【相棒23】最終回のネタバレと感想|真の黒幕を捕まえることはできるか?

2025冬ドラマ
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【相棒シーズン23】最終回19話「怪物と聖剣~決戦」のネタバレと感想をまとめています。

東京都知事の一岡が国政に進出することになり、その周辺できな臭い事件が頻発する。反対勢力への嫌がらせはエスカレートし、さらなる犠牲者が出てしまう。右京と亀山は、上層部の命令を無視して捜査を続けようとするが……。

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【相棒23】最終回のあらすじ

東京都知事・一岡光(片桐仁)は国政に進出表明し、総理大臣の椅子まで狙えるぐらい世間から支持されていた。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、税金を不正に流用していたと示す書類が、本物かどうか証明できずに悩んでいた。

そこに都の職員である石田心(太田いず帆)がやってきて、書類が本物であることと、100億以上の税金がノーチェックで色んな団体に流れていることを証言する。

ようやく一歩前進したかに思えたが、石田が自殺したという一報が飛び込んできた。司法解剖の結果、自殺に見せかけた他殺だと判明する。

しかし、右京と亀山は上層部に呼び出され、捜査をやめるよう命じられる。だが、2人は命令を無視して捜査を続けようとし……。

←18話

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【相棒23】最終回の見逃し配信

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本ページの情報は2025年3月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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【相棒23】最終回のネタバレ要約

一岡は都知事になる以前から懇意にしていた、木原に前都知事や倫子が邪魔だと話し、排除するよう頼んでいた。木原は保身のためか、そのやり取りを動画で残していた。

ようやく一岡を捕らえることができたが、取調べ中にキレた亀山が思わず殴りかかろうとしてしまう。取調べは録画されているため、不利な状況に追い込まれてしまう右京たち。

だが、右京はその映像をあえて流出させ、社が浦と話をしにいくよう仕向ける。さらに社は一岡の支持勢力に動画を見せて回り、一岡のふざけた発言が世に出ることで痛手を負う可能性を示唆する。その結果、一岡を助ける人間は誰もいなくなった。

だが、一岡を政財界のトップたちに推薦した、真の黒幕である浦を挙げることはできなかった。

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【相棒23】最終回の詳細なネタバレ

自殺に見せかけた殺人

水死体の身元が判明し、後藤優也()であることがわかった。彼は福田元気()と同様に、清田翔也(西野光)の指示で武蔵多摩川市の強盗事件に関与しており、その証拠がスマートフォンに残っていた。

4件の強盗事件のうち、最初の3件の実行犯が水死した2人だと右京は確信していた。事件の主犯格は不明で、清田の入れ墨は最近施されたものだった。さらに彼の死因は手首からの出血ではなく、湯船で窒息死した後に手首を切られたもので、これは自殺に見せかけた殺人だった。

また、鶏の入れ墨をした人物は別に存在すると考えられ、犯人は億単位の利権を享受しているグループの一員だろうと推測された。

石田心(太田いず帆)は橋迫倫子(愛希れいか)都議の事務所に現れ、文書が本物であると伝えた。その文書には、年間100億円以上の税金が無断で様々な団体や事業に流れていることが記されており、公にすると問題が生じるため、上層部の指示で一部を黒塗りにしたと話す石田。彼女が事務所を出る様子を、誰かが見ていた

右京たちはこてまりで集まり、ライブ配信が100万人を突破したと一岡光(片桐仁)が報告しているのを目にする。動画配信サイトのおすすめにも、一岡に関するものが多く含まれていた。

特命係に社美彌子(仲間由紀恵)が訪れ、総理が解散総選挙のタイミングを見計らっていることを話した。内調としては、一岡の本質を見極めたいという。右京は社に関連資料を渡すと、美和子(鈴木砂羽)から電話がかかってきた。石田が群馬の民泊施設の浴槽で、手首を切った状態で発見されたというニュースが報じられ、右京はそのニュースを見て悔やんだ。

広がる嘘

倫子は石田の死を知り、自責の念に駆られていた。右京たちは石田の死が怪しいと話し合い、芹沢慶二(山中崇史)は石田がどのように死に至ったかを話す。

石田は事務所を出た後、音信不通となり、都庁も無断欠勤していたが、上司の工藤正夫・局長(佐藤伸之)にメッセージが届いていた。その内容は、「橋迫都議は全ての責任を押し付ける気です。疲れました。永遠に眠ります。あとはよろしく」というものであった。

