【アンチヒーロー】7話のネタバレと感想|弾劾裁判と逆転無罪

2024春ドラマ
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【アンチヒーロー】7話「追求」のネタバレと感想をまとめています。

明墨は12年前の事件を裁いた瀬古判事を弾劾裁判にかけるため、あらゆる策を使い議員から賄賂をもらった証拠をつかもうとする。そして赤峰が過去に担当した裁判へも繋がり……。

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【アンチヒーロー】7話のあらすじ

明墨正樹(長谷川博己)が現在担当している事件の依頼人・沢原麻希(珠城りょう)の無罪を勝ち取るためには、瀬古成美(神野三鈴)判事を下ろすほかなかった。そこで裁判官を裁く裁判である、弾劾裁判に彼女をかけようと考える。それには瀬古と法務副大臣の加崎達也(相島一之)が繋がっているという証拠が必要だった。

明墨は加崎のパーティーに行き、瀬古と直接話をする。そこへいきなり乱入してきたのは、逮捕後保釈された富田誠司(山崎銀之丞)だった。瀬古はどこだと怒りながらやってくる富田を見た瀬古は、何とか別室に連れて行って宥めるのに必死だった。

その時の様子を仕掛けたボイスレコーダーで録音していた明墨は、瀬古は富田を切りたくても切れない、何か弱みでも握られているのではないかと考える。

そして次なる手は富田の秘書をしていた小杉和昭(渡辺邦斗)に面会し、富田は全て秘書になすりつけるつもりだとたきつける。明墨によって保釈された小杉は、富田と瀬古の間に金銭の授受があったことは確かだと証言する。

さらには赤峰柊斗(北村匠海)が担当していた松永理人(細田善彦)の事件についても、証言を買収したと認めた。裁判所でも証言をするという小杉に、赤峰は早速松永に再審請求ができると報告するが……。

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【アンチヒーロー】7話のネタバレ

とっておきの秘策

事務所では沢原麻希(珠城りょう)が有罪になった理由を考察した結果、最終的に瀬古成美(神野三鈴)判事がその原因であると結論づけた。話を聞いていた明墨正樹(長谷川博己)は「歪んだ権力を手にした人間は、それを失うまいとして必死になるあまり、我を失う。人として誤った判断だと気づくことすらできなくなる」と語った。

麻希を無罪にするためには、瀬古と政治家とのつながりを暴くしかないと青山憲治(林泰文)が提案し、これは松永理人(細田善彦)の再審を勝ち取ることにもつながると明墨は言った。また、「瀬古にはそれ相応の報いを受けさせる。弾劾裁判だ」と明墨は続けた。

今までに弾劾にかけられた裁判官は数人しかおらず、ハードルが高い裁判で、瀬古と加崎達也(相島一之)のつながりを示す証拠をつかむ必要がある。最後に明墨は「金と欲で成り立つ世界はもろい。ハリボテのように、小さな風穴一つであっけなく崩れ去る」と自信を覗かせた。

まさかの乱入者

加崎のパーティーに瀬古が現れ、加崎に頼んで明墨を排除しようとしていた。白木凛(大島優子)はこのパーティーに潜入しており、二人の様子をこっそり録画していた。また、赤峰柊斗(北村匠海)と紫ノ宮飛鳥(堀田真由)はロビーの入口でパーティーの内容をスマホで見ていた。

赤峰は「瀬古は12年前からすでに政治家の後ろ盾があったのか?」と問い、紫ノ宮は「当時の瀬古は千葉地裁の一判事だった」と答えた。赤峰は瀬古も12年前をきっかけに出世し始めたのかもしれない。明墨が急に動き始めたのも、何か理由があるのかもしれないと考えた。

一方、明墨もパーティーに来ており、瀬古のところに行って話をする。瀬古は「不適切にもほどがある」と怒りを示したが、明墨は自分はパーティーに参加しているだけだとチケットを見せ、「こんな見え見えの政治家の資金パーティーに、現職の裁判官が顔を出すほうが問題では?」と反論した。瀬古は「昔お世話になった法務省の友人に挨拶に立ち寄っただけ」と主張した。

