【大追跡】3話のネタバレと感想|連続通り魔事件の犯人を追え

2025夏ドラマ
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【大追跡~警視庁SSBC強行犯~】Episode3「反射した真実」のネタバレと感想をまとめています。

階段から転落した女性が履いていた左足の靴が見当たらなかった。数ヶ月前に似たような事件が、愛知県で発生していた。同一犯の犯行か?しかし、捜査一課は上から捜査中止命令が下り……。

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【大追跡】3話のあらすじ

世田谷区の階段で転落事故が発生し、名波凛太郎(相葉雅紀)と伊垣修二(大森南朋)は早速現場へ急行する。現場から左足の靴が消えているのを知った伊垣は、数ヶ月前に愛知県で発生した連続通り魔事件と同一犯の可能性があると考えた。

だが、上からの命令を受け、八重樫雅夫(遠藤憲一)は青柳遥(松下奈緒)に捜査中止を命じる。そこで、名波は自分たちで捜査をしようとSSBCのメンバーに提案する。

やがて事故の被害者の持田祥子(畑奈緒子)が亡くなったのを知った青柳は、何としてでも犯人を捕まえると奮起し、命令に背いてSSBCの捜査に参加したいと志願する。

係長の葛原茂(光石研)は快く応じ、青柳を加えたSSBCが捜査に乗り出すが、大きな壁が立ちはだかり……。

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【大追跡】3話のネタバレ

息子の不祥事をもみ消すため、警察に圧力をかけて捜査を中止させようとした仙波啓一郎だが、名波たちは構わず捜査を続ける。

仙波達也は幼い頃に母親に置いていかれて以来、歪んだ愛情で女性の靴を盗む癖があった。やがて欲望はエスカレートし、女性から直接靴を奪い始めた。

伊垣たちは達也を靴を盗んだ現行犯で逮捕するが、達也は拘留期限まで何も語るつもりはなかった。焦る伊垣たちはガサ入れして靴を探すが見つからず、スマホやPC内にも靴の写真はなかった。

だが、貸倉庫のアプリがあることに気付き、礼状を取って倉庫を調べるとそこに被害者たちの靴が発見され、強盗致死で再逮捕した。

転落事故発生

7月25日20時頃、世田谷で転落事故が発生した。名波凛太郎(相葉雅紀)たちが現場に到着した時には、被害者はすでに救急車で搬送されていた。通報は午後8時18分にあり、宅配業者が階段で倒れている女性を発見したという。女性の身元は持田祥子(畑奈緒子)で、首にはスタンガンを押し付けられた痕があり、左足には靴を履いていなかった。名波たちが現場を確認していると青柳遥(松下奈緒)が現れ、彼らは現場から追い払われた。

その後、青柳は持田の自宅を訪れ、娘の柚希(瑠璃)から話を聞く。父親はおらず、持田はシングルマザーだった。転落した母親は重体で、青柳たちは柚希を連れて病院へ向かった。

同一犯の仕業か?

周辺の防犯カメラには不審な男が記録されていたが、映像は不鮮明だった。逃走時にバイクを使用していた映像も残っているが、ナンバープレートは判読できず、現場から失われた左足の靴は依然見つかっていない。

同様の手口は名古屋でも確認されている。令和5年4月12日21時ごろ、名古屋市昭和区の路上で三宅穂乃華(榎堀まや)が帰宅途中にスタンガンで襲われ、左足の靴を奪われた

さらに1週間後の4月19日22時ごろ、名古屋市中区で小山奈津美(かんこ)が同様にスタンガンで襲撃され転倒し、全治2週間のけがを負うとともに左足の靴を盗まれた

両事件とも犯人は捕まっておらず、同一犯による連続犯行とみられている。今回の東京での事件は、名古屋で起きた二件と手口が完全に一致している

理不尽な中止命令

伊垣修二(大森南朋)と青柳が屋上で話しているところに名波もいた。名波はそこで、伊垣と青柳が元夫婦で、4年前に別れていたことを初めて知り、驚く。そこへ佐倉大(本田大輔)が現れ、一課長の指示で捜査は中止になったと告げる。

青柳が八重樫雅夫(遠藤憲一)に確認すると、上からの命令で今回の事件に捜査一課は関与しない方針だという。八重樫は「どこかの大使館でも絡んでいるのでは」と適当な推測をする。

