【相棒23】18話のネタバレと感想|都知事の背後にトクリュウか?

2025冬ドラマ
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【相棒シーズン23】18話「怪物と聖剣」のネタバレと感想をまとめています。

連続強盗事件が発生し、最後に起きた現場は他とは違い、室内を黒く塗られていた。被害者の都議のもとに届いた文書には、税金が食い潰されていることがわかるものだった。都知事の関与を疑い、右京は捜査するが……。

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【相棒23】18話のあらすじ

武蔵多摩川市で4件の強盗事件が連続で発生していた。角田六郎(山西惇)の指示で杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が、捜査へ向かうことになった。

被害者1人1人に話を聞いたところ、どれも被害金額は大した金額ではなかった。4件目の被害者は都議の橋迫倫子(愛希れいか)の家だった。その現場は他とは違い、部屋を黒く塗りつぶされていた。

右京は倫子からある文書が届いたことを聞く。それは100億以上の税金が、多くの事業や団体に流れていることが分かる書類だった。

そこで、都知事である一岡光(片桐仁)に直接話を聞きに行く右京だが、まるで相手にされなかった。

偶然紅茶の店で出会った、小説家志望を名乗る男・浦神鹿(毎熊克哉)と右京は話を弾ませる。彼は“悪”についての小説を書くつもりだと話すが……。

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【相棒23】18話のネタバレ要約

連続強盗事件に見せかけ、上の指示に従ったトクリュウの者たちが倫子の家を襲撃する。

倫子のもとに届いた税金の不正流用をしていることが分かる文書をめぐり、右京は都知事に直接あたるが相手にされなかった。

やがて紅茶の店で出会った謎の男、浦と右京は話をする。

東京都知事の一岡が国政に出ると宣言した後、恩恵を受けていた人たちが集まる会合の場に、浦は現れた。

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【相棒23】18話の詳細なネタバレ

連続強盗事件発生

杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、角田六郎(山西惇)が指揮を執る大規模な捜査本部に呼ばれ、捜査一課のメンバーとも共に捜査に参加することになった。角田課長は、令和の頂上作戦としてトクリュウの摘発を目指して意気込んでおり、総理の後押しを受け、内調と情報を共有しながら捜査を進めることになった。特命係は武蔵多摩川市で発生した、事件を担当することになった。

右京たちは所轄の刑事から説明を受け、強盗事件が4件続いていることがわかる。最初の被害者、岡本(佐野光洋)に話を聞いたところ、ガラスを割られたものの、盗まれたのは小銭が入った貯金箱のみで、他には何も取られなかった。次に小野浩介(倉沢学)に話を聞くと、母親が縛られたが大きな怪我はなく、盗まれたのは財布の中身と陶器だった。その陶器は息子が作ったもので、犯人は目利きではない、つまりプロではないと右京は考える。

次の被害者、杉山花江(澤井孝子)に話を聞くと、犯人に「売ったら金になるものを教えろ」と言われ、両親から受け継いだプレートを指さした。杉山はそのプレートが数万円程度で売れるものだと話し、命には代えられないと語る。右京はそのプレートがオールボーのシーズンプレートであれば、通しナンバーがついていたのではないかと質問し、ナンバーは箱と証明書で確認できることがわかった。

都議宅への強盗

4件目の被害者はこの地区選出の都議・橋迫倫子(愛希れいか)の家だった。家族は被害を受けて入院中で、家には戻っていなかった。部屋に入ると、壁が黒く塗られていた。小学生の娘・ほまれ(山中七)が帰宅する時間を狙って家に押し入り、娘を拘束。その後、2時間後に祖母の順子(酒井麻吏)が帰宅すると、暴行を加えた上で拘束されていた。深夜まで居座った後、立ち去ったと考えられていた。

翌日、帰宅した倫子が発見して通報した。順子は頭部を強打しており、現在も意識不明。ほまれには外傷はなかったが、事件のショックで入院中だった。金品を持ち去った形跡はなく、右京はこの事件を「ハイリスクローリターン」と評価する。

その後、封筒から現金が見つかり、犯人は長時間居座りながら金品を物色していなかったことがわかる。他の被害者宅では部屋を真っ黒に塗りつぶすことはなかったため、右京は目的が別にある可能性を考えた。複数の強盗事件の中に、一つだけ本物のターゲットが忍び込んでいるのではないかと推測する。また、母親が何らかのトラブルに巻き込まれている可能性があると考えた。

黒塗りの文書

右京たちは直接倫子に話を聞きに行った。倫子は現在、都議会も欠席していた。当日帰宅予定だったが、勉強会が長引いたためホテルに宿泊することになった。亀山は犯人が待ちぼうけをくらった可能性があると考えた。

倫子は匿名で事務所に送られてきた文書を、右京たちに見せる。手紙や他の文書はなく、都の公共事業や助成金に関する内部文書だけが届いていた。確認したところ、都の税金がかなりずさんな形で多くの事業や団体に流れていたことがわかり、年間100億円以上の額が流れていた