局長は地元警察に連絡し、民泊施設で石田の遺体が発見されたが、発見の経緯から警察は自殺と判断し、司法解剖は行われなかった。法医学者が不足しているのを把握していた犯人は、自殺に見せかけた他殺がやりやすいと知っていた。右京は司法解剖を依頼し、その結果、石田の死因は湯船での窒息死後に、手首を切られたことが明らかになった。死亡推定時刻は、メッセージの送信時刻と一致していた。

都議の事務所は嫌がらせで、窓や壁が黒く塗られていた。ワイドショーやネットでは都議へのバッシングが激しく、美和子は倫子にインタビューし、文書や石田の死について記事にすると約束した。その後、橋迫ほまれ(山中七)が右京に話があると言い、嘘が本当のように広がり、本当のことより嘘のほうが強いのかと問うた。右京は「そんなことはありません。真実は嘘より強いです」と答えた。ほまれは実は犯人の一人が優しかったことを告白したが、犯人に有利な情報になると思い、言えなかったという。右京はその情報に感謝した。

癒着

右京たちはこてまりで集まり、一岡が次期総理候補として注目されていることについて話していた。新聞の一面では解散総選挙が間近だと報じられ、世間は一岡を支持していた。右京は総選挙の公示前に全ての真相を明らかにすることだけが、我々にできることだと話した。

その頃一岡は浦神鹿(毎熊克哉)に次期総理が確実だと報告しに行くが、浦は「一岡さんって、友達いる?」と銃口を向けながら質問した。

土師太(松嶋亮太)は一岡関連の動画について興味深い発見をしたと話し、鶏の入れ墨をした人物を見つけたという。その人物は動画配信者「キズナラブヲ」こと木原健二(平山祐介)で、唐揚げ屋を経営していた。木原は武蔵多摩川市の匿流事件の有力な被疑者であり、右京は角田六郎(山西惇)に報告した。

木原をはじめとする一岡の支持者たちは全員同じエージェントに所属し、同じ制作会社が仕切っていた。オフィスに関連する団体には、有限会社キズナチキンやNPO法人キズナラブがあり、東京都から年間億単位の金が流れていた。木原は都庁の利権と密接に繋がっていると右京は指摘した。

亀山は角田に、上からの指示でこの捜査が止められているのかと尋ねるが、角田は「最近物忘れがひどくてな。俺が覚えてる命令は、匿流犯罪グループの撲滅だけだ」と答え、徹底的に捜査を進めるように指示した。捜査本部ごと吹っ飛んでもおかしくない話しだから急ぐように命じ、右京は亀山に別人になるよう頼んだ

亀山は変装して唐揚げ屋に行き、無料で食事をもらいながら、店員の柴田拓(真丸)に「なんでもやるか?」と尋ねられて応じた。身分証を出すよう言われ、スマホを貸してもらい、そのスマホを土師に渡して解析を依頼した。その後、闇バイトの連絡が入る。右京は「一気に崩しましょう」と宣言した。

実行犯を逮捕

亀山たちは子どもたちとサッカーをしていた柴田を逮捕し、取り調べを開始する。右京は古典的な手法で進めることにし、彼が怖い警官、亀山が優しい警官役を演じることに決めた。右京は非常に強い口調で脅しをかけ、亀山は被疑者と2人きりにしてもらった。

柴田は木原の下になぜいるのかというと、もし離れたら殺されるからだった。亀山は木下に同情し、彼が隠し持っていたデータを引き出す。それを土師が解析すると、木原が武蔵多摩川市の事件に関与していた証拠となる動画や音声が残っていた。角田課長は木原の逮捕に向けて、関係各所を一斉に捜索する。

木原は養鶏所にいたが、捜査員が来ると逃げ出し、何人もなぎ倒しながら逃走する。そこに右京と亀山が到着し、亀山を振り切った木原が立ちはだかる右京に簡単に倒されて捕まった。

その後、右京たちは木原を聴取する。亀山は、被害者の家に残っていたDNAが木原のものと一致したと告げる。右京は「なぜ自ら実行犯に?」と質問し、木原は「なんでも人任せの匿流のクズどもとは違う。大事な仕事は自分の手でやり遂げる」と得意げに語る。木原は認めるものの、妙に余裕を見せ、特に一岡との関係については黙秘していた。右京は二人の関係を洗おうと考えていると、そのタイミングで大河内春樹(神保悟志)から電話が入る。

