【大追跡~警視庁SSBC強行犯~】Episode2「突入命令」のネタバレと感想をまとめています。
街を映し出す防犯カメラ映像を見ていた伊垣は、偶然指名手配犯を発見する。それはかつて霞ヶ関無差別爆弾テロ事件を起こし、指名手配されていた男だった。SSBCの技術で犯人を追い詰めると、立てこもり事件に発展してしまい……。
【大追跡】2話のあらすじ
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— 『大追跡 警視庁SSBC強行犯係』【公式】 (@daitsuiseki2507) July 16, 2025
✨今夜9時
『#大追跡 ~警視庁SSBC強行犯係~』
第2話が放送されます✨
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第2話は、
6年前の無差別爆弾テロ犯が再び⁉️
姿なき爆弾 VS【SSBC強行犯係】🔍
▶️本日7月16日(水)よる9時〜
初回に引き続き『#大追跡』で
放送をぜひ盛り上げてください!!#大森南朋 #相葉雅紀 #松下奈緒 pic.twitter.com/1oOTkLEyq4
伊垣修二(大森南朋)が偶然見ていた防犯カメラ映像に、無差別爆弾テロ事件を起こした指名手配犯・荒川泰三(吉岡睦雄)が映っていた。伊垣が捜査一課にいた時代、SSBCの協力で居場所を特定するが、踏み込んだ時には荒川は逃亡していた。
名波凛太郎(相葉雅紀)と一緒に荒川がカメラに映っていた現場に向かう伊垣は、近所にいたタクシー運転手の一ノ瀬弘(オラキオ)に声をかけ、ドライブレコーダーの映像を確認する。すると荒川の住居を特定することができた。
伊垣が捜査一課に連絡しようとすると、名波はまた自分たちで捕らえようとし被疑者に接触する。荒川は爆弾を持っていると脅しながら逃げ、追い詰められた結果、近くの印刷所に人質を取って立てこもってしまう。
やってきた捜査一課の八重樫雅夫(遠藤憲一)と青柳遥(松下奈緒)に激怒され、現場から追い出されてしまう2人。だが、SSBCのメンバーたちと一緒に独自に捜査を続けていく内に、荒木は爆弾を持っていないと気付き、同棲している女性・星野ゆかり(伊藤歩)を追跡するが……。
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【大追跡】2話のネタバレ
荒木には元々プランが2つあり、自分が捕まったら彼女に次のプランを実行させるつもりだった。そうして荒木を捕らえた青柳たちだが、荒木はどこに彼女がいるのかを言わない。
名波と伊垣はSSBCの木内に頼み、彼女が乗っていた自転車を解析する。そして携帯の発信があった基地局近辺で、一課の捜査員たちと手分けして自転車を発見する。
そのそばにあったレストランにゆかりの姿を見つけた伊垣たちが彼女に爆弾の場所を問うと、ゆかりは標的を告げる。しかし、テーブルの上に置かれていた帽子をどかすと、爆弾はそこにあった。
焦る名波と伊垣だが、ゆかりは荒川との出会いから現在までを語り始める。腹を決めた伊垣が対面に腰掛け、なぜ爆弾を仕掛けなかったのか尋ねると、「見てしまったから」と事件のニュース動画を見せる。
ゆかりには爆弾を仕掛けるのに政治的思想を語っていた荒木だったが、実は単なる私怨だったことが、逮捕の瞬間を捉えた映像でゆかりは知ってしまう。
自分が利用されたと知り、悔し涙を流すゆかりを名波と伊垣が説得し、彼女は爆弾を停止させた。爆弾は無事回収され、ゆかりも捕らえられ、無事事件は解決した。
指名手配犯
伊垣修二(大森南朋)がモニターに映った画面を見るなり「こいつ、荒川だ」と言った。荒川泰三(吉岡睦雄)は2019年5月2日、霞が関の文部科学省前に爆発物を仕掛け、爆発により死者1名、重軽傷者5人を出した人物である。その直後、SNS上に「ボマーウルフ」の名義で犯行声明を投稿した。
