【コールドケース3~真実の扉~】5話のネタバレと感想|松澤匠が連続殺人犯役に

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WOWOWで放送された【コールドケース3~真実の扉~】5話「夜のドライブ」のネタバレと感想をまとめています。

1年前に行方不明になった女性弁護士を拉致したと思われる被疑者が浮上し、百合と高木が署に移送するため迎えに行きます。その車中で語られる話は、連続拉致監禁をしていると思われる内容でした。

何人の犠牲者がいるのか?男は何のために犯行を重ねるのか?常人には分からない欲望がそこにはありました。

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【コールドケース3~真実の扉~】5話のあらすじ

1年前に川崎で女性弁護士の久保沙織(織田梨沙)が婚約パーティー中に拉致される事件が起きた。犯行に使われた車が見つかり、鈴木和也(松澤匠)が現場にあった血痕のDNAと一致し逮捕される。百合(吉田羊)高木(永山絢斗)は長野県警から神奈川県警に移送するため鈴木を迎えに行く。

百合たちは車の中で話を聞きだそうとワザと下道で戻る。沙織をどうやって拉致したのか、鈴木は方法を語りだす。パーティーの晩、鈴木は駐車場で待ち自らをパラリーガルと偽って声をかけた。そして車の調子が悪くなってロードサービスを呼ぶのにスマホを貸して欲しいと頼んだ。彼女にエンジンをかけて欲しいといって車に乗せると、そのまま襲って拉致した。

その頃、盗難車の持ち主が見つかり話を聞くと、駐車違反の通知が届いたという。それは横須賀で起きたものだった。そこで金子(光石研)立川(滝藤賢一)が横須賀に向かい周囲に聞き込みをする。すると、男が住んでいた場所が見つかった。部屋の中にはコンクリートブロックで閉ざされた小部屋があり、白骨遺体が発見された。

遺体が見つかったことを聞いた百合は、鈴木に監禁していた時のことを聞く。鈴木はセックス目的での拉致ではないといい、沙織の子どもの時のことを知っていた。百合が金子に連絡すると、パーティーで流す予定だったDVDの中に、鈴木が言っていた映像があったと金子が思い出す。そこから鈴木は映像編集会社の社員だったことが判明した。

横須賀の遺体は歯の治療痕が沙織と一致しなかった。遺体は河野朋美という鈴木が働いていた映像会社の客で、平成30年11月に失踪届が出されていた女性だった。同じく鈴木に映像の編集を頼んだ後に失踪している、広瀬奈美という小田原のシスターの行方もいまだ不明だった。鈴木は3人の女性の失踪に絡む、連続殺人犯の可能性が出てきた。

生きる支えを取り上げると何も残らないと、朋美を監禁していた時のことを愉しげに語る鈴木だが、沙織のことは語ろうとしない。百合は沙織がまだ生きている可能性があると考えるが……。

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【コールドケース3~真実の扉~】5話のネタバレ

5話のネタバレは3つです。

  1. 歪んだ欲望
  2. 悪の芽生え
  3. ドラマの結末

結論から言うと、沙織は生きていて無事発見されます。

鈴木はなぜ女性を拉致して監禁するのか?常人には分からない異常性がありました。

1.歪んだ欲望

横須賀で発見された河野朋美は、拉致された現場からそう遠くない場所で発見された。それは恐らく拉致する際に使用する薬の効き目を考えてだろうと警察は考える。そこで、沙織も拉致された川崎から遠くない場所にいるのではないか、鈴木名義で借りている物件がないか金子たちは探す事に。

鈴木の拉致する被害者には女性という部分以外、共通点が見当たらなかった。強いて言えば彼女たちはみな幸せそうで生き生きとしていた。車の中で鈴木の話を聞いていた百合は、彼女たちの生きがいについて考える。河野朋美の生きがいは子ども、広瀬奈美の生きがいは神、久保沙織の生きがいは婚約者。それぞれの生きる支えを鈴木は編集で明確にしていた。

広瀬奈美の心を折るのは簡単だったと鈴木は語る。信仰心の強い奈美は監禁された後に神はいないと絶望し、鍵もかけていない部屋から出るのを諦めたという。彼女はもう出口を求めていなかったと得意げに語る鈴木に、高木はキレて車を止めると殴ろうとした