止まらない2人

大河内に連れられてきた右京たちは、衣笠藤治(杉本哲太)をはじめとする内村完爾(片桐竜次)らがいる場所に到着した。衣笠は新しい仕事があると告げ、刑事部長は右京たちに遺失物センターで窓口業務を行うよう命じた。

主犯格の逮捕で事件は決着したと衣笠は言うが、右京は「まだ終わっていない」と反論する。衣笠は一岡からの圧力を否定し、一岡は木原とはイベントの視察で、挨拶をしただけだと言っているという。助成金の不正についても局長のチェックミスと一岡が言っていたことを伝え、最後は自分たちが収めるから余計なことをするなと言う。

右京は「我々が動かなければ、誰が動くのでしょう?」と反論し、「そこに明らかに疑わしい人物がいます。それが権力者だからと言って忖度して見逃し、野放しにしていいのでしょうか?」と問いかける。これに衣笠は激怒するが、右京は冷静に続ける。「一岡を捜査して無実ならばそれで良いでしょう。しかし、最初から何もするなという命令は、警察という組織の存在理由を根底から破壊することになります」

亀山も発言を求め、続けて話し始める。「警察も都庁も、犯罪者まで『上の命令』という都合よく使うんですよね。でも上の意思があるなら、下の意思だってあります。俺たち下の人間は犯罪者たちと直接やり合ってるんです。被害者のことを考えると無力感でへこみそうになることもありますが、それでも自分で自分を奮い起こしているんです。警察なめんなって。その警察という組織を信じられなくなったら、俺たち下の人間はどうしたらいいんですか!?

衣笠は無言で聞いていたが、右京は亀山に「行きましょう」と告げて出て行こうとする。衣笠は「上の命令は絶対だ、処分が下るぞ」と脅すが、右京たちは何も言わずにその場を離れる。大河内は「拘束でもしない限り、あの二人は止まらないでしょう」と言い、監視すると告げた。

中間なりの思い

なかなか手がかりを掴めず、右京は木原のSNSやブログを調べていた。右京は「真実の98%は公開情報の中にあります。残りの2%はそこから推理すればいい。ログは必ずチェックする必要があります」と話す。木原の人生は壮絶で、ネグレクトされ、盗んだ鶏の卵で生き延びたという。彼はその鶏を剥製にし、神のようにあがめていたことが分かる。亀山は「それで唐揚げ屋をやっているなんて矛盾している気がする」と言う。

木原が橋迫都議の家を襲撃した直後の投稿には、「武蔵多摩川市でデリバリー業務完了。慣れない炭火焼きで手が真っ黒になった」と記されており、実行犯の殺害やその他の犯罪を匂わせる投稿もあった

このアカウントは一岡もフォローしており、逮捕後にはすぐに外していた。さらに「都庁にチキンを届けてきたよ。お得意様の笑顔を見るのが、オイラの幸せさ」という投稿もあり、一岡知事に会っていたことが伺える。右京は木原が都庁にチキンを届けた日付の、防犯カメラ映像をチェックするよう、大河内に頼む。

大河内の手引きで、防犯カメラの映像を確認した右京たち。大河内は「組織には上と下、その中間がある。中間には中間なりの思いがある」と語り、木原がチキンを届けた日、彼は知事室を訪れていたことが分かる。

木原は一岡が都知事に就任してからの3年間で何度も都庁に訪れており、ブログからは一岡が都知事になる前から2人の関係が続いていたことが判明する。3年前のブログには「オイラは絆のために愛を燃やす男。マブダチが天下を取りに行く。明日が天下分け目の決戦じゃ。敵は本能寺にありってか?」という投稿があり、その日付は前都知事が亡くなる前日だった。このことから、一岡が木原に指示して放火殺人を犯した可能性が浮かび上がる。

右京たちは大河内の監視を逃れ、捜査を続ける決意を固める。右京は「今後のことはご自身の判断にお任せします」と大河内に告げて、2人はその場を去った。

決定的な証拠

木原は黙秘を続けており、関係先の押収品からは何も出てこなかった。クラウドを含めたデータも精査したが、手がかりは見つからなかった。右京は「必ず決定的な何かを隠しているはず」と考え、木原の原点を見落としていたことに気づく。「僕としたことが」と呟き、養鶏所に向かう。そこで神棚にある鶏の剥製を調べると、その羽根の中に録画データが入ったデバイスを発見する。