加崎のスピーチが終わると、突然富田誠司(山崎銀之丞)が「瀬古!瀬古はどこだ!」と叫びながら乱入してきた。富田は「散々世話してやった恩をあだで返すとはな」と非難し、瀬古は「何のことか…」と戸惑ったが、富田は「しらばくれるな!」と怒りを抑えきれなかった。明墨が富田を外に誘おうとしたが、瀬古が追い払って富田を連れて出ていった。

地雷

別室で話をする瀬古と富田。「俺を陥れたのは君だな」という富田に対し、瀬古は何の話かと戸惑う。富田によれば、自分が邪魔になったため、明墨と結託して追いやろうとしているのだという。さらに、息子の正一郎(田島亮)もろとも罠にはめたのだろうと非難し、加崎のパーティーにいるのも顔を売るためだと富田は言った。

瀬古は「先生を釈放するために、私がどれほど尽力したか、お忘れですか?」と反論する。そのやりとりを扉の外で会場スタッフに扮した青山が聞いていた。瀬古は付き合いで仕方なくこのパーティーに参加しているだけだと説明し、「本当の法務大臣にふさわしいのは、富田先生、あなたしかいません」とおだてた。さらに、検察内部にまで手を回し、起訴を取り下げさせたと主張した

明墨たちはその会話を隠しマイクで録音していた。事務所でその録音を聞き、予想通り富田の釈放には瀬古が関わっていたことが判明した。瀬古にとって富田との繋がりは今や汚点であるが、それにも関わらず切り捨てられない理由があるようだった。つまり瀬古にとって富田は、地雷のような存在だった。「嘘を信じ込ませるには、自分に最も忠実だと思う人間を使うのが一番だ」と次なる作戦を考えた明墨の言葉が響いた。

二転三転

明墨は富田の秘書の小杉和昭(渡辺邦斗)に面会していた。富田は釈放されたが、小杉はまだ釈放されておらず、全ての罪を秘書に押し付けるつもりだと明墨は煽る。その後、明墨によって釈放された小杉は、事務所に来て富田と瀬古の間に賄賂の受け渡しがあったことを証言するが、自身が関与していないことを強調した。また、証拠となるものは何もないと言った。

松永の事件について、赤峰が証言の買収を疑問視すると、小杉は富田の指示で私が彼らに金を渡したと話したが、証言することについては拒んだ。そこで明墨が「小杉さん、今あなたを守れるのは誰なのか、よく考えてみてください」と説得すると、小杉は「分かりました。証言します」と約束した。

小杉は本当に大丈夫かと心配するが、明墨は全て自分に任せるよう告げた。赤峰は松永に再審請求ができそうだと報告し、松永は「よろしくお願いします」と深々と頭を下げた。

その後、伊達原泰輔(野村萬斎)に、若手検事の菊池大輝(山下幸輝)は、明墨と小杉が会っている盗撮映像を報告した。すると突然、小杉から電話が入り「あの話、なかったことにしてください」と言ってきた。赤峰が憤るが、小杉は一方的に電話を切り、加崎の秘書になってしまった。それを聞いた明墨は、麻希に手を借りたいと頼んだ。

刺し違い

富田は事務所で小杉に電話をするが、全く通じない。そこに明墨がやってきて、「あなたを助けに来たんです」と言い、真の敵が誰なのかを説明しながら、瀬古と加崎と小杉の3人が写る写真を見せた。明墨は瀬古と小杉が最初から富田をはめるつもりで、正一郎の裁判も利用したことを指摘した。その証拠として、富田を陥れた動画には小杉が映っていたではないかと明墨は説明した。

小杉は計画的にあの動画を撮り、結果的に逮捕されたが責任を全て富田に押し付け、瀬古が無罪にする算段になっていたに違いない。瀬古が富田を一度釈放させたのは、油断させるためにすぎないと明墨は続けた。さらに、瀬古は今、検察に手を回して富田の再逮捕に動いていると説明する。

富田がそんな情報を知れるわけがないと言うと、明墨は依頼人に記者がいるとして麻希を呼び入れた。麻希は数日以内に家宅捜索が入ると説明し、瀬古が検察のトップと繋がっているため、いつでも逮捕令状を出すことができると話した。瀬古は富田の弱みを握り、再度陥れようとしているのは、加崎の地位を確実にするためだと明墨は言った。

「あなたはすべてを失い、彼らはのうのうと甘い汁を吸い続ける。息子さん、正一郎さんだって権力争いの犠牲者です。こんなこと許していいんですか?今ならまだ間に合います。やられる前にやるんです。たとえ刺し違えても」と明墨はけしかけた。