名波は「捜査一課が動けないなら、自分たちでやろう」と提案するが、周囲は無理だと反対する。名波は「伊垣さんは3年前まで捜査一課にいたのだから大丈夫」と食い下がる。そこへ係長の葛原茂(光石研)が現れ、「やってみよう」と許可を出し、最終的に彼らが捜査を引き受けることになった。

助っ人

SSBCで捜査会議が開かれ、係長は名古屋事件から今回まで2年間犯行が途絶えた理由を疑問視した。犯人の狙いは何か、単に女性を傷つける目的なら、奪った靴はトロフィーではないかと木沢理(伊藤淳史)が推測する。

名波たちは現場を再確認し、なぜこの場所が選ばれたのか考えていると青柳が現れ、伊垣との痴話喧嘩になった。2人は12年間同棲しており、青柳は所轄勤務から捜査一課志望で異動した経緯がある。上からの命令で捜査を止める彼女に、伊垣は「どっち向いて刑事やってんだよ」と青柳に噛みついた。

その夜、自宅にいる青柳に連絡が入り、持田祥子の死亡が告げられる。青柳はすぐさま霊安室へ向かった。

SSBCで防犯カメラ映像の鮮明化作業が進む。映像から抽出した写真を手に、聞き込みに出る段取りを伊垣が決めたところへ青柳が現れ、祥子の死を受けて捜査に加わりたいと申し出る。しかし青柳は一課長の許可を得ていなかった。それでも「私は刑事よ。持田祥子さんを殺した犯人を捕まえる」と宣言する。係長はその決意を受け入れ、青柳の参加を認めた。

大物政治家の圧力

小山田勝也(髙木雄也)たちが現れ、犯人の手がかりが見つかったと報告した。事件の20分前、現場から500メートル離れたコンビニにバイクで乗りつけた男がタバコを購入していた。映像では短パン姿で、決済はバーコード払いだったため取引記録が入手できた。

支払いに使われた名義は仙波達也(杢代和人)。2年半前まで名古屋の大学に在籍し、1年前にはラスベガスに渡航していたことも判明した。

達也の居室の所有者は自明党幹事長・仙波啓一郎(山口カンジ)で、啓一郎の選挙区は名古屋だった。捜査が止められた背景には父親の圧力があるのではないかと推測された。

自明党の名が挙がり、同党の久世俊介官房長官(佐藤浩市)の甥にあたる名波の立場を気にする声も出たが、名波は「犯罪は犯罪だ」と意に介さず、徹底的にやろうと促した。まずは達也の行動確認に乗り出すことで一同の意見が一致した。

疑惑の息子

SSBCのメンバーが達也の自宅を張り込み、外出の瞬間を確認して一日の行動を追跡した。捜査班は達也の経歴を再整理した。達也は2年前まで名古屋の実家で家族と同居しながら大学に通っていたが、名古屋の事件直後の2023年4月末に突然休学し渡米。この渡米は、息子の不祥事を知った父親が急いで逃がした可能性がある。

そして今年6月2日に帰国した達也は名古屋へ戻らず、父親所有のマンションに入居した。帰国直後に早速犯罪を犯して父親が事件をもみ消したのか――疑念が深まっている。

叔父の協力

名波は久世と「大衆居酒屋しず」で向き合い、警察への圧力の出所が自明党幹事長の仙波啓一郎であることを確かめた。久世によれば、仙波は同じ党で苦楽を共にした同志であり、息子の犯罪が表沙汰になれば議席を失いかねないという。

名波は、元警察庁長官までもが自己保身を優先する現実に嘆きつつ、「こうした手強い事件のために、SSBC強行犯係を作ったのでは?」と指摘し、久世も同調した。

名波は達也の内情に通じた人物を探るため、昨年の選挙違反疑惑で逮捕されながら不起訴となり、その後解雇された元秘書・杉本雅史(佐藤貢三)に目をつける。

杉本は20年間仕えた後に切り捨てられた経緯を語りつつ、達也が啓一郎の現妻の子ではなく、実母は達也が5歳のとき家を出たと明かした。達也は父親を困らせることが多く、2年前に渡米した理由も不明だが、何か厄介事を起こしたのは確かで、啓一郎は激怒していたという。

靴を奪う理由

木沢は、犯人が女性の靴を奪った動機は母親への歪んだ執着だと推測した。幼少期に母親に捨てられたことがトラウマとなり、「靴を隠してしまえば母親はどこにも行かず、自分は置き去りにされない」という妄想に取りつかれたのだろうという。

