ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話ネタバレ感想|事件の真相と竜昇戦の結果

2019夏ドラマ
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ドラマ【盤上の向日葵】最終回第4話は、東明がなぜあの場所に埋まっていたのか?そして上条はどういう関わりがあったのか?など全ての謎が回収されます。さらに上条の竜昇戦は驚きの結末を迎えます。

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ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話のあらすじ

遺体の身元が東明重慶(竹中直人)だとわかり、警察の石破(大友康平)と佐野(蓮佛美沙子)は上条桂介六段(千葉雄大)を殺人容疑でマークするため、竜昇戦最終局の決戦場である天童市へ向かう。警察の手が自分に回ろうとしていることを感じる上条は、壬生との対局に挑みながら、3年前の東明との別れに思いをはせる。病気を患っていた東明は、上条に所沢の山へ連れて行ってもらうとともに、そこで命をかけた真剣勝負を申し込む。

公式HPより
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ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話のネタバレ

  • 東明は4年前に病院で診察を受けた際、骨肉腫と診断された。がんは転移し余命いくばくもない状態だったことがわかる
  • 石破と佐野は東明と関係のある場所に聞き込みし、将棋酒場のマスターに話を聞く。そこで得た情報を元に遠野へ向かい、角舘に話を聞いたところ初代菊水月の駒は、上条との約束で金を用意するまで売らずに持っていたという。そして上条が金を用意してきたので本人が買い戻したことを教える
  • 駒に付着していた指紋は照合の結果、上条のものだと判明した。これにより死体遺棄の容疑で行動確認することになり、佐野と石破は竜昇戦の最終戦が行われる天童へ向かう
  • 勝負は壬生の残り時間がなくなり1分将棋になる。時間の点で上条が優勢になる。ここで“必死”をかけられれば上条の勝ちとなるが、どこに置けばいいのか難しい局面だった
  • 平成3年。東明は庸一の件で約束を果たしたと連絡してくる。だから所沢の天木神社に連れていって欲しいと上条に頼む
  • その場所は東明の思い出の地だった。唯一人間らしく生きていた時期、この場所で女と一緒に住んでいたと語る東明。そこで自分の命を賭けた真剣を上条に持ちかける。上条は承諾し勝負が始まった
  • 東明が勝ったら上条が東明を殺し、この場所に初代菊水月の駒と一緒に埋める。上条が勝ったら東明をそのまま放置して行っていい、そういう勝負だった
  • 終盤、東明は苦しみながら手に取った歩を置く。だがそれは反則の二歩だった。わざと負けたと憤る上条だったが、東明は温泉の休憩所で上条と会ったときの話をする。あの時、上条も回りに注目された状況で二歩をした、それと同じだと語る。その後、飛び込みで対戦した相手が自分だと東明は教える。勝利の喜びを知ってもらいたかったと語る。
  • 東明は上条にプロになれと言い、自ら持ってた短刀で腹を何度も刺して自決する。そうして亡くなった東明の遺体と一緒に、上条は駒を一緒に入れて埋めたのだった
  • 有効な手が見つからないまま、上条もとうとう一分将棋となる。残り時間を読み上げていく中、ようやく見えた盤上の向日葵が教えた場所は二歩だった。上条は竜昇戦を反則負けで終えた
  • 駅のホームで待っていた石破と佐野が上条に声をかけ同行を願う。突如走り出す上条は電車に突っ込もうとするが、石破がそれを止めて連行された
  • 上条は東明を殺害したのは自分で、父親の殺害も依頼したと供述する。だが佐野は納得が行かず、直接佐野と石破で取調べをすることにした
  • 実は庸一は生きていて東明は今後上条に近づいたら稲田組が庸一を殺すと脅していただけだった。それもこれも全ては自分が叶えられなかった夢である、プロ棋士になることを上条に託すための嘘だった
  • その話を聞いた上条は涙を流し、佐野はあなたのお陰で自分は生きてこれた時期がある、何があってもやり直せるというところを見せて欲しいと願う
  • 上条はようやく自分は東明を殺害していないと認め、警察署から釈放されるのだった
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ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話の感想