伊垣は荒川を典型的なローン・オフェンダーだと指摘する。特定の組織に属さず単独で犯行を行う、一匹狼型のテロリストである。犯行声明は無数のサーバを経由して投稿されていたが、SSBCが追跡して発信元を特定した。しかし当時捜査一課にいた伊垣が踏み込んだ時には、すでに荒川は逃走していた。
立てこもり事件
錦糸町に荒川が現れたとの情報を受け、名波凛太郎(相葉雅紀)たちは防犯カメラ映像を確認するため現地へ向かう。源晋太郎(矢柴俊博)たち機捜はすでに周辺の捜索を進めていたが、まだ荒川を捕捉できていなかった。
名波たちは現場近くで休憩中だったタクシー運転手・一ノ瀬弘(オラキオ)に声をかけ、ドラレコ映像をコピーさせてもらう。映像には荒川があるマンションに入っていく姿が記録されていた。
伊垣が一課に報告しようとした矢先、建物から出てくる荒川を目にした名波が飛び出し接触を試みる。荒川は爆弾を所持していると威嚇し、そのままバイクで逃走。通りかかった源らに追尾を指示すると、追い詰められた荒川はバイクを捨てて走って逃げ、建物内に立てこもる。
事務所で食事中だった作業員の大磯寛二(五頭岳夫)に爆弾を見せて人質に取り、状況は立てこもり事件へと発展する。源らは直ちに連絡体制を整え対応に入った。
恋人の存在
名波が自分の判断ミスだと認めると、一課の面々もそれ以上は追及できず、結局は不問のまま引き取らせた。伊垣が「SSBCを選んで良かったって言ってたろ」とからかうが、名波は知らぬふりで受け流す。
そこへタクシー運転手の一ノ瀬が現れ、あのあと部屋から女が出てくるのを見たと証言する。名波は即座に部屋のガサ入れを主張し、伊垣は逡巡しながらも確認に向かうことになった。
管理人の林克明(田子天彩)に事情を聞くと、その部屋は星野ゆかり(伊藤歩)名義で借りられていることが判明する。鍵を開けてもらい中へ入ると、生活の痕跡は明らかに二人分で、同居状態は疑いようがない。『夜より深い愛』という本に、二人で写った写真が挟まれていた。
室内には爆発物製造に使われる道具もそろっていた。名波はきっとゆかりは荒川の事情を理解しているのではないかと考える。壁のカレンダーには7月14日に丸印がつけられており、それがまさに今日だった。伊垣は「何かの決行日か」とつぶやいた。
迫られる決断
青柳遥(松下奈緒)が荒川に電話をかけ続けるが応答はなく、荒川は苛立って電話線を引き抜く。伊垣が青柳に連絡し、荒川には女がいると伝えるが、青柳はまともに取り合わず通話を切った。
名波は「もう自分たちで捕まえるしかない」と腹を決め、SSBCに写真データを送信して星野ゆかりの所在探索を依頼する。ゆかりに説得させれば荒川を投降させられるかもしれない、という判断である。事情を聞いた係長の葛原茂(光石研)も星野追跡を指示した。
一方、立てこもり現場では、SITがマイクロスコープで室内の状況確認を試みる。班長の佐野一樹(木原勝利)は突入を主張するが、相手は爆弾を所持している可能性が高く一課との判断が割れる。やがて決断し突入命令が出かかったところで久世俊介(佐藤浩市)から電話が入り、「人質に何かあれば君の責任だ」と釘を刺され、思わず八重樫雅夫(遠藤憲一)は突入を停止。さらに人質に不整脈の持病があることが判明し、時間経過そのものが命の危険につながる緊迫した局面となった。
恋人の詳細
星野ゆかりの経歴を光本さやか(足立梨花)と仁科瑠美(丸山礼)の2人が洗う。高校卒業後に服飾系専門学校へ進学し、アパレル会社に就職。しかし人間関係に悩み、8年で退職している。係長は荒川との接点がどこにあったのか思案する。
星野の行方を追うため、防犯カメラ映像を解析。映像では自転車で中央区方面へ向かっている様子が確認できた。星野は荒川が爆弾犯であることを承知のうえで同居していたはずで、両者には強い絆があると見られる。なのに本人だけ逃亡し、逃げて何をするつもりか。他に目的があるのではないかと伊垣は考える。映像の自転車前カゴに載ったエコバッグに目が留まり、何かが入っていることに気づいた。
