子たちの写真とともに「親切な人に、海の見える素敵な場所をお世話してもらったよ」という内容があった

倫子は「契約不履行にはなっていない」と開き直るが、ひかりは永代供養塔のパンフレットを見せ、この住所に建てる予定で間違いないかと確認した。倫子が「予定だけどね」と答えると、ひかりは事前に調べていたその場所の登記書を見せ、そこは国有林だと教えた。つまり、初めからそこに供養塔を建てることはできなかったのだ。「言い訳の続きは署でうかがいます」とひかりが言うと、倫子は逃げ出すが他の捜査員たちに捕まった

ひかりは「主任のお陰です」と感謝の言葉を述べると、山本は「いや、俺は別に」と言う。ひかりはそれでも「ありがとうございました」と頭を下げた。その様子を遠くから見ていた多家良は、安心したように一息ついた。

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【ダブルチート】4話の結末

アジトに戻った多家良は、封筒に小切手を入れ、巻き上げた金を墓じまい詐欺の被害者に分配することにした。「これで墓問題が解消されたわけじゃないが、まともな業者もいるので見極めて欲しい」と話す。

矢柴は「倫子を引き渡してよかったのか」と問いかけるが、多家良は「GPSを車につけて追っていた。あの女は偽物だった。『私たちのヤマ』なんて言っていたが、去年の地面師詐欺にはヤマガミは関わっていない。アイツは2年前のあの日から動いてない」と答えた。

浅岡家は被害届を出してくれた。墓の前で手を合わせる瑠衣は「このお墓好きだよ」と祖母に語りかけ、「ちゃんとお参りに来るからね」と約束した。

ひかりは多家良の交番に行って報告する。「多家良さんの言う通り、文句を言っているだけじゃ何も変わらなかった」と感謝を伝え、「私、自分の目にしたものだけを信じることにしました。ありがとうございました!」と頭を下げて帰った。

そこに岩合拓真(伊藤淳史)がやってきて、「少し歩きませんか」と誘う。多家良が「今さら私に何を?」と問いかけると、岩合は「銀行から連絡があった。先月、生活口座から出金があった、2年ぶりに。あなたの恋人の話ですよ」と話した。その言葉を聞いて、多家良はショックを受けた。

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【ダブルチート】4話のまとめと感想

ヤマガミの女と噂される墓じまい詐欺師を、成敗したら何でもなかったという話でした。

ヤマガミという大物詐欺師が男性なのか、女性なのか分かりませんでしたが、どうやら男性のようです。最初は行方不明になった彼女が実はヤマガミだったから、多家良が警察を裏切ったのかと思っていましたが、ヤマガミが男性ならその線は消えます。とはいえ、彼女はヤマガミと何らかの関係があるのでしょう。

今回は初の女詐欺師だったので、多家良も赤サギっぽいアプローチをしました。矢柴に手口を教えようかと言われ、きっぱり断っていたシーンはアドリブのようにも見えて笑えました。

本人が死んでからでないと発覚しない墓じまい詐欺や、成長しないと分からない学資保険詐欺など、後にならないと分からない詐欺は、引っかかっても表沙汰になりにくそうです。知らないうちに身内が良かれと思って契約していないか、注意する必要があると感じた話でした。

【ダブルチート】4話のいいセリフ

自分がどうしても納得いかないんだったら、組織のせいにしてるだけじゃ何も変わらないんじゃないかな。

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