百合が止めて事なきを得るが、鈴木はこの近所に監禁していると言い出し、場所を案内させることにした。

犠牲者がまだいる可能性が出てくる

2.悪の芽生え

暗い森の中を鈴木を連れて百合と高木は歩いていく。すると、古井戸が見つかった。沙織がそこに監禁されているのかと問うと他の女だという。鈴木は幼少期にこの井戸のそばを通りがかり、一人の女の子が落ちてはまっていたのを見た。水に浸かり助けを乞うような目をして見上げる少女、彼はそこに向かって唾を吐きかけた。すると少女は絶望し、力尽きて水の中に沈んでいった。

その時に鈴木は「なんて綺麗なんだろう」と思った。「死ぬ瞬間が?」と問う百合に「諦めた瞬間だよ、生きることを」と語った。それ以来、鈴木は“生きがい”を持つ女性から生きがいを奪うことによって、絶望し諦める瞬間を見るために拉致監禁を繰り返していた

話を聞いていた高木は怒り、鈴木を井戸の中に落とそうとする。しかし、百合がそれを止め、沙織の居場所を聞き出そうとする。すると鈴木が沙織は“壊れた”という。なぜなら、彼女は監禁されてから空ろな目をしていつも同じ歌を歌っているらしい。百合はその歌の内容を聞いてあることに気づいた。

鈴木は幼少期の体験から、女性が生きることを諦める姿を見るのが好きだった

3.ドラマの結末

沙織の歌っていた歌、それはどこかの学校の校歌に違いない。百合は歌詞を聞いて思った。毎朝近所の学校から聞こえる校歌を口ずさんでいたのだろう。きっと真っ暗な部屋の中でも、昼夜がそのお陰で分かったはず。恐らく彼女はそれを生きる支えにし、夢も希望もない状態でも生きることを諦めなかったと百合は考えた

校歌が分かれば学校は特定できる。歌が届く範囲を絞り込めると百合はすぐに金子たちに知らせに向かう。鈴木は沙織の居場所がバレてしまうと思い、百合を行かせないようにするが、高木が押さえつけて百合を向かわせる。

やがて沙織の居場所が特定され、彼女はそこから救い出された。婚約者もその場に迎えに行き、諦めずに待ち続けた彼女と待望の再会を果たした。

監察官は高木が捜査一課に不適合だと本木に伝えると、本木は自分の責任だと言い責任を取る決意をする。そして最後、本木に停職処分が下された。去り際、本木は高木の肩を叩いて去っていった。

沙織は無事救出された

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【コールドケース3~真実の扉~】5話の使用曲

今回使用されたのは4曲です。2019年のヒット曲になります。

  • Official髭男dism『Pretender』
  • Official髭男dism『イエスタデイ』
  • Little Glee Monster『夢がはじまる』
  • 菅田将暉『まちがいさがし』
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【コールドケース3~真実の扉~】5話のまとめと感想

女性を拉致監禁し、絶望する様を見たいという異常な嗜好を持つ男の話でした。

今回の話は基本的に夜のドライブをし、鈴木という男の告白に基づいて、再現映像が差し込まれるという変わった演出でドラマが進みます。周りは真っ暗なため想像をかき立てられ、単調な映像であっても退屈を感じさせません。

生きがいを奪った途端にもぬけの殻になる姿を見て、喜んでいたというなんとも特殊な嗜好です。昼夜も分からない狭い部屋で、いつ出れるかも知れない状況に追い込まれた女性たち。“生きがい”を奪われてしまい、心が折れてしまいます。しかし、沙織だけはどんなに過酷な状況でも、決して生きることを諦めませんでした。

犯人にとって心が折れない女性は脅威でした。なので、彼女の話だけは避け続けていました。ですが、百合は男の心理を見抜きます。よって、彼女は生きていると確信したのです。

時々海外の事件で幼少期に誘拐されて、10年以上監禁されていた人が生還したという事件があったりします。想像を絶する状況下であっても諦めずに生還する、驚きと同時に信念の強さを感じさせてくれます。現在、コロナ禍で先の見えない不安な状況を生きる私たちにも、諦めない心を持つ大切さを教えてくれるような話でした。

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