プランB
八重樫が荒川に大磯を解放するよう呼びかけるが、応答はない。状況が膠着する中、伊垣が青柳に電話し「今すぐ荒川を確保しろ」と指示する。荒川は星野ゆかりに爆弾テロを実行させようとしている、と伊垣は明かし、星野がどこへ向かったのか荒川から聞き出せと命じた。
続けて名波が八重樫に状況を説明する。荒川のプランは二段構えで、自分で実行するプランAと、拘束・不測の場合に星野に実行させるプランBが用意されている。つまり現在の立てこもりは時間稼ぎで、進行中なのはプランBだという。
八重樫は即断をためらうが、名波はキャリアという立場と、久世が自分の叔父であることをちらつかせ、突入を押し切る。結果、八重樫はSITに突入を命じ、人質の大磯を無事救出した。
救出後、青柳は荒川に星野の居場所を問いただすが、荒川は「もう遅い」と嘲笑する。そのやり取りを記者の清水琴音(水嶋凜)が密かに撮影していた。直後、ゆかりから着信が入るが、青柳が応答した瞬間に通話は切れた。
自転車モンタージュ
星野ゆかりのスマホ電源が入ったことで位置情報の特定が進み、木沢理(伊藤淳史)がエリアを絞り込んだ結果、高輪周辺にいることが判明する。八重樫から係長へ連絡が入った際、ゆかりが高輪にいると報告。
さらに木沢は自転車モンタージュを用い、防犯カメラ映像から前カゴ形状やフレーム細部などの特徴を入力して車種を絞り込む。得られた特徴を基に、葛原は八重樫に対し高輪中継基地局周辺、半径3キロ圏の一斉捜索を要請した。
同時に青柳は、高輪周辺で荒川に関連するイベントがないか洗い出すよう指示する。荒川は逮捕時に「俺を見下した奴らは殺す」と口にしており、動機は革命的理念ではなく特定人物(または集団)への個人的怨恨で動いていると青柳は見抜いていた。
狙われたイベント
捜査員総出で自転車を捜索し、名波たちがついに該当車両を発見した。ほどなく近くのレストラン店内に星野ゆかりの姿を確認し、名波たちは接触する。所持していたバッグの中身は空。ゆかりは爆弾を持ち出したことを認めたが、現在どこにあるかは口を閉ざしたままだった。
同時刻、SSBCは荒川に関連し得るテロ標的として、京都理科大学の松山耕一郎教授(藏内秀樹)が出席予定の総合物理学学術会議を特定し、八重樫に警告する。
松山はかつて荒川の指導教授だった。米国大学とのIT共同開発プログラムに推薦した学生3名の中に、荒川は含まれていなかった。荒川は直後に大学を去り、その後も正規採用してくれる研究機関を得られなかった経緯がある。松山との一件が荒川の不遇を決定づけ、強い怨恨の動機になった可能性がある、と係長は判断する。学会開始まで残り12分。時間がなかった。
2人の出会い
星野を説得して情報を引き出そうと名波たちが粘る中、彼女が「高輪国際ホール。今日そこで始まる学会が標的だって。でも…」とつぶやく。テーブルに置かれていた帽子をどかすと、その下に爆弾があった。
伊垣がどかそうと手を伸ばすと、星野は「触ると爆発する」と制止。名波たちはただちにレストラン店内の客を退避させる。星野は「構わないで逃げて」と言い張るが、伊垣は意を決して彼女の正面に腰を下ろし、「何を考えている。ここで死ぬつもりか」と探りを入れる。
星野は荒川がすでに確保されたことを知っていた。二人が出会ったのは昨年四月。星野が勤めていた錦糸町の弁当店に荒川がよく来て、いつも同じ弁当を恥ずかしそうに注文していた。ある日店を早く出ると、荒川が猫に牛乳をやっているのを見かけた。裕福そうには見えないのに、こんなことをする人はきっと善い人だと思った、と星野は言う。
「あとでゆっくり聞く。まずタイマーを止めろ」と伊垣が促すが、星野は構わず話を続ける。荒川は大学院まで進み博士号を取ったのに、自分はいま何をしているのかと嘆いていた。だから自分が支えようと決めた、と星野。