再生してみると、一岡が木原に話している場面が映し出される。内容は「都知事選ってさ、現職が出ると100%勝ちなんだよね。消えてくれないかな、シュッとさ」と一岡が木原に依頼している様子だった。木原は「ガチで言っているのか?」と確認し、一岡は「リアルガチだよ」と認める。一岡が「前知事の殺害を木原に依頼していた」ことが明らかになる。

また別の日、「橋迫という都議がうるさい」と一岡が話し、木原は「いいよ、イージーイージー」と応じる場面もあった。右京は動画を見終え、「ここまで、一線を越えた人間だったとは…」と呆れた。

その後、右京たちは木原に会いに行き、動画の内容を伝える。木原は動画が自分を守ってくれる盾だと思い込んでおり、事件を葬り去るつもりでいた。一岡との悪事の成功体験が。木原に自信を与えていた。しかし、亀山は「事件が闇から闇へ葬り去られるのではないか」と心配する。

右京は一岡の本質が「虚像と虚勢」に過ぎないことを指摘し、「大事なことが闇の奥で決められ、真実が見えなくなったとき、人は虚像に飛びつきます」と語る。そして、「ならば、光のもとで真実を提示すればいい」と決意を固める。

嘘には真実を

一岡が街頭演説をしている場に、美和子も現れた。演説中、有権者からの質問会が始まり、小出茉梨(森口瑤子)が指名される。女将の友人が対話を希望しているといって、右京たちが紹介された。

右京は都知事の存在が予想を遥かに越えたものだったと感じ、その場でライブ配信のコメント欄に木原が一岡の知事室を訪問している映像のリンクを貼る。そのリンクが公開されると、場は騒然となり、動画の視聴者数も急増した。

右京はあえて一岡と同じ土俵で勝負を挑んだ。怒号が響く中、右京は対話を続けようとし、一岡が都知事になる前から木原と親しく、様々なお願いをし、それを忠実にこなす木原が見返りとして助成金を得ていたと説明した。さらに、このMDは木原から押収したものであり、「木原に前知事を…」と言ったところで一岡が「やめろ!」と止めに入った。右京はそれなら同行するよう求めた。

その後、右京たちは一岡に対する聴取を行う。亀山は「自分が都知事になるために、前知事を殺せと命令した。見返りに億単位の助成金を得たというわけだな?」と問い詰めるが、一岡は「弁護士を通じて関係各所と連携を取りつつ、総合的に判断した上で、慎重にお答えさせていただきたい」と答えるのみだった。

右京は「この期に及んで、あなたの言動は軽すぎる。その軽さが、多くの不正や犯罪を招いたんです」と反論する。すると一岡は「木原が勝手にやったことだ。会計は職員の責任だ」と開き直る。右京が「証拠があります。木原は会話の全てを録画していました」と言うと、一岡は「ディープフェイクだ」と否定し、「フェイクじゃない証拠があるなら見せろ」と挑発する。

その瞬間、亀山が激怒して殴ろうとするが、右京が慌てて止める。騒ぎを聞きつけた大河内が取調室に入ってきて、録画されていることを告げる。一岡は「最強の弁護団を組織して、あなたたちの罪を追求させていただく」と宣言する。大河内は「最悪の処分もある」と語り、亀山は「自分が責任を取る」と答える。右京は「考えがあるので、取り調べの動画を預からせて欲しい」と大河内に頼んだ。

黒幕の意向

社は一岡の取調べの動画を持って、浦のところに向かう。社は一岡の扱いについて浦の意向を聞きたく、誰もがこの件では浦が一番上だと言っていると伝える。浦は一岡について、「時代のねじれから出た、排せつ物みたいなものだ。どうなろうが、誰も困らない」と語る。その後、社は浦が政財界のトップたちに一岡を推薦したことで、一岡が神輿のような立場になったときいてると尋ねると、浦は「若者に夢を見せたかったんですよ。あんなクソみたいな人間でも、総理になれるって」と答える。

社は総理が一岡と絶縁したいと言ったが、浦の意向を気にしていると伝え、浦は「みんな好きにすればいいんだよ。みんなの正義や欲望が絡まり合ってぶつかり合い、ガシャーンと砕ける。キラキラしてきれいじゃない」と言いながら、ワイングラスを投げ捨てて割る。社はそれを聞いて「私も好きにさせていただきます」と答えた。

