WOWOWプライムで2019年10月6日から始まった【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】の1話は、既に起きている事件の容疑者として野木の行動確認に刑事が張り込みます。そして隣室に住む吉佳に野木の過去がバレ…
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】1話のあらすじ
川崎市内で、首をつられて殺害される連続“首くくり殺人”事件が発生。警察の捜査は難航していたが、捜査一課の刑事・井口(池田鉄洋)は事件の容疑者として、野木(古川雄輝)を独自にマークしていた。野木は身元を詐称しており、疑わしい男だった。野木の本名は、八木沼雅人。6歳の時に、母親とともに誘拐された痛ましい“昭島母子誘拐事件”の被害者だった。隣人の吉佳(SUMIRE)はそんな野木の正体に気付き……。
公式HPより引用
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】1話のネタバレ
- 「首くくり殺人事件」の容疑者を性犯罪者からピックアップしていた警察は3人の容疑者に絞る
- 井口は被害者と事件前に会話をしていた、野木が怪しいと主張する。なぜなら野木はアパートを借りる際の契約書に書かれている保証人などが虚偽だという
- しかし、警察の本筋にはならず、井口は個人的にマークして聞き込みに行く。だが、野木が犯人であるという決定的な証拠はなかった
- その後も井口たちは離れた場所に車を止め、その中で防犯カメラの映像を見て張り込みを続ける
- ある日、隣に住む吉佳の元に兄の剛志が訪ねてくる。財布から金銭を抜いて持っていく剛志は、もっと稼ぎのいい店に吉佳をやろうとしていた。その内剛志は吉佳に暴力をふるい、隣の部屋にいる野木にも騒ぎが聞こえてくる
- 過去のトラウマを刺激された野木は吉佳の家に入って行くと、そこにあった瓶で剛志の頭を思いっきり殴打する
- そして吉佳に「お前がやったんだ」といい出て行く。剛志は救急車に運ばれ、吉佳は警察の聞き込みに対し、自分がやったと証言する
- 野木が外に出かけるのを見て井口たちは急いでアパートに来る。しかし、野木にまかれてしまう
- 吉佳は野木の後を付けていき、店に入って行くところを見る。野木は気づいていたが、頼まれたものが入ったUSBを店の人に渡して出て行く
- 廃墟に入って行く野木の後を付けていく吉佳、「何のつもり?」と野木がたずねると「そっちこそ何やっているの?」と言われ、撮影していると答えた
- 吉佳は野木が中学時代の同級生の八木沼でしょ?と聞く。野木は知らないふりをするが、吉佳は確信していた
- そして「助けてくれてありがとう」と礼を言い、「首くくりの犯人なの?」と問う
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】1話の感想
30分と短いためあっという間に終わってしまいます。話の展開が速く、容疑者となったと思ったら吉佳に同級生だと見抜かれます。
犯罪を起こす前に逮捕されてしまうのではないか?そんな気すらする速い展開です。もちろん、石の繭の前日譚なので逮捕はされません。
吉佳も野木も共に恵まれない生活を送っているのが、一話目から伝わってきます。野木は全身黒尽くめで帽子を深く被り、世間から目立たないように潜んでいるように見えます。しかし逆に怪しくて目立ちます。
吉佳は兄の借金を背負わされてキャバ譲をやり、その金を兄に持っていかれた挙句、首を絞められたり散々な目にあいます。
全体的に希望や明るさは一切なく、野木の鬱屈とした日常が描かれます。心の内に抑えがたい激しい衝動をノートに独特な文字で書いてあるのは、空しさと同時に恐ろしくもあります。
今回は首くくり事件の現在分かっている状況と、野木と吉佳の分かっていることをまとめました。
ネタバレ前提となりますので、未視聴の方はご注意ください。
首くくり殺人事件とは?