「私はたいちゃんを愛してしまった。でも彼は指名手配犯だった」
荒川本人が打ち明けた。世の中はおかしい。社会的弱者に誰も手を差し伸べない。それが当たり前になっているのが我慢ならない――そう言って荒川は星野の手を握り、「こんな世の中を変えたいんだ」と告げたという。
星野は彼をわかってあげたいと思った。それと同時にあのとき、どこかで覚悟していた。この幸せは永遠に続かない。いつか突然終わりが来る、と。
事件の真相
星野は荒川からのメッセージで「自分の代わりに爆弾を運べ」と指示され、装置を持ち出した。最後に自分にできることは彼の思いをかなえてやることだと考えたという。
「なのに仕掛けなかったのはなぜだ」と伊垣が問うと、星野は「見てしまったから」と答え、スマホのニュース動画を示す。
画面の中で荒川は「俺を見下した奴らは、みーんなみーんな死にやがれ」とわめいていた。星野は「これは私の知っているたいちゃんじゃない」と落胆する。荒川に政治的思想などなく、ただ個人的な復讐心で動いていたにすぎず、その実行役に星野を使おうとしていたのだと伊垣は指摘する。星野は思わず涙をこぼす。
名波が続けて説得する。「星野さん、今あなたは絶望の中にいるのでしょう。だからといって何もかも終わりにするのは違う」。そして「その涙は悔し涙だ。悔しいうちはまだ戦える。前を向いて生きていける」と励ます。伊垣も「もう終わりにしよう。終わったんだ」と重ねる。
残り30秒。星野は震える手でスマホにコードを入力し、残り25秒で爆弾を停止させた。装置が止まったのを確認し、名波も伊垣も大きく息をついた。
【大追跡】2話の結末
現場に爆弾が見当たらないと八重樫が葛原に食ってかかる。そこへ伊垣が青柳に連絡を入れ、爆弾は回収済みで星野ゆかりも確保したと伝える。状況把握が追いつかないまま事件は収束し、八重樫は混乱した。
のちに開かれた記者会見では「テロを未然に防いだ」と公式発表。だが記者陣が「爆弾を確保したのはSSBCとの情報がある」と突っ込むと、八重樫は「捜査一課には専従の別班がある。要するに一課の手柄だ」と答える。すかさず「名波というのはその別班の人間か。ずいぶん気を遣っていたが」と畳みかけられ、八重樫は強引に会見を打ち切った。
後日、瑠美の実家・熊本から届いたいきなり団子を皆で食べる席で、伊垣が「名波は本当に人事異動で来たのか。どこか転がされている気がする」と探りを入れるが真相はまだ霧の中だった。
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【大追跡】2話のまとめと感想
実は私怨の復讐に利用されていたことを知って、爆弾を仕掛けなかったという話でした。
時々犯罪者と獄中結婚する女性とか、半グレみたいな人と付き合う女性もいたりします。もしかしたら平凡な人よりも、魅力的に映るのかもしれません。ゆかりも荒川の猫に対する優しさや思想に惹かれ、自分が代わりに爆弾を仕掛けると張り切っていました。彼のためならと、まっすぐ突っ走る女性はある意味無敵です。
しかし、実は崇高な思想ではなく単なる復讐で、それに自分が利用されていたと知って失望します。お陰で事件も未然に防ぐことができ、死傷者も出ずに済みました。
名波が今回から眼鏡を外していますが、だとしたら最初なんで眼鏡かけていたのか?後に回収されるのか、単なる気まぐれなのか気になるところです。
同じく気になったこととしてトリプル主演の青柳が、今回は単なるヒステリックな女性に見えがちです。もう少しクールな方向にいって欲しいなと思いました。
その涙は悔し涙ですよ。悔しいうちはまだまだ戦えます。前を向いて生きていけます。
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