最後の選択

明墨は瀬古の前に現れ、最後に確認しに来たとして、自分の罪を認めてくれないかと尋ねた。しかし、瀬古は「私は裁判官です。罪を裁くことはあっても、罪を犯すことはない」と断った。明墨は「そうですか…」と言ってその場を去った。

富田が瀬古に賄賂を渡していたという事実を動画で説明し、息子の事件を揉み消してもらう代わりに、最高裁判所の判事に押し上げる約束だったと暴露した。麻希が取材で富田にインタビューし、富田は帳簿を見せながら「全てここに書いてある」と話した

明墨は小杉と繋がっていることをわざと菊池に見せ、菊池から伊達原への報告を聞いた瀬古は焦り、加崎にお願いして小杉を抱き込んだ。そうすることで富田は孤立し、疑心暗鬼になるほど弱さを露呈した。これらは全て瀬古を落とすための計画だった

切捨て

東京高等裁判所長官から瀬古に対して、弾劾裁判の訴追請求が受理され、委員会が審議に入ることが伝えられた。訴追請求者は富田誠司で、代理人は明墨だった。その後、瀬古は加崎に電話をするが、一切通じなかった

困った瀬古は伊達原に助けを求めに行ったが、伊達原は全く助けるつもりはなかった。瀬古は「あなたがこの道に引きずり込んだんでしょう」と怒りをぶつけ、政治家を紹介し、賄賂を受け取るよう促したのも伊達原だと言ったが、彼は「はて?」ととぼけた態度を取った。瀬古が食い下がって助けを求めたが、伊達原は「私にはもう、なすすべがないので」と突き放した。

瀬古が「12年前のことを話してしまうかもしれないけどいいのか」と脅すと、伊達原は「今のあなたの言葉を信じる人がどれぐらいいるか」と全く気にしなかった。そして「さみしいですねえ、二度とあなたに法廷でお会いできないとは」と言って立ち去った。

引導を渡す

傍聴席で一人ショックを受ける瀬古に、現れた明墨が「もうあそこにあなたの席はありませんね」と話しかけた。瀬古は「力が必要だった。男のあなたにはわからない」と言い、女性が虐げられているからこそ、自分が上に立って変えるという使命があったと開き直った

明墨は呆れ、それならなぜ麻希の気持ちが分かってあげられるのに、助けるどころか彼女を陥れようとしたのかと問いただした。

そして「ただ、力がほしかった。確かに最初はほんの出来心だったかもしれません。だが、人は慣れる。ずぶずぶと暗い道に入り込み、その生ぬるい心地よさに浸るうちに、感覚が麻痺していく。罪のない人間を有罪にしてもいいなんて、そんな狂った考えが生まれてしまうほどにね」と、彼女の傲慢さを指摘する。

さらに「八咫鏡、はっきりと曇りなく真実を映し出す鏡。あなたの良心は私欲にまみれて曇ってしまった。そのバッジをつける資格はもうありませんよ」と続け、最後に「私の思い違いだったようで。残念です」と告げて明墨は去った。

瀬古はバッジを自ら外し、その場に崩れ落ちて慟哭した。

裁判の結果

富田は全てを認めて警察に出頭した。異例の速さで瀬古半地の弾劾裁判が進められ、麻希の控訴審の結果は無罪となった

赤峰は松永と一緒に裁判所にやってきた。最終弁論で赤峰は「松永さんは被害者です」と述べ、法に携わる人間の倫理観を見直すべきだと訴えた。「松永さんの人生の光を奪ったのは我々です」と語り、冤罪を生まないためにもこの判決を覆したいと強調し、「松永さんは無罪。以上です」と締めくくった。

明墨も傍聴席でその様子を見守り、その後、席を立った。松永は無罪を勝ち取り、喜びと長い苦しみから解放されたことで、思わず涙を流した

裁判が終わった後、赤峰は本当にすまなかった、時間がかかってすまなかったと頭を下げた。すると松永は赤峰の手を握り、「ずっと、人生終わったって誰のことも信用できないって諦めていたんですけど、誰かを信じてもいいんだなって思えました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、頭を下げた。