倫子は、税金の使われ方をチェックするために都議になったと話す。前都知事の任期中に行われた談合を追求した際には、一岡光(片桐仁)東京都知事も協力してくれた。その時に一岡は謝罪会見をしていた。しかし、この文書に関しては、知事も都議会の与野党も興味を示さず、ただの怪文書だとされていた。公文書の開示請求をしたところ、文書は真っ黒に塗りつぶされていた。いわゆる“のり弁”状態だった。

倫子は、黒塗りの部屋を見た際に、黒塗りの文書を思い出したと話す。亀山は、なぜ今まで警察に話さなかったのか尋ねると、倫子は同じ地区で同じような強盗の被害が起こっていると聞いていたため、被害妄想や陰謀論のように思われると思ったと答える。右京はこの文書が本物なら、不正に流れた税金は100億円を超える額となり、その利権を潰そうとすれば、何が起きてもおかしくない金額だと考えた。

上の人

右京たちは文書を警察に持ち帰り、事件の整理を行った。最初の3件の強盗事件では被害額は少額だった。1件目は留守宅を狙われ、被害は1万円程度。2件目も同様に1万円程度と趣味で作った壷が盗まれた。3件目は時価数万円のプレート3枚が盗まれた。ここまでは金品目的の強盗と考えられたが、4件目は長時間被害者宅に居座ったものの、金品を物色した形跡がなかった。そこで、都議と娘には護衛をつけることになった。

ほまれに聞き込みをするが、マスクをしていたため顔はわからないという。右京はほまれが持っていた手帳を褒め、何が書かれているのか尋ねると、あの日のことが書いてあると答える。犯人は家にあるお菓子を勝手に食べ、「おいらの好きな、のりしお味がねえじゃねえか」と言っていた。

ほまれは祖母の具合が悪いことを知り、過呼吸になりそうになるが堪えて続ける。祖母と争っていた際に男が「上の命令だよ。あんたらは地雷を踏んだってわけ!」と言っていたことを話す。男は最後に部屋を黒く塗り、一人の男の腕に鶏の入れ墨が入っていたことも教えてくれた。

病室を出た後、倫子と話す右京は、ほまれから「戦う強い意思が見える」と話し、文書と事件の関係を調べる。倫子に対して、「あなたはどうされますか?」と問いかけると、倫子は追求をやめて議員を辞職すると答えた。

右京は3番目の被害者、杉山に再び話を聞くと、「おいらではない俺」と言っていた言われ、実行犯が別にいるのではないかと考える。

警察が捕まえたトクリュウの男、数人に右京は話を聞く。1人の男は立川の1件しか関わっていないと言い、別の人物に話を聞いたところ、最初は普通のバイトだと思っていたが、個人情報を取られて上の人から命令されて関わったという。しかし、その「上の人」が誰かはわかっていない。彼らに両腕を見せてもらったが、鶏の入れ墨は確認できなかった

その後、土師太(松嶋亮太)に話を聞きに行くと、ネット掲示板に「鶏の入れ墨をした人物を、警察が探している」と書かれており、右京は犯人がその情報を得ている可能性があると考えた。

都知事に聞き込み

右京たちは都庁に行ったが、文書は開示できないと会計管理局員の石田心(太田いず帆)に言われてしまう。一岡は公文書の黒塗り廃止を公約にしてると迫り、右京は文書が本物かどうか、それだけを教えてほしいと頼む。しかし、担当者は上の判断を仰ぐと言い、出て行ってしまう。その後、局長の工藤正夫(佐藤伸之)が現れ、帰るように言われ、上から開示はできないと言われた

右京たちは、都庁で一番上の人物に聞くべきだと考え、都知事に直接話を聞きに行く。ちょうど出てきた一岡に文書を見せると、一岡はそれを「紙くずだ」と言う。さらに、一岡のところにも同じ文書が届いていたことがわかる。一岡は文書は偽造されたものだと主張し、右京はそれならば文書の黒塗りをはがしてほしいと頼むが、都知事は相手にしなかった。

何者かになりたかった人

右京たちはこてまりで黒崎健太(内田裕也)に文書を見てもらうと、黒崎は恐らく本物だと判断した。文書を見ると各団体の会計報告はずさんで、はっきり言ってザルだったと言う。黒崎は内部の誰かが告発しようとした可能性があると考えていた。文書は一岡のところにも届いており、過去に不正を追求していた政治家の元に届いたのかもしれないと話す。

美和子(鈴木砂羽)は、送ったが動いたのは倫子だけで、トクリュウを装い警告をしたのではないかと推測する。一岡は都知事選に当選するまで、政治家としてのキャリアはなかった。元々は役者や芸人をしていたり、自己啓発本を出したりしていた。右京は、一岡が「何者かになりたかった人」という印象を持っていると述べる。