酷い幼少期を過ごした東明と上条が、唯一の生きがいとして覚えた将棋。それが二人を結びつけ、数奇な運命を共にしました。東明はこうするしかなかったのか?もう少しやり方はなかったのか?そんな気にはなりますが本当の意味での“真剣”とはそういったものなのかもしれません。

勝負の世界に生きる者にしか分からない何かがあるのか、男のロマン的なものなのか、なんともドラマチックな勝負を最後に東明は仕掛けてきました。お陰で上条は大変なことになりますが、それもこれも東明という男の生き様なのでしょう。このドラマの真の主人公は、東明のように感じるドラマです。それぐらい、東明という男のキャラが際立っています。

上条が今後どうなるのかまでは描かれておらず、また復活するのかどうかまでは分かりません。しかし、将棋を指していないと死んでしまうような人物なので、何らかの形で将棋には携わっていきそうな気はします。

佐野の役を女性にあえてした意味はあったのか?画面的に華やかになるという意味ではあったと思います。しかし、説得力という意味では女性棋士の人が奨励会を突破したことがないので、ここはやっぱり男性のほうが良かったのかもしれません。

事件の真相と最初の供述との差、佐野の過去、竜昇戦の話など、ネタバレ前提の詳細をまとめましたので、未見の方はご注意ください。

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事件の真相

結局上条は何の罪に問われるのか?拘留された上条が当初した供述と、真相がどれぐらい違うものか比較してみました。

最初の供述真相
東明重慶殺害について自分が殺した自殺
東明殺害の動機殺人教唆の口封じで殺害した勝負師として尊敬していた
庸一殺人教唆について自分が頼んだ東明は庸一を殺害せず脅しただけ
東明重慶死体遺棄について自分が埋めた上条が埋めた
駒を入れた理由殺害した罪滅ぼし東明の願いだった

殺人教唆に関しては確かに庸一のことを殺して欲しいと依頼します。そして、東明の死体を埋めたのも上条であることは間違いありません。

しかし、東明は自分は稲田組の者で、上条から雇われて来たといいます。今後上条に近づいたら稲田組が殺すと脅しただけでした。庸一はビビって夜逃げ同然で諏訪を飛び出し、新潟の味噌蔵で身元を隠して働いていたといいます。

上条が死体遺棄の件で拘留されたのをニュースで知った庸一が、警察署に自分も殺すと脅されていたと言いに来ます。これにより、石破と佐野は上条は殺人をしていないのでは?と確信に変わります。

東明はなぜこんな回りくどいことをしたのか?既に成功者となっていた上条をプロの世界に引き込むには、自分の命を賭けて説得する必要があると思ったのかもしれません。上条はこの時、涙を流してプロになることを誓いました。

東明の命を賭けた説得はこうして成就したわけです。しかし、遺体をそのまま放置しておくわけにもいかないですし、上条は東明の願いである「駒と一緒にこの場所に埋めて欲しい」を忠実に守ります。その結果の死体遺棄です。

同じ勝負師同士、将棋が生きがいだった者同士、法を犯してでも貫きたかったのでしょう。

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竜昇戦の結果

三勝三敗で迎えた最終戦で、どちらが竜昇になるかを決める戦いでした。上条は相変わらず向日葵は見えないようで、それでも一進一退の攻防を続けます。佐野が解説した感じだとこんな状況でした。

  1. とても早い展開で、どちらも詰むや詰まざるやの状況
  2. 長手数の難解な詰将棋で、多分上条の玉は詰まない
  3. 壬生は一分将棋になる。上条は一時間十九分残っている
  4. 壬生は上条の玉が詰まないと読んで受けに回る
  5. ここで必死をかけられれば上条の勝利
  6. 上条も一分将棋となる
  7. 盤上に向日葵が現れるが二歩で反則負け