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【アンチヒーロー】7話の結末

麻希は東京中央新聞の記者になり、改めて明墨に挨拶に来た。冤罪で苦しんでいる人々を助けたいと決意を語ると、明墨は耳寄りな情報を一つ提供した。その後、新聞の一面に「糸井一家殺人事件は冤罪か」という記事が掲載される。これを見た牧野紗耶(近藤華)は動揺し、外に飛び出してしまう。

明墨は志水裕策(緒形直人)に面会し、再審はしないと伝えたはずだと言う志水に、明墨は娘のためにしないのかと問いかけた。明墨が紗耶の現在の写真を見せると、志水は「やめてくれ!」と拒むが、明墨は無理やり写真を見せ続けた。志水は頭を抱えて「やめろ!」と叫び、死刑囚の父親に会いたいわけがない、自分は大きな罪を犯したという。

明墨は「あなたは明日死ぬかもしれないが、彼女は無実を知らずに何十年も生きていかなければならない。それはもしかしたら、死刑を迎えるあなた以上に酷かもしれない。彼女を守れるのは、あなただけなんです」と訴えた。そして「私が必ずあなたを無罪にしますから」と約束したが、志水は何か言いたげな表情を見せつつも、そのまま去って行った。

緋山啓太(岩田剛典)は明墨に電話で、江越の居場所を突き止めたことを伝えた。その後、緋山が自宅に戻ると赤峰が待っていた。赤峰は緋山に「全て話してください」と迫り、捨てたはずの血のついた作業着を見せ、「もう逃しませんよ」と告げた。

一方、明墨は紗耶のもとへ行き、「こうなったのは全部私のせいなんだ。全て話す、12年前に何があったのかを」と語りかけた。

「明墨君へ」と震えた文字で書かれた封筒を紫ノ宮が見ていると、青山が何をしているのかと声をかけた。

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【アンチヒーロー】7話の謎とわかったこと

今まで分かった謎とまだ分かっていない謎をまとめています。

分かっていない謎

  • 明墨が語った事例の人物は誰なのか?(1話)
  • 小国智浩とは誰なのか?(1話)
  • 紗耶は児童施設になぜいるのか?(2話)
  • 緋山の動機は何なのか?(2話)
  • 明墨はなぜ検事から弁護士になったのか?(3話)
  • 倉田は何を隠蔽したのか?(4話)
  • 江越とは何者なのか?(6話)

分かった謎

  • 赤峰が会いに行った人物は誰なのか?(1話)→松永理人
  • 獄中で絵を描いている男性は誰なのか?(1話)→志水裕策
  • 紗耶は誰の娘なのか?(1話)→志水裕策
  • 赤峰がノートに書いていた事件は何なのか?(2話)→松永理人の冤罪事件
  • “REIKO MOMOSE”とは誰なのか?(2話)→桃瀬礼子はNPO法人「わんはっぴー」の職員。2018年に亡くなっている
  • 獄中の男になぜ明墨は手紙を出し続けるのか?(2話)→弁護を引き受けるため
  • 志水が収監された理由は何なのか?(3話)→糸井一家殺人事件の犯人
  • 明墨は緋山に何を頼んでいたのか?(5話)→江越の居場所
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【アンチヒーロー】7話のまとめと感想

富田の告発により瀬古判事は弾劾裁判にかけられ、麻希と松永は無罪になったという話でした。

加崎と富田の両方にいい顔をし、上に立つためには冤罪をもいとわない瀬古判事が、明墨の手により排除されました。

女性が虐げられているから自分が上に立って変えるのが使命、みたいな動機は立場のある女性が悪事を働いた時の定番の動機です。数少ない女性だからこそ悪事を働くと、女性はやっぱり駄目だみたいになるので、むしろ気をつけて欲しいものです。

しかし瀬古は女性がどうこうとかいう当初の志は失せ、麻希の気持ちが一番分かるはずなのに踏みにじります。もはや志よりも欲です。なので明墨は鏡が曇っていると彼女を蔑みました。

12年前の事件は何を隠蔽しているのか?関係者たちがのし上がるために、志水は犠牲になってしまったのか?明墨もその一翼を担っていたのか?次回に色々分かりそうな雰囲気でした。

【アンチヒーロー】7話のいいセリフ

ゆがんだ権力を手にした人間は、それを失うまいとして必死になるあまり、我を失う。人として誤った判断だと気づくことすらできなくなる。

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