特命係は3日間の謹慎で済んだことが伝えられると、大河内から一岡の捜査を継続するよう指示される。大河内はまた、一岡の弁護団が総辞任し、支持者も手を引いたことを話し、今の一岡には何の力もないと告げた。

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【相棒23】最終回の結末

社に「取り調べの動画をリークしたのは、あなたですね」と言われた右京は、「その動画を一岡の支持勢力に見せて回ったのはあなたですね」と返す。右京は情報は公安調査庁の情報筋から得たと話し、社は「おしゃべりな男」とぼやいた。

社は半ば脅すように動画を見せ、「マスコミに流出すれば、一岡のふざけた発言が表に出て、支持勢力は今以上にダメージを受けることになる。現場の警察官を舐めないほうがいい」と警告した。それによって一岡を助ける人間は一人もいなくなったと続けた。

右京は事件の発端が社にあることを指摘し、社が総理に進言して匿流の捜査本部が設置され、武蔵多摩川市の事件を特命係に担当させたことを話す。また、警察官僚が出向し、内閣官房にも関連文書が届いていたと明かす。

社は利権関係者をあぶりだすために、複数の関係者に匿名で文書を送ったが、橋迫議員の家族が襲撃されたのは予想外だったことを認める。その結果、特命係を捜査に引き入れることになった。自分たちが何があっても止まらないことも、最初から計算していたのだおると右京は推測する。

社は「全てお見通しでしたか。まさか、こんな凶悪な事件になるとは」と答える。右京は「まさに怪物でした」と言い、「あなたがその怪物を倒した。見事でした」と社は称賛する。右京は「聖剣のお陰です。亀山君をはじめとする現場の警察官たち、その揺るぎなき正義の心。その力で、怪物の頭を切り落とすことができました」と述べるが、続けて「とはいえ、怪物の頭は一つではありませんが」と警告する。

社は「言ったはずです。私は権力には興味がありません」と答え、さらに「私より警戒すべき人物がいると思います」と言いながら浦の資料を右京に渡す。浦は「新世代のフィクサー」だといい、海外にレアメタルの鉱山を所有しているということを教える。「ただそれだけではない嫌な予感がします。世界が壊れるのを見て、嘲笑うような…」と右京は警戒を強めた

その後、こてまりで祝勝会を開く。美和子は「みんなで力を合わせて一岡を倒した」と語っているところ、浦がやってきてマガモのオスを取ったと言って女将に渡す。浦は「よく会いますね」と右京に挨拶をし、「友達ですよね。これから僕と遊んでください」と言いながら右京の隣に座る。亀山は警戒し、右京は何も言わずにいた

倫子は都知事選に立候補し、税金の不正使用について演説を行う。入院していた祖母の橋迫順子(酒井麻吏)は無事退院した。ほまれは伊丹憲一(川原和久)たちに感謝し、亀山は「何かあればかけつける」と約束する。

右京と歩きながら亀山は「世界がどんどん壊れていって、でも自分には何にもできない…そんな気がするんですよね」と話す。右京は「僕達はやれることをやる、それだけです。それがきっと希望につながります」と答えた。

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【相棒23】最終回のまとめと感想

一岡の野望は阻止したが、黒幕までは捕まえられなかったという話でした。

匿流や都知事選の混乱など、実際にあった時事を交えて話は進みました。結果的に木原が保身のために持っていた映像が決め手となり、一岡を捕らえることができました。

そして本人は登場しませんが、公安調査庁の情報筋という形で登場し、冠城も健在だと分かりました。

結局浦は何がしたいのかは、今のところよく分かりません。世間を引っ掻き回して楽しむ、ジョーカー的人物なのか、明確な目的が何かあるのかは不明です。再び出てくることがあるかどうか、一応後を引くような終わり方をします。

面白要素も満載で、右京さんが凄んだりするのは怖い反面、なんだかおかしくもありました。また、盗んだ鶏の卵で生き延び、その鶏を剥製にして崇めているとか、木原の設定も面白いです。亀山がいうように、それなのに唐揚げ屋という矛盾です。

ドラマ内でははっきりとは言いませんが、キズナチキンで子どもにタダで食べさせたりするのは、木原も幼少時大変だったからという理由のほかに、柴田のような人間を確保するためだと思われます。路頭に迷っている子どもを助けるふりして、匿流に使ったりするための人材確保だと思われます。

【相棒23】最終回のいいセリフ

僕達はやれることをやる、それだけです。それがきっと希望につながります。

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