黒崎は最初はよくあるタレント候補で、知名度を上げるために立候補したと思っていたと語る。佐倉(春園幸宏)前知事が立候補すれば当選確実といわれていたが、火災で亡くなったことを思い返す。右京は、今にして思えば、一岡の最大の障壁がなくなったという。その後、勢いをつけた一岡が、政策をまとめた本で100万部を超えるベストセラーとなり、マスコミがそれを取り上げたことで一気に有力候補となった。

黒崎は立候補からベストセラーの流れが意図的なものであったならば、相当な軍資金が流れていると指摘する。右京もまた、無所属とはいえ裏には大きな力が存在していると考えていた。一岡は国政与党の候補に勝って都知事に当選、そして過去の知事たちが関与した不正を暴いた。

文書を確認したところ、税金が政財官や与党だけでなく、野党の関係団体にもまんべんなく配られていたことが明らかになった。一岡が公約通り既存の利権政治を破壊したと見せかけて、自らその利権の玉座に座り、与野党の各勢力に税金を分け与えることで、都議会を支配していると右京は分析する。

亀山は「海苔がむかつく」と言い、右京は「剥がしましょう、必ず」と意気込んだ。

謎の男

事態を受け、警察内部でも問題視されていた。大河内春樹(神保悟志)は、再就職先を選定するために、総務課に指示を出していたことを指摘する。衣笠藤治 (杉本哲太)は警察から情報が流れ出たことが問題だと憤る。しかし、文書は機密でもなんでもなく、都民の誰もが開示請求できるものであった。それが表に出て問題となるなら、都政に問題があると大河内は指摘する。文書は何人かの政治家に送られ、政争の具に利用されそうになった。そして、特命の二人に一岡知事に触れるなという命令が出される。

右京は紅茶の店で浦神鹿(毎熊克哉)と出会い、一緒に紅茶を飲まないかと誘われる。浦は「職業当てが特技」と言い、右京が警察官だと当てた。今度は右京が浦の職業を当てようとし、「あなたは何者でもない」と言われると、浦は無職だと告げる。

浦は小説家志望で、描きたいテーマが「悪」だと話す。悪によって世界が変わり、その恩恵を人々が受けているというテーマについて話し、右京は「一面を見れば、全ての事象は多面的ですからね」と返す。浦は「僕の友達になってください」と手を差し出すが、右京は握手はせずに紅茶のカップを掲げた。

清田翔也(西野光)は鶏の入れ墨を入れていた。木原健二(平山祐介)は送られた写真を見て満足気にする。清田が自宅に戻ると部屋の鍵が開いており、袋の中にシーズンプレートがあった。それを売って金に変えろという指令だった。

その後、特命の二人のもとに内村完爾 (片桐竜次)刑事部長がやってきて、一岡に触れるなという命令を出す。右京は捜査をして無関係だと分かれば触れないと答える。そこへ土師がやってきて、盗まれたシーズンプレートが転売サイトに出品されていることを報告する。ナンバーが被害者のものと一致していた。

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【相棒23】18話の結末

右京たちは清田を確保しに行くが、応答がなく中に入ると誰もいなかった。そこで発見したメモには「僕がやりました 反省してます つぐないます」と書かれていた。風呂場を開けると、浴槽で清田は亡くなっていた。プレートを盗んだ実行犯には鶏の入れ墨はなく、清田はスケープゴートにされたのかもしれないと右京は考える。さらに、首にに引っかき傷のある男がその様子を見ていた。

ほまれは退院することになり、倫子はもう一度戦う決意を固め、文書について都知事と都庁を追求することを決める。すると、美和子から一岡が緊急記者会見をするという連絡が入る。会見で一岡は国政に進出すると宣言した。右京はそれを見て、「嫌な予感がします。この男、ここで止めておかないと、大変なことになる」と言った。

表向きは分断しているように見える勢力が、大きな利権を分け合うために共生している。一岡の会合には、衣笠や社美彌子(仲間由紀恵)も出席していた。その場に遅れて浦が現れ、着席するなり笑って手酌でビールを飲んだ。

その後、川で遺体が発見され、多摩川市の強盗事件への関与を裏付けるメッセージが確認された。

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【相棒23】18話のまとめと感想

トクリュウに見せかけて邪魔な都議を襲撃し、関係者に税金を分配していた都知事が国政に出ることになったという話でした。

この回では完結せず、次回最終回で完結します。現実に起きていたことを色々含んでいる回です。誰をモデルにしているのかすぐに想像できます。

都知事の背後についているのがトクリュウなのか、どこかしらから莫大な資金が流れているようです。また、都知事は税金を分配することで、地盤を固めてきたことが分かります。

浦がトクリュウの元締めなのか、何とも怪しい雰囲気の人物です。自ら右京さんに近づくあたり、墓穴を掘ることになりそうです。

今回の話は誰が犯人とかの考察よりも、右京さんがどうやって彼らを追い詰めるのか、というのが見どころだと思います。

当然、最後に誰かしらは逮捕されますが、果たして全員逮捕できるか?

【相棒23】18話のいいセリフ

全ての事象は多面的ですからね。

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