東明は向日葵に頼って指すのではなく、自分の背負って来たもので指せと言います。ですが上条は向日葵が咲くのを待ち続けます。そうしてようやく咲いた向日葵が示した場所、そこに歩を置いた瞬間、上条は二歩という反則を犯して敗北しました。

なぜ向日葵はこんな手を教えたのか?上条は秒読みで焦ったのもあるでしょうが、向日葵の示す場所をなぜ疑いもしなかったのか。何とも後味の悪い負け方で負けます。それだけ上条が向日葵を信頼していたのでしょうが、だとしたらあの時の東明とのやり取りはなんだったのかとガッカリもします。

ですが、全て吹っ切れてまた一からやり直すことになった上条は、今後は向日葵に頼らず指すかもしれません。そうであって欲しいです。

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佐野の過去

奨励会にいたということは説明されますが、具体的にどうして辞めたのか、なぜ警察に入ったのかなど不明な点がありました。今回全て説明されました。

  • プロになるには26歳までに四段に上がらないといけない
  • あと一勝というところまで佐野は来た
  • 大事な局面で痛恨の一手を指してしまう
  • その後、トイレで胃液まで吐いてそのまま動けなくなってしまう
  • そういう戦いをやりきって奨励会を去った
  • だから年齢制限の壁を越えてプロになった上条を応援している
  • 自分のために頑張ってきたから、今後は人のためになる仕事として警察に入った

奨励会の年齢制限のルールに引っかかってしまったというのが真相でした。自分は将棋は弱いし逃げたといいますが、佐野は強かったし逃げてはいなかったのです。全て出し切った結果、あと一勝ができずに辞めてしまったのです。

極度のプレッシャーの中で将棋を指し、体がついてこなくなるほど打ち込んだ。それでも上にはあがれなかったという、全身全霊でぶつかった結果だったのです。それを笑う人はドラマに出て来た将棋に携わる人では誰もいませんでした。

そうして頑張った佐野が、第二の人生をスタートするために選択したのが警察でした。今までは自分のために頑張ったから、これからは人のために頑張ろうという理由で選びました。

最後に石破から将棋を教えてくれと言われ、自分の教え方は厳しいですよなんて会話をしてました。

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ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話のその他気になったこと

  • 駅弁を食べていたら石破に文句言われて言い返す佐野
  • 角舘に2ショット写真を求められる佐野
  • それを撮影する石破
  • 警察も竜昇戦の実況中継をみんなで見ている
  • 将棋が始まるとデカの顔じゃなくなる佐野
  • 鼻水流すほど泣いてもイケメンな上条
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ドラマ【盤上の向日葵】最終回4話のまとめ

将棋を通じて事件を解決していく話でした。警察側に佐野のように将棋に通じている刑事がいなかったら、上条はそのまま拘留されていたかもしれません。勝負の世界に足を踏み入れたものだからこそ分かる、駒が埋められた意味など推理とはまた違った面白みがありました。

人間性には問題あるが将棋の腕は一流な東明と上条の出会いは、師弟関係とはまた違う不思議な関係でした。不器用だけど将棋にはひたむきな二人は、生い立ちもあってか何とも物悲しい関係性です。

全体的に見ると大げさすぎるところはあります。上条の出生の秘密や、盤上に向日葵が見えるというネタなど、ちょっとマンガのような中二っぽさはあります。それもこれも、上条自ら話す機会があまりなく、周りの人が基本的に喋っているので、彼の将棋に対する情熱のようなものが見えにくいです。逆に東明という男のキャラが輝いています。

とはいえ、全4回で全てちゃんと回収してくれるので、まとまった作品にはなっています。推理部分よりも人間の感情部分に重きを置いた話なので、そういった作品が好きな人にはオススメのドラマです。

今回のいいセリフ

人生と将棋は…ほんとにままならねえ。しかし、おもしれえよな、将棋ってやつはよ。

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