【ダブルチート】2話のネタバレと感想|奨学金詐欺を漁夫の利で懲らしめる

2024春ドラマ
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【ダブルチート 偽りの警官】2話「VSパワハラ社長!“詐欺師K”が大胆作戦でピンチ!?」のネタバレと感想をまとめています。

今回のターゲットは奨学金詐欺を働く詐欺師だ。新卒の社員を紹介する就職エージェントと、それを受け入れる会社の社長。2人は結託してカモから金を巻き上げていた。そこで多家良は2人を漁夫の利作戦で成敗しようと考え……。

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【ダブルチート】2話のあらすじ

横断歩道を赤信号なのに渡ろうとする青年を見かけた多家良啓介(向井理)は、急いで青年を救出して事なきを得た。

後日、多家良が所轄所に行くと、あの時の青年が被害届を出しに来てた。青年の名は岡田悠真(小林虎之介)といい、被害内容は奨学金詐欺だった。

岡田は勤めていた会社を退職する。ある日、自宅に奨学金が返還されていないという手紙が入っていた。慌てて就職エージェントの御子柴武則(水橋研二)に電話するが出ない。勤めていた会社の社長・猪俣充(塚本高史)に奨学金は一括返済されたはずではと問うと、それは特別枠の人だけだと言われる。

御子柴に特別枠だと言われていたのに、実際はそうではなかった。しかも会社を辞めた後、御子柴には会社が払っていてくれたものだと思っていた、400万円の奨学金を渡していた。だがそれは、御子柴と岡田の間で交わしていた契約書によると、単なる違約金だった。

親に会社を辞めた事も、借金をしていることも言えない。そう嘆く岡田の話を聞いた多家良は、2人を詐欺にはめるため漁夫の利作戦を思いつくが……。

←1話3話→

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【ダブルチート】2話のネタバレ

詐欺事件発生

横断歩道で赤信号にもかかわらず渡ろうとした青年を、多家良啓介(向井理)が助けた。その際、赤ベコのマスコットが落ちているのを見つけた。

岡田悠真(小林虎之介)は会社を辞めた。家に戻ると奨学金が返還されていないという督促状が入っていた。慌てて就職エージェントの御子柴武則(水橋研二)に電話するが出ない。次に辞めた会社に電話をかけ、奨学金は会社が一括返済したはずだと問い合わせると、社長の猪俣充(塚本高史)から一括返済は特別枠に選ばれた人だけだという説明を受けた。

御子柴から特別枠に選ばれたと聞かされていた岡田がそれを伝えると、猪俣は「何かの間違いじゃないか」と言った。岡田は会社を辞める際に御子柴に400万円を渡したと話すと、猪俣は「君、だまされているよ」と答えた

多家良が署に行くと、岡田が被害届を出したいとやってきていた。

奨学金詐欺の詳細

警視庁捜査二課で今回発生した詐欺の手口の説明を、係長の堀北隆司(梶原善)がする。

これまで企業は奨学金の支援を給料に上乗せする形で行っていたが、所得税がかかってしまうため、2021年から全国学生支援機構(通称ASSO)に直接支払えるようになった。

企業は人材獲得のため、この代理返還制度を利用することが増えてきた。ワイルドホーク社も去年から希望する社員に対し、代理返還制度を実施していた。御子柴はこの制度に目をつけた

岡田は去年の春、福島から上京してきた社会人1年目だった。就職エージェントの御子柴は岡田に特別枠に選ばれたと話し、会社が一括返済をしてくれるという。ただし特別な制度なので、社内では誰にも言わないようにと言われ、覚書に判を押すよう指示された。覚書には3年間会社を辞めないこと、もし辞めた場合は違約金を支払うことが記されていた。

宮部ひかり(内田理央)はそれが労基法違反だと指摘した。社員に違約金や賠償金を支払わせることは違法だ。だがこの覚書は企業と社員の間ではなく、エージェントと社員の間のものであった

岡田は会社を辞め、違約金として400万円を御子柴に渡したが、それはワイルドホーク社に渡されると思っていた。しかし実際は岡田は特別枠に選ばれていなかった。ワイルドホーク社の代理返還制度は一般枠と特別枠があり、一般は毎月返済し、特別は一括返済だった。

岡田は御子柴から特別枠と聞かされていたが、実際は一般枠で、毎月1万4,400円ずつ返済するものであった。これまでに返済した金額は12万9,600円しかなく、奨学金の残高は387万400円だった。

岡田は違約金を払うためにカードローンから400万円を借りており、合計787万円の債務を背負ってしまった。被害者には会社が肩代わりした奨学金の弁済だと思わせ、証拠は書面に残さずに行われていた