おそらく事件以前から靴を集めており、当初は放置されているものを盗んでいたが、次第に生きた女性が履いている靴を奪いたいという欲求が膨張したのではないかと青柳が補足した。名波は、それが身勝手な欲望のエスカレートだと結論づける。

そこへ八重樫が現れ、青柳を叱責するが、伊垣が仙波啓一郎による圧力の背景を説明する。名波はいつものように「自分がやがて上司になる相手だ」と言わんばかりの調子で八重樫を説得し、八重樫は何も見なかったことにしてその場を収めた。

ついに逮捕

名波たちは公園で仙波達也を監視していた。子どもの母親が迎えに来て靴を脱ぐ様子を見届けると、達也が近づいて靴を奪った瞬間を確認し、窃盗容疑で現行犯逮捕した。

取り調べで達也は拾っただけだと主張し続け、送致までの48時間以内に証拠を得ようと捜査班は焦る。名波は自宅を捜索すれば靴が見つかると判断し、裁判所に令状を申請中だった。達也はスマートフォンのパスコードも明かさず、「俺の父親が誰か知っているのか」と威嚇するが、伊垣と青柳は動じず受け流した。

コード解除

残り30時間でようやく令状が下り、SSBCの面々が達也の部屋を捜索した。だが靴もスタンガンも見当たらない。木沢がノートPCを押収して分解すると、内部には大量の写真ファイルが保存されていた。

残り10時間。全写真を確認したが、靴の写真は一枚もない。次はスマホの解析しかない。伊垣は、達也が自販機決済を使っていたことを思い出し、自販機の防犯カメラ映像を確認することにした。

残り6時間。映像にはサングラスに映ったパスコード入力の手元が写り込んでいた。最後の一桁が判別できず二度試すが失敗。あと一度でロックが掛かる状況で、木沢がひらめき、母親の誕生日を逆読みした「1」を最後に入力し突破した。中身はPCと同一のデータだった。

伊垣は「証拠は必ずこの中にある」と確信したまま、解析作業を続行した。

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【大追跡】3話の結末

残り3時間を切った時点で、仙波達也のスマートフォンの電源履歴を確認すると、世田谷事件当日の19時58分から21時28分まで、また名古屋の2事件当日にも同様に電源が切られていたことが判明した。

さらに達也が利用している貸倉庫アプリの位置情報から、持田祥子を襲撃した直後に倉庫へ向かった形跡が見つかる。係長が令状を取得し倉庫を開錠すると、内部には大量の女性用靴が並んでいた

送検まで残り5分。青柳は達也に公園での窃盗容疑での釈放を告げつつ、三宅穂乃華、小山菜摘、持田祥子の靴を机上に並べて見せ、強盗致傷および強盗致死の容疑で再逮捕を宣言した。青柳が「度はあなたが母親を奪ったのよ。幼い女の子から」と告げると、達也は言葉を失い、深い衝撃を受けた。

八重樫が達也の逮捕を公表した。柚希は祖父母の家に引き取られ、見守っていた青柳に気づくと深く頭を下げた。青柳は小さく「強く生きてね、柚希ちゃん」とつぶやく。

休憩室には秋田出身の木沢が差し入れた名物だまこ餅が置かれ、皆で頬張りながら仙波啓一郎幹事長の辞任表明のニュースを見た。木沢は「むしろ犯人隠避で追及されるかもしれない」と漏らした。

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【大追跡】3話のまとめと感想

母親への歪んだ愛情を持つ男が、靴を奪うために殺人を犯したという話でした。

『相棒』と違い、みんなが名波に協力的で、立ちはだかる壁も難なく乗り越えてしまいます。話が早く進んでいい反面、みんなで困難を乗り越えた感じがないのが寂しくもあります。

母親のトラウマうんぬんという話はいつしか消え、犯人もそれについて語るでもありません。そして前回同様、緊迫感を出したくてタイムリミットがある演出をしたいのだと思いますが、どうにもそれが微妙に感じます。

ドラマの方向性が決まるまで、まだまだ迷走している感が否めません。『刑事7人』の時もかなり迷走していたので、しばらくはこんな調子なのかなと思いながら、見守って行きたいと思います。

【大追跡】3話のいいセリフ

どっち向いて刑事やってんだよ。

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