ドラマの冒頭で捜査会議をしているところによると、既に犠牲者は3人出ています。ただ、一人一人の詳細については語られません。現時点で分かっていることはこんな感じでした。
- 廃墟で起きている
- ロープで首を吊るされている
- 結束バンドで手を拘束されている
- 素足で踏み台に乗っている
- 踏み台が足元にある
被害者は全員女性です。そのことから警察は女性に対する偏執的な嗜好があると推察します。そのため、性犯罪前科者の中から容疑者をピックアップします。
ただ、特定されるような遺留品はなく、用意周到に時間をかけて行われていることが分かります。
さらに、被害者が苦しむ様子を楽しんで見ているとも言います。
被害者の共通点はまだ分からず、どういった基準で被害者が選ばれているのかは判明していません。被害者の年齢や住まいなどもドラマ内では教えてくれないので、どんな人が殺害されているのか分かりません。
野木直哉について
最後の被害者と殺される前に会話していたのが、コンビニの防犯カメラに映っていました。それから井口がマークし始め、身辺を色々調べ始めます。
- 21歳無職
- 川崎のアパートに一人暮らし
- 賃貸契約書の保証人などは虚偽
- 自宅でプログラムを打っている
- 殺鼠剤をあちこちにまいている?
- 基本的に他人と関わらないようにしている
- 廃墟で写真を撮影
- ノートに文字を書き連ねている
アパートにいた猫が死んでいて、それを野木は眺めていました。自宅には殺鼠剤の空き袋がありました。野木が殺したのかは謎ですが、そんな雰囲気です。
吉佳が兄に大変な目にあわされている時、野木は黙々とノートPCでプログラムを打ち込んでいます。しかし、あまりにも叫び声などが聞こえ、野木のトラウマが刺激されて隣室に乗り込みます。
そこにあった魚が泳いでいるガラス瓶を手に取り、思いっきり剛志の頭を殴ります。瓶は割れてしまい魚を別の容器に入れてあげてました。しかし、魚はベタっぽいのでオスなら喧嘩が起きそうな気がします。
吉佳を助けに来たというより、うるさいから黙れといった感じです。「俺じゃない、お前がやったんだ」と吉佳に捨てセリフを言って出て行きます。
ノートには何やら色々書いてあるのですが、全部がはっきりとは見えません。分かった部分だとこんなことが書いてありました。
俺は何者でもない
誰にも気づかれない
誰とも深く関わらない
抑えろ 抑えろ 抑えろ
カクカクとした独特の書体で書かれています。見るからにヤバい感じの文字です。野木の内なる衝動が滲み出てます。
浅田吉佳について
野木の隣の部屋に住んでいる女性です。どうやら野木のことを知っているようで、気になって後をつけていったりします。
- 兄剛志とは異母兄弟
- 兄の借金を払っている
- キャバクラで働いている
- 兄に暴力をふるわれている
- 野木とは静岡の中学で一緒だった
兄の借金をなぜ肩代わりすることになったのかはわかりません。兄剛志は働いていないのか、吉佳の財布から金を抜き取っていきます。
野木が中学時代の同級生、八木沼雅人であると気づきます。中学のスクールカウンセリング室でよく見かけたようです。
野木は当初否定しますが、吉佳は完全に確信しているようで聞く耳を持ちません。その上、「あなた、首くくりの犯人なの?」と、単刀直入に話を聞きます。今、ここで殺されないのか?そんな心配をしたくなります。
今回はここで話が終わってしまうので、今後どういう展開になるのか楽しみです。
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】1話のロケ地
旧バラ荘
野木がUSBを渡しに行った店です
都橋飲食店街
外観だけ出て来ます
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】1話のまとめ
短い時間のドラマな上に展開も速く、見始めたと思ったら終わってしまう回でした。30分のドラマはさくさく見れていい反面、もう少し見たかったという気分にもなります。
野木に吉佳が絡むことがいいのか悪いのか?彼女が一緒になって犯罪をするのか、それとも犠牲者となるのか?いずれにしても鍵となる人物なのだと思います。
それと同時に野木を付け狙う井口の存在も気になります。真実に迫った結果、野木に抹殺されてしまうのではないか?そんな不安もよぎります。
次回は10月13日放送予定です。