山本貫太(結木滉星)は「よく見ないでハンコを押すのが問題だ」と指摘したが、ひかりは「まだ学生だ」と反論。しかし、成人年齢が18歳に引き下げられていることを指摘され、未成熟な若者を狙った詐欺が今後も増える可能性があると懸念された。

ここで会議は解散となり、捜査は行われないことが決定された。なぜなら二課が捜査するのは1,000万円以上の被害額の事件に限られ、この件は所轄に任せると山本は言った。納得がいかないひかりは捜査をさせて欲しいと訴え、帳簿の照合を終えたらやらせてくれと頼んだ。

巧妙な手口

多家良と岡田は交番で話をした。岡田は詐欺にあったことも会社を辞めたことも、誰にも言っていないと告白した。

岡田は入社後、社長の直属の部下となった。無理難題を押し付けられ、夜遅くまで残業し、寝る間もなく働いた。「君ならできる、もっとやれるはずだ」と言われ、その期待に応えたいと頑張ったが、体力の限界がきた。そしてあの晩、赤信号だと気づかずに横断歩道を渡りそうになってしまった。

「苦労している両親に言えるわけない」と涙を流す岡田を見て、多家良は今回の仕事に取り掛かることにした。

多家良はジャーナリストの近藤卓也を名乗り、猪俣に接触する。密着取材の相談を持ちかけ、猪俣はそれを引き受けた。アジトに戻った多家良は、御子柴と猪俣がグルだと矢柴等(荒川良々)に話した。

ワイルドホーク社は15人の新卒社員を採用したが、すでに10人が辞めていた。その全員が猪俣が管轄しているニュークリエイション室に配属され、岡田と同じ手口で御子柴に金をだまし取られていた。彼らは皆、地方の三流大学出身の学生だった。

会社は積極的に奨学金制度のPRを行っていたが、その社員にインタビューを求めるとごまかして会わせなかった。御子柴が奨学金を抱えたカモを会社に送り込み、猪俣がカモを追い込んで会社を辞めさせるという手口だった。あからさまなパワハラではなく、巧妙な手口で能力のない自分が悪いと思い込ませて辞めさせるという巧妙な手口だった。

会社を辞めた被害者は肩代わりしてもらった奨学金の弁済だと信じて、御子柴に違約金を支払ったが、実際は御子柴への弁償として金を払ったことになっていた。この手口は警察も弁護士も簡単に動けないようになっていた。

六本木に会社を構える社長にとっては、この詐欺で得られる金額は少なく思える。なぜそんな詐欺に手を出したのか、多家良は気になった。

調査開始

ひかりは山本と一緒に猪俣に話を聞きに行った。その頃、多家良は出入りの業者のふりをして他の社員に話を聞いていた。収穫がないため山本は本部に戻ろうと提案したが、ひかりは奨学金を得て大学を卒業した経緯があり、不安につけ込んで詐欺を働くことが許せないと訴えた。それを聞いた山本は「もう一軒だけですよ」と言いながら付き合ってくれた。

仕事を終えた猪俣が会社から出ると、タクシーに乗ってどこかへ向かう。多家良はその後を追い、古い雑居ビルに入る猪俣を見た。そこで猪俣は御子柴と会っていた。多家良はその様子を写真に収め、「IM事業開発」という社名を見て納得した。

アジトに戻った多家良は、IM事業開発が猪俣の資産を隠すペーパーカンパニーであることを矢柴に教えた。ワイルドホークは経営が厳しく、身売りの話も出ている状況だった。

猪俣は若桜大学時代、フェニックスという有名なイベントサークルの代表をしていたことを矢柴が思い出す。ワイルドホークはその時のメンバーが開発したアプリを、猪俣が横取りして作ったものだった。また、猪俣が違法賭博に出入りしていることも矢柴は掴んでいた。猪俣はあまりいい評判を聞かない人物だった。

多家良は猪俣と御子柴を争わせ、その間に漁夫の利を得る作戦に決める。それを聞いた矢柴が「なんか三国志みたいだな」と言うと、多家良は「そう?」と返した。

多家良の策略

多家良は猪俣に会いに行き、自分が若桜大学出身で4つ下だと話した。そしてフェニックスにいたことを伝えると、猪俣は「フェニメン」と呼んでノリノリで喜んだ。仕事を終え行きつけのクラブで飲むことになり、その後バーで2人はさらに飲んだ。猪俣は酔いながら「金儲けってのはさ、弱者から搾取してナンボなわけよ。頭が悪いやつが淘汰されるのは、自然の摂理なわけ」とドヤ顔で語った。

店を出て酔っ払った猪俣と一緒に歩いていると、「尾行がついてきている」と話す多家良。不安にかられる猪俣に対し、多家良は「怪しい付き合いがあるなら、絶ったほうがいい」とアドバイスした。

翌日、多家良は御子柴に「猪俣はあんたを警察に売るつもりだ」と電話した。自分も同じ就職ブローカーで、猪俣に利用されて捨てられたと説明した。信用できないという御子柴に、嘘なら本人に確認してみろと言った。御子柴は猪俣に電話をするが、猪俣は盗聴されているかもと思って出なかった

再び御子柴が電話をするも、猪俣は出ない。会社の外で待っていた御子柴を振り払い、タクシーで逃げる猪俣。多家良が再度電話をかけると、御子柴は「あんたの言う通りみたいだ。詳しい話を聞かせてくれ」と乗ってきた。

多家良は今度は猪俣に電話し、こないだのバーに来れるかと話した。尾行者が分かったと伝えた。バーにやってきた猪俣に、税務署職員になりすました矢柴が「東雲謙吾」と名乗り、マルサにつけられていること、ガサ入れされることを話した。猪俣は申告していない金があり、しかも現金で持っていると焦る。どこにガサ入れが入るのか教えて欲しいと頼む猪俣に、矢柴はIM事業開発にガサ入れがあると教えた。

多家良と猪俣はIM事業開発に向かい、金を急いで移そうとしていた。その隙に多家良は何かを引き出しに入れる。そこに御子柴がやってきて、「俺を警察に売ったのか」と問い詰める。金を動かしている様子を見て、高跳びするつもりだと思った御子柴は、突然金槌を出して襲いかかった。慌てて多家良が割って入って止める。誤解だという猪俣の話を聞かず、御子柴は金の入ったカバンを奪おうとした。

そこで多家良がカバンを奪い、揉み合いの末、窓からカバンが落ちたふりをする。下でバイクで待機していた矢柴がカバンを拾い上げて持ち逃げた。もみくちゃになる猪俣と御子柴を見て、矢柴が呼んでおいた阿部直樹(上川周作)がやってきた。多家良は急いで逃げ出し、取っ組み合いになっている猪俣と御子柴を見た阿部は割って入り、2人は警察に逮捕された

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【ダブルチート】2話の結末

取り調べを受ける猪俣は、カモリストが見つかったことを告げられ、御子柴と共犯であることを指摘される。それは多家良が引き出しの中に入れておいたものだった。猪俣は「近藤という後輩がいて、5000万円はそいつが持っていった」と話した。また、御子柴は「猪俣が高跳びする」と聞かされていたことから、2人とも騙されていたことが分かった

山本は「2人をはめたのは同一人物かもしれない」と推測し、恐らくKだろうと堀北は岩合拓真(伊藤淳史)に報告した。

Kからの400万円の小切手が岡田の家に届いた。Kは様々な人に400万円を送るために封筒に小切手を入れていた。その後、岡田は多家良のところに行き、「今から就職活動です」と笑顔で報告した。

猪俣が奨学金詐欺で逮捕されたというネットニュースを見たひかりは嬉しそうに「組織犯罪処罰法だと何年ですか?」と堀北に尋ねると、「最長で20年だな」という答えを聞いて喜んだ。

ひかりが多家良が元捜査二課だった話をすると、部署の人たちは皆驚いた様子を見せた。そして、堀北が「ちょっと来い」とひかりを呼び出した。

堀北は屋上でひかりに説明する。多家良は確かに2年前まで二課にいた、優秀な刑事だった。しかし堀北は「仲間を売ったんだよ。あいつは裏切り者なんだよ。俺は、あいつを許さない。絶対に」と話し、ひかりは驚くと同時に困惑した。

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【ダブルチート】2話のまとめと感想

奨学金詐欺師を漁夫の利で懲らしめたという話でした。

奨学金を返済しなければならないという不安を利用して、社会人1年目の地方出身者を騙すという詐欺です。今回の巧妙な手口として、被害者は会社に一括返済してもらったと思っているが、実際は会社は一括返済していません。しかもエージェントに違約金を払う際、会社に払っていると思い込んでいることです。

被害者と会社が違約金といった名目での契約は違法ですが、エージェントと被害者の場合は可能だといいます。そのため、何も知らない被害者は奨学金と違約金の二重負債を抱えてしまいました。

ひかりは自分も奨学金で大学に行ったため、岡田のことを他人事だと思えなかったようです。多家良もまた、あまりにも酷い手口に憤り、詐欺師たちに一泡吹かせました。

途中、矢柴が『三国志』みたいだなというやり取りが、向井さんが『パリピ孔明』に出演していたのを揶揄するようで